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第三章 地下迷宮挑戦編
第103話 世界最強と呼ばれた竜騎士オスカー5
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◆◇◆
アメリアは珍しく早く寝た。
3年間ずっと緊張を保っていたアメリア。俺が考えられないような事をずっと考えていたのだろう。緊張の糸が切れたようにぐっすりと眠っていた。
俺はソフィアと二人で話をしていた。
ソフィアはホーリン神聖国に連れて行かれた後、すぐに聖女の仮面を被ったそうだ。身を守る為にはその方が良いと判断したそうだ。
この三年で神聖国にある貴重な書物などを読み漁ったそうだ。
上級回復魔法、結界魔法等を覚えていた。肝っ玉が座っているというか、しっかりしているというか。
ハゲータや一部の奴らはソフィアをスケベ目で見ていたそうだ。やはりあの野郎は今度ブチ殺す必要があると思った。
「ところでオスカー。アメリアとはどこまでいった?」
「おう。アメリアとは世界中を駆け巡ったぞ」
「違うわよ。馬鹿ね。あんた、昔からアメリアの事好きでしょ?付き合ってるの?もうアメリアを抱いたのか聞いてるのよ!」
な、な、な、何を言い出すんだ。こいつは。
な、何もしていない。この3年間はソフィアを取り戻す為に、ただひたすら強くなる事を考えていた。アメリアもきっと同じだ。
「い、いや。何もしていない。でもな、付き合うも何も、俺様とアメリアはずっと一緒にいるから付き合ってるようなもんだ」
そう言うと、ソフィアが頬を膨らます。
「オスカーそんなんじゃダメよ。ちゃんとアメリアに好きって言うのよ。でもまあ、私の為に頑張ってくれてたんだね」
す、好きって言わなくてはいけないのか。こ、この硬派な俺様が。そんな恥ずかしい事を……この俺様に言えるのか………?
「私は聖女。巫女だから………もう恋愛できないし……私の分まで二人には幸せになって欲しいのよ!あなた達の子供は私の子供と同じだからね♪頼んだわよ。オスカー♪パンッ」
ソフィアが俺様の背中を叩いた。
もう恋愛できないと言う、ソフィアの寂しそうな顔を俺様は忘れる事が出来なかった。
「女の子だったらルーシーっていう名前なんか可愛いわよね♪」
………………
俺とソフィアは夜遅くまで話をした。ソフィアもアメリアも最高の女だ。
あの国を出る時、あの時感じた殺気は俺達だけではなく、ソフィアへの殺気も感じた。聖女への殺気なんてイカれてやがる。
俺はもう二度とあのクソみたいな国にソフィアは渡さないと誓った。
次の日から、勇者ルナ、第五魔王アレクを探す旅が始まった。
アメリアは珍しく早く寝た。
3年間ずっと緊張を保っていたアメリア。俺が考えられないような事をずっと考えていたのだろう。緊張の糸が切れたようにぐっすりと眠っていた。
俺はソフィアと二人で話をしていた。
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この三年で神聖国にある貴重な書物などを読み漁ったそうだ。
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「ところでオスカー。アメリアとはどこまでいった?」
「おう。アメリアとは世界中を駆け巡ったぞ」
「違うわよ。馬鹿ね。あんた、昔からアメリアの事好きでしょ?付き合ってるの?もうアメリアを抱いたのか聞いてるのよ!」
な、な、な、何を言い出すんだ。こいつは。
な、何もしていない。この3年間はソフィアを取り戻す為に、ただひたすら強くなる事を考えていた。アメリアもきっと同じだ。
「い、いや。何もしていない。でもな、付き合うも何も、俺様とアメリアはずっと一緒にいるから付き合ってるようなもんだ」
そう言うと、ソフィアが頬を膨らます。
「オスカーそんなんじゃダメよ。ちゃんとアメリアに好きって言うのよ。でもまあ、私の為に頑張ってくれてたんだね」
す、好きって言わなくてはいけないのか。こ、この硬派な俺様が。そんな恥ずかしい事を……この俺様に言えるのか………?
「私は聖女。巫女だから………もう恋愛できないし……私の分まで二人には幸せになって欲しいのよ!あなた達の子供は私の子供と同じだからね♪頼んだわよ。オスカー♪パンッ」
ソフィアが俺様の背中を叩いた。
もう恋愛できないと言う、ソフィアの寂しそうな顔を俺様は忘れる事が出来なかった。
「女の子だったらルーシーっていう名前なんか可愛いわよね♪」
………………
俺とソフィアは夜遅くまで話をした。ソフィアもアメリアも最高の女だ。
あの国を出る時、あの時感じた殺気は俺達だけではなく、ソフィアへの殺気も感じた。聖女への殺気なんてイカれてやがる。
俺はもう二度とあのクソみたいな国にソフィアは渡さないと誓った。
次の日から、勇者ルナ、第五魔王アレクを探す旅が始まった。
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