創造眼〜異世界転移で神の目を授かり無双する。勇者は神眼、魔王は魔眼だと?強くなる為に努力は必須のようだ〜

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第三章 地下迷宮挑戦編

第104-2話 オペレーション

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『ぜ、全部なくなった!あさひ凄いよ!凄い!凄い!凄いよ!良かった。オスカー。良かった。本当に良かった。良かったね』

 ユヅキが一緒に見てくれたおかげで取りこぼすこと無くやれた。


 光が消えていく。


「これで大丈夫だ。オスカー」

 オスカーはまだ目を瞑っている。


「オスカー?」

 アメリアがオスカーに声を掛ける。

 オスカーは返事をしない。

 オスカーは目を瞑っていた。




 オスカーの目から一筋の涙が流れる。


「……奇跡だ……………」

 オスカーが言葉を発した。

「これが神の力…………あさひの力………」

 目を瞑ったまま小さな声で呟くオスカー。


 オスカーが目を開けて体を起こす。

「あさひ。ありがとう。俺はまだ………まだこれからも生きる事ができる………」

 ギュッと目を瞑って涙を流すオスカー。


「オスカー!!!治ったのね!治ったのね!」

 涙を流しながらオスカーに抱きつくアメリア。


「ああ。治った。心配かけたな。アメリア」

「ソフィアも。ありがとう」

「ううん。良かった。オスカー。私が治せなかったから。ごめんね。辛い思いさせた。ごめんね」

 泣きながらオスカーに謝るソフィア。

「ソフィア、謝らないでくれ。こんなの治せるのはあさひとユヅキだけだ………俺はソフィアに感謝している。今生きているのもお前のおかげだ」

「あさひ様、お見事でした………私は私は………すいません。何を話していいのか………言葉が出ません………オスカー様……良かったです……うぅぅ」

 涙を流すステラ。


 ユヅキが【ルーム】から出てきた。


「オスカー良かった……完全に治った……あさひ………ヒック、ヒック……あんた最高………」

ユヅキも声を出して泣いていた………


「あさひ、ユヅキ、ありがとう。心地良い光がずっと俺を包んでいた。暖かくて優しい光だった。こんな、こんな奇跡があるんだな………」

 良かった。オスカー。20年以上ずっと俺とユヅキを守っていてくれたオスカー。絶対死なすわけにはいかなかった。

 【AI】がなかったら無理だった。【千里眼】がなかったら無理だった。

 オスカーを治せて良かった。

 俺はポンポンとオスカーの肩を叩いた。オスカーは涙の滲んだ赤い目を見開いて俺を見ていたが何も言わなかった。


 この時オスカーにはあさひの顔がアレクに見えていた。ニコッと微笑むアレク……

『オスカー良かったな』

 そう微笑んで言っているように見えた……

 オスカーはアレクに『友よ。ありがとう……』と心の中で呟いた…………


 【AI】と【千里眼】、もしかしたらオスカーを治すためにアレクの意思が創り出したスキルなのか………

 その答えは誰にもわからない……



 とりあえず今日のところは俺達はソフィアを連れて屋敷に戻った。

 オスカーとアメリア、二人の時間が必要だと思った。



________________

◆ 読んでいただき、ありがとうございます。

 オスカー……良かった。

 私は完全に寝不足です。。。

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