創造眼〜異世界転移で神の目を授かり無双する。勇者は神眼、魔王は魔眼だと?強くなる為に努力は必須のようだ〜

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第一章 アルバ大森林での修行編

第21話 決意とルームでの訓練※

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 ステラさんの寝室は俺の隣の部屋。

 ステラさんの啜り泣く声が聞こえる。

 俺は自分のやれることを考える為に今のステータスを確認する。

 ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 あさひ 18歳 男 LV:7
 種族:人族
 称号:創造神の使徒
 加護:創造神の加護

 HP:140
 MP:700
 CP:16

 スキル:体術、魔力自然回復、魔力操作、体力自然回復、剣術、無詠唱、気配感知
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 魔法:水魔法、火魔法、風魔法、土魔法、生活魔法
 ーーーーーーーーーーーーーーーーーー 
 耐性:全属性攻撃耐性(中)、精神攻撃耐性(極)、即死攻撃耐性(極)
 ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 創造眼:ステータス操作、鑑定、ストレージ(無限収納)、マップ表示、完全記憶、思考加速、チェンジ、創造、パーティ化
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 パーティ:ユヅキ
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 訓練のおかげか少しレベルもアップしている。
 たった数日の訓練で剣術、魔法も順調に上達している。

 そして一つ覚えたスキルがある【パーティ化】

 実はこれ、ユヅキと一緒に【ルーム】で話し合った時覚えたスキル。いつの間にか覚えていた。

『そうだったね。私が抱きしめて寝てあげた時ね。あさひはユヅキちゃんのことが好きすぎて困っちゃうわ、おほほほっ』

 おい、今は真面目に考えてる時だぞ。

『ごめんなさい。ペコリ』
 素直に謝るユヅキ。

 この【パーティ化】どんな効果があるかというと、なんと【鑑定】で調べることができた。

 お互いに心から信頼できる関係同士でパーティを組んだ場合のみ、経験値を共有できるみたいだ。

 って、おい。RPGで普通にあるやつじゃねえか。って思った。
 でも待てよ。こんな能力があるって事は普通の人はパーティ組んでも経験値共有されないってことか?
 だとしたらかなり便利だ。

 今はユヅキしかいないけど、今後仲間が増えた時に役に立つと思った。
 ま、まあ、俺を心から信頼してくれる人が現れればだが………

 ユヅキとは経験値共有化しなくても、経験は共有してるから今のところはまだ役に立ってないけど、これからに期待だ。

 そしてCPというのはHP、MP以外の攻撃力、防御力、素早さ、賢さ、魅力の総合力を表す数字ということも分かった。まあ、戦闘力だな………

 そして俺は肉体を休める為に【創造眼】を使い【ルーム】へ行く。

 俺とユヅキが同時に【ルーム】にいる時、新堂あさひの肉体は睡眠状態になる。
 そして最近分かった事だが、どうやら精神は肉体の半分ぐらい、この【ルーム】で眠れば十分みたいだ。

 まあ、疲れてる時とかは多く休む必要があるかもしれない。人間の体もそうだしね。疲れてる時はたくさん寝る。やらなきゃいけない時は睡眠削って頑張る。
 こんな感じで今のところ理解している。

 というわけで俺達には肉体が眠った後もまだ時間がある。この世界は、というかこの家では日が暮れた後は周りは真っ暗。家の中は魔道具の灯りがあるだけで特にやれる事は何もないので、夜は早く寝るようにしている。そして、日の出と共に起きるようにしている。めちゃくちゃ規則正しい生活。日本では考えられなかった。

 そして、俺とユヅキの精神が【ルーム】で寝て、俺が目覚めると不思議と俺は肉体で目覚める。ユヅキはこの【ルーム】で目覚めるようだ。
 ただ、ユヅキが新堂あさひの肉体で活動している場合、俺は【ルーム】で目覚める。

