闇の覇王と無垢な花嫁

満姫プユ

文字の大きさ
上 下
113 / 1,009

しおりを挟む
そうしているうちに、見慣れた景色が流れてくる。
知っている通りまで来ると、さすがにホッとした。

もう直ぐ家だと祐羽は、心がはやるのを止められないでソワソワと車外を眺めた。

そんな家まであと数分となったところで、中瀬が思い出したと口を開いた。

「あ~言うの忘れてたぁ!俺のオヤジ役で、今運転してる堺さんが一緒に挨拶するから~」

そう言われて、祐羽は運転席を見た。
ルームミラー越しに顔が見える。
ちょっと雰囲気は怖そうだが、普通のおじさんと言われればそうだろう。

「親が出てくる事で、それが本当だったと認識させられる。あと、謝罪も受け入れられ易くなるからなぁ~」

その理由に祐羽は納得するものの親に嘘をつく後ろめたさも感じていた。
けれど、これは大切な嘘だ。

自分だけでなく、大好きなふたりを守るためにも…。



「着いたぞ」

運転手の堺が声を掛ける。

真正面を避けて、家がなんとか見える位置だ。
ここからなら、助手席に座っている男は見えないだろう。

「さぁ~て、ご挨拶ご挨拶」

語尾に音符が踊ってそうな口調で言うと、中瀬が車から降りた。
しおりを挟む
感想 160

あなたにおすすめの小説

騙されて快楽地獄

てけてとん
BL
友人におすすめされたマッサージ店で快楽地獄に落とされる話です。長すぎたので2話に分けています。

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

【連載再開】絶対支配×快楽耐性ゼロすぎる受けの短編集

あかさたな!
BL
※全話おとな向けな内容です。 こちらの短編集は 絶対支配な攻めが、 快楽耐性ゼロな受けと楽しい一晩を過ごす 1話完結のハッピーエンドなお話の詰め合わせです。 不定期更新ですが、 1話ごと読切なので、サクッと楽しめるように作っていくつもりです。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーー 書きかけの長編が止まってますが、 短編集から久々に、肩慣らししていく予定です。 よろしくお願いします!

久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…

しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。 高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。 数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。 そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…

後輩が二人がかりで、俺をどんどん責めてくるー快楽地獄だー

天知 カナイ
BL
イケメン後輩二人があやしく先輩に迫って、おいしくいただいちゃう話です。

カテーテルの使い方

真城詩
BL
短編読みきりです。

BL団地妻-恥じらい新妻、絶頂淫具の罠-

おととななな
BL
タイトル通りです。 楽しんでいただけたら幸いです。

ヤクザに囚われて

BL
友達の借金のカタに売られてなんやかんやされちゃうお話です

処理中です...