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いつものこと
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なんとか着いた学校の教室で時計を確認すると思いの外早く着いた様で、朝のHRまで5分あった。
「よ、良かった~。間に合った…」
自分の席に着いてペタリと机に突っ伏すと、友人の小野がやって来た。
「おはよ!体調どうだ?」
「うん…まぁまぁかな」
あ、そうだった。
すっかり昨夜のバタバタで仮病を使って早退した事を忘れていた。
祐羽が曖昧に答えると、もうひとり後ろから顔を覗かせた賀川が眉間に皺を寄せた。
「体まだ本調子じゃないんだろ?」
そう言われて「そうだ」とも「違う」とも言えない。
ある意味疲れているし何かモヤモヤしているのは本当だが、体調が悪いという程ではない。
とはいえ、全く違うという訳ではないのでここは敢えて否定もしないでおく。
「部活休んで早く帰れよ」
賀川が心配そうに言ってくれて、嬉しくて素直に頷いた。
「うん。そうさせて貰うね、心配してくれてありがとう」
僕はちょっと申し訳なさと嬉しさで複雑な笑顔を溢した。
「月ヶ瀬は造りが細いからな~マジ無理すんなよ」
心配してくれる友人の有り難さを噛み締めていると、賀川が思い出した様に言った。
「そういえば昨日ちゃんと家まで帰れたか気になってメッセージ送ったけど既読つかなかったからさ。ちょっと心配したんだよな~」
「えっ?!ご、ごめん」
慌てて謝ると、小野も「俺もだよ~!」と言うので、益々恐縮する。
心配してくれる友達が居る幸せ。
「まぁ調子悪かったし見る元気なんて無かったよな」
「気にしなくていいからな」
嬉しくて申し訳なくて、祐羽は眉根を寄せて謝った。
「本当にゴメン。今見てみるね!」
そうは言ったものの鞄の何処にも見当たらない。
肝心のスマホを家に忘れてきたようだ。
確か昨夜は風呂上がりに部屋へ戻って、確かスマホは学習机の上に置いてベッドへ倒れ込んだ記憶がある。
「…忘れてきた」
「はぁぁっ?!」
「そりゃ仕方ないな」
二人に呆れた声を出されてシュンとなる。
本当に自分でも呆れてしまう。
「家に帰ったらまた見ておくね…本当にゴメン」
謝る祐羽に二人は「いつものことだろ」と笑って許してくれて、有難いけれど複雑な心境になってしまった。
「よ、良かった~。間に合った…」
自分の席に着いてペタリと机に突っ伏すと、友人の小野がやって来た。
「おはよ!体調どうだ?」
「うん…まぁまぁかな」
あ、そうだった。
すっかり昨夜のバタバタで仮病を使って早退した事を忘れていた。
祐羽が曖昧に答えると、もうひとり後ろから顔を覗かせた賀川が眉間に皺を寄せた。
「体まだ本調子じゃないんだろ?」
そう言われて「そうだ」とも「違う」とも言えない。
ある意味疲れているし何かモヤモヤしているのは本当だが、体調が悪いという程ではない。
とはいえ、全く違うという訳ではないのでここは敢えて否定もしないでおく。
「部活休んで早く帰れよ」
賀川が心配そうに言ってくれて、嬉しくて素直に頷いた。
「うん。そうさせて貰うね、心配してくれてありがとう」
僕はちょっと申し訳なさと嬉しさで複雑な笑顔を溢した。
「月ヶ瀬は造りが細いからな~マジ無理すんなよ」
心配してくれる友人の有り難さを噛み締めていると、賀川が思い出した様に言った。
「そういえば昨日ちゃんと家まで帰れたか気になってメッセージ送ったけど既読つかなかったからさ。ちょっと心配したんだよな~」
「えっ?!ご、ごめん」
慌てて謝ると、小野も「俺もだよ~!」と言うので、益々恐縮する。
心配してくれる友達が居る幸せ。
「まぁ調子悪かったし見る元気なんて無かったよな」
「気にしなくていいからな」
嬉しくて申し訳なくて、祐羽は眉根を寄せて謝った。
「本当にゴメン。今見てみるね!」
そうは言ったものの鞄の何処にも見当たらない。
肝心のスマホを家に忘れてきたようだ。
確か昨夜は風呂上がりに部屋へ戻って、確かスマホは学習机の上に置いてベッドへ倒れ込んだ記憶がある。
「…忘れてきた」
「はぁぁっ?!」
「そりゃ仕方ないな」
二人に呆れた声を出されてシュンとなる。
本当に自分でも呆れてしまう。
「家に帰ったらまた見ておくね…本当にゴメン」
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