51 / 59
51 手に入れたモノ
しおりを挟む
「まさか、俺の手に入れたいモノを、あの馬鹿女に知られてるとは思っていなくて、そのせいでクレイオン嬢に怪我をさせてしまって…あの時は本当に申し訳無かった」
「あれはヴェルティル様が悪いのではなく、ユラが何も学んでいなかったのが悪かったんです。それに、王太子殿下に助けてもらいましたから」
ーその王太子が、まさかの前世の旦那様で番だった─何て事は絶対に言えないけどー
「これからは、俺がクレイオン嬢を護りたい。クレイオン嬢の側に居たい」
「ヴェルティル様……」
ヴェルティル様が私の手を両手で包み込むように握り締める。そのヴェルティル様の手が、とても温かくて心地良い。勿論、低音ボイスも相変わらず耳に心地良い。
その低音ボイスや手の温もりを、こんな近くで感じる日が来るとは思わなかった。
「私…リリアーヌ様とヴェルティル様に憧れてて…2人で幸せになってくれたら良いなと思って…でも、2人を見ているのが辛くなって……それで、丁度第二次成長期を迎えたから、2人から距離を取ろうと思って…」
「うん……」
「それで、リリアーヌ様が結婚すると聞いて…もう終わりにしないと─と思って……」
「うーん…終わりにされると困るかな?」
「…本当に……好き───って言って良いんですか?」
「ん?」
そう言ってヴェルティル様の顔を見ると、キョトンとした顔をしている。
「好き…です。ずっと好きでした。今でも好きなんで──」
「ちょっ……ちょっと待って!!」
と、ヴェルティル様が右手で自分の顔を覆い、左手で私の口を押さえた。
ーやっぱり、私の思いは迷惑なんだろうか?ー
「違う。今、クレイオン嬢が思っている事は違う。逆だから」
「逆?」
「ずっと好きだった子から、“好き”だと一気に何度も言われたら、嬉しいに決まってるけど……本当に嬉し過ぎて…どうして良いか分からなくなると言うか…恥ずかしくなったと言うか……」
「あ…………」
ポンッ─と、私の顔が熱を帯びた。私もようやく、自分の発言の恥ずかしさに気が付いた。至近距離で面と向かって“好き”を繰り返したのだ。
「す……すみません!今のは忘れて下さい!」
「いや、忘れないけどね」
「うー!!」
さっきの照れていたヴェルティル様はどこに!?と突っ込みたい程、今の一瞬でまた、勝ち気な微笑みを浮かべている。
「好きな子からの告白を、忘れるわけないよね?」
ー低音ボイスで囁かないで欲しいー
「リュシー…と呼んでも良い?」
「もっ……勿論です!」
「俺の事も、名前で呼んで欲しい」
「………アラスター様………」
「本当は“様”も要らないけど……まぁ、今はいいか……」
フワッと微笑むヴェル─アラスター様に、胸がギュンッと音を立てた。
「まさか…好きって言える日が来るとは…思わなかった…夢?じゃないですよね?」
「夢にされても忘れられても困るから─」
アラスター様は私の手を持ち上げて、私の手の平にキスをしたまま私に視線を向けた。
「これからは、遠慮なく想いを告げていくから…覚悟しておいて」
「無理です!!おっ……お手柔らかにお願いします!」
スッと細められた、アラスター様のその青色の瞳は、とても綺麗だった。
*リュシエンヌと別れてから、レイモンドの執務室にて(アラスター視点)*
ガツンッ─
「可愛過ぎるだろう!!!」
「「…………」」
『…本当に……好き───って言って良いんですか?』
『好き…です。ずっと好きでした。今でも好きなんで──』
忘れられる訳が無いし、夢にされたりでもしたら、たまったもんじゃない。
ようやく、彼女─リュシーが俺の腕の中に入って来たのに。
『好き』
破壊力がヤバかった。
ミントグリーンの瞳は涙でユラユラと煌めいていて、その瞳には俺が映っていて……
「本当に…どうしてやろうかと………」
「アラスター……お前……クレイオン嬢に何かしたのではないだろうな?」
珍しく、レイモンドの雰囲気がピリピリとしている。
「そんな簡単に手を出すわけがない。リュシーに嫌われたくありませんからね。ようやく、ここから始まるんですからね。ただ…本当に可愛過ぎて……色々大変なだけですよ」
