創造眼〜異世界転移で神の目を授かり無双する。勇者は神眼、魔王は魔眼だと?強くなる為に努力は必須のようだ〜

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第三章 地下迷宮挑戦編

第76話 地下迷宮2 サーシャのモゾモゾ

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 俺達は持ってきたテントの準備をする。

 テントは数種類持ってきていて、今回はセーフティポイントということもあり大きなテントで5人全員が寝れるタイプの物を使う。

 王国の調査隊なのでマジックバッグは他の冒険者に見られても良いが、ストレージは見せたくないのでストレージはテントの中でのみ使用した。

(ああ、ユヅキ様、ステラ様の料理は美味しいですわ。迷宮の中でこんな美味しい料理が食べられるなんてワタクシ達、本当に幸せです)

(あさひ様に出会えたことに感謝です)

(うん。美味しい。感謝。。。)

(私も早く料理覚えてあさひ様に作って差し上げたいです~)

 あっ、そういえば。ルイスがサーシャのこと気に入ってたな。ちょっと探ってみるか?

(サーシャの美味しい手作り料理楽しみだな!ところで、サーシャ。ルイスの事ってサーシャどう思う?)

(殿下ですか~?殿下は私達国民の憧れですよ~。この国のほとんどの少女達は殿下に憧れています。かっこいいですし、強いですし、頭もいいですし。私達にとっては遠い遠い存在の方です~。一緒に住むなんて今でも信じられません)
 サーシャは遠い眼をして念話をする。

(そうですわね。あさひ様にお会いする前までは、サーシャはずっとルイス様ルイス様と言ってましたわ)

 そうなのか!これはルイスチャンスあるな!というか、ルイスは国民の少女達の憧れなのか。確かに俺と違ってさわやか金髪イケメンだ。ぐぬぬぬっ。でもルイスは立場上色々制約も多そうでかわいそうだな。俺達と一緒にいる時ぐらい自由に楽しんで欲しい。

(カレンリーダー、それは言わないでください~!今はあさひ様だけで~す)

(サーシャ、それは嬉しいんだけど、実は………)

(実は???)

(ルイスって、サーシャみたいな子が好みらしいぞ!)

 サーシャが驚いた顔をして狭いテントの中でバンっと立ち上がる。

(あさひ様!そ、それは本当でしょうか!!??)

 凄い勢いで俺に詰め寄る。サーシャ、いつものほんわかした話し方が無くなってるぞ。

(ああ、昨夜、本人から直接聞いたから間違いない!ふふ、サーシャ!チャンスだぞ!俺が話した事はルイスには内緒だぞ)

(そ、そんな!ルイス様はサーシャの事が好み……ルイス様がサーシャの事が好きだなんて……で、でも私にはあさひ様が………ルイス様とあさひ様がサーシャを巡って血みどろの争いなんて………そ、それはダメ。サーシャの為に、お二人が争うなんて、それはダメよ。ああ、どうしてこんなことに……ブツブツ……ブツブツ……ブツブツ………)

 いや、好きとは言ってない。しかも血みどろの争いって………そんなことするかっ!この爆弾娘は妄想も激しいようだ……

 サーシャは顔を真っ赤にして両手を頬にあてながら、上の方を見たり下の方を見たり、首を振ったり、激しく妄想の世界に入ってしまった。

(サーシャはこうなったら、しばらくこちらの世界には帰ってきません。放っておきましょう)

(うん。。。それがいい。。。)

(ルイス様にご迷惑おかけしなければ良いのですが………まあ、これはあさひ様の責任ですわね。うふふっ。ワタクシはノータッチですわ)

 うっ、カレン楽しんでいるな…なんか余計なことを言ったかもしれん。すまん、ルイス………

 その後、食事を済ませた俺たちは5人寝転がりながら念話をした。俺の両隣りにはカレンとサーシャがいる。

 今後の事を色々話したが、話題はメイド達の事になった。

 カレンはまだまだメイドを増やしたいらしい。あの屋敷であの人数ではまだまだ足りないと。本当はカレンがもっと教育してから、ユヅキ達に預けたかったようだ。これからの教育方針等も話してくれた。

(カレンは優秀だな。これからもたくさん甘えると思うけど、よろしくな)

