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第二十二章 スジャーラの内乱

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 「エバレル様!
さっきの男は…」

 「くそっ!
ロバートの奴めが…!!」

エバレルは、杖を床に叩きつけました。



 「危ないところでしたね。
バリーニャに攻め込んでいたら、我が国はシュレッサーに…」

 「たわけ者!」

エバレルの杖が、ザリの背中を激しく打ちました。



 「残念だが、バリーニャに手出しをすることは諦めねばならぬようだな。
 今からすぐに書状を書く。
レインボー・エンジェルの件は、こちらの誤解だったとな。
それと、シュレッサーとロバートの所に、何か貢ぎ物を用意しろ。」

 「か、かしこまりました。」



その時、扉を叩く音がしました。
 入って来たのは先程の門番でした。



 「今度はなんだ?」

 「あ、あの…昨夜の件なんですが?」

 「昨夜の…?なんのことだ?」

 「あぁ、そういえば、おまえ…昨夜、エバレル様に用があるとか申して居ったな。」

 「何のことだ?」

 「はい、昨夜、エバレル様はすでにおやすみでしたので、明日にするようにと申しつけておきました。
それで、昨夜の件とは?」

ザリが門番に問いました。
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