「なら…良いけど……くくっ……アラスターのこんな姿を見れるとは……兎に角、おめでとう。クレイオン嬢と幸せになってくれ…」
「それは任せて下さい」
『幸せになってくれ…』と言った時のレイモンドの顔が、いつもよりも優しいモノだったのは気のせいではないだろう。レイモンド本人は気付いていないだろうが、レイモンドのリュシーに向ける眼差しは、いつも温かくて優しい。そこに恋愛感情は全く無い。“親が子を見守る”と言った感情に近いだろうと思う。その理由は分からないし、訊いても答えてはくれないだろうから、俺も敢えて訊くことはない。
「アラスターも上手くいって良かったわ。学生時代は、こそこそと牽制するのが大変だったわね…見ていて面白かったけど」
「誰のせいだと………」
リュシーは、本当に人気があった。あからさまに牽制すると、リリアーヌとの契約に問題が生じてしまうから、裏でこっそり動いていた。
「あれぐらいで諦めるようなら、もともとリュシーには不釣り合いだったって事だろう」
ー俺以外に、リュシーの隣に立たせる事はしないがー
「それもそうね。私達の可愛いリュシエンヌに、ひ弱な者は…必要無いわね」
リリアーヌもヒューゴも、リュシーを気に入っているのだ。“可愛い妹のような存在”なんだそうだ。
ー勿論、否定はしないー
❋この話の続きの裏話を、レイモンド視点で“置き場”に投稿しました。時間がある時にでも読んでいただければ幸いです❋
(,,ᴗ ̫ᴗ,,)ꕤ*.゚
「あれはヴェルティル様が悪いのではなく、ユラが何も学んでいなかったのが悪かったんです。それに、王太子殿下に助けてもらいましたから」
ーその王太子が、まさかの前世の旦那様で番だった─何て事は絶対に言えないけどー
「これからは、俺がクレイオン嬢を護りたい。クレイオン嬢の側に居たい」
「ヴェルティル様……」
ヴェルティル様が私の手を両手で包み込むように握り締める。そのヴェルティル様の手が、とても温かくて心地良い。勿論、低音ボイスも相変わらず耳に心地良い。
その低音ボイスや手の温もりを、こんな近くで感じる日が来るとは思わなかった。
「私…リリアーヌ様とヴェルティル様に憧れてて…2人で幸せになってくれたら良いなと思って…でも、2人を見ているのが辛くなって……それで、丁度第二次成長期を迎えたから、2人から距離を取ろうと思って…」
「うん……」
「それで、リリアーヌ様が結婚すると聞いて…もう終わりにしないと─と思って……」
「うーん…終わりにされると困るかな?」
「…本当に……好き───って言って良いんですか?」
「ん?」
そう言ってヴェルティル様の顔を見ると、キョトンとした顔をしている。
「好き…です。ずっと好きでした。今でも好きなんで──」
「ちょっ……ちょっと待って!!」
と、ヴェルティル様が右手で自分の顔を覆い、左手で私の口を押さえた。
ーやっぱり、私の思いは迷惑なんだろうか?ー
「違う。今、クレイオン嬢が思っている事は違う。逆だから」
「逆?」
「ずっと好きだった子から、“好き”だと一気に何度も言われたら、嬉しいに決まってるけど……本当に嬉し過ぎて…どうして良いか分からなくなると言うか…恥ずかしくなったと言うか……」
「あ…………」
ポンッ─と、私の顔が熱を帯びた。私もようやく、自分の発言の恥ずかしさに気が付いた。至近距離で面と向かって“好き”を繰り返したのだ。
「す……すみません!今のは忘れて下さい!」
「いや、忘れないけどね」
「うー!!」
さっきの照れていたヴェルティル様はどこに!?と突っ込みたい程、今の一瞬でまた、勝ち気な微笑みを浮かべている。
「好きな子からの告白を、忘れるわけないよね?」
ー低音ボイスで囁かないで欲しいー
「リュシー…と呼んでも良い?」
「もっ……勿論です!」
「俺の事も、名前で呼んで欲しい」
「………アラスター様………」
「本当は“様”も要らないけど……まぁ、今はいいか……」
フワッと微笑むヴェル─アラスター様に、胸がギュンッと音を立てた。
