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学校
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電車の中で簡単に返信して、それからスマホを鞄に入れると、目的の駅まで目を閉じていた。
学校のある駅までは電車で15分。
人が増える前に降りる事の出来る駅に、通う学校があるのが有り難い。
「おいっ、月ヶ瀬!」
「あ、おはよう」
そんな駅のホームから改札を抜けたところで、友人の賀川 彰(かがわ あきら)が声を掛けてきた。
「はよ。ってどうした?朝からなんか疲れてないか?」
賀川に指摘されて、ドキッとした。
この休みにあった出来事を知られている訳ではない。
男に無理矢理体を犯されたショックは、精神的にも肉体的にも尾を引いている。
それに追い討ちをかけるような中瀬からの伝言。
いつ連絡が入るかと思うと、内心ビクビクしており気が気ではない。
その気持ちが表情に出ているらしい。
「う、うん…ちょっと。寝不足…」
「寝不足?あんま今日は無理すんなよな~」
「うん。…そうする」
彰に言われなくても、今日は部活など出来る体ではない。
休ませて貰って、早く家に帰ろう。
祐羽は重くて痛い腰を引摺りながら、駅から徒歩で五分にある学校へとなんとか辿り着いたのだった。
学校のある駅までは電車で15分。
人が増える前に降りる事の出来る駅に、通う学校があるのが有り難い。
「おいっ、月ヶ瀬!」
「あ、おはよう」
そんな駅のホームから改札を抜けたところで、友人の賀川 彰(かがわ あきら)が声を掛けてきた。
「はよ。ってどうした?朝からなんか疲れてないか?」
賀川に指摘されて、ドキッとした。
この休みにあった出来事を知られている訳ではない。
男に無理矢理体を犯されたショックは、精神的にも肉体的にも尾を引いている。
それに追い討ちをかけるような中瀬からの伝言。
いつ連絡が入るかと思うと、内心ビクビクしており気が気ではない。
その気持ちが表情に出ているらしい。
「う、うん…ちょっと。寝不足…」
「寝不足?あんま今日は無理すんなよな~」
「うん。…そうする」
彰に言われなくても、今日は部活など出来る体ではない。
休ませて貰って、早く家に帰ろう。
祐羽は重くて痛い腰を引摺りながら、駅から徒歩で五分にある学校へとなんとか辿り着いたのだった。
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