 そして、もう一つの発見。

【創造眼】を使って俺が【ルーム】に来て、肉体を睡眠状態にした場合。外の様子の気配をなんとなく感知出来るようになった。肉体の目は瞑っているので視界は分からないんだけど、肉体の周りの状況がなんとなくわかる。
 これは恐らく【創造眼】を使ったまま寝ている事と、【気配感知】を覚えたからだと思う。

 ただし、精神も寝てしまうと分からなくなる。

 ちなみに【創造眼】と【気配感知】を使いながら寝てることで魔力を消費しているようだが、【魔力自然回復】と睡眠で休憩しているおかげか回復量の方が遥かに多いようだ。


 まあ、こんな感じだ。


 そして、肉体の睡眠後。
【ルーム】で俺とユヅキは普段何をやっているかというと、もちろん訓練だ。
 二人で剣術の訓練。魔法の訓練。
 素振りで学んだ事を模擬戦形式で対戦する。そしてお互いにアドバイスをし合っている。

 剣術だけの場合はユヅキの方がはるかに強い。
 さ、才能に差がありすぎる。全然勝てません。

 しかし、しかしだ。魔法は俺の方が得意だ。
 魔法と剣術どっちもアリアリルールでやると俺の方が勝ち越している。ふふふっ、どうだ!

 アリアリルールでもユヅキが魔法をほとんど使わないのは関係無い。使ってもいいのに使わないのが悪いんだからな。俺はズルくない。
 つまり俺の方が強いんだ。

 やったぞ!男としての面目を保ったぞ!

 あとは何をしてるかって?

 日本にいた時のことを話したり、今後の事を話したり、たまーにイチャイチャさせてもらったり………

 俺の精神は限りなく満たされている。

 ああ、こんなに幸せで良いのだろうか。と昨日までは呑気に考えていた。

 しかし、今日はステラさんの啜り泣く声が今も聞こえる。

 俺もユヅキも今日は真剣だ。

 訓練に熱が入る。

『ユヅキ、そう言えば本に書いてあったんだけどさ』

『ん?なーに?』

『剣術とか武術の達人は闘気?オーラ?みたいなの纏って戦ってるってあっただろ?ユヅキ使える?』

『ああ、あれね。わからない。使えないと思う。明日ステラさんに聞いてみない?』

『おお!そうだな。それがいい。俺闘気使えるようになりたいんだよね』

『ユヅキちゃんもそれ思ってた!』

『それが使えれば………俺はファンタジーなこの世界で、敢えてドラゴ◯◯ールの闘いを再現する。ふふふっ。みてろよ。剣術の才能が無いから、体術に行く訳じゃないんだからな。ふふふっ、剣や槍を素手で受け止めて折ってやる。ふふふっ』

 実は俺は日本で子供の頃に爺ちゃんから武術を教わっていた。中学に入る時やめてしまったけど、続けていれば良かったと後悔している。まあでも爺ちゃんのおかげで体術スキルがあったのかもしれないので感謝している。

『なんか怖いわね、あさひ。もしかしてユヅキちゃんの剣術の才能に嫉妬してない?』
 うっ、ユヅキは俺の気にしてることをズバッと言いやがった。

『ぐぬぬ。してない、してない。アリアリルールなら俺の方が勝ち越してるし。全然だよ』

『私の1勝2敗。1勝差だけでしょ。剣術だけの時は、私13勝全勝なんだけど……』

 くそっ。負けん。俺はユヅキには負けん。絶対に勝ってやるからな。カメ◯メ波を使って驚かせてやる。


 それからしばらく二人の訓練は続き、あさひの負けはまた積み重なる。


『ステラさん寝たみたいね。静かになった』

『ああ、俺達もそろそろ寝るか。もう夜遅いし、明日も頑張ろう!』

『そうだね。今日もお疲れ様、あさひ♪』

 俺達は明日の訓練に向けて今日はゆっくり休むのであった。

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