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51.狗は結晶化していく(1)
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Aが監禁された部屋には窓も時計もない。寝て起きて餌を与えられての繰り返しだ。今が何時で、何日経ったのかさえ分からない。それを見込んでのことか、ヴェルナーが部屋にやってくる時間はいつもバラバラだった。餌も日に二度のとき、三度のときがある。
次第に時間の感覚さえなくなっていった。
ヴェルナーが居ないときは、ひとりで檻の中に閉じ込められているから退屈極まりない。
なにより寂しい。誰かと話がしたい。
「…………まずいな」
あの変態男の術中に嵌められている感じがする。自分の世界にはヴェルナーしかいないと思わせられる入り口に立っている気分だ。これは多分、ヴェルナー自身がやられたことなのだろうという感触があった。
自分の腕を斬るだろう男の帰りを待ち、帰ってきたら尻尾を振って喜ぶなんて正気の沙汰じゃない。
ドアが開くまではひとりぼっちに耐えきれないのに、いざヴェルナーが姿を見せると「今日こそは」と震えあがってしまう。
生きた心地がしない。
つくづく自分はNのことを理解していなかったと思い知らされた。
NがDomであるうちは、ずっとこんな毎日だったに違いない。もっと早く協力してやれれば良かったのに、と今さら後悔が募る。
Aが犬にされてしまったら、ヴォルテールやサロンはどうなるのだろう。ここぞとばかりに乗っ取られてしまうのだろうか。
まさか助けに来てくれるなんてことは……。
「……良心に期待してもなあ」
三等区民は、どこか他人の良心に対して悲観的なところがある。他人に失望しないためには、まず期待しないことが重要だからだ。
それでも、シュゼーがAを探しもしていないのだったら、多分、すごく落ち込んでしまう。水晶の会のパーティの余興に出されたとして、彼はきっと主治医として同席しているだろう。ヴェルナーの犬として再会したときシュゼーがどう思うか。
四つん這いで彼と視線が合う瞬間のことを考えると、胸が重たくなる。
シュゼーのピアスの冷たい感触に触れたくてたまらない。
その時、ドアの開く音がした。
反射的にAの身体が竦む。
「なんだって?」
片手に餌皿を持ったヴェルナーが入ってきた。
この数日で分かったことだが、部屋にはやはりカメラが仕込まれているらしい。つまり檻の中で排泄しているところを毎回見られていたわけで、それを知らされた瞬間は卒倒しそうになった。
Aは人間の言葉で話していいものか迷ったが、質問してきたのはヴェルナーの方だ。迷った末に口を開く。
「これってさ、あんたが飼い主で、俺が犬っていうロールプレイだろ? もうちょっと設定というかシチュエーションを詰めてくれないかな。
例えばOにモデルがいるか、とか」
Oを知らない態で提案する。
ヴェルナーは絶句したようだった。大きく目を見開いたまま棒立ちになっていた。ようやく機械的に餌皿を床に置くと、何かに祈るように首を上に反らせる。
ヤク中って何故か、オリジナルの神様を作ったり宇宙と交信をし始めたりするんだよな。
そんなくだらないことを考える時間があるほど、祈りは長かった。
「君はやっぱり優しいよ。普通の人間ならそんな言葉はまず出ない」
「レッドライト地区の人間はサービス精神旺盛なんでね」
ヴェルナーは涙ぐみながら、うんうんと頷いている。それからおもむろに床に胡坐をかいた。誘拐犯のくせに、ママにお話を聞いて欲しい幼児の瞳をしている。
「Oというのは、僕の憧れの調教師の飼い犬なんだ。元軍用犬でね、事故で前足の片方が無かった。
いつも彼の側にいて、頭を撫でて貰っていたよ。おやつだって手ずから貰っていたし、一緒のベッドで寝ていたらしい」
「……それ、俺の前足も、ってこと?」
尋ねるにはかなりの勇気が必要だった。
やるだろうなと思っていても、本人の口から聞くまでは一縷の望みに縋ってしまう。実際、ペットプレイでも肘と膝を曲げた状態で固定する拘束具が存在するし、手足を切り落とすよりずっと現実的だ。
