脱走聖女は異世界で羽をのばす

ねむたん

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沈没船に向けて出発

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秘密基地のふわふわソファに腰を下ろしたリディアは、膝の上に分厚い本を広げていた。冒険小説の一節を読み上げながら、目を輝かせてページをめくる。

「大嵐の中、海賊船を操る主人公が沈没船の中で財宝を見つけるんだって!すごいよね、こんな冒険、私もやってみたいなぁ。」
リディアの声に、隣でふわふわ毛を揺らしていたメリーちゃんが「メェ」と返事をし、タフィーちゃんはぷるっと震えながら甘い香りを漂わせた。

ふと、本を置いて背伸びをしたリディアの視線が、部屋の隅で静かに光る魔法の地図に向けられた。

「あれ?地図が……また何か言いたそうだね!」

リディアが駆け寄ると、魔法の地図はいつものように得意げに揺れ動きながら新たな地点を指し示していた。その指先が止まったのは、青く輝く海のマーク。そこには、「沈没船」と書かれた文字が浮かび上がっている。

「沈没船!?まるでさっき読んでた冒険小説みたい!」
リディアは飛び跳ねるようにして声を上げた。その勢いに応えるように、メリーちゃんとタフィーちゃんも彼女の足元で動き回る。

「これはもう、行くしかないよね!沈没船の中には、きっと宝箱が眠ってるんだ!」
リディアは冒険の予感に胸を躍らせながら、大急ぎで準備を始めた。タフィーちゃんの冠もきちんと確認し、メリーちゃんのふわふわ毛には必需品を詰め込む。

「海ってことは、また星の水中ポーションの出番だね。あと、冒険にはやっぱり可愛い水着も必要!」
リディアの弾む声とともに、秘密基地には再び冒険の熱気が満ちていった。

「よーし、それじゃあ沈没船の宝探しに出発だ!」
彼女は高く掲げた魔法の地図を手に、メリーちゃんとタフィーちゃんを連れて再び新たな冒険へと踏み出すのだった。

リディアは街の商店街を軽やかな足取りで歩いていた。目の前には水着がずらりと並ぶショーウィンドウが輝き、彼女の目を引いていた。

「どれにしようかな~。せっかく沈没船に行くんだから、おニューの水着で気分を上げたいよね!」
目を輝かせながら、リディアは水色と白のストライプ柄が入ったフリル付きの水着を手に取った。

「これなんてどうかな?あ、タフィーちゃん用のちっちゃな浮き輪もある!メリーちゃんにも水着っぽい飾りをつけてあげようかな~。」

リディアは可愛いアイテムを次々と選び、最終的に一式揃えて大満足の様子だった。

「よし、これで準備万端!早く絨毯に乗り込んで冒険に出発しよう!」

さっそく新しい水着に着替え、ふわふわ毛に飾りをつけたメリーちゃん、ちっちゃな浮き輪を装着したタフィーちゃんと一緒に魔法の絨毯に乗り込んだ。

「それじゃあ、沈没船に向けて出発ー!」
リディアが声を弾ませると、絨毯はふわりと宙に浮かび上がり、街を後にして大空を舞い始めた。

道中の雲の上、絨毯の上は快適そのものだった。リディアは持ち込んだ紅茶とクッキーで優雅なティータイムを楽しみ、メリーちゃんもふわふわ毛をゆったりと広げてくつろいでいた。タフィーちゃんはぷるぷると動きながら、クッキーを頬張るリディアをじっと見つめている。

「こんなに気持ちいい空の旅だと、お昼寝したくなっちゃうね。」
リディアはふわっと横になり、頭をメリーちゃんのふわふわ毛に預けた。タフィーちゃんは近くで甘い香りを漂わせ、絨毯の上は穏やかな空気に包まれていた。

「沈没船の冒険も楽しみだけど、この旅そのものが最高だよね~。」
リディアは目を閉じながらそう呟き、絨毯は優雅に空を舞い続ける。青い空と広がる雲海を見下ろしながら、リディアたちは沈没船への道を進んでいった。
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