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遅刻
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「ゆうくーん?!」
何処か遠くで母・香織の声がする。
でも瞼は開かないし、意識もまだ揺蕩っている。
暫くするとコンコンという音の後ドアが開く音がした。
そして眠る祐羽の側に人の気配がしたと思うと、優しい声が掛けられた。
「起きないと~、ほら遅れちゃうわよ!?」
「ん…っ、…?」
肩をトントンと軽く叩かれて、意識が覚醒していく。
うっすら目を開けて閉じる。
香織がカーテンを開けたので、室内は一気に明るくなり眩しくて思わず目元に手をやった。
遮光した祐羽に香織の声が飛ぶ。
「ちょっとちょっと、本当に時間ギリギリなんだから!」
「え?」
眠たくて眠たくて仕方ないが、そう言われては目を開けるしかない。
祐羽が壁に掛けている時計に目をやると、まさかの時間に針があった。
「わあぁぁっ!!本当だ!大変起きなくちゃ!!」
「目覚まし忘れてたの?」
「昨日疲れてたから忘れてた!お母さんもう少し早く起こしてくれたら良かったのにぃ~!」
ベッドから飛び起きると半ベソかきながら慌ててクローゼットへ向かう。
「そう言われても~いつも自分で起きてくるから、時間見てなかったのよぉ」
「とにかく急がないと~!」
制服に着替える息子に「ご飯とお味噌汁、もう入れておくからね」と言いながら部屋を出ていった。
遅刻してしまうと焦る祐羽は、鞄を持つと部屋を出た。
それから大慌てで朝食と身支度を整えると「行ってきま~す!!」と学校を目指した。
何処か遠くで母・香織の声がする。
でも瞼は開かないし、意識もまだ揺蕩っている。
暫くするとコンコンという音の後ドアが開く音がした。
そして眠る祐羽の側に人の気配がしたと思うと、優しい声が掛けられた。
「起きないと~、ほら遅れちゃうわよ!?」
「ん…っ、…?」
肩をトントンと軽く叩かれて、意識が覚醒していく。
うっすら目を開けて閉じる。
香織がカーテンを開けたので、室内は一気に明るくなり眩しくて思わず目元に手をやった。
遮光した祐羽に香織の声が飛ぶ。
「ちょっとちょっと、本当に時間ギリギリなんだから!」
「え?」
眠たくて眠たくて仕方ないが、そう言われては目を開けるしかない。
祐羽が壁に掛けている時計に目をやると、まさかの時間に針があった。
「わあぁぁっ!!本当だ!大変起きなくちゃ!!」
「目覚まし忘れてたの?」
「昨日疲れてたから忘れてた!お母さんもう少し早く起こしてくれたら良かったのにぃ~!」
ベッドから飛び起きると半ベソかきながら慌ててクローゼットへ向かう。
「そう言われても~いつも自分で起きてくるから、時間見てなかったのよぉ」
「とにかく急がないと~!」
制服に着替える息子に「ご飯とお味噌汁、もう入れておくからね」と言いながら部屋を出ていった。
遅刻してしまうと焦る祐羽は、鞄を持つと部屋を出た。
それから大慌てで朝食と身支度を整えると「行ってきま~す!!」と学校を目指した。
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