創造眼〜異世界転移で神の目を授かり無双する。勇者は神眼、魔王は魔眼だと?強くなる為に努力は必須のようだ〜

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第二章 旅立ち編

第52-2話 ユヅキとステラ

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『ダ、ダメよ!ダーリン!落ち着いて!はぁ、はぁ、私まで興奮が。はぁ、はぁ。せ、せっかくここまで紳士だったのに。交代、交代よ!私と交代して』

 わ、分かった。だめだ。俺はもう耐えられない。ユヅキ頼む。

 俺はユヅキと【チェンジ】した。

(ふう。落ち着いた。ステラさん、今あさひと【チェンジ】したわ)

「えっ!では今はユヅキ様があさひ様の体に?久しぶりですね」

(うん。久しぶり。最近はルーシー達もいたから私が出るの久しぶり)

「どうしたんですか?急に交代して?」

(ご、ごめんなさい。そのバカあさひが………そのステラさんと一緒に寝ることにあまりにも興奮しちゃって、そ、その我慢できなくなりそうだから私が無理矢理変わっちゃった。テヘヘ)

 お、おい!ユヅキ!余計なこと言うんじゃないっ!

「じ、実は私もドキドキしてたんですよ」

(そうよね。こんな風に一緒に寝てればね。でも安心して、今はユヅキちゃんだから)

「はい。ユヅキ様ともこうやってお話する機会が少なくなってましたので嬉しいです」

(ありがとう!ステラさん)
 ユヅキがステラさんをギューっと抱きしめる。

 お、おいっ!ユヅキ、何やってんだ!

『うるさい!黙りなさい、あさひ!』

 は、はい。

「ど、どうしたんですか?ユヅキ様!?」
 ステラさんは驚いている。

(ステラさん、今日はこうやって寝ましょ。うふふ。私だから安心して)

「は、はい。凄く落ち着きます」
 ステラさんはユヅキということもあり、警戒を解いたようだ。

(ねえ。ステラさん、今まで聞けなかったんだけど、ご主人様ってどんな人柄だったの?教えて欲しいな)

「ご主人様ですか?はい。ご主人様は誰よりも才能があり、努力家で明るくて優しくて自由奔放な方であさひ様と同じエッチな方でした。私はご主人様が赤ちゃんの頃からお世話させていただいてました」

(へー凄い方なのね。ステラさんは赤ちゃんの頃からお世話を?そうだったのね)

「はい。ご主人様は奇跡の子と呼ばれてました。ご主人様の父親は魔人族の第一魔王アルベルト様、母親は人族のクレア様でした。本来魔人族と人族の間には子供は絶対に産まれません。ですが、奇跡が起きました。産まれてきたのがご主人様でした」

(そ、そうなんだ!それは奇跡ね)

「私達魔人族は魔神様を信仰しています。魔神様の使徒が大魔王バレル様でした。そして魔神様からギフトである【魔眼】を授かっていたのが、第一魔王アルベルト様でした。アルベルト様は魔人族の勇者と呼ばれていました」

(魔神様…………)

「本来【魔眼】はこの世にただ一人、アルベルト様だけのものなのです。しかし、ご主人様は生まれながらに【魔眼】を持っていました。さらに魔神様からの神託があり、アレク様は生まれながらに第五魔王に指名されました」

(アレク様、とんでもない方なのね)

「はい。ご主人様はこの世の奇跡のような方でした。幼少期からありとあらゆる魔法を覚えていきました。探究心が凄まじいのです。私を含め皆、驚きの連続でした。そして、性格は明るく自由奔放。人族の血を引いていた事もあるのでしょう。そ、その、あさひ様と同じで、とてもエッチなお子様でした。私も子供の頃のご主人様には手を焼かされました。アルベルト様もクレア様もとてもご主人様を愛していらっしゃいました。ご主人様もご両親のことをとても慕っていました」

(そうなのね。あさひと同じスケベね。うふふ)

「はい。子供の頃からすでに魔人族の中でもトップクラスの実力者となったご主人様の才能に惚れ込んだガイア様が戦いの師匠となりました。毎日、毎日、ボコボコにされるご主人様でしたが、とても楽しそうでした。いつかガイアの野郎をぶっ倒す!なんて言ってました。しかし、魔人族領はご主人様には狭すぎたのです。12歳の時にご主人様は、俺は一人で魔人族領を出てこの世界の全てを見てくる、と言い出しました。ご両親は反対しました。しかし、一度火の付いたご主人様を止める事はできず、私は無理矢理ご主人様に付いて行きました。それからです。ご主人様と私の長い長い旅が始まったのは。くすくすくす、とても懐かしい思い出です」

(そうだったのね。ステラさん話してくれてありがとう)

「いえ、ユヅキ様にはついなんでも話してしまいます。久しぶりの女子会?というんでしたっけ?とても楽しかったです」

(私も嬉しかった。ステラさん!)

「はい」

(ご主人様の呪い解けるといいわね)

「はい。ユヅキ様、ありがとうございます」



 こうして今日はユヅキとステラさんが一緒に寝た。
 俺は二人の話を聞きながら、暴走する前にユヅキが止めてくれたのを感謝した。

 俺はステラさんの為に何か力になって上げたい。より強く思う夜だった。

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