創造眼〜異世界転移で神の目を授かり無双する。勇者は神眼、魔王は魔眼だと?強くなる為に努力は必須のようだ〜

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第三章 地下迷宮挑戦編

第73話 ルイスとの交流

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 屋敷に戻った俺は早速ルイスの部屋に向かった。


 俺は唯一パーティーに入っていないルイスの事が気になっていた。

 コンコンッ

「ルイス、いるか?入ってもいいか?」

「はい!います。どうぞ。」

「あさひ様どうかしましたか?」

 ルイスが俺に対して様を付けて敬語になっている。

「ルイス!様はつけないで、敬語も使わないでくれ!」

「いや、しかし……あさひ様は父上、母上と共に戦った伝説の英雄ですから。そういう訳にはいきません。オレはずっと英雄達を尊敬して育ってきました!今この国があり、オレが王子なのはあさひ様達のおかげです」

 ルイスなりに俺の事を考えて、理解して、対応してくれているんだな。その気持ちは嬉しい。だが俺が望んでいるのはそんな関係じゃない。

 よし、俺も腹を割って話そう。

「ルイス聞いて欲しいんだ。俺は確かにアレクの記憶も持ってるし、魂は同じだ。でも………聞いていると思うが、俺は異世界の日本で育った。19歳の新堂あさひなんだ。記憶や知識はあっても19歳で、ルイスと生きてきた時間もそんなに変わらない」

「はい」
 ルイスは俺の表情を見ながら返事をする。

「俺がこの世界に来て初めてなんだ」

「初めてですか?」
 ルイスは不思議そうな顔をする。

「ああ、ルイスが初めて俺に友達になろうって言ってくれた。俺はあの時嬉しかったんだ。だから、王子のルイスにも敬語を使うのをやめようと思った。俺にとって、あさひにとってこの世界で最初の友達はルイスだ!だから……これからもよろしく頼むよ!」

 ルイスは驚いた顔をしながら、徐々に微笑む。

「わかりました。いえ、ああ、わかった!あさひ!こちらこそよろしく!」

 俺とルイスは改めてグッと力強く握手をした。

 そして俺は小声でルイスに話をする。

「それに、この家。女子率高すぎるだろ。しかも美女や美少女ばかり………俺達は協力しよう。コソコソ、コソコソ」

「そ、そうだな。実はオレも思ってた。こんなに美女に囲まれて落ち着かん、コソコソッ」

「だよな。因みに………最初に言っておくが………ユヅキとステラは俺の彼女なので手はださないでくれっ」

 コソコソコソコソっ

「なっ!なにっ!やっぱり!聞いておいて良かった。ユヅキ様もステラ様も美し過ぎるからな。あさひが羨ましい………」

 この世界では彼女が何人かいることはよくあることだ。ルイスは俺に彼女が二人いることを全く気にしない。

 ユヅキとステラを褒められて嬉しくなる俺。

 そういえばこんな風に男子トークをしたのは久しぶりだ。妙に嬉しいぞ!テンションが上がる。

「ルイスはこの屋敷に好みの子はいるか?こういうのは初めに聞いておかないとな!俺は協力する」

そう。俺は男の友情は大切にする。日本で爺ちゃんにも口酸っぱく言われてきた。

「オ、オレは………」

 ルイスが照れている。王子でこんなイケメンなのに恋愛の免疫とか、もしかしたら少ないのかも?王子だからあまり悪さもできなさそうだしな。

「ルイス!言え!言ってしまえ!」

「オ、オレの好みはサーシャとメイドのダリアっていう子が好みだ。コソコソッ」

「おお!そうか!そうなのか!サーシャか!うん、わかるぞっ」

「お、おいっ!あさひ!声がでかい!シーッ」

ルイスが慌てて俺の口を塞ごうとする。

「あっ、ごめんごめん。サーシャとダリアっていう子の共通点………ふふふ………ルイスは背が低くておっぱいの大きい子が好きなんだな。わかる。その気持ちは分かるぞ。男のロマンだ」

「お、おい、そんな直接的に言うな!ま、まあ、合ってるけど。顔も二人共好みだ。内緒だぞ!こんなこと誰かに話ししたの初めてなんだからなっ!」

「ああ、まかせろ!俺達はこれからお互いの秘密を墓場まで持って行く同志だ。あっ、じゃあ【地下迷宮】も早くルイスとサーシャが一緒に回れるように頑張るよ!グッ」

「あはははっ」

 突然ルイスが笑い出す。

「ルイスどうした?」

「いや、オレは王子として育って、対等な友達も作ったことなくて、こんな会話をしたこともなかったから。嬉しくて、ありがとうあさひ!」

「いや、俺も嬉しい。こちらこそありがとう!」

「ところであさひ……ユヅキ様とステラ様が彼女なのはわかったけど、ルーシーはどうなんだ?ルーシーはあさひの事が……」

 あっ、その件もあったか。確かに俺もルーシーのことは可愛いと思うし好きだ。しかし、オスカーとアメリアの娘。彼女が二人いて、さらに手を出すなんて事はできない………

「そ、それは………」
 俺が返事に困っていると

「まあ、ユヅキ様とステラ様に比べれば………まだまだ子供だ。でも兄の俺が言うのも何だが、ルーシーも美人だし性格も良い。母上に似てスタイルもどんどん良くなるはずだ。あさひの頭の片隅にでも入れて考えてやっておいてほしい!」

 そう。ルーシーの良さは俺はわかっている……とりあえずこの問題は置いておこう。迷ったら置いておく。俺の悪い癖だ……

 俺が返事に困っていると………

 ルイスがググッと俺に顔を近づけて小声でヒソヒソ聞いてくる。

「コソコソ……と、ところであさひ……ユヅキ様とステラ様とはどこまで……?」

「コソコソ……もちろん、最後までだ……二人共最高の女だ……コソコソ……」

「な、なんだと……ど、どうやってやるんだ………お、教えてくれ……」

 ふふふっ、ルイスよ。金髪で背も高くて、めちゃくちゃイケメンだけど、かわいいところあるじゃないか。ふふふっ

 この世界に動画はない。しかし、日本にはDVDとネットという強い味方がいた。
 
教えてやろうルイスよ。俺が覚えた数々の技を……
 
 これは王国繁栄のためだ。決して下ネタが好きだからじゃない。

 もう一度言おう。これは王国繁栄のためだ………


 俺とルイスの男子トークは夕食の前まで続いた。

 これから先、俺とルイスの会話はこういう話が多かったことは俺とルイスだけの生涯の秘密だ。

 そして、ルイスがパーティメンバーになる事にも成功した。

 決して下ネタで心から信頼し合えた訳ではないことを付け加えておく。
 
ルイスは自分のパワーアップに驚いていた。もちろん俺は【パーティ化】について全て説明した。

ルイスと仲良くなれたことが俺は嬉しかった。


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