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39 聖女③
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❋引き続き、リュウ視点になります❋
召喚したばかりで、まだ訓練をしていないと言っても、異世界からこちらに来た時には、それなりの光の魔力を持っていた筈で、その魔力を維持できていれば、清水渚沙も、この場所が危険だと無意識にでも感じる事ができていた筈だ。それが、全く反応していないと言う事は、清水渚沙はこの世界に来てから、聖女としての訓練どころか、聖女の務めが何かを、全く理解していない─と言う事だ。プラス、聖女だからと既に驕りがあるのだろう。
この世界の聖女は、聖女だからと言うだけでは、聖女で居続ける事はできない。ハル曰く、この世界の聖女はRPGゲームと同じらしい。確かに、ミヤ様を見ていると、その通りだと思う。
ミヤ様は、本当に凄い聖女だ。王妃となってからは毎日ではないが、週に3日は必ず聖女としての訓練をこなし、月に数回は慣れ親しんだ王都にある修道院で、平民達に無料で治癒や癒やしを施している。その上、ハルと共に、水属性も訓練次第で浄化と治癒のレベルが光属性並になると言う事を発見し、ミヤ様の指導のもと、水属性持ちの希望者に、訓練をつけたりしている。これは本当に凄い事で、他国からもその訓練を受けにやって来る者達も居る。
ハルはハルで、質の良いポーションや安くて効き目の良い新しいポーションの研究などもしたりしている。
そんな訳で、ミヤ様もハルも、毎日毎日忙しなく働いているのだ。
この世界は、苦労すればするほど、努力をすればするほど報われる。だから、ミヤ様とハルは、どんどん……チートレベルが……
「上がり過ぎだろう………」
本当に、この2人は怖ろしい存在だ。この2人が善良な人間で良かったと心底思う。
そんなご立派な大聖女と魔法使いが居るのだ。“ラノベ展開ヨロシク!”な聖女が来ても、この世界での居場所なんてない。過去に、そんな脳内お花畑な聖女が来て……大変だった……
ーいや、俺が言えた立場では無いが……ー
兎に角、清水渚沙には、ここでしっかり現実を見てもらうしかない。ミヤ様とゼンが居るから、きっと、ここでケリがつくだろう。容赦なく。
そんな事を考えていると、本当にタイミング良く魔獣が現れた。比較的小物な魔獣だが、向こうの世界では目にする事のない生き物だ。
「ひいっ!」
その生き物を目の当たりにして、顔を引き攣らせているのは清水渚沙。そして、その魔獣は清水渚沙をジッと見据えている。ここに居る者の中で、一番弱い者を標的にしているのだ。誰が見ても、その魔獣が清水渚沙を狙っていると分かっているが、誰も庇おうとしない。ミヤ様も、ただただジッ─と、清水渚沙とその魔獣を見ているだけだ。そして、暫くその状態が続いた後、その魔獣が清水渚沙に飛び掛かった。
「いやぁ──っ!」
清水渚沙が叫ぶのと同時に、ミヤ様から光の魔力が溢れ、その光が魔獣を包み込み、一瞬のうちにその魔獣を消滅させた。普通の光の魔力では消滅させる事迄はできないのだが、ミヤ様に限っては、ある程度の魔獣なら消滅させてしまうのだ。
「あ…あぁ………助かった?」
そう呟きながら、清水渚沙はその場にへたり込んだ。
「言っておくけど、今の魔獣は、レベルで言えば下の下のレベルよ。聖女としてではなく、平民としてここで生きて行くと言うのなら、今みたいな魔獣といつ遭遇してもおかしくない─と思いなさい。」
ーミヤ様のお陰で、魔獣の出現率もかなり低くはなっているがー
「聖女として生きて行くと言うのなら、今の魔獣や、それよりもレベルの高い魔獣と対峙する事もある─と言う事を忘れずに、しっかり訓練を受けなさい。」