(あ、あさひ様!なんて嬉しいお言葉。ワタクシなどあさひ様やユヅキ様達と比べれば、凡人以下。ご迷惑をお掛けしないよう精進致しますわ)

 カレンが長い金髪を靡かせてこちらをクルっと向いて、念話をする。

 あ、当たるんです。カレンの美乳が………俺の腕に。
 そして、反対側は当然のようにサーシャの大きなおっぱいが俺の腕に当たってるんです。

(あ、あの、カレンさん、サーシャさん。お二人の柔らかい胸がさっきから俺に当たって落ち着かないんですが………俺にはユヅキとステラという、大切な彼女がいまして……)

(それがどうか致しましたか?ユヅキ様とステラ様があさひ様の彼女様という事は皆知っていますわ)

 えっ?そうなのか。知っていたのか。

(はい。そしてユヅキ様、ステラ様には我々のあさひ様に対する思いも伝えてあります。その上でお二人からはあさひ様に対しては我々も好きにして良いと許可を頂いています。決めるのはあさひ様だからと)

 な、なに!?そんな話はじめて聞いた………

(そう。。。だから次に隣に寝るのは私とミケネ。。。)

 そ、そんな打合せまで!そ、そうか!俺の知らないところで念話でやりとりしてるんだな。そりゃ、そうか。こんなに便利な能力だ。口に出して話さなくても色々決まる。

 あさひは知らなかった。最初の野営で誰があさひの隣で寝るかを決めるのに、カレン達が念話で壮絶なバトルをしていた事を。一番先頭で歩いていたあさひが気付くことができないのは無理もない。

 こ、これが異世界ハーレム………いや、ここは【地下迷宮】だ。が、我慢だ。
 そして、サーシャには絶対手を出さない。俺はルイスという、この世界であさひとしてできた最初の友を失いたくない。

(わ、分かった。話はわかった。みんなの気持ちは嬉しい。でもここは【地下迷宮】だ。だから、サーシャ、モゾモゾ動くのはやめてくれ。ルイスの事もある。サーシャには変な事はしたくないんだ)

 そう、サーシャはさっきから俺の右側の腕と手と足を使って、モゾモゾなんかやってる。俺は動かないように完全に右側を固めている。お、俺の足を股で挟んで動くのはやめなさい。サーシャ……

(は、はい。あさひ様。でもサーシャの体が勝手に動いてしまって。はぁ、はぁ。あっ、あん、あさひ様の魅力が凄すぎて………申し訳ありません。はぁ、はぁん、ど、どうしたら良いのでしょうか………)

 ど、どうしたらと言われても…火照った顔をしたサーシャがウルウルした瞳で俺の顔を見る。か、可愛いじゃないかサーシャ。あっ、あんって、吐息も、こ、声も非常に可愛いじゃないか………

(サーシャ、気持ちは分かりますわ。でもここは迷宮ですわ。我慢しなさい。いや、サーシャに我慢は無理ね。フーカ、サーシャと交代よ)

(うん。わかった。サーシャに我慢は無理。。。)

 フーカがサーシャと交代した。サーシャは残念そうな顔をしていたが、渋々従っていた。

 で、でもフーカも凄く可愛いんだ。普段笑ったり、怒ったり、感情を出さないけど、サーシャと同じ茶色の髪。凄く綺麗な顔立ちをしている。フーカもサーシャと同じで、日本で俺が通っていた高校なら校内でもトップクラスの美人に間違いなく入る。胸は控えめだけど、俺はこういう子も好きだ。

(フーカ、ありがとう)
 なんか分からんが、フーカにお礼を言う俺。

(いいの。。。これであさひもちゃんと寝れる。。)

 フーカが俺の手を握ってきた。

(私も落ち着く。。。おやすみなさい。。。)

 フーカはそう言って寝てしまった。

 おお、なんだ!この子は!寝たぞ。そして寝顔がめちゃくちゃ可愛いではないかっ!俺は今日フーカの可愛さを知ってしまった。

 そして反対側はカレンの美乳が常にフィットしている。
 よし、もう寝よう。【ルーム】に逃げ込もう。

(よし、俺も寝る。明日もみんな頑張ろう。おやすみー)

(((はい、あさひ様おやすみなさいませ)))
 寝てしまったフーカ以外のメンバーが返事をした。



 俺は【ルーム】に逃げ込んだ。
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