脱走聖女は異世界で羽をのばす

ねむたん

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はじめてのイベント主催

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リディアは秘密基地でふかふかクッションに座りながら、輝く水中エリアのことを考えていた。せっかく模様替えして素敵な場所にしたのに、冒険者があまり来ないのはもったいない。

「うーん……やっぱりみんなに楽しんでもらいたいよね。そうだ!」
リディアの瞳が輝き、ふわもこ毛を撫でられていたメリーちゃんが「メェ?」と首をかしげた。

「イベントを開いて、冒険者さんを呼ぼう! 水中宝探しゲームとか、蓮の葉を使ったアスレチックとか、楽しいことをいっぱい詰め込むの!」
タフィーちゃんも「ぷるぷるん!」と跳ねて賛成する。

リディアは手書きのポスターを作ることにした。
「水中エリア大冒険! 宝探しゲームとアスレチック大会、開催!」とカラフルな文字で書き始める。描かれた宝箱や輝く蓮の葉、滑り台の絵が一目で楽しそうな雰囲気を伝えている。

広場の掲示板に貼られたポスターは、ひときわ目を引くカラフルなデザインだった。大きな文字で「水中エリア大冒険! 宝探し&アスレチック大会開催!」と書かれている。周囲には輝く蓮の葉や水中を泳ぐ宝箱のイラストが描かれ、見た者の好奇心をくすぐるデザインだ。

そのポスターの前で、リディアはニコニコと笑顔を浮かべていた。メリーちゃんがふわもこ毛を揺らし、タフィーちゃんが小さく跳ねながらその横にいる。ポスターを眺める冒険者たちは、足を止めて興味深そうにリディアに声をかけた。

「このイベントって、本当に水中で宝探しができるのかい?」
リディアは元気よく頷いた。
「もちろん! 星の水中ポーションを飲めば、水中で息ができるし、視界もすっごくきれいになるんだよ。宝箱の中には面白いアイテムも隠れてるから、ぜひ挑戦してみて!」

「蓮の葉アスレチックっていうのもあるのか。ちょっと難しそうだな」
別の冒険者がポスターを指さしながらつぶやくと、リディアは胸を張って言った。
「大丈夫! 蓮の葉はカラフルで楽しい仕掛けがいっぱいだし、メリーちゃんやタフィーちゃんもサポートするよ。滑り台のタイムアタックもあるし、みんなで楽しめる仕掛けが盛りだくさん!」

冒険者たちは顔を見合わせて笑った。
「君が主催するのか。面白そうだな。よし、参加してみるか!」
「俺も! 子どもみたいに遊べるなんて、なかなかないからな!」

リディアは両手を握りしめて跳ねるように喜んだ。
「やった! 楽しいイベントにしようね!」

リディアはその後も街中を歩き回り、あちこちにポスターを貼ったり、冒険者たちに声をかけたりして宣伝を続けた。メリーちゃんがポスターを運ぶ役を買って出て、ふわもこ毛から次々と取り出すたびに周囲から笑い声が上がった。タフィーちゃんはぷるぷると動いて街角で可愛らしいアピールをし、子どもたちの注目を集めていた。

翌日、リディアは早速水中エリアでの準備に取り掛かった。メリーちゃんが廃墟の街から持ち込んだオブジェや遊具を配置し、さらに特別な宝箱を隠す場所を考えた。水中に沈めた石造りのオブジェには、光る模様が浮かび上がる仕掛けを追加。カラフルに光る蓮の葉も、踏むと音が鳴るように工夫した。

「これならきっとみんな大満足だね!」
リディアは汗をぬぐいながら満足そうに呟いた。メリーちゃんはふわもこ毛を揺らして「メェ!」と応え、タフィーちゃんはぷるんと跳ねながら同意を示す。

いよいよイベント当日。水中エリアには冒険者たちが続々と集まり、リディアの準備したポーションやアイテムを受け取っていた。
「さあ、みんな! 水中エリア大冒険を思いっきり楽しんでね!」
リディアの掛け声に応じて、冒険者たちの歓声が広がり、賑やかな1日が幕を開けた。
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