「まさか…好きって言える日が来るとは…思わなかった…夢?じゃないですよね?」
「夢にされても忘れられても困るから─」
アラスター様は私の手を持ち上げて、私の手の平にキスをしたまま私に視線を向けた。
「これからは、遠慮なく想いを告げていくから…覚悟しておいて」
「無理です!!おっ……お手柔らかにお願いします!」
スッと細められた、アラスター様のその青色の瞳は、とても綺麗だった。
*リュシエンヌと別れてから、レイモンドの執務室にて(アラスター視点)*
ガツンッ─
「可愛過ぎるだろう!!!」
「「…………」」
『…本当に……好き───って言って良いんですか?』
『好き…です。ずっと好きでした。今でも好きなんで──』
忘れられる訳が無いし、夢にされたりでもしたら、たまったもんじゃない。
ようやく、彼女─リュシーが俺の腕の中に入って来たのに。
『好き』
破壊力がヤバかった。
ミントグリーンの瞳は涙でユラユラと煌めいていて、その瞳には俺が映っていて……
「本当に…どうしてやろうかと………」
「アラスター……お前……クレイオン嬢に何かしたのではないだろうな?」
珍しく、レイモンドの雰囲気がピリピリとしている。
「そんな簡単に手を出すわけがない。リュシーに嫌われたくありませんからね。ようやく、ここから始まるんですからね。ただ…本当に可愛過ぎて……色々大変なだけですよ」
「なら…良いけど……くくっ……アラスターのこんな姿を見れるとは……兎に角、おめでとう。クレイオン嬢と幸せになってくれ…」
「それは任せて下さい」
『幸せになってくれ…』と言った時のレイモンドの顔が、いつもよりも優しいモノだったのは気のせいではないだろう。レイモンド本人は気付いていないだろうが、レイモンドのリュシーに向ける眼差しは、いつも温かくて優しい。そこに恋愛感情は全く無い。“親が子を見守る”と言った感情に近いだろうと思う。その理由は分からないし、訊いても答えてはくれないだろうから、俺も敢えて訊くことはない。
「アラスターも上手くいって良かったわ。学生時代は、こそこそと牽制するのが大変だったわね…見ていて面白かったけど」
「誰のせいだと………」
リュシーは、本当に人気があった。あからさまに牽制すると、リリアーヌとの契約に問題が生じてしまうから、裏でこっそり動いていた。
「あれぐらいで諦めるようなら、もともとリュシーには不釣り合いだったって事だろう」
ー俺以外に、リュシーの隣に立たせる事はしないがー
「それもそうね。私達の可愛いリュシエンヌに、ひ弱な者は…必要無いわね」
リリアーヌもヒューゴも、リュシーを気に入っているのだ。“可愛い妹のような存在”なんだそうだ。
ー勿論、否定はしないー
❋この話の続きの裏話を、レイモンド視点で“置き場”に投稿しました。時間がある時にでも読んでいただければ幸いです❋
(,,ᴗ ̫ᴗ,,)ꕤ*.゚
953
お気に入りに追加
2,100
あなたにおすすめの小説
急に運命の番と言われても。夜会で永遠の愛を誓われ駆け落ちし、数年後ぽい捨てされた母を持つ平民娘は、氷の騎士の甘い求婚を冷たく拒む。
石河 翠
恋愛
ルビーの花屋に、隣国の氷の騎士ディランが現れた。
雪豹の獣人である彼は番の匂いを追いかけていたらしい。ところが花屋に着いたとたんに、手がかりを失ってしまったというのだ。
一時的に鼻が詰まった人間並みの嗅覚になったディランだが、番が見つかるまでは帰らないと言い張る始末。ルビーは彼の世話をする羽目に。
ルビーと喧嘩をしつつ、人間についての理解を深めていくディラン。
その後嗅覚を取り戻したディランは番の正体に歓喜し、公衆の面前で結婚を申し込むが冷たく拒まれる。ルビーが求婚を断ったのには理由があって……。
愛されることが怖い臆病なヒロインと、彼女のためならすべてを捨てる一途でだだ甘なヒーローの恋物語。
この作品は、他サイトにも投稿しております。
扉絵は写真ACより、チョコラテさまの作品(ID25481643)をお借りしています。

私が一番嫌いな言葉。それは、番です!
