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感慨に浸らせて
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顔を上げると、そこには待ちに待っていた相手、九条が居た。
仕事終わりと分かるスーツ姿で立つ長身の九条は隙の無い出来る男といった雰囲気を静かに漂わせており、まだ仕事モードが完全に抜けきれていない様だ。
「九条さんっ…」
そんな九条を目の前に、祐羽は心の奥から嬉しい思いが溢れだすのを押さえきれず、待ち焦がれた相手の名前を思わず呼んだ。
視線も一瞬たりとも逸らす事が出来なかった。
それだけさっきまでの時間は寂しく、また九条に会うのをとてもとても楽しみにしていたのを自分でも嫌というほどに実感する。
…九条さんが来てくれた。
良かった、本当に来てくれたんだ…。
嬉しくて仕方がない。
祐羽の意識は完全に九条しか捕らえていなかった。
このまま感慨に浸らせて欲しい…。
心なしか九条の瞳も優しい。
自分を包み込む様だと思うのは、さっきの一件で心が傷ついていたからだろうか?
嬉しくて嬉しくて、九条の顔を見つめ続けてしまう。
気がつけばお互いに見つめあっていた。
胸、苦しい…っ、ぎゅってなる…。
なんだろう、この苦しいの。
今まで経験のない不思議な息苦しさに、祐羽は無意識に胸へと当てた手を握り締めた。
※明日よりプレゼントの小説ページ数変更のお知らせ。
祐羽→11 九条→13 中瀬→18 眞山→13
※応募済みの方は固定ツイートをご確認下さい。
※プレゼントの受け付けは終了しております。
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「九条さんっ…」
そんな九条を目の前に、祐羽は心の奥から嬉しい思いが溢れだすのを押さえきれず、待ち焦がれた相手の名前を思わず呼んだ。
視線も一瞬たりとも逸らす事が出来なかった。
それだけさっきまでの時間は寂しく、また九条に会うのをとてもとても楽しみにしていたのを自分でも嫌というほどに実感する。
…九条さんが来てくれた。
良かった、本当に来てくれたんだ…。
嬉しくて仕方がない。
祐羽の意識は完全に九条しか捕らえていなかった。
このまま感慨に浸らせて欲しい…。
心なしか九条の瞳も優しい。
自分を包み込む様だと思うのは、さっきの一件で心が傷ついていたからだろうか?
嬉しくて嬉しくて、九条の顔を見つめ続けてしまう。
気がつけばお互いに見つめあっていた。
胸、苦しい…っ、ぎゅってなる…。
なんだろう、この苦しいの。
今まで経験のない不思議な息苦しさに、祐羽は無意識に胸へと当てた手を握り締めた。
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