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告げる想い・7
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「悪かった」
「…九条さ、」
「お前が可愛くて我慢出来なかった…。お前が自分の良さを分からなくても俺が分かってる」
低く甘く静かに響く声が耳に染みる。
可愛いって言われて嬉しい。
九条が自分のことを分かってくれている。
それが嬉しくて嬉しくて、祐羽は噛み締める様に頭の中で九条のことばを再生した。
「お前がほしい…」
祐羽が顔を上げると、九条の真摯な目が向けられていて息を止めた。
それからまた九条の唇が重なる。
祐羽は目を閉じて受け入れた。
唇が離れるが、視線は離れない。
「何があろうとお前が嫌がろうが、俺はお前が離せそうもない…いいか?」
いつになく弱気に見えるのは気のせいだろう。
九条はいつだって強気で自信満々だから。
けれど、そう見えたのは祐羽の願望なのかもしれない。
自分のことをいつまでも大好きでいて欲しいという願望。
「祐羽…返事をしてくれ」
そんな切ない声で求められて、今の自分が出す答えはひとつしか無かった。
もう分かっていた。
ただ自分の中の常識とか色んな物が邪魔をしていただけで、答えは決まっていたのだから。
祐羽はゆっくりと頷いた。
「僕も、九条さんと一緒に居たいです…」
怖くない、いつの間にか気になってた、構われる事に隣に並ぶ事を心地よく思ってしまっていた。
そして、好きになってたんだ…嬉しい気持ちが溢れ積み重なった結果が今。
「僕も…僕も好きです」
好き。
大好き…。
ふたりで視線を絡ませて自然と微笑み合う。
九条さんのことが大好きだ…。
九条の顔が近づいてきて、祐羽は自然と目を閉じた。
それから、もう1度キスをした。
もの凄くドキドキした夢のようなキスは、とても幸せなフワフワとした優しいキスだった。
「…九条さ、」
「お前が可愛くて我慢出来なかった…。お前が自分の良さを分からなくても俺が分かってる」
低く甘く静かに響く声が耳に染みる。
可愛いって言われて嬉しい。
九条が自分のことを分かってくれている。
それが嬉しくて嬉しくて、祐羽は噛み締める様に頭の中で九条のことばを再生した。
「お前がほしい…」
祐羽が顔を上げると、九条の真摯な目が向けられていて息を止めた。
それからまた九条の唇が重なる。
祐羽は目を閉じて受け入れた。
唇が離れるが、視線は離れない。
「何があろうとお前が嫌がろうが、俺はお前が離せそうもない…いいか?」
いつになく弱気に見えるのは気のせいだろう。
九条はいつだって強気で自信満々だから。
けれど、そう見えたのは祐羽の願望なのかもしれない。
自分のことをいつまでも大好きでいて欲しいという願望。
「祐羽…返事をしてくれ」
そんな切ない声で求められて、今の自分が出す答えはひとつしか無かった。
もう分かっていた。
ただ自分の中の常識とか色んな物が邪魔をしていただけで、答えは決まっていたのだから。
祐羽はゆっくりと頷いた。
「僕も、九条さんと一緒に居たいです…」
怖くない、いつの間にか気になってた、構われる事に隣に並ぶ事を心地よく思ってしまっていた。
そして、好きになってたんだ…嬉しい気持ちが溢れ積み重なった結果が今。
「僕も…僕も好きです」
好き。
大好き…。
ふたりで視線を絡ませて自然と微笑み合う。
九条さんのことが大好きだ…。
九条の顔が近づいてきて、祐羽は自然と目を閉じた。
それから、もう1度キスをした。
もの凄くドキドキした夢のようなキスは、とても幸せなフワフワとした優しいキスだった。
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