ーまぁ…基本、聖女は浄化メインで、魔獣と対峙するのは魔道士や騎士だけど…ー
「それでも、この世界で王子様を夢見るなら、この世界に留まれば良いわ。但し、ラノベ展開な恋愛ができるかどうかは…分からないわ。確実な事はただ一つ。衣食住だけには困らない補償がある─と言う事だけかしら?」
「……」
「これで…解かった?私は確かに、良い御身分な立場になったけど、聖女としてやるべき事以上にやって来たから今の私が在るの。恋愛をする為だけに、この世界に居るのではないのよ。狡い─なんて、貴方の様な、“アレも嫌、コレも嫌だけどソレは欲しい”と言う様な人に言われたく無いわ。」
ーミヤ様の場合は、王太子だったランバルトの一目惚れだったからなぁー
「わ…わた…し………」
地面にへたり込み、俯いたままの清水渚沙が震えながら口を開いた時だった。
「「ワイバーンだ!!」」
「「「「…………」」」」
狩り仲間となった2人が、上空を見つめて叫んだのに対し、ミヤ様とジン様とエディオルとゼンと俺はチラリ─とハルに視線を向ける。
清水渚沙に至っては、今にでも倒れそうな程顔色が真っ青になって震えている。
そのワイバーンが上空を旋回した後、こちら側に向かって急降下して来た。
「いやあぁぁぁぁ──────っ!!」
「戒めの拘束!」
清水渚沙のお叫びと同時に、ハルが魔獣対策専用の魔法を展開させ、ワイバーンを薔薇の蔦のようなモノで拘束して、そのまま一気に魔力を吸い取り、そのワイバーンは魔力を喪い霧散して、そこにはワイバーンの核であるエメラルドグリーン色の魔石だけが残っていた。
ー相変わらず、魔獣に対してえげつない魔法だなー
「あ、これ、ブルーナ様の瞳の色にそっくりだね。うん、これで、ブルーナ様に何か作ろう。」
ニコニコと笑うハルの少し後ろに、気を失って倒れている清水渚沙が居た。
❋エールを頂き、ありがとうございます❋
(*˘︶˘*).。.:*♡
召喚したばかりで、まだ訓練をしていないと言っても、異世界からこちらに来た時には、それなりの光の魔力を持っていた筈で、その魔力を維持できていれば、清水渚沙も、この場所が危険だと無意識にでも感じる事ができていた筈だ。それが、全く反応していないと言う事は、清水渚沙はこの世界に来てから、聖女としての訓練どころか、聖女の務めが何かを、全く理解していない─と言う事だ。プラス、聖女だからと既に驕りがあるのだろう。
この世界の聖女は、聖女だからと言うだけでは、聖女で居続ける事はできない。ハル曰く、この世界の聖女はRPGゲームと同じらしい。確かに、ミヤ様を見ていると、その通りだと思う。
ミヤ様は、本当に凄い聖女だ。王妃となってからは毎日ではないが、週に3日は必ず聖女としての訓練をこなし、月に数回は慣れ親しんだ王都にある修道院で、平民達に無料で治癒や癒やしを施している。その上、ハルと共に、水属性も訓練次第で浄化と治癒のレベルが光属性並になると言う事を発見し、ミヤ様の指導のもと、水属性持ちの希望者に、訓練をつけたりしている。これは本当に凄い事で、他国からもその訓練を受けにやって来る者達も居る。
ハルはハルで、質の良いポーションや安くて効き目の良い新しいポーションの研究などもしたりしている。
そんな訳で、ミヤ様もハルも、毎日毎日忙しなく働いているのだ。
この世界は、苦労すればするほど、努力をすればするほど報われる。だから、ミヤ様とハルは、どんどん……チートレベルが……
「上がり過ぎだろう………」
本当に、この2人は怖ろしい存在だ。この2人が善良な人間で良かったと心底思う。
そんなご立派な大聖女と魔法使いが居るのだ。“ラノベ展開ヨロシク!”な聖女が来ても、この世界での居場所なんてない。過去に、そんな脳内お花畑な聖女が来て……大変だった……
