創造眼〜異世界転移で神の目を授かり無双する。勇者は神眼、魔王は魔眼だと?強くなる為に努力は必須のようだ〜

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第三章 地下迷宮挑戦編

第71話 迷宮に向けての会議

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 ユヅキ、ステラ、オスカー、アメリア、ルーシー、ルイスを【テレポート】で迎えに行き、屋敷に戻ってきた。


 ユヅキ達にメイドさん達が紹介される。

 メイドさん達は震えながらずっと恐縮していた。そりゃそうだ。なんせこの国の王様や王子様達がいるんだから、緊張しない方がおかしい。

 なんだか彼女達に申し訳無くなってきた。俺は彼女達に優しくしようと心に決めた。せめて、働きやすい環境を作って上げたいと思った。


 早速俺達は屋敷1階の大広間で【地下迷宮】攻略、レベリングの為の会議を行った。

 イーグリア王国の【地下迷宮】はイーグリア王国が所有している。イーグリア王国の依頼を受けて冒険者ギルド、イーグリア支部が管理を行っている。

 冒険者ギルドは【地下迷宮】への入場料。【地下迷宮】で取れた素材や魔石、ドロップアイテム等の売買を行い利益を出している。その利益の中から一定の割合をイーグリア王国に納めるという仕組みだ。

 また、イーグリアの【地下迷宮】では20階層以内の浅い階層でも比較的高価なドロップ品等が取れるということ、そして他の迷宮に比べて良質な魔石が取れることで世界中の【迷宮】のなかでも人気がある。あとは10階層、20階層のボス階でも希に一財産稼げるようなレアなドロップアイテムが落ちるのだ。

 しかし20階層以上の難易度が極端に上がる為、ほとんどの冒険者達は20階層以内にいるようだ。

【地下迷宮】に入場できるのは冒険者として登録している者。
 王国から調査で派遣、素材入手の為派遣された者。
 他国から派遣されイーグリアに承認を受けた者など限られている。

 冒険者ギルドとイーグリア王国は【地下迷宮】の入場者を管理している。


 現在の【地下迷宮】内の分布

 1階 から10階 約85%  D、Eランク以上の冒険者
 11階から20階 約12%  Cランク以上の冒険者
 20階から30階 約2%   Bランク以上の冒険者
 30階以降はほぼいない   A、Sランク以上の冒険者

 こんな感じだそうだ。

 アレクの記憶では10階層毎のボスのCPの目安は

 10階 CP200
 20階 CP400
 30階 CP1000
 40階 CP2000
 50階 CP3500
 60階 CP5000

 こんな感じだったと思う。あくまでも目安であり平均CP200の4人パーティで20階層のボスを倒せないかといえば、バランスが取れてるパーティであったり、弱点を突けるパーティなら十分倒せる。

 現在の俺とユヅキ、ステラの3人パーティならなんとか50階層はクリアできるだろう。60階層はまだ厳しいかもしれない。

 【相乗効果】の恩恵があるルーシーやカレン達は30階層がクリアできるぐらいだろう。

 当初、俺は【地下迷宮】のレベリングはまずはユヅキ、ステラとルーシー達を連れて、行けるところまで行こうと思っていた。

 ただし、そのパーティだと恐らく途中でルーシー達が付いてこれなくなる。その後は俺、ユヅキ、ステラの三人で当面の目標である61階層を目指すつもりだった。ルーシー達には比較的安全な階層で引き続きレベリングをして貰うことで全体のレベルを上げようと思っていた。

 しかし、せっかくメイド達が【配下】に加わったのだ。彼女達もレベリングをすることで全体の底上げをしようということになった。


 作戦としてはこうだ。

 現在のメイド達の平均レベルは一桁。しかし【あさひの加護】のおかげで、平均CPは200ぐらいある。
 ルーシーやカレン達は【あさひの加護】含めて平均CPは700ぐらい。

 少々厳しいが、人の極端に少なくなる21階層以降で【経験値共有化】を使いレベリングを行うことにしようということになった。できれば31階層以降が望ましい。

 その為に、ミケネ、カレン、フーカ、サーシャと俺で王国の調査チームとして【地下迷宮】に入る。21階層以降と31階層以降のレベリングに最適な場所を探し【テレポート】用の魔方陣を設置する。その場所を拠点として皆のレベルアップを図ることになった。

 ルイス、ルーシーは王族の為、【地下迷宮】に表立って入ることができないのでしばらく留守番となる。俺が【テレポート】の魔方陣を設置するまでの我慢だ。

 ユヅキは浅い階層を回ってもレベルアップにはならないので留守番を希望した。

「ちょうど良かった!しばらく、食べ物の商品開発をしたいからステラ手伝ってよ!」

 と言っていた。創造神様との約束を守る為だろう。ステラは俺に着いてきたそうだったが、ユヅキに同意した。

 それならと、ステラはせっかくだからメイド達に料理やメイド道、戦闘を教育したいと言い出した。ユヅキもステラの提案にノリノリで賛成した。

「いいわね!せっかくだからメイドちゃん達にも商品開発手伝ってもらっちゃおう♪」
 ユヅキはニヤっと笑った。あれはなんか腹黒いこと考えてる顔だ………

「くすくすくす、ユヅキ様。それは楽しみですね」

「でしたら、わたしもステラお姉様、ユヅキ様に色々教えて頂きたいわ!やったーーーー!」
 と、ルーシーも大喜び。

「だったら、オレも!ユヅキ様、ステラ様、訓練よろしくお願いします!」

 と、ルイスもノリノリだった。伝説の勇者、伝説の剣士に訓練を見てもらえると大喜びだ。


「俺様も!俺様も仲間にいれてくれーーー!!!」

 オスカー王は最後まで主張していたが、誰も相手にしていなかった。

「あなた。いい加減にしなさい!」
 そして、アメリアに怒られた。

 そしてアメリアはパンパンッと手を叩き皆の注目を集めた。

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