ヤクが抜けきった後の腑抜け顔で「まさか」と笑い飛ばしてくれないだろうか。
じりじりした、嫌な空気が部屋に満ちた。
檻の鉄格子はあくまでも人間が逃げ出せないような幅で並んでいるから、向こう側を覗くのは容易だ。
それでも何故かヴェルナーの表情は見えなかった。知覚できないといった方が正しいだろうか。まるで顔の中心に黒い霧がかかってでもいるように見えてしまう。
ヴェルナーはいつまで経っても返事をしなかった。
さっきまで喜々としてOの説明をしていただけに、沈黙はどうしたって嫌な方向への連想ゲームになってしまう。
咽喉が乾いてきた。咥内はまるで砂漠のようで、唾液の一滴も湧いてこない。舌の表面は乾ききり、ざらりとしている。
Aは出し抜けに声を張った。出来る限りアホっぽく見えるように、卑屈な笑みを顔に貼り付ける。
「俺さ、産まれてからずっと貧乏暮らしだったんだよね」
ヴェルナーの手首を指さす。
指の震えを押さえるのに、ずいぶん苦心した。
「そういう高級な腕時計、持ったこともない。高級娼婦が嵌めてる、アメ玉みたいな宝石がついた指輪も」
「……そう? 釣り篭市で会った君は、とても素敵だったよ」
ヴェルナーの声は、泥沼の底から引き揚げてきたみたいに、暗かった。その怨念めいた暗さが、Aに今日という日が正に「今日こそ」だったのだと悟らせた。
そんなことは止めろと言ったところで、この手合いは意地になるだけだ。なら、やれることは限られている。
「借り物だもん。
あんたが本気で腕を斬りたいなら、最後に思いっきり俺の腕に贅沢をさせてからにしてよ。じゃなきゃ、さすがに優しくなんてしてやれない」
ツンと横を向くと、ヴェルナーの視線がくっついてくるのが良く分かった。それから肩から腕に沿って視線が滑り落ちていく。きっとヴェルナーは「思いっきりの贅沢」について考えている。
フルオーダーの指輪ならしばらく時間が稼げる。Aはそう考えていた。
「…………なるほど」
ぼそりとヴェルナーが神妙に呟いた。彼なりに得心がいったようだった。あるいは反抗的な犬になることを回避したかったのかもしれない。
Aは嬉しさを隠さなかった。檻の鉄格子に飛びつく。大袈裟なくらいが男はいっそう相手を喜ばせたくなるものだ。それでなくても、今日の予定が先送りになった不満のガス抜きをしてやらなくてはならないのだ。
「ほんとに! 嬉しい!」
鉄格子の隙間からヴェルナーの手が差し入れられた。
Aは間髪入れずにその手のひらを舐めようと身を屈めた。犬なりの喜びを示してやるべきだと思ったからだ。
だが唇に舌の先端が出たきり、先には進めなかった。
彼ならどうするだろう。
そんな考えが、僅かな延命のための媚びを躊躇わせた。
彼がヴェルナーの前に膝を付き、犬のように手を舐める姿がまったくイメージできない。
玉座を譲れと言っておきながら、それを自分がやってしまっては威厳もクソもない。本当に何も変われないままだ。
売春街でキスを売って、強要された父親に殴られて、場末の風俗店で精神を病んで酒に逃げ、道端に散らばった小銭を必死でかき集めるAのまま。
まるで捌かれた鶏みたいに磔にされて、はらわたを覗き込まれては「あそこが足りない」「ここも足りない」と好き勝手言われるAのままだ。
「O?」
怪訝そうに呼ばれて、Aは顔を上げた。
ふざけるな。
叫び出したくなるのを抑え、腹の内で沸き上がる激情を圧縮させる。
勝負をするなら今しかないのだ。妙に頭が冴え渡っている。
「俺の腕を斬り落とす準備を、してあるんだよな?」
「……あ、ああ……」
「持ってきて。今すぐ斬ろう。
Oになろうよ」
「えっ、」
ヴェルナーは悲鳴のような声を上げたあと、Aの本音がどこにあるのかまじまじと探し出すように見つめた。
Aもヴェルナーから視線を逸らさなかった。互いをまるで得体の知れない何かのように見つめ合った。
ただ、Aだけは得体の知れなさに恐がりはしない。
「どうせあんたのことだから、実は指輪だって用意してるんだろ?」
スタンガンを当てられたようにヴェルナーが動揺した。図星だったらしい。
脚を欲しがるやつが、手に入れた脚をそのままにしておく筈がない。きっと特注の靴を履かせたりペディキュアを施したりして愛でるだろう。