ーいや、俺が言えた立場では無いが……ー
兎に角、清水渚沙には、ここでしっかり現実を見てもらうしかない。ミヤ様とゼンが居るから、きっと、ここでケリがつくだろう。容赦なく。
そんな事を考えていると、本当にタイミング良く魔獣が現れた。比較的小物な魔獣だが、向こうの世界では目にする事のない生き物だ。
「ひいっ!」
その生き物を目の当たりにして、顔を引き攣らせているのは清水渚沙。そして、その魔獣は清水渚沙をジッと見据えている。ここに居る者の中で、一番弱い者を標的にしているのだ。誰が見ても、その魔獣が清水渚沙を狙っていると分かっているが、誰も庇おうとしない。ミヤ様も、ただただジッ─と、清水渚沙とその魔獣を見ているだけだ。そして、暫くその状態が続いた後、その魔獣が清水渚沙に飛び掛かった。
「いやぁ──っ!」
清水渚沙が叫ぶのと同時に、ミヤ様から光の魔力が溢れ、その光が魔獣を包み込み、一瞬のうちにその魔獣を消滅させた。普通の光の魔力では消滅させる事迄はできないのだが、ミヤ様に限っては、ある程度の魔獣なら消滅させてしまうのだ。
「あ…あぁ………助かった?」
そう呟きながら、清水渚沙はその場にへたり込んだ。
「言っておくけど、今の魔獣は、レベルで言えば下の下のレベルよ。聖女としてではなく、平民としてここで生きて行くと言うのなら、今みたいな魔獣といつ遭遇してもおかしくない─と思いなさい。」
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「聖女として生きて行くと言うのなら、今の魔獣や、それよりもレベルの高い魔獣と対峙する事もある─と言う事を忘れずに、しっかり訓練を受けなさい。」
ーまぁ…基本、聖女は浄化メインで、魔獣と対峙するのは魔道士や騎士だけど…ー
「それでも、この世界で王子様を夢見るなら、この世界に留まれば良いわ。但し、ラノベ展開な恋愛ができるかどうかは…分からないわ。確実な事はただ一つ。衣食住だけには困らない補償がある─と言う事だけかしら?」
「……」
「これで…解かった?私は確かに、良い御身分な立場になったけど、聖女としてやるべき事以上にやって来たから今の私が在るの。恋愛をする為だけに、この世界に居るのではないのよ。狡い─なんて、貴方の様な、“アレも嫌、コレも嫌だけどソレは欲しい”と言う様な人に言われたく無いわ。」
ーミヤ様の場合は、王太子だったランバルトの一目惚れだったからなぁー
「わ…わた…し………」
地面にへたり込み、俯いたままの清水渚沙が震えながら口を開いた時だった。
「「ワイバーンだ!!」」
「「「「…………」」」」
狩り仲間となった2人が、上空を見つめて叫んだのに対し、ミヤ様とジン様とエディオルとゼンと俺はチラリ─とハルに視線を向ける。
清水渚沙に至っては、今にでも倒れそうな程顔色が真っ青になって震えている。
そのワイバーンが上空を旋回した後、こちら側に向かって急降下して来た。
「いやあぁぁぁぁ──────っ!!」
「戒めの拘束!」
清水渚沙のお叫びと同時に、ハルが魔獣対策専用の魔法を展開させ、ワイバーンを薔薇の蔦のようなモノで拘束して、そのまま一気に魔力を吸い取り、そのワイバーンは魔力を喪い霧散して、そこにはワイバーンの核であるエメラルドグリーン色の魔石だけが残っていた。
ー相変わらず、魔獣に対してえげつない魔法だなー
「あ、これ、ブルーナ様の瞳の色にそっくりだね。うん、これで、ブルーナ様に何か作ろう。」
ニコニコと笑うハルの少し後ろに、気を失って倒れている清水渚沙が居た。
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