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第二章 旅立ち編
第54話 カレンの想い
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【カレン視点】
昨夜の会議でワタクシ達は王都に戻ったら姫様直属の護衛部隊として配属してもらうことに決定した。
これは姫様も含め、全員同じ考えであった。
ワタクシと姫様はあさひ様とステラ様に命を救われた。その後ワタクシ達は数々の奇跡を見ることになる。
謎の多い黒髪黒目の少年あさひ様、世界でも使用できる者が僅かと言われる【テレポート】による移動。しかも、ワタクシ達全員を連れての移動。
マジックバッグは貴重と言われている。ワタクシ達はこの任務で一つのマジックバッグを与えられた。今回は神託に関わる任務。陛下から直接の極秘任務。ワタクシ達の上司達にも知らされていない任務。
そしてなんとこの任務にはルーシー・イーグリア王女様も同行される。姫様の護衛という重要な任務もある。その為に寄与された物。ワタクシ達ももちろんマジックバッグを所持するのは初めてだった。旅にマジックバッグはとても重宝された。
しかし、あさひ様のストレージと呼ばれるあれはなんですの?サイズ問わず、どんどん収納されていく。収納量は無限だそうですわ。あんな能力、見た事も聞いた事もありません。
他にも驚く事はたくさんありました。
しかし、極め付けは…………無詠唱魔法。
ワタクシ、ミケネ隊長、フーカは魔法が使えませんでした。
それが何ということでしょう。あさひ様から教えて頂いた訓練方法で全員が魔法を使えるようになったではありませんか。たった1ヶ月の訓練で。
しかも、無詠唱魔法。
無詠唱魔法を使えるのは世界でも伝説と呼ばれるような方々のみ。各国で無詠唱魔法を使える者は一握りの選ばれし者のみ。冒険者ならS級以上の化物と呼ばれる者のみ。
そんな力をワタクシ達が…………
もちろんワタクシ達はまだ覚えたて。実戦で使いこなすには更なる訓練と実戦経験が必要です。
あさひ様とステラ様。このお二人はあまりにも違う。
特にあさひ様、この方は普通ではありません。ワタクシ達の常識の外にいらっしゃる方。
そして今、ワタクシ達は更なる奇跡を体験する事になりました。
【パーティ化】?そんなスキル聞いた事もありません。冒険者やワタクシ達もパーティは組みます。
しかし、それとは全く別物。
経験値共有化?念話?相乗効果?あり得ないスキルです。
ワタクシ達は迷う事なく、あさひ様のパーティに入れていただくことを懇願しました。
な、何ということでしょう!!!
ち、力が、魔力が溢れ出てくるではありませんか!今までちっぽけだったワタクシの魔力が!溢れ出てきますわ!
こ、これがあさひ様の力のほんの一部…………
計り知れません。ワタクシのような凡人には計り知ることなどできません。
ミケネ隊長、フーカ、サーシャも呆然としています。驚きを通り越してしまっているのでしょう。
しかし、その後、ワタクシ達は更なる奇跡を目の当たりにしました。
あ、あさひ様の両眼が!!!金色に輝いたのです!
な、なんという美しさ…………なんという神々しさ…………こ、この眼は一体!?
ステラ様、ルーシー様があさひ様に向かって片膝を付き跪いています。
ワタクシ達も自然とあさひ様に跪きました。こうするべきだと、いや、こうしなくてはいけないと直感的に感じたのです。思ってからした行動ではありません。ただ、ただ勝手に体が動いたのです。
(ルーシー、ミケネ、カレン、フーカ、サーシャ、聞こえますか)
こ、この声は!?
この透き通るようなお声。頭に直接語りかけてくる。
(…………も、もしや女神様!!??)
ワタクシがそう思った時、念話で呟いてしまったようだ。
(うふふ。カレン、私は女神様ではありません。創造神様の使徒であり、【創造眼】を与えられたあさひと共に存在する者。ユヅキと言います)
ユ、ユヅキ様。あさひ様と共に存在するお方…………
姫様、隊長達にもこの声が聴こえているようだ。はっ、こ、これが念話。
そして、そ、創造神様とは…………聞いた事がありませんわ。しかし、ワタクシ達人間に神々のこと、全てを知る事など到底不可能。間違いなく創造神様は存在される。それにあさひ様のあの眼。金色に神々しく輝くあの眼。
あれは文献に記された、伝説の勇者様の【神眼】、魔王の持つ【魔眼】と同じ類の物に違いありません。
(まずはあさひを心から信頼しパーティに入ってくれたこと、ありがとうございます。もう分かっていると思いますが、今皆さんには大きな力が宿りました。しかし、この事はあさひにとっても、皆さんにとっても危険な事。賢い皆さんなら解りますね。この事は絶対に秘密でお願いします)
(も、もちろんです!命に変えても秘密はお守り致します!)
ミケネ隊長が答える。姫様達も深く頷いている。
そう。この能力は凄まじい。凄まじ過ぎる。もしも、もしもこの事が漏れれば…………あさひ様、ワタクシ達は各国から危険視される恐れがある。あさひ様の命が狙われる事は間違いない。言えませんわ。絶対に言えません。
その後、ユヅキ様から【パーティ化】によってもたらされる、【経験値共有化】【念話】【相乗効果】【配下】について詳しく説明があった。
仲間や配下が増えていけば、更に効果が増えるかもしれないこと。
と、とんでもないですわ。これは一国、いや、一国の王等とは器が違いすぎですわ。世界を治める力ですわ。
あさひ様はパーティメンバー、配下が増えれば増える程、強くなられる。そしてその恩恵はワタクシ達にも返ってくる。
こんな事があって良いのでしょうか……
ワタクシはかつて無いほどの思考を張り巡らせて考える。ああ、なれる。ワタクシはあさひ様のお力になれますわ。
その時、ユヅキ様からワタクシにだけ直接念話がありました。
(カレン。あなたには人には無い特別な能力がありますね。その能力は【思考加速】)
(【思考加速】とは?)
ワタクシも念話でユヅキ様に応える。【思考加速】?も、もしかしてごく一部の天才と呼ばれる者が持つ能力…………
(【思考加速】とは普通の人よりも何十倍も何百倍も早く考えることができる能力。今後このスキルを鍛えていけば、更にあなたの役に立つ能力となるでしょう。日常でも戦闘でも、いずれカレンは人の何百倍もの思考をする事ができるようになります。今私との念話。まだ1秒も経っていませんよ)
(はっ!た、確かにそうですわ)
ワタクシは昔から考えるのが早かった。人よりも異常に早いと思っていた。今のユヅキ様とのやり取りは会話ではなく、念話。お互いの高速な思考のやり取り。だからなのですね。
(ワタクシは【思考加速】を磨きあげます。そして必ずあさひ様、ルーシー様、ステラ様のお役に立ってみせます。ユヅキ様、教えていただきありがとうございます)
ああ、そうか。この能力はあさひ様の為の能力だったのですわ。ワタクシは神に感謝致しますわ。
(うふふ。そんなにかしこまらなくていいわ。カレン。自分の為に使ってね)
(ありがとうございますわ。ユヅキ様)
ワタクシは決めましたわ。必ずあさひ様のお役に立つ事を。
そして、あさひ様の眼から光が消え、いつもの黒目のあさひ様に戻られました。
あさひ様はワタクシ達にパーティに入ってくれたお礼を言い、そんなに畏《かしこ》まらず、また今まで通り接して欲しいと仰いました。
む、無理ですわ…………ワタクシには。仮に表面上そうすることができたとしても、あの【創造眼】の輝きがワタクシの心に刻まれてしまいました。
ステラ様があさひ様を尊敬と羨望の眼差しで見ている事がよくありました。このことでしたのね。
しかし、あさひ様は今までのような接し方をひどく望まれています。姫様はそうするようです。いや、かなり無理して、そう接しているように見えます。姫様、お気持ちお察し致しますわ。姫様がそうされるならワタクシ達もそうしなければいけませんわね。
とにかく、ワタクシ達の人生は今日新たに始まったと言って良いでしょう。
また作戦会議が必要ですわね。あさひ様とステラ様にはまたお風呂に行って頂かないと。
ああ、考える事がたくさんありすぎて忙しくなりますわ。
昨夜の会議でワタクシ達は王都に戻ったら姫様直属の護衛部隊として配属してもらうことに決定した。
これは姫様も含め、全員同じ考えであった。
ワタクシと姫様はあさひ様とステラ様に命を救われた。その後ワタクシ達は数々の奇跡を見ることになる。
謎の多い黒髪黒目の少年あさひ様、世界でも使用できる者が僅かと言われる【テレポート】による移動。しかも、ワタクシ達全員を連れての移動。
マジックバッグは貴重と言われている。ワタクシ達はこの任務で一つのマジックバッグを与えられた。今回は神託に関わる任務。陛下から直接の極秘任務。ワタクシ達の上司達にも知らされていない任務。
そしてなんとこの任務にはルーシー・イーグリア王女様も同行される。姫様の護衛という重要な任務もある。その為に寄与された物。ワタクシ達ももちろんマジックバッグを所持するのは初めてだった。旅にマジックバッグはとても重宝された。
しかし、あさひ様のストレージと呼ばれるあれはなんですの?サイズ問わず、どんどん収納されていく。収納量は無限だそうですわ。あんな能力、見た事も聞いた事もありません。
他にも驚く事はたくさんありました。
しかし、極め付けは…………無詠唱魔法。
ワタクシ、ミケネ隊長、フーカは魔法が使えませんでした。
それが何ということでしょう。あさひ様から教えて頂いた訓練方法で全員が魔法を使えるようになったではありませんか。たった1ヶ月の訓練で。
しかも、無詠唱魔法。
無詠唱魔法を使えるのは世界でも伝説と呼ばれるような方々のみ。各国で無詠唱魔法を使える者は一握りの選ばれし者のみ。冒険者ならS級以上の化物と呼ばれる者のみ。
そんな力をワタクシ達が…………
もちろんワタクシ達はまだ覚えたて。実戦で使いこなすには更なる訓練と実戦経験が必要です。
あさひ様とステラ様。このお二人はあまりにも違う。
特にあさひ様、この方は普通ではありません。ワタクシ達の常識の外にいらっしゃる方。
そして今、ワタクシ達は更なる奇跡を体験する事になりました。
【パーティ化】?そんなスキル聞いた事もありません。冒険者やワタクシ達もパーティは組みます。
しかし、それとは全く別物。
経験値共有化?念話?相乗効果?あり得ないスキルです。
ワタクシ達は迷う事なく、あさひ様のパーティに入れていただくことを懇願しました。
な、何ということでしょう!!!
ち、力が、魔力が溢れ出てくるではありませんか!今までちっぽけだったワタクシの魔力が!溢れ出てきますわ!
こ、これがあさひ様の力のほんの一部…………
計り知れません。ワタクシのような凡人には計り知ることなどできません。
ミケネ隊長、フーカ、サーシャも呆然としています。驚きを通り越してしまっているのでしょう。
しかし、その後、ワタクシ達は更なる奇跡を目の当たりにしました。
あ、あさひ様の両眼が!!!金色に輝いたのです!
な、なんという美しさ…………なんという神々しさ…………こ、この眼は一体!?
ステラ様、ルーシー様があさひ様に向かって片膝を付き跪いています。
ワタクシ達も自然とあさひ様に跪きました。こうするべきだと、いや、こうしなくてはいけないと直感的に感じたのです。思ってからした行動ではありません。ただ、ただ勝手に体が動いたのです。
(ルーシー、ミケネ、カレン、フーカ、サーシャ、聞こえますか)
こ、この声は!?
この透き通るようなお声。頭に直接語りかけてくる。
(…………も、もしや女神様!!??)
ワタクシがそう思った時、念話で呟いてしまったようだ。
(うふふ。カレン、私は女神様ではありません。創造神様の使徒であり、【創造眼】を与えられたあさひと共に存在する者。ユヅキと言います)
ユ、ユヅキ様。あさひ様と共に存在するお方…………
姫様、隊長達にもこの声が聴こえているようだ。はっ、こ、これが念話。
そして、そ、創造神様とは…………聞いた事がありませんわ。しかし、ワタクシ達人間に神々のこと、全てを知る事など到底不可能。間違いなく創造神様は存在される。それにあさひ様のあの眼。金色に神々しく輝くあの眼。
あれは文献に記された、伝説の勇者様の【神眼】、魔王の持つ【魔眼】と同じ類の物に違いありません。
(まずはあさひを心から信頼しパーティに入ってくれたこと、ありがとうございます。もう分かっていると思いますが、今皆さんには大きな力が宿りました。しかし、この事はあさひにとっても、皆さんにとっても危険な事。賢い皆さんなら解りますね。この事は絶対に秘密でお願いします)
(も、もちろんです!命に変えても秘密はお守り致します!)
ミケネ隊長が答える。姫様達も深く頷いている。
そう。この能力は凄まじい。凄まじ過ぎる。もしも、もしもこの事が漏れれば…………あさひ様、ワタクシ達は各国から危険視される恐れがある。あさひ様の命が狙われる事は間違いない。言えませんわ。絶対に言えません。
その後、ユヅキ様から【パーティ化】によってもたらされる、【経験値共有化】【念話】【相乗効果】【配下】について詳しく説明があった。
仲間や配下が増えていけば、更に効果が増えるかもしれないこと。
と、とんでもないですわ。これは一国、いや、一国の王等とは器が違いすぎですわ。世界を治める力ですわ。
あさひ様はパーティメンバー、配下が増えれば増える程、強くなられる。そしてその恩恵はワタクシ達にも返ってくる。
こんな事があって良いのでしょうか……
ワタクシはかつて無いほどの思考を張り巡らせて考える。ああ、なれる。ワタクシはあさひ様のお力になれますわ。
その時、ユヅキ様からワタクシにだけ直接念話がありました。
(カレン。あなたには人には無い特別な能力がありますね。その能力は【思考加速】)
(【思考加速】とは?)
ワタクシも念話でユヅキ様に応える。【思考加速】?も、もしかしてごく一部の天才と呼ばれる者が持つ能力…………
(【思考加速】とは普通の人よりも何十倍も何百倍も早く考えることができる能力。今後このスキルを鍛えていけば、更にあなたの役に立つ能力となるでしょう。日常でも戦闘でも、いずれカレンは人の何百倍もの思考をする事ができるようになります。今私との念話。まだ1秒も経っていませんよ)
(はっ!た、確かにそうですわ)
ワタクシは昔から考えるのが早かった。人よりも異常に早いと思っていた。今のユヅキ様とのやり取りは会話ではなく、念話。お互いの高速な思考のやり取り。だからなのですね。
(ワタクシは【思考加速】を磨きあげます。そして必ずあさひ様、ルーシー様、ステラ様のお役に立ってみせます。ユヅキ様、教えていただきありがとうございます)
ああ、そうか。この能力はあさひ様の為の能力だったのですわ。ワタクシは神に感謝致しますわ。
(うふふ。そんなにかしこまらなくていいわ。カレン。自分の為に使ってね)
(ありがとうございますわ。ユヅキ様)
ワタクシは決めましたわ。必ずあさひ様のお役に立つ事を。
そして、あさひ様の眼から光が消え、いつもの黒目のあさひ様に戻られました。
あさひ様はワタクシ達にパーティに入ってくれたお礼を言い、そんなに畏《かしこ》まらず、また今まで通り接して欲しいと仰いました。
む、無理ですわ…………ワタクシには。仮に表面上そうすることができたとしても、あの【創造眼】の輝きがワタクシの心に刻まれてしまいました。
ステラ様があさひ様を尊敬と羨望の眼差しで見ている事がよくありました。このことでしたのね。
しかし、あさひ様は今までのような接し方をひどく望まれています。姫様はそうするようです。いや、かなり無理して、そう接しているように見えます。姫様、お気持ちお察し致しますわ。姫様がそうされるならワタクシ達もそうしなければいけませんわね。
とにかく、ワタクシ達の人生は今日新たに始まったと言って良いでしょう。
また作戦会議が必要ですわね。あさひ様とステラ様にはまたお風呂に行って頂かないと。
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