Aの腕だってきっとそうするに決まっている。
「持ってきて。
指輪と腕を斬るもの」
声に力を込め、指でドアを指すと、ヴェルナーは重心の怪しい足取りで出ていった。
その様は投げたボールを追いかける犬の後ろ姿に似ていた。
次第に時間の感覚さえなくなっていった。
ヴェルナーが居ないときは、ひとりで檻の中に閉じ込められているから退屈極まりない。
なにより寂しい。誰かと話がしたい。
「…………まずいな」
あの変態男の術中に嵌められている感じがする。自分の世界にはヴェルナーしかいないと思わせられる入り口に立っている気分だ。これは多分、ヴェルナー自身がやられたことなのだろうという感触があった。
自分の腕を斬るだろう男の帰りを待ち、帰ってきたら尻尾を振って喜ぶなんて正気の沙汰じゃない。
ドアが開くまではひとりぼっちに耐えきれないのに、いざヴェルナーが姿を見せると「今日こそは」と震えあがってしまう。
生きた心地がしない。
つくづく自分はNのことを理解していなかったと思い知らされた。
NがDomであるうちは、ずっとこんな毎日だったに違いない。もっと早く協力してやれれば良かったのに、と今さら後悔が募る。
Aが犬にされてしまったら、ヴォルテールやサロンはどうなるのだろう。ここぞとばかりに乗っ取られてしまうのだろうか。
まさか助けに来てくれるなんてことは……。
「……良心に期待してもなあ」
三等区民は、どこか他人の良心に対して悲観的なところがある。他人に失望しないためには、まず期待しないことが重要だからだ。
それでも、シュゼーがAを探しもしていないのだったら、多分、すごく落ち込んでしまう。水晶の会のパーティの余興に出されたとして、彼はきっと主治医として同席しているだろう。ヴェルナーの犬として再会したときシュゼーがどう思うか。
四つん這いで彼と視線が合う瞬間のことを考えると、胸が重たくなる。
シュゼーのピアスの冷たい感触に触れたくてたまらない。
その時、ドアの開く音がした。
反射的にAの身体が竦む。
「なんだって?」
片手に餌皿を持ったヴェルナーが入ってきた。
この数日で分かったことだが、部屋にはやはりカメラが仕込まれているらしい。つまり檻の中で排泄しているところを毎回見られていたわけで、それを知らされた瞬間は卒倒しそうになった。
Aは人間の言葉で話していいものか迷ったが、質問してきたのはヴェルナーの方だ。迷った末に口を開く。
「これってさ、あんたが飼い主で、俺が犬っていうロールプレイだろ? もうちょっと設定というかシチュエーションを詰めてくれないかな。
例えばOにモデルがいるか、とか」
Oを知らない態で提案する。
ヴェルナーは絶句したようだった。大きく目を見開いたまま棒立ちになっていた。ようやく機械的に餌皿を床に置くと、何かに祈るように首を上に反らせる。
ヤク中って何故か、オリジナルの神様を作ったり宇宙と交信をし始めたりするんだよな。
そんなくだらないことを考える時間があるほど、祈りは長かった。
「君はやっぱり優しいよ。普通の人間ならそんな言葉はまず出ない」
「レッドライト地区の人間はサービス精神旺盛なんでね」
ヴェルナーは涙ぐみながら、うんうんと頷いている。それからおもむろに床に胡坐をかいた。誘拐犯のくせに、ママにお話を聞いて欲しい幼児の瞳をしている。
「Oというのは、僕の憧れの調教師の飼い犬なんだ。元軍用犬でね、事故で前足の片方が無かった。
いつも彼の側にいて、頭を撫でて貰っていたよ。おやつだって手ずから貰っていたし、一緒のベッドで寝ていたらしい」
「……それ、俺の前足も、ってこと?」
尋ねるにはかなりの勇気が必要だった。
やるだろうなと思っていても、本人の口から聞くまでは一縷の望みに縋ってしまう。実際、ペットプレイでも肘と膝を曲げた状態で固定する拘束具が存在するし、手足を切り落とすよりずっと現実的だ。
ヤクが抜けきった後の腑抜け顔で「まさか」と笑い飛ばしてくれないだろうか。
じりじりした、嫌な空気が部屋に満ちた。
檻の鉄格子はあくまでも人間が逃げ出せないような幅で並んでいるから、向こう側を覗くのは容易だ。
