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第十七章 真実を探しに

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「なるほど…やっぱりそういうことだったのか。
だが、どうしてミクはそれほどあんたらを憎んでるんだ?」

 「それは…言えない。
それに…理由はひとつだけじゃないしな。
そもそもはミクがリクにフラレたところから端を発してるんだ。」

 「リクに…?」

 「あぁ、ダンスパーティのパートナーも、リクは断った。
そのことが、ミクのプライドを傷つけたってことはあるかもしれないな。」

 「でも、それだけで殺そうと思うなんて…」

 「だから…理由はそれだけじゃないんだ。」

ウィリアムも、さすがにミュルスとミクの関係については話せなかったのです。


 「ところで、カイル…
君の笛の才能は素晴らしいと聞く。
ぜひ、聞かせてくれないか?」

 「俺なんて、たいしたことないさ。」

 「謙遜するなよ。
リクに聞いたぞ。
 君の笛は、フルートの誰よりも素晴らしいものだって。
また、フルートに戻ったらどうなんだ?
ここで勉強すれば、君の才能はもっと…」
 「無理だ!!」

ウィリアムがまだ言い切らないうちに、カイルの感情的な声が重なりました。

 
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