水無月あん
恋愛
獣人と人が住む国で、ララベルが一番嫌う言葉、それは番。というのも、大好きな親戚のミナリア姉様が結婚相手の王子に、「番が現れた」という理由で結婚をとりやめられたから。それからというのも、番という言葉が一番嫌いになったララベル。そんなララベルを大切に囲い込むのが幼馴染のルーファス。ルーファスは竜の獣人だけれど、番は現れるのか……?
色々鈍いヒロインと、溺愛する幼馴染のお話です。
いつもながらご都合主義で、ゆるい設定です。お気軽に読んでくださったら幸いです。

【完結】『飯炊き女』と呼ばれている騎士団の寮母ですが、実は最高位の聖女です
葉桜鹿乃
恋愛
ルーシーが『飯炊き女』と、呼ばれてそろそろ3年が経とうとしている。
王宮内に兵舎がある王立騎士団【鷹の爪】の寮母を担っているルーシー。
孤児院の出で、働き口を探してここに配置された事になっているが、実はこの国の最も高貴な存在とされる『金剛の聖女』である。
王宮という国で一番安全な場所で、更には周囲に常に複数人の騎士が控えている場所に、本人と王族、宰相が話し合って所属することになったものの、存在を秘する為に扱いは『飯炊き女』である。
働くのは苦では無いし、顔を隠すための不細工な丸眼鏡にソバカスと眉を太くする化粧、粗末な服。これを襲いに来るような輩は男所帯の騎士団にも居ないし、聖女の力で存在感を常に薄めるようにしている。
何故このような擬態をしているかというと、隣国から聖女を狙って何者かが間者として侵入していると言われているためだ。
隣国は既に瘴気で汚れた土地が多くなり、作物もまともに育たないと聞いて、ルーシーはしばらく隣国に行ってもいいと思っているのだが、長く冷戦状態にある隣国に行かせるのは命が危ないのでは、と躊躇いを見せる国王たちをルーシーは説得する教養もなく……。
そんな折、ある日の月夜に、明日の雨を予見して変装をせずに水汲みをしている時に「見つけた」と言われて振り向いたそこにいたのは、騎士団の中でもルーシーに優しい一人の騎士だった。
※感想の取り扱いは近況ボードを参照してください。
※小説家になろう様でも掲載予定です。

【完結】番が見ているのでさようなら
堀 和三盆
恋愛
その視線に気が付いたのはいつ頃のことだっただろう。
焦がれるような。縋るような。睨みつけるような。
どこかから注がれる――番からのその視線。
俺は猫の獣人だ。
そして、その見た目の良さから獣人だけでなく人間からだってしょっちゅう告白をされる。いわゆるモテモテってやつだ。
だから女に困ったことはないし、生涯をたった一人に縛られるなんてバカみてえ。そんな風に思っていた。
なのに。
ある日、彼女の一人とのデート中にどこからかその視線を向けられた。正直、信じられなかった。急に体中が熱くなり、自分が興奮しているのが分かった。
しかし、感じるのは常に視線のみ。
コチラを見るだけで一向に姿を見せない番を無視し、俺は彼女達との逢瀬を楽しんだ――というよりは見せつけた。
……そうすることで番からの視線に変化が起きるから。

【完結】私の番には飼い主がいる
堀 和三盆
恋愛
獣人には番と呼ばれる、生まれながらに決められた伴侶がどこかにいる。番が番に持つ愛情は深く、出会ったが最後その相手しか愛せない。