それでも何故かヴェルナーの表情は見えなかった。知覚できないといった方が正しいだろうか。まるで顔の中心に黒い霧がかかってでもいるように見えてしまう。
ヴェルナーはいつまで経っても返事をしなかった。
さっきまで喜々としてOの説明をしていただけに、沈黙はどうしたって嫌な方向への連想ゲームになってしまう。
咽喉が乾いてきた。咥内はまるで砂漠のようで、唾液の一滴も湧いてこない。舌の表面は乾ききり、ざらりとしている。
Aは出し抜けに声を張った。出来る限りアホっぽく見えるように、卑屈な笑みを顔に貼り付ける。
「俺さ、産まれてからずっと貧乏暮らしだったんだよね」
ヴェルナーの手首を指さす。
指の震えを押さえるのに、ずいぶん苦心した。
「そういう高級な腕時計、持ったこともない。高級娼婦が嵌めてる、アメ玉みたいな宝石がついた指輪も」
「……そう? 釣り篭市で会った君は、とても素敵だったよ」
ヴェルナーの声は、泥沼の底から引き揚げてきたみたいに、暗かった。その怨念めいた暗さが、Aに今日という日が正に「今日こそ」だったのだと悟らせた。
そんなことは止めろと言ったところで、この手合いは意地になるだけだ。なら、やれることは限られている。
「借り物だもん。
あんたが本気で腕を斬りたいなら、最後に思いっきり俺の腕に贅沢をさせてからにしてよ。じゃなきゃ、さすがに優しくなんてしてやれない」
ツンと横を向くと、ヴェルナーの視線がくっついてくるのが良く分かった。それから肩から腕に沿って視線が滑り落ちていく。きっとヴェルナーは「思いっきりの贅沢」について考えている。
フルオーダーの指輪ならしばらく時間が稼げる。Aはそう考えていた。
「…………なるほど」
ぼそりとヴェルナーが神妙に呟いた。彼なりに得心がいったようだった。あるいは反抗的な犬になることを回避したかったのかもしれない。
Aは嬉しさを隠さなかった。檻の鉄格子に飛びつく。大袈裟なくらいが男はいっそう相手を喜ばせたくなるものだ。それでなくても、今日の予定が先送りになった不満のガス抜きをしてやらなくてはならないのだ。
「ほんとに! 嬉しい!」
鉄格子の隙間からヴェルナーの手が差し入れられた。
Aは間髪入れずにその手のひらを舐めようと身を屈めた。犬なりの喜びを示してやるべきだと思ったからだ。
だが唇に舌の先端が出たきり、先には進めなかった。
彼ならどうするだろう。
そんな考えが、僅かな延命のための媚びを躊躇わせた。
彼がヴェルナーの前に膝を付き、犬のように手を舐める姿がまったくイメージできない。
玉座を譲れと言っておきながら、それを自分がやってしまっては威厳もクソもない。本当に何も変われないままだ。
売春街でキスを売って、強要された父親に殴られて、場末の風俗店で精神を病んで酒に逃げ、道端に散らばった小銭を必死でかき集めるAのまま。
まるで捌かれた鶏みたいに磔にされて、はらわたを覗き込まれては「あそこが足りない」「ここも足りない」と好き勝手言われるAのままだ。
「O?」
怪訝そうに呼ばれて、Aは顔を上げた。
ふざけるな。
叫び出したくなるのを抑え、腹の内で沸き上がる激情を圧縮させる。
勝負をするなら今しかないのだ。妙に頭が冴え渡っている。
「俺の腕を斬り落とす準備を、してあるんだよな?」
「……あ、ああ……」
「持ってきて。今すぐ斬ろう。
Oになろうよ」
「えっ、」
ヴェルナーは悲鳴のような声を上げたあと、Aの本音がどこにあるのかまじまじと探し出すように見つめた。
Aもヴェルナーから視線を逸らさなかった。互いをまるで得体の知れない何かのように見つめ合った。
ただ、Aだけは得体の知れなさに恐がりはしない。
「どうせあんたのことだから、実は指輪だって用意してるんだろ?」
スタンガンを当てられたようにヴェルナーが動揺した。図星だったらしい。
脚を欲しがるやつが、手に入れた脚をそのままにしておく筈がない。きっと特注の靴を履かせたりペディキュアを施したりして愛でるだろう。
Aの腕だってきっとそうするに決まっている。
「持ってきて。
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