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来訪者編
80 あたらしいおともだち。
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私が人生で初めて出会ったスライム。
あの時は初めてのスライムに興奮して、少々我を忘れてしまっていたことを覚えている。
みんなを引かせてしまうほどのあの感動は、忘れられるものでは無いだろう。
思えばあの時から、このスライムは少し特殊だったのかも知れない。
今まで、特に疑問に感じることは無かったが、そういえばこの子は、突然私の目の前に飛び出してきたのだ。
その後に出会った他のスライムたちは皆、私が近づけば逃げていくことさえしなかったが、自ら近づいてくるものなど一匹もいなかった。
あんな機敏な動きをするスライムは、あれ以来一度も見たことがない。
そう思えば、確かにこの子はあの時のスライムと同一個体ということにも納得がいく。
自ら人間に近づいてくる奇特なスライムなんてそうそういないだろう。
そんなスライムがたくさんいたのなら、スライムの生態調査なども進んでいるはずだしね。
ミカンがどこを見て同一個体だと判断したかは気になるところだが、その追求は一旦置いておくことにしよう。
この子があの時と同じスライムと分かったところでどうということは無いのだが、なぜかミカンは敵対意識を持っているらしかった。
グニャグニャうごめくスライムに覆いかぶさり、必死に押さえつけようとしている。
こう見るとミカンも普通の動物みたいだ。いつもの凛とすましているミカンは今、どこにもいない。
じゃれているようにしか見えないミカンは一旦置いておいて、一体このスライムをどうしたものか……。
外に出したとしてまた勝手に入りこまれていたら意味がない。言い聞かせて伝わるものだろうか?しかし、今はそれしか方法が無さそうだ……。
「スライムさん。かってにおうちにはいっちゃダメだよ」
私はそう言ってミカンの下からスライムを救出する。
ミカンとは元気にじゃれついていたスライムは、私の腕の中に収まるとスンと大人しくなった。
そのまま裏庭に出ると自らピョンっと飛び降りるスライム。
あたりをコロコロと転がりまわったかと思ったら、再び私の足元までやってきてすり寄って来る。
あまりの可愛さに心臓を撃ち抜かれながらも、私は心を鬼にしてスライムに言いつけた。
「ここでスライムさんといっしょにくらすことはできないの。ごめんね」
こころなしかスライムが落ち込んでシュンとしているように見える。
スライムには表情なんか無いのに、この子は体全体で今の気持ちを表しているように感じるのだ。
やっぱり不思議なスライムだ……。
「でも、たまにあそびにきてくれたらうれしいな。あっちのもりだったら、すんでもいいからね」
そう言って私は裏庭の先にある森を指さす。
スライムが肉食だったら食事には少し困るかも知れないけど、それも少し外に出れば解決することだ。
ここまでやってこれたということは、このあたりでも食料や寝床の確保は恐らくできるんじゃないかと思う。
私が一から面倒を見るのは難しいけど、自分の力で生きていけるなら近くに住んでくれたら嬉しい。
私の言葉を聞いたスライムは、チラッと森を見ると、ぴょんと私の腕から飛び降りた。そしてそのまま、森の方へと向かっていく。なんだか楽しげに弾みながら。
これは、私の言葉が届いたと思ってもいいのだろうか。
去っていくスライムを見ると少し寂しさを感じるけど、また遊びに来てくれると信じて私は大人しくスライムを見送った。
スライムが森に入り見えなくなり、しんみりしているとポンポンと頭を撫でられる。
「ちゃんとバイバイできて偉かったね。でも、どうしてすぐ森に帰すことにしたの?僕たちだって、相談してくれれば頭ごなしに拒絶するつもりは無かったよ?」
ここまでついてきて、黙って見守っていてくれたアルトさんがそう訪ねてきた。
アルトさんの言う通り、相談すればみんな一緒に考えてくれただろう。私もそれくらいは分かっている。
今回相談しなかったのは、私が、初めからスライムを仲間にするつもりが無かったからだ。
私だって、スライムと一緒に暮らしたと思ったことは何度だってある。
そのためにスライムについてたくさん調べた。しかし、分かったのは少しスライムを観察すればわかるようなことばかりで、大した情報は出てこなかったのだ。
すでに害のない生物という認識があるためか、スライムの研究は全くといっていいほど進んでいないらしい。
スライムの生態を知っているならまだしも、全く知らない私がちゃんとお世話できるなんて思えないし、それだけの責任も持てない。
私のわがままで一匹のスライムが不幸になるのは嫌だったのだ。
「スライムってなにをたべるのか、トイレやねどこがひつようなのかすら、わからないんだよ。ミカンやホムラみたいに言葉が通じるわけでもないし、わたしじゃ、おせわできないよ……」
アルトさんの眼差しは優しかった。ただ、その表情は驚きと呆れを混ぜたような複雑なもので……
「――そっか。チナちゃんにとって、スライムはペット枠なんだね……」
そういえば、スライムって一応魔物に分類されるんだったということを思い出した。
確かに私は、スライムを仲間にするなら従魔じゃなくてペット扱いするだろうけど、スライムとはいえ魔物をペットにしようとする人は、なかなかいないだろうね……。