私――猫獣人のフルールも幼馴染で同じ猫獣人であるヴァイスが番であることになんとなく気が付いていた。精神と体の成長と共に、少しずつお互いの番としての自覚が芽生え、信頼関係と愛情を同時に育てていくことが出来る幼馴染の番は理想的だと言われている。お互いがお互いだけを愛しながら、選択を間違えることなく人生の多くを共に過ごせるのだから。
だから、わたしもツイていると、幸せになれると思っていた。しかし――全てにおいて『番』が優先される獣人社会。その中で唯一その序列を崩す例外がある。
『飼い主』の存在だ。
獣の本性か、人間としての理性か。獣人は受けた恩を忘れない。特に命を助けられたりすると、恩を返そうと相手に忠誠を尽くす。まるで、騎士が主に剣を捧げるように。命を助けられた獣人は飼い主に忠誠を尽くすのだ。
この世界においての飼い主は番の存在を脅かすことはない。ただし――。ごく稀に前世の記憶を持って産まれてくる獣人がいる。そして、アチラでは飼い主が庇護下にある獣の『番』を選ぶ権限があるのだそうだ。
例え生まれ変わっても。飼い主に忠誠を誓った獣人は飼い主に許可をされないと番えない。
そう。私の番は前世持ち。
そして。
―――『私の番には飼い主がいる』

竜王陛下の番……の妹様は、隣国で溺愛される
夕立悠理
恋愛
誰か。誰でもいいの。──わたしを、愛して。
物心着いた時から、アオリに与えられるもの全てが姉のお下がりだった。それでも良かった。家族はアオリを愛していると信じていたから。
けれど姉のスカーレットがこの国の竜王陛下である、レナルドに見初められて全てが変わる。誰も、アオリの名前を呼ぶものがいなくなったのだ。みんな、妹様、とアオリを呼ぶ。孤独に耐えかねたアオリは、隣国へと旅にでることにした。──そこで、自分の本当の運命が待っているとも、知らずに。
※小説家になろう様にも投稿しています

前世で私を嫌っていた番の彼が何故か迫って来ます!
ハルン
恋愛
私には前世の記憶がある。
前世では犬の獣人だった私。
私の番は幼馴染の人間だった。自身の番が愛おしくて仕方なかった。しかし、人間の彼には獣人の番への感情が理解出来ず嫌われていた。それでも諦めずに彼に好きだと告げる日々。
そんな時、とある出来事で命を落とした私。
彼に会えなくなるのは悲しいがこれでもう彼に迷惑をかけなくて済む…。そう思いながら私の人生は幕を閉じた……筈だった。
君は番じゃ無かったと言われた王宮からの帰り道、本物の番に拾われました
ゆきりん(安室 雪)
恋愛
ココはフラワーテイル王国と言います。確率は少ないけど、番に出会うと匂いで分かると言います。かく言う、私の両親は番だったみたいで、未だに甘い匂いがするって言って、ラブラブです。私もそんな両親みたいになりたいっ!と思っていたのに、私に番宣言した人からは、甘い匂いがしません。しかも、番じゃなかったなんて言い出しました。番婚約破棄?そんなの聞いた事無いわっ!!
打ちひしがれたライムは王宮からの帰り道、本物の番に出会えちゃいます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる