70 / 84
❋新しい未来へ❋
70 アラスター=マクレガン
しおりを挟む
色々あったあの日の1週間後から、私とイロハはアラスターさんの護衛付きで学園に行く事ができるようになった。
遅れた分、イロハと一緒に放課後に居残りをして取り戻した。
「この年になって、こんなに勉強するとは思わなかった…」
「そう言えば…イロハは本当は何歳なの?」
イロハは人間だから、“見た目≒年齢”だと思うけど、何となく年上じゃないかなぁ?
「ここだけの話、25歳よ」
「「え!?」」
成人してる上に、私より八つも年上で驚きの声を上げ、それと同時にアラスターさんも驚きの声をあげた。
「イロハは…成人してたのか?」
「え?驚くのはそこなの?アラスターさん、知らなかったの?私、成人してるし、お酒も飲めるよ?好きじゃないから飲まないけど」
「そうか……成人しているのか……そうか………」
と、アラスターさんはブツブツと何か呟いた後、黙ったまま何かを考えているようだった。
それから3日後、トワイアルの国王両陛下が竜騎士に拘束され、竜王国の地下牢に入れられた─とアラスターさんが教えてくれた。国王不在の間は、トワイアルの宰相と、補佐としてトルトニア王太子─メレディス様が代行をするそうだ。新たな王の候補は既に居るそうで、トワイアル王国では、今はその新たな国王を迎える準備や体制を調える為に、色々大変なんだそうだ。
フィルも然り。トワイアルの元国王達の後始末や、新国王の体制作りなどで忙しいようで、あの日からマトモに会っていない。浮島の邸にも帰って来ていない。
ー会いたいなぁー
******
*竜王執務室*
「大聖女の結婚について、制約などありますか?」
「……何だ…急に………」
俺─アラスター=マクレガン─は、学園から戻って来てすぐに竜王陛下の元へとやって来た。
今日初めて知って驚いた。大聖女─イロハが成人していて25歳と言う事に。てっきり、まだ成人していないと思っていた。だから───
「大聖女イロハが、25歳だと…知っていましたか?」
「25!?いや…成人しているとは言っていたが……かなり幼く見えるな…」
「俺は、イロハはまだ成人していないと思っていたから、今迄やんわりと接していたんです。」
「あぁ………なるほど………」
そう。イロハがアルクシェリア女神に召喚され竜王国にやって来た時、その姿に目を奪われた。黒い髪に黒い瞳。竜王国では唯一無二の色だが、イロハの黒色は神秘的なモノに見えた。黒色の瞳はしっかりとした意思を持ったように凛としていた。
それから、俺が護衛に付く事になりイロハと一緒に過ごす時間が増えれば増える程、俺はイロハに惹かれていった。自分が黒龍と並ぶ程の存在である大聖女なのに、一切驕る事がない。それは、これまた黒龍と同等の存在であるエヴェリーナ様にも言える事だが、2人ともが、権力と言うモノに一切興味が無い。勿論、俺がエヴェリーナ様に手を出す事は無い。俺が心惹かれているのはイロハ=サイキだ。俺は公爵家の次男ではあるが竜王の近衛であり、見た目もそこそこいけている─と思っているが、エヴェリーナ様は勿論の事、イロハが俺に色目を使ったり媚びるような事は一度も無い。
“異性”としてではなく、“護衛”としか見られてないように思う。それでも、イロハがまだ成人していないから、直接的なアプローチは控えて、その代わり周りには牽制だけはしておいた。イロハが成人する前に誰にも奪われないように、且つ、成人すれば直ぐに動けるように。
それなのに───
「イロハが成人しているのなら、俺はもう遠慮はしません。ここまで我慢して、他の誰かに掻っ攫われたらたまったもんじゃないですからね。何の為に我慢をしたのか……。でも、イロハが大聖女には変わりはないですから。だから、大聖女について、恋愛や結婚に制約や制限などがあるなら、教えて下さい」
「特に制約や制限は無いが、イロハにはアルクシェリア女神の加護があるから、悪意を持って近付く者には、喩えイロハが望んだとしても難しいが、基本はイロハが望む者であれば種族関係無く誰でも良い。ただ、可能な限りは、結婚しても黒龍が見守る事ができる竜王国で過ごしてもらいたい。後は…アルクシェリア女神にも許可が要るかもしれないが…それは、アラスターなら問題無く大丈夫だと思う。まぁ……頑張れ」
「ありがとうございます」
竜王陛下は笑いながら、俺の肩をポンポンと叩いた。
「……ところで……イヴは元気にしているか?」
「はい。元気にされてます。と言うか、イロハと2人で必死に遅れた分の勉強をしていて大変そうです」
毎日放課後は図書館で勉強をして、寮に帰った後は予習もしていると言っていた。薬学部は本当に大変だなと思う。
「失礼します。そろそろ休憩にしませんか?」
「ん?あぁ、そうだな。それじゃあ、お茶でも淹れてくれ」
ドア越しに声を掛けられ、陛下が答えるとドアが開きティーセットとお菓子を持った女官2人が入って来た。
「イヴ!?」
ガタガタと勢い良く椅子から立ち上がり、入って来た女官─だと思っていたら、エヴェリーナ様とイロハだった─の元へ駆け寄る陛下。
「イヴ、どうして執務室に?いや、嬉しいんだけどな?」
「今日はイロハと久し振りにお菓子を作って、いっぱい作ったから……ニノンさんに許可をもらって、フィル達に差し入れに持って来たんです。お邪魔じゃないですか?食べてもらえますか?」
「勿論食べる!勿論お邪魔なんて事はない。寧ろ大歓迎だ!」
「なら良かったです」
「──くぅっ………可愛い!!!」
ーなんとも……微笑ましいやり取りだー
過去四度は、死んだような目をした陛下を幾度と目にした。五度目の今世では、2人で幸せになって欲しい。
「アラスターさんも食べて下さいね。と言っても、ほとんど……9割はリーナが作ったお菓子だけど」
と、いつの間にか、俺の直ぐ横に来ていたイロハ。制服のイロハとは違い、私服のイロハは少し落ち着いた雰囲気がある。
「勿論、頂きますよ」
と、イロハの耳元で囁くようにお礼を言うと「ちっ……近過ぎない!?」と、少し顔を赤くしたイロハに睨まれた。
ー可愛いなー
どうやら、イロハはこう言う事には慣れていないようだ。「これぐらいの距離は普通だと思います」と言えば「そうなの?」と、簡単に騙されるイロハは心配ではるが、それなら俺が守れば良いだけの事。
「うん。手加減は要らないな」
「ん?何か言った?」
「──何も。では、有難く、お茶とお菓子をいただきます」
と、俺はイロハと並んでソファーに座ってお茶とお菓子を食べ始めた。
❋エールを頂き、ありがとうございます❋
٩(*ˊᗜˋ*)و
遅れた分、イロハと一緒に放課後に居残りをして取り戻した。
「この年になって、こんなに勉強するとは思わなかった…」
「そう言えば…イロハは本当は何歳なの?」
イロハは人間だから、“見た目≒年齢”だと思うけど、何となく年上じゃないかなぁ?