翌日から、スライムは昼前になると裏庭に現れ、たっぷり遊んだあと、夕暮れになるとまた森へ帰っていくのだった。
あの時は初めてのスライムに興奮して、少々我を忘れてしまっていたことを覚えている。
みんなを引かせてしまうほどのあの感動は、忘れられるものでは無いだろう。
思えばあの時から、このスライムは少し特殊だったのかも知れない。
今まで、特に疑問に感じることは無かったが、そういえばこの子は、突然私の目の前に飛び出してきたのだ。
その後に出会った他のスライムたちは皆、私が近づけば逃げていくことさえしなかったが、自ら近づいてくるものなど一匹もいなかった。
あんな機敏な動きをするスライムは、あれ以来一度も見たことがない。
そう思えば、確かにこの子はあの時のスライムと同一個体ということにも納得がいく。
自ら人間に近づいてくる奇特なスライムなんてそうそういないだろう。
そんなスライムがたくさんいたのなら、スライムの生態調査なども進んでいるはずだしね。
ミカンがどこを見て同一個体だと判断したかは気になるところだが、その追求は一旦置いておくことにしよう。
この子があの時と同じスライムと分かったところでどうということは無いのだが、なぜかミカンは敵対意識を持っているらしかった。
グニャグニャうごめくスライムに覆いかぶさり、必死に押さえつけようとしている。
こう見るとミカンも普通の動物みたいだ。いつもの凛とすましているミカンは今、どこにもいない。
じゃれているようにしか見えないミカンは一旦置いておいて、一体このスライムをどうしたものか……。
外に出したとしてまた勝手に入りこまれていたら意味がない。言い聞かせて伝わるものだろうか?しかし、今はそれしか方法が無さそうだ……。
「スライムさん。かってにおうちにはいっちゃダメだよ」
私はそう言ってミカンの下からスライムを救出する。
ミカンとは元気にじゃれついていたスライムは、私の腕の中に収まるとスンと大人しくなった。
そのまま裏庭に出ると自らピョンっと飛び降りるスライム。
あたりをコロコロと転がりまわったかと思ったら、再び私の足元までやってきてすり寄って来る。
あまりの可愛さに心臓を撃ち抜かれながらも、私は心を鬼にしてスライムに言いつけた。
「ここでスライムさんといっしょにくらすことはできないの。ごめんね」
こころなしかスライムが落ち込んでシュンとしているように見える。
スライムには表情なんか無いのに、この子は体全体で今の気持ちを表しているように感じるのだ。
やっぱり不思議なスライムだ……。
「でも、たまにあそびにきてくれたらうれしいな。あっちのもりだったら、すんでもいいからね」
そう言って私は裏庭の先にある森を指さす。
スライムが肉食だったら食事には少し困るかも知れないけど、それも少し外に出れば解決することだ。
ここまでやってこれたということは、このあたりでも食料や寝床の確保は恐らくできるんじゃないかと思う。
私が一から面倒を見るのは難しいけど、自分の力で生きていけるなら近くに住んでくれたら嬉しい。
私の言葉を聞いたスライムは、チラッと森を見ると、ぴょんと私の腕から飛び降りた。そしてそのまま、森の方へと向かっていく。なんだか楽しげに弾みながら。
これは、私の言葉が届いたと思ってもいいのだろうか。
去っていくスライムを見ると少し寂しさを感じるけど、また遊びに来てくれると信じて私は大人しくスライムを見送った。
スライムが森に入り見えなくなり、しんみりしているとポンポンと頭を撫でられる。
「ちゃんとバイバイできて偉かったね。でも、どうしてすぐ森に帰すことにしたの?僕たちだって、相談してくれれば頭ごなしに拒絶するつもりは無かったよ?」
ここまでついてきて、黙って見守っていてくれたアルトさんがそう訪ねてきた。
アルトさんの言う通り、相談すればみんな一緒に考えてくれただろう。私もそれくらいは分かっている。
今回相談しなかったのは、私が、初めからスライムを仲間にするつもりが無かったからだ。
私だって、スライムと一緒に暮らしたと思ったことは何度だってある。
そのためにスライムについてたくさん調べた。しかし、分かったのは少しスライムを観察すればわかるようなことばかりで、大した情報は出てこなかったのだ。
すでに害のない生物という認識があるためか、スライムの研究は全くといっていいほど進んでいないらしい。
スライムの生態を知っているならまだしも、全く知らない私がちゃんとお世話できるなんて思えないし、それだけの責任も持てない。
私のわがままで一匹のスライムが不幸になるのは嫌だったのだ。
「スライムってなにをたべるのか、トイレやねどこがひつようなのかすら、わからないんだよ。ミカンやホムラみたいに言葉が通じるわけでもないし、わたしじゃ、おせわできないよ……」
アルトさんの眼差しは優しかった。ただ、その表情は驚きと呆れを混ぜたような複雑なもので……
「――そっか。チナちゃんにとって、スライムはペット枠なんだね……」
そういえば、スライムって一応魔物に分類されるんだったということを思い出した。
確かに私は、スライムを仲間にするなら従魔じゃなくてペット扱いするだろうけど、スライムとはいえ魔物をペットにしようとする人は、なかなかいないだろうね……。
翌日から、スライムは昼前になると裏庭に現れ、たっぷり遊んだあと、夕暮れになるとまた森へ帰っていくのだった。
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