創造眼〜異世界転移で神の目を授かり無双する。勇者は神眼、魔王は魔眼だと?強くなる為に努力は必須のようだ〜

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第三章 地下迷宮挑戦編

第96-2話 奴隷契約の解除

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「「ご、ご主人様…………」」

「「うぅぅ。」」

 メイド達は皆すすり泣いている。カレン達も泣いている。


 ユヅキが口を開く。

「そういうことっ!あさひの言うとおり。私もみんな大切な仲間。

 みんなと過ごす毎日はもうね!めちゃくちゃ楽しいわ!だから……だから………あさひやみんなを狙う者、傷付ける者がいるならば……私がそいつを殺す…………。どんな事をしてでも殺す…………

 ねっ、だから、安心して!ユヅキちゃんめちゃくちゃ強いから。

 奴隷契約解除して、街でいっぱい買い物したり、冒険者になりたい子はなればいい!自由に生きていいんだよ。

 また、ここで働きたい子、強くなりたい子は大歓迎!また地獄の特訓しちゃうからね♪」

 ユヅキの殺気が一瞬漏れ出た。俺も知らない殺気だった。

 その後明るく振る舞ってピースをしているが、俺は一瞬ドキッとした。

 ユヅキにそんなことはさせない。そんなことは俺がやる。


「「「ユヅキ様。」」」

 メイド達はみんな泣いている。


 あさひの話が始まる前、アメリアはルイスとルーシーに念話を送っていた。

(ルイス、ルーシー。あさひとユヅキが話すことをよく聞いておきなさい。そして、二人の顔をよく見てなさい)

『はい、母上』『はい、お母様』
 二人はあさひとユヅキの話に集中していた。


 そして二人の話が終わった。

「カレン!最も信頼できる奴隷商人をここに手配するわ!対応して」
 アメリアはカレンに指示を出す。

「承知致しました。アメリア様」
 カレンは即返事をする。

「いえ、その必要はありません」
 ステラがそれを拒否する。

 皆が驚いた顔をする。

「あさひ様は恐らくご自分で契約を解除されると思います。今なら私もできそうです」
 ステラの左眼が赤く光る。

 皆がステラの眼を見て驚愕の表情をしている。

 そう。アレクは奴隷契約も解除も自分でできた。やったことはないがたぶん俺もできる。さすが、ステラだな。

 ユヅキ同様わかってくれていたんだな。

 アイナが一本前に出てきて跪く。

「ご主人様、皆様ありがとうございます。契約を解除した後もこのお屋敷で働かせて下さい。私達はご主人様やユヅキ様、ステラ様に一生着いていきます。着いて行かせて下さい」

 アイナが代表で話す。他のメイドは同じ気持ちとばかりに力強い目で俺を見る。


 俺は1人ずつ奴隷契約を解除した。

 メイド達の奴隷の証である、首の輪が外れた。皆泣いていた。


 この世界の不遇な人を全員救うなんて事は俺にはできない。でも、俺を慕ってくれる仲間。そんな仲間だけでも救いたいと思った。

 良かった。これで良かったんだ………
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