「ここだけの話、25歳よ」
「「え!?」」
成人してる上に、私より八つも年上で驚きの声を上げ、それと同時にアラスターさんも驚きの声をあげた。
「イロハは…成人してたのか?」
「え?驚くのはそこなの?アラスターさん、知らなかったの?私、成人してるし、お酒も飲めるよ?好きじゃないから飲まないけど」
「そうか……成人しているのか……そうか………」
と、アラスターさんはブツブツと何か呟いた後、黙ったまま何かを考えているようだった。
それから3日後、トワイアルの国王両陛下が竜騎士に拘束され、竜王国の地下牢に入れられた─とアラスターさんが教えてくれた。国王不在の間は、トワイアルの宰相と、補佐としてトルトニア王太子─メレディス様が代行をするそうだ。新たな王の候補は既に居るそうで、トワイアル王国では、今はその新たな国王を迎える準備や体制を調える為に、色々大変なんだそうだ。
フィルも然り。トワイアルの元国王達の後始末や、新国王の体制作りなどで忙しいようで、あの日からマトモに会っていない。浮島の邸にも帰って来ていない。
ー会いたいなぁー
******
*竜王執務室*
「大聖女の結婚について、制約などありますか?」
「……何だ…急に………」
俺─アラスター=マクレガン─は、学園から戻って来てすぐに竜王陛下の元へとやって来た。
今日初めて知って驚いた。大聖女─イロハが成人していて25歳と言う事に。てっきり、まだ成人していないと思っていた。だから───
「大聖女イロハが、25歳だと…知っていましたか?」
「25!?いや…成人しているとは言っていたが……かなり幼く見えるな…」
「俺は、イロハはまだ成人していないと思っていたから、今迄やんわりと接していたんです。」
「あぁ………なるほど………」
そう。イロハがアルクシェリア女神に召喚され竜王国にやって来た時、その姿に目を奪われた。黒い髪に黒い瞳。竜王国では唯一無二の色だが、イロハの黒色は神秘的なモノに見えた。黒色の瞳はしっかりとした意思を持ったように凛としていた。
それから、俺が護衛に付く事になりイロハと一緒に過ごす時間が増えれば増える程、俺はイロハに惹かれていった。自分が黒龍と並ぶ程の存在である大聖女なのに、一切驕る事がない。それは、これまた黒龍と同等の存在であるエヴェリーナ様にも言える事だが、2人ともが、権力と言うモノに一切興味が無い。勿論、俺がエヴェリーナ様に手を出す事は無い。俺が心惹かれているのはイロハ=サイキだ。俺は公爵家の次男ではあるが竜王の近衛であり、見た目もそこそこいけている─と思っているが、エヴェリーナ様は勿論の事、イロハが俺に色目を使ったり媚びるような事は一度も無い。
“異性”としてではなく、“護衛”としか見られてないように思う。それでも、イロハがまだ成人していないから、直接的なアプローチは控えて、その代わり周りには牽制だけはしておいた。イロハが成人する前に誰にも奪われないように、且つ、成人すれば直ぐに動けるように。
それなのに───
「イロハが成人しているのなら、俺はもう遠慮はしません。ここまで我慢して、他の誰かに掻っ攫われたらたまったもんじゃないですからね。何の為に我慢をしたのか……。でも、イロハが大聖女には変わりはないですから。だから、大聖女について、恋愛や結婚に制約や制限などがあるなら、教えて下さい」
「特に制約や制限は無いが、イロハにはアルクシェリア女神の加護があるから、悪意を持って近付く者には、喩えイロハが望んだとしても難しいが、基本はイロハが望む者であれば種族関係無く誰でも良い。ただ、可能な限りは、結婚しても黒龍が見守る事ができる竜王国で過ごしてもらいたい。後は…アルクシェリア女神にも許可が要るかもしれないが…それは、アラスターなら問題無く大丈夫だと思う。まぁ……頑張れ」
「ありがとうございます」
竜王陛下は笑いながら、俺の肩をポンポンと叩いた。
「……ところで……イヴは元気にしているか?」
「はい。元気にされてます。と言うか、イロハと2人で必死に遅れた分の勉強をしていて大変そうです」
毎日放課後は図書館で勉強をして、寮に帰った後は予習もしていると言っていた。薬学部は本当に大変だなと思う。
「失礼します。そろそろ休憩にしませんか?」
「ん?あぁ、そうだな。それじゃあ、お茶でも淹れてくれ」
ドア越しに声を掛けられ、陛下が答えるとドアが開きティーセットとお菓子を持った女官2人が入って来た。
「イヴ!?」
ガタガタと勢い良く椅子から立ち上がり、入って来た女官─だと思っていたら、エヴェリーナ様とイロハだった─の元へ駆け寄る陛下。
「イヴ、どうして執務室に?いや、嬉しいんだけどな?」
「今日はイロハと久し振りにお菓子を作って、いっぱい作ったから……ニノンさんに許可をもらって、フィル達に差し入れに持って来たんです。お邪魔じゃないですか?食べてもらえますか?」
「勿論食べる!勿論お邪魔なんて事はない。寧ろ大歓迎だ!」
「なら良かったです」
「──くぅっ………可愛い!!!」
ーなんとも……微笑ましいやり取りだー
過去四度は、死んだような目をした陛下を幾度と目にした。五度目の今世では、2人で幸せになって欲しい。
「アラスターさんも食べて下さいね。と言っても、ほとんど……9割はリーナが作ったお菓子だけど」
と、いつの間にか、俺の直ぐ横に来ていたイロハ。制服のイロハとは違い、私服のイロハは少し落ち着いた雰囲気がある。
「勿論、頂きますよ」
と、イロハの耳元で囁くようにお礼を言うと「ちっ……近過ぎない!?」と、少し顔を赤くしたイロハに睨まれた。
ー可愛いなー
どうやら、イロハはこう言う事には慣れていないようだ。「これぐらいの距離は普通だと思います」と言えば「そうなの?」と、簡単に騙されるイロハは心配ではるが、それなら俺が守れば良いだけの事。
「うん。手加減は要らないな」
「ん?何か言った?」
「──何も。では、有難く、お茶とお菓子をいただきます」
と、俺はイロハと並んでソファーに座ってお茶とお菓子を食べ始めた。
❋エールを頂き、ありがとうございます❋
٩(*ˊᗜˋ*)و
48
お気に入りに追加
683
あなたにおすすめの小説
妹と寝たんですか?エセ聖女ですよ?~妃の座を奪われかけた令嬢の反撃~
岡暁舟
恋愛
100年に一度の確率で、令嬢に宿るとされる、聖なる魂。これを授かった令嬢は聖女と認定され、無条件で時の皇帝と婚約することになる。そして、その魂を引き当てたのが、この私、エミリー・バレットである。
本来ならば、私が皇帝と婚約することになるのだが、どういうわけだか、偽物の聖女を名乗る不届き者がいるようだ。その名はジューン・バレット。私の妹である。
別にどうしても皇帝と婚約したかったわけではない。でも、妹に裏切られたと思うと、少し癪だった。そして、既に二人は一夜を過ごしてしまったそう!ジューンの笑顔と言ったら……ああ、憎たらしい!
そんなこんなで、いよいよ私に名誉挽回のチャンスが回ってきた。ここで私が聖女であることを証明すれば……。
処刑された王女は隣国に転生して聖女となる
空飛ぶひよこ
恋愛
旧題:魔女として処刑された王女は、隣国に転生し聖女となる
生まれ持った「癒し」の力を、民の為に惜しみなく使って来た王女アシュリナ。
しかし、その人気を妬む腹違いの兄ルイスに疎まれ、彼が連れてきたアシュリナと同じ「癒し」の力を持つ聖女ユーリアの謀略により、魔女のレッテルを貼られ処刑されてしまう。
同じ力を持ったまま、隣国にディアナという名で転生した彼女は、6歳の頃に全てを思い出す。
「ーーこの力を、誰にも知られてはいけない」
しかし、森で倒れている王子を見過ごせずに、力を使って助けたことにより、ディアナの人生は一変する。
「どうか、この国で聖女になってくれませんか。貴女の力が必要なんです」
これは、理不尽に生涯を終わらされた一人の少女が、生まれ変わって幸福を掴む物語。
【コミカライズ決定】地味令嬢は冤罪で処刑されて逆行転生したので、華麗な悪女を目指します!~目隠れ美形の天才王子に溺愛されまして~
胡蝶乃夢
恋愛
婚約者である王太子の望む通り『理想の淑女』として尽くしてきたにも関わらず、婚約破棄された挙句に冤罪で処刑されてしまった公爵令嬢ガーネット。
時間が遡り目覚めたガーネットは、二度と自分を犠牲にして尽くしたりしないと怒り、今度は自分勝手に生きる『華麗な悪女』になると決意する。
王太子の弟であるルベリウス王子にガーネットは留学をやめて傍にいて欲しいと願う。
処刑された時、留学中でいなかった彼がガーネットの傍にいることで運命は大きく変わっていく。
これは、不憫な地味令嬢が華麗な悪女へと変貌して周囲を魅了し、幼馴染の天才王子にも溺愛され、ざまぁして幸せになる物語です。
政略結婚だなんて、聖女さまは認めません。
りつ
恋愛
聖女メイベルは婚約者である第一王子のサイラスから、他に好きな相手がいるからお前とは結婚できないと打ち明けられ、式の一週間前に婚約を解消することとなった。代わりの相手をいろいろ紹介されるものの、その相手にも婚約者がいて……結局教会から女好きで有名なアクロイド公爵のもとへ強引に嫁がされることとなった。だが公爵の屋敷へ行く途中、今度は賊に襲われかける。踏んだり蹴ったりのメイベルを救ったのが、辺境伯であるハウエル・リーランドという男であった。彼はアクロイド公爵の代わりに自分と結婚するよう言い出して……
竜人王の伴侶
朧霧
恋愛
竜の血を継ぐ国王の物語
国王アルフレッドが伴侶に出会い主人公男性目線で話が進みます
作者独自の世界観ですのでご都合主義です
過去に作成したものを誤字などをチェックして投稿いたしますので不定期更新となります(誤字、脱字はできるだけ注意いたしますがご容赦ください)
40話前後で完結予定です
拙い文章ですが、お好みでしたらよろしければご覧ください
4/4にて完結しました
ご覧いただきありがとうございました
【完結】伯爵令嬢の格差婚約のお相手は、王太子殿下でした ~王太子と伯爵令嬢の、とある格差婚約の裏事情~
瀬里
恋愛
【HOTランキング7位ありがとうございます!】
ここ最近、ティント王国では「婚約破棄」前提の「格差婚約」が流行っている。
爵位に差がある家同士で結ばれ、正式な婚約者が決まるまでの期間、仮の婚約者を立てるという格差婚約は、破棄された令嬢には明るくない未来をもたらしていた。
伯爵令嬢であるサリアは、高すぎず低すぎない爵位と、背後で睨みをきかせる公爵家の伯父や優しい父に守られそんな風潮と自分とは縁がないものだと思っていた。
まさか、我が家に格差婚約を申し渡せるたった一つの家門――「王家」が婚約を申し込んでくるなど、思いもしなかったのだ。
婚約破棄された令嬢の未来は明るくはないが、この格差婚約で、サリアは、絶望よりもむしろ期待に胸を膨らませることとなる。なぜなら婚約破棄後であれば、許されるかもしれないのだ。
――「結婚をしない」という選択肢が。
格差婚約において一番大切なことは、周りには格差婚約だと悟らせない事。
努力家で優しい王太子殿下のために、二年後の婚約破棄を見据えて「お互いを想い合う婚約者」のお役目をはたすべく努力をするサリアだが、現実はそう甘くなくて――。
他のサイトでも公開してます。全12話です。
妹に全部取られたけど、幸せ確定の私は「ざまぁ」なんてしない!
石のやっさん
恋愛
マリアはドレーク伯爵家の長女で、ドリアーク伯爵家のフリードと婚約していた。
だが、パーティ会場で一方的に婚約を解消させられる。
しかも新たな婚約者は妹のロゼ。
誰が見てもそれは陥れられた物である事は明らかだった。
だが、敢えて反論もせずにそのまま受け入れた。
それはマリアにとって実にどうでも良い事だったからだ。
主人公は何も「ざまぁ」はしません(正当性の主張はしますが)ですが...二人は。
婚約破棄をすれば、本来なら、こうなるのでは、そんな感じで書いてみました。
この作品は昔の方が良いという感想があったのでそのまま残し。
これに追加して書いていきます。
新しい作品では
①主人公の感情が薄い
②視点変更で読みずらい
というご指摘がありましたので、以上2点の修正はこちらでしながら書いてみます。
見比べて見るのも面白いかも知れません。
ご迷惑をお掛けいたしました
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる