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第二章 旅立ち編
第39話 ルーシー
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【ルーシー視点】
わたしはルーシー・イーグリア、16歳。
イーグリア王国第一王女である。
父はイーグリア初代国王、オスカー・イーグリア。世界最強の竜騎士と呼ばれていた。
母は女王アメリア・イーグリア。かつて人々からは賢者と呼ばれていた。
兄はイーグリア第一王子ルイス・イーグリア。父譲りの屈強な竜騎士。
両親はその昔、勇者様と共に大魔王バレルを倒した英雄。
その功績で世界中から讃えられ、英雄と呼ばれイーグリア王国を建国した。
建国からはまだ二十数年。歴史の浅い王国だ。良く言えば伝統や格式に囚われない国でもあった。
三ヶ月前に聖女ソフィア様に女神様からの神託が下った。
聖女ソフィア様もかつて勇者様と一緒に戦った父達の戦友である。
神託の詳細は聖女様とお父様、お母様しか知らない。国家的な機密である。
その神託に深く関係のある事で、アルバ大森林にいる、かつて勇者様と共に戦った伝説の剣士ステラ様と一緒にいるであろう黒髪、黒目の少年、二人を極秘で連れてくる必要があった。
わたしはその任務に手を挙げた。わたしは魔法が得意だった。母である女王アメリアは人々から賢者と呼ばれていた。国民や城の者からは私は将来女王アメリア様のような賢者になる方などと煽てられ、天狗になっていた。
わたしはこの目で世界を見たいと思っていた。退屈な城を抜け出して、若い頃の父や母のように世界中を旅したいと思っていた。父や母は世界中を旅した時の事を子供の頃のわたしによく話をしてくれた。わたしは目を輝かせてその話を聞いた。いつかきっとわたしも。その思いは強かった。
国王である父オスカーは反対した。父は娘のわたしを溺愛し、過保護に育てた。お陰でわたしは少し、ほんのちょっぴりわがままなお転婆に育った。
しかし、ここで母アメリアが賛成してくれた。調子に乗ってるわたしを鍛えるのにちょうど良いと。ただし、優秀な護衛を付けるという条件があった。
父は母に頭が上がらない。どちらかと言うと脳筋の父オスカーは国政についても母アメリアに相談していた。母は聡明な女性だった。母はわたしの憧れでもあった。
母アメリアの賛成で父オスカーは渋々ながら認めるしか無くなった。
わたしは初めて国を出た。初めての旅に心が踊った。
護衛は4名。全員女性だ。女性ではあるが皆優秀な者ばかりであった。ここは父オスカーが絶対譲らなかった。ルーシーが若い男と旅するなんてとんでもない!そこだけは断じて譲らん!この条件は母アメリアが折れた。
イーグリア王都を出て三ヶ月、旅は順調であった。王女である身分を隠しトリスタニア王国を通過してアルバ大森林に入った。
素敵な男性と旅をして恋をするなどというときめいた事が無かったのが残念だったが、私は旅が楽しかった。
アルバ大森林に入り魔物と遭遇し戦闘になる事も多かったが、わたしの魔法は十分に通用した。そして何より護衛の彼女達は優秀だった。
あと数日でステラ様のところに着くというところで、
どうしてこうなってしまったんだ。
わたしたちは日が暮れた為、野営をしていた。
その時、伝説のS級魔獣と呼ばれるケルベロスと遭遇してしまった。
なぜこんなところにケルベロスが。
大きな体に三つの頭。その目は獲物を見定めるようにわたし達を捉えていた。
か、勝てるわけがない。その圧倒的な存在感にわたしも含め全員が恐怖した。
しかし、護衛の彼女達はわたしを逃がそうとしてくれた。予め彼女達の中で決められていた事のように三人が前に立つ。
そして、カレンが私の手を引く。
「姫様、逃げますわっ!」
わたしは震えていた。ケルベロスの圧倒的な存在感に完全に恐怖していた。
カレンに引っ張られる。
「で、でもミケネ達が………」
震える声でわたしは反応する。
「これが我らの任務です。姫様早くお逃げ下さい!我らを無駄死にさせたいのですか!姫様は姫様の使命を果たして下さい!」
ミケネが怒鳴り声をあげる。
わたしはカレンに手を引かれ走った。震える足を必死に動かした。
わたしとカレンは必死に逃げた。どこをどう走ったのか全く覚えていない。
どのくらい走り続けただろう。かなり遠くまで来た。なんとか逃げ切ることができたと思う。ケルベロスやミケネ達の気配は全くわからない。
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ」
「ひ、姫様。大丈夫ですか。はぁ、はぁ、はぁ」
「わたしはだ、大丈夫。で、でもミケネ達が……」
カレンが悔しそうに下を向いた。そして
「もしも姫様に危険が及んだ時。ワタクシ達が敵わないような敵が現れた時、こうすると決めていたのですわ。ですから、姫様はお気になさらないでくださいませ。これはワタクシ達の任務です」
「わ、わたしは………」
わたしはなんて甘かったんだろう。女神様の神託を遂行する為、彼女達は命をかけていた。わたしは、そこまでの意思はなかった。もちろん大切な任務だとは思っていた。しかし、わたしは楽しんでいた。自国の城以外の初めての経験を楽しんでいただけで………
彼女達の思いを無駄にしてはいけない。絶対に私の役割を果たさなければ。
大森林の中で迷ってしまったわたしとカレンは森を3日程彷徨った。記憶を頼りにミケネ達の方へ向かったが戻る事はできなかった。
このアルバ大森林が迷いの森と言われる理由が分かった。
幸い食料は分散して持っていたので、少量は残っていた。しかし、テントを失ってしまったのは痛い。
その後も魔物との連戦は続いた。夜もゆっくり休むことのできないわたしとカレンの疲労はピークだった。
日が暮れる頃、わたしとカレンは休めそうな場所を探していた。
そして、見つかってしまった。オーガ4体。わたしはさっきのウォーウルフとの戦いでほとんど魔力が尽きていた。カレンも疲労のピークで戦う力が残っていない。
カレンが私の前に立つ。
「姫様、お逃げくださいませ」
カレンは覚悟を決めた顔をしている。
「カレン嫌よ。わたしも一緒に戦うわ」
「しかしっ、姫様っ!」
カレンとわたしが話をする余裕すら与えず、オーガがわたし達に襲いかかる。
オーガは太い棍棒で殴りつけてくる。カレンがわたしを庇うように盾でそれを防ぐ。しかし、疲労のピークであったカレンは耐え切ることができず大きく吹き飛ばされた。
大木に叩きつけられ気を失ってしまった。
横からもう一体のオーガが拳でわたしを殴る。かわそうとするが間に合わず、肩にヒットする。私も大きく跳ね飛ばされる。
カレンを守らなくちゃ、守らなければいけない。
痛みを堪えて必死に立ち上がるが、クラクラする。今にも意識を失いそう。
オーガがニヤニヤ笑っているように見える。
そして棍棒を振り上げわたしにとどめを刺そうとする。
ああ、わたしここで死ぬのね。
わたしは死を覚悟した。
その時、オーガの顔面が何者かに殴り飛ばされる。オーガが物凄い勢いで吹っ飛んだ。
「だ、だれっ」
そこには年齢的にわたしとそう変わらない。しかし、神々しいまでに金色に輝く眼をした、黒髪の少年が立っていた。
た、助かったの?
その白いコートを着た黒髪の青年はその後、背中に背負っていた大剣を使い、残りのオーガを瞬殺した。
あ、あの眼。な、なんて神々しい光なの……
「す、すごい」
わたしはそれだけ声に出して、気を失った。
わたしはルーシー・イーグリア、16歳。
イーグリア王国第一王女である。
父はイーグリア初代国王、オスカー・イーグリア。世界最強の竜騎士と呼ばれていた。
母は女王アメリア・イーグリア。かつて人々からは賢者と呼ばれていた。
兄はイーグリア第一王子ルイス・イーグリア。父譲りの屈強な竜騎士。
両親はその昔、勇者様と共に大魔王バレルを倒した英雄。
その功績で世界中から讃えられ、英雄と呼ばれイーグリア王国を建国した。
建国からはまだ二十数年。歴史の浅い王国だ。良く言えば伝統や格式に囚われない国でもあった。
三ヶ月前に聖女ソフィア様に女神様からの神託が下った。
聖女ソフィア様もかつて勇者様と一緒に戦った父達の戦友である。
神託の詳細は聖女様とお父様、お母様しか知らない。国家的な機密である。
その神託に深く関係のある事で、アルバ大森林にいる、かつて勇者様と共に戦った伝説の剣士ステラ様と一緒にいるであろう黒髪、黒目の少年、二人を極秘で連れてくる必要があった。
わたしはその任務に手を挙げた。わたしは魔法が得意だった。母である女王アメリアは人々から賢者と呼ばれていた。国民や城の者からは私は将来女王アメリア様のような賢者になる方などと煽てられ、天狗になっていた。
わたしはこの目で世界を見たいと思っていた。退屈な城を抜け出して、若い頃の父や母のように世界中を旅したいと思っていた。父や母は世界中を旅した時の事を子供の頃のわたしによく話をしてくれた。わたしは目を輝かせてその話を聞いた。いつかきっとわたしも。その思いは強かった。
国王である父オスカーは反対した。父は娘のわたしを溺愛し、過保護に育てた。お陰でわたしは少し、ほんのちょっぴりわがままなお転婆に育った。
しかし、ここで母アメリアが賛成してくれた。調子に乗ってるわたしを鍛えるのにちょうど良いと。ただし、優秀な護衛を付けるという条件があった。
父は母に頭が上がらない。どちらかと言うと脳筋の父オスカーは国政についても母アメリアに相談していた。母は聡明な女性だった。母はわたしの憧れでもあった。
母アメリアの賛成で父オスカーは渋々ながら認めるしか無くなった。
わたしは初めて国を出た。初めての旅に心が踊った。
護衛は4名。全員女性だ。女性ではあるが皆優秀な者ばかりであった。ここは父オスカーが絶対譲らなかった。ルーシーが若い男と旅するなんてとんでもない!そこだけは断じて譲らん!この条件は母アメリアが折れた。
イーグリア王都を出て三ヶ月、旅は順調であった。王女である身分を隠しトリスタニア王国を通過してアルバ大森林に入った。
素敵な男性と旅をして恋をするなどというときめいた事が無かったのが残念だったが、私は旅が楽しかった。
アルバ大森林に入り魔物と遭遇し戦闘になる事も多かったが、わたしの魔法は十分に通用した。そして何より護衛の彼女達は優秀だった。
あと数日でステラ様のところに着くというところで、
どうしてこうなってしまったんだ。
わたしたちは日が暮れた為、野営をしていた。
その時、伝説のS級魔獣と呼ばれるケルベロスと遭遇してしまった。
なぜこんなところにケルベロスが。
大きな体に三つの頭。その目は獲物を見定めるようにわたし達を捉えていた。
か、勝てるわけがない。その圧倒的な存在感にわたしも含め全員が恐怖した。
しかし、護衛の彼女達はわたしを逃がそうとしてくれた。予め彼女達の中で決められていた事のように三人が前に立つ。
そして、カレンが私の手を引く。
「姫様、逃げますわっ!」
わたしは震えていた。ケルベロスの圧倒的な存在感に完全に恐怖していた。
カレンに引っ張られる。
「で、でもミケネ達が………」
震える声でわたしは反応する。
「これが我らの任務です。姫様早くお逃げ下さい!我らを無駄死にさせたいのですか!姫様は姫様の使命を果たして下さい!」
ミケネが怒鳴り声をあげる。
わたしはカレンに手を引かれ走った。震える足を必死に動かした。
わたしとカレンは必死に逃げた。どこをどう走ったのか全く覚えていない。
どのくらい走り続けただろう。かなり遠くまで来た。なんとか逃げ切ることができたと思う。ケルベロスやミケネ達の気配は全くわからない。
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ」
「ひ、姫様。大丈夫ですか。はぁ、はぁ、はぁ」
「わたしはだ、大丈夫。で、でもミケネ達が……」
カレンが悔しそうに下を向いた。そして
「もしも姫様に危険が及んだ時。ワタクシ達が敵わないような敵が現れた時、こうすると決めていたのですわ。ですから、姫様はお気になさらないでくださいませ。これはワタクシ達の任務です」
「わ、わたしは………」
わたしはなんて甘かったんだろう。女神様の神託を遂行する為、彼女達は命をかけていた。わたしは、そこまでの意思はなかった。もちろん大切な任務だとは思っていた。しかし、わたしは楽しんでいた。自国の城以外の初めての経験を楽しんでいただけで………
彼女達の思いを無駄にしてはいけない。絶対に私の役割を果たさなければ。
大森林の中で迷ってしまったわたしとカレンは森を3日程彷徨った。記憶を頼りにミケネ達の方へ向かったが戻る事はできなかった。
このアルバ大森林が迷いの森と言われる理由が分かった。
幸い食料は分散して持っていたので、少量は残っていた。しかし、テントを失ってしまったのは痛い。
その後も魔物との連戦は続いた。夜もゆっくり休むことのできないわたしとカレンの疲労はピークだった。
日が暮れる頃、わたしとカレンは休めそうな場所を探していた。
そして、見つかってしまった。オーガ4体。わたしはさっきのウォーウルフとの戦いでほとんど魔力が尽きていた。カレンも疲労のピークで戦う力が残っていない。
カレンが私の前に立つ。
「姫様、お逃げくださいませ」
カレンは覚悟を決めた顔をしている。
「カレン嫌よ。わたしも一緒に戦うわ」
「しかしっ、姫様っ!」
カレンとわたしが話をする余裕すら与えず、オーガがわたし達に襲いかかる。
オーガは太い棍棒で殴りつけてくる。カレンがわたしを庇うように盾でそれを防ぐ。しかし、疲労のピークであったカレンは耐え切ることができず大きく吹き飛ばされた。
大木に叩きつけられ気を失ってしまった。
横からもう一体のオーガが拳でわたしを殴る。かわそうとするが間に合わず、肩にヒットする。私も大きく跳ね飛ばされる。
カレンを守らなくちゃ、守らなければいけない。
痛みを堪えて必死に立ち上がるが、クラクラする。今にも意識を失いそう。
オーガがニヤニヤ笑っているように見える。
そして棍棒を振り上げわたしにとどめを刺そうとする。
ああ、わたしここで死ぬのね。
わたしは死を覚悟した。
その時、オーガの顔面が何者かに殴り飛ばされる。オーガが物凄い勢いで吹っ飛んだ。
「だ、だれっ」
そこには年齢的にわたしとそう変わらない。しかし、神々しいまでに金色に輝く眼をした、黒髪の少年が立っていた。
た、助かったの?
その白いコートを着た黒髪の青年はその後、背中に背負っていた大剣を使い、残りのオーガを瞬殺した。
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