275 / 1,009
始まるショータイム
しおりを挟む
そして決定的に怒りが達したのは、その男子の連れが大人のしかも見た目からしてパーフェクトと言って過言でない男だった事だ。
自分の彼氏とは比べようもない男に、笑琉は一目惚れだった。
ふたりの関係性は知らないが、とにかく隣で甘えている男子が目に余って憎らしくて、仕方なかった。
自分より上位に立たれている気分になり許せない。
普段から気に入らないと絡むタイプの笑琉だが、流石に初対面相手にはしない。
しかしどうしても我慢出来ずに、直接文句を言ってしまった。
案の定、話した感じもモジモジしていて余計に腹が立つだけだった。
だからといって今の自分では、これ以上はどうしようもない。
あの人の事、少しでもアイツに聞いとけば良かった…。
隣に座る自分の彼氏の話しなど聞く気も起きず、笑琉は悔しさに鋭い視線をふたりへと投げるのだった。
「おい、始まるぞ」
「へっ?!」
そうだった、これからショーが始まるんだった!
九条の肩が心地よくついそのまま目を閉じていた祐羽は、声を掛けられてハッと瞼を押し上げた。
それと同時に顎を掬われて、驚きに目を見開いた。
唇が震えてしまうが、それを九条の親指が弄んでくる。
触り方がなんだか意味を含んでいると思うのは、考えすぎだろうか。
「フッ…見なくていいのか?」
「み、見ます見ます…っ!」
またしても鼻先がつきそうな位置で囁かれて、息が止まりそうになった。
※フォロワー様限定先行公開の番外編をTwitterのぷらいべったーで固定で公開しました。30分クオリティですw今回は【祐羽のひなまつり】興味ありましたらどうぞ♪
自分の彼氏とは比べようもない男に、笑琉は一目惚れだった。
ふたりの関係性は知らないが、とにかく隣で甘えている男子が目に余って憎らしくて、仕方なかった。
自分より上位に立たれている気分になり許せない。
普段から気に入らないと絡むタイプの笑琉だが、流石に初対面相手にはしない。
しかしどうしても我慢出来ずに、直接文句を言ってしまった。
案の定、話した感じもモジモジしていて余計に腹が立つだけだった。
だからといって今の自分では、これ以上はどうしようもない。
あの人の事、少しでもアイツに聞いとけば良かった…。
隣に座る自分の彼氏の話しなど聞く気も起きず、笑琉は悔しさに鋭い視線をふたりへと投げるのだった。
「おい、始まるぞ」
「へっ?!」
そうだった、これからショーが始まるんだった!
九条の肩が心地よくついそのまま目を閉じていた祐羽は、声を掛けられてハッと瞼を押し上げた。
それと同時に顎を掬われて、驚きに目を見開いた。
唇が震えてしまうが、それを九条の親指が弄んでくる。
触り方がなんだか意味を含んでいると思うのは、考えすぎだろうか。
「フッ…見なくていいのか?」
「み、見ます見ます…っ!」
またしても鼻先がつきそうな位置で囁かれて、息が止まりそうになった。
※フォロワー様限定先行公開の番外編をTwitterのぷらいべったーで固定で公開しました。30分クオリティですw今回は【祐羽のひなまつり】興味ありましたらどうぞ♪
31
お気に入りに追加
3,693
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。


久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…
しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。
高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。
数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。
そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…



【完結】ぎゅって抱っこして
かずえ
BL
幼児教育学科の短大に通う村瀬一太。訳あって普通の高校に通えなかったため、働いて貯めたお金で二年間だけでもと大学に入学してみたが、学費と生活費を稼ぎつつ学校に通うのは、考えていたよりも厳しい……。
でも、頼れる者は誰もいない。
自分で頑張らなきゃ。
本気なら何でもできるはず。
でも、ある日、金持ちの坊っちゃんと心の中で呼んでいた松島晃に苦手なピアノの課題で助けてもらってから、どうにも自分の心がコントロールできなくなって……。

ある少年の体調不良について
雨水林檎
BL
皆に好かれるいつもにこやかな少年新島陽(にいじまはる)と幼馴染で親友の薬師寺優巳(やくしじまさみ)。高校に入学してしばらく陽は風邪をひいたことをきっかけにひどく体調を崩して行く……。
BLもしくはブロマンス小説。
体調不良描写があります。

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる