420 / 1,009
10
しおりを挟む
「そんなことないけど…。で、でもっ、僕もふたりに今、癒されてるよ」
恥ずかしそうに言った祐羽の顔に視線が放せなくなりそうになったその時だった。
「おい」
微かな怒気を孕んだ低い声がかけられて、慶太郎と直人はギクッとした。
録でもない相手に声をかけられたのは間違いなさそうだ。
話に夢中になっていて声が大きくなっていたか、はたまた歩道近くで通りの邪魔になっていたか?
これはおかしなイチャモンでもつけられるかも…相手はどんなヤツだ?と恐る恐る視線を向けると、そこには想像とは全く違った相手が居た。
「「!!?」」
目の前の歩道に横付けされた夕闇に光る黒塗りの高級車が3台。
そこには停まっている車に寄りかかり上等そうなスーツを身に纏った長身の男が立っていた。
片手をポケットに突っ込んだ恐ろしい程に整った顔立ちの男が眼光鋭くこちらを見ている。
側には同じくスーツの大きな男が控えていた。
えっ、イケメン!!ていうか、雰囲気ヤバ…!!
直人が冷や汗を浮かべる。
げっ!すっげ~イケメン。でも、どう見てもコイツ…ヤーさんだ!!
慶太郎が息を飲んだ。
「あっ!」
すると次の瞬間、輪の中心で埋もれていた祐羽が声を上げた。
「九条さん!?えっ、ごめんなさいっ!もう時間になってましたか!?」
いつもは呑気な祐羽が珍しく焦っている。
「「えっ!?知り合い?!!」」
思わずふたり揃って大きな声を上げてしまった。
恥ずかしそうに言った祐羽の顔に視線が放せなくなりそうになったその時だった。
「おい」
微かな怒気を孕んだ低い声がかけられて、慶太郎と直人はギクッとした。
録でもない相手に声をかけられたのは間違いなさそうだ。
話に夢中になっていて声が大きくなっていたか、はたまた歩道近くで通りの邪魔になっていたか?
これはおかしなイチャモンでもつけられるかも…相手はどんなヤツだ?と恐る恐る視線を向けると、そこには想像とは全く違った相手が居た。
「「!!?」」
目の前の歩道に横付けされた夕闇に光る黒塗りの高級車が3台。
そこには停まっている車に寄りかかり上等そうなスーツを身に纏った長身の男が立っていた。
片手をポケットに突っ込んだ恐ろしい程に整った顔立ちの男が眼光鋭くこちらを見ている。
側には同じくスーツの大きな男が控えていた。
えっ、イケメン!!ていうか、雰囲気ヤバ…!!
直人が冷や汗を浮かべる。
げっ!すっげ~イケメン。でも、どう見てもコイツ…ヤーさんだ!!
慶太郎が息を飲んだ。
「あっ!」
すると次の瞬間、輪の中心で埋もれていた祐羽が声を上げた。
「九条さん!?えっ、ごめんなさいっ!もう時間になってましたか!?」
いつもは呑気な祐羽が珍しく焦っている。
「「えっ!?知り合い?!!」」
思わずふたり揃って大きな声を上げてしまった。
42
お気に入りに追加
3,695
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
【連載再開】絶対支配×快楽耐性ゼロすぎる受けの短編集
あかさたな!
BL
※全話おとな向けな内容です。
こちらの短編集は
絶対支配な攻めが、
快楽耐性ゼロな受けと楽しい一晩を過ごす
1話完結のハッピーエンドなお話の詰め合わせです。
不定期更新ですが、
1話ごと読切なので、サクッと楽しめるように作っていくつもりです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
書きかけの長編が止まってますが、
短編集から久々に、肩慣らししていく予定です。
よろしくお願いします!
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…
しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。
高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。
数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。
そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる