上 下
4 / 62

★ありがとうございます★

しおりを挟む
❋お気に入り登録が100を超えて──いるだと!?本当にありがとうございます!!かなりビビってます(笑)お礼の話なんてまだまだ考えていなかったので、なんとか…急いで考えたので、誤字脱字、ゆるゆる設定なところは見逃して下さい。
ᐝ(>_<。)💦
読み飛ばしても、本編には影響はありません。本当に、登録ありがとうございます。感謝の気持ちを込めて─❋




















タシタシタシタシッ──

『何で?????』

頬を引っ張ると……

『──やっぱり痛い』

頬袋のせいでビヨーンと伸びたけど、やっぱり痛かった。

タシタシタシタシッ─

目が覚めると……ネズミ目リス科のリスになっていた。

タシタシタシタシッ─

小さくなった手で布団を叩く。

『何で??』

前の時は、リュウからもらった怪しいポーションを飲んだせいだと思っていたけど…違うのかなぁ?え?呪い?願望?

暫くの間、むぅ─っと悩んでいたけど…

『悩んでも仕方無いよね?どうせ、今日中には元に戻るだろうし…だったら!』

と、またルナさんとリディさんには置き手紙をして、私はリスのまま部屋の窓から飛び出した。














『あーじが、またかわいーのー!!』

『ネロー!』

またまたネロに速攻で見付かり、両手で掴まれてそのままスリスリとされている。

『主、またリスになったのか?擬人─擬獣化ができるようになったのか?』

と、ネージュがコテンと首を傾げている。

『私にも分からないの。目が覚めたらまたリスになってて…。』

『ふむ。まぁ、夕方には戻るだろう。それまで、どうするのだ?』

『ふふっ。私、こっそりディを…見に行こうかなって。』

今日は、王太子様がミヤさんに会いに修道院に行くから、ディも近衛として付いて行く─と言っていたから、働いているディを…こっそり見に行こうと思ったのだ。

『ならば、我が修道院迄送って行こう。リスだと、少し距離がある故。』

『ありがとう!ネージュ!』


『ネロ、いいこでおるすばんなのー!』


と、可愛い笑顔のネロに見送られて、私はネージュのもふもふに潜り込み、猫バス宜しく!で修道院に向かった。


















『帰りも、呼んでくれれば迎えに来る』

私を修道院迄送ってくれたネージュはそう言ってから、姿を消して蒼の邸へと戻って行った。

ーはぁ──もふもふの移動は癒ししかなかったー

と、未だにフワフワする感覚のまま、修道院の中へと入って行った。


















「では、企業?によっては、子持ちで働く母親の為に、自社内に託児所を作っていると言う事か。」

「そうですね。私の世界では女性も働くのが当たり前で、出産した後もそのまま働く事もよくある話ですから。」

「なるほど─」

修道院の中庭にあるベンチに、王太子様とミヤさんがそんな会話をしながら座っていて、その二人の目の前の庭では、子供達が走り回って遊んでいた。
そして、それとは反対側─王太子様とミヤさんの後ろに、ディが立っていた。

ーうわぁ…かっ…格好いいなぁー

当たり前だけど、普段とは違い、少しピリッとした空気を纏っているディ。そんな様子を中庭にある木の上から隠れながら見つめる。

すると、修道院の入り口の方から数名の貴族らしき令嬢がやって来た。彼女達は、そのまま王太子様達の所までやって来ると、王太子様とミヤさんに挨拶をした。

きっと、ここに王太子が来ていると知っていて来たんだろう。
それから、令嬢達は「休憩を─」と、王太子様とミヤさん、それにディにまで声を掛けてお茶のお誘いを始めた。

王太子様は、公務で来ている訳ではなくて、プライベートな時間を作り、婚約者であるミヤさんの所にやって来ている筈…それは、暗黙の了解みたいなところがあるから、こう言うお誘いは今迄なかったんだけど…。
王太子様もミヤさんも、少し困った様な顔で断っているけど、なかなか令嬢達もひく気がない。

そのうち、とある2人の令嬢がディの腕に触れながらお茶に誘う──

モヤッ

「?」

と、少し嫌な気持ちになって見ていると

「触れないでもらえるか?」

ーえ?ー

私でも聞いた事が無い様な、地を這うような低い声を出したディ。

「王太子殿下と聖女様も、今はプライベートな時間を過ごされている。邪魔をしないで頂きたい。それに、私は殿下の護衛中であり、妻も居る。気安く触れないでいただきたい。」

1ミリもニコリともせず、無表情のままに令嬢達を見下ろしている。少し距離のある私でも、ディが怒っている事が分かる。近くに居る人は、更に辛いだろう…一瞬にして令嬢達の顔色が悪くなり、必死で謝ってから中庭から出て行った。

「エディオル、助かったが…相手はか弱いご令嬢だから、もう少し優しく─」

「優しくしてどうする?優しくするのはハルだけで良いだろう。」

「お前は本当にブレないな。」

「ふふっ。ご馳走様です。」



『キュゥ(はぅ)───ッ』

恥ずかしいやら嬉しいやらで、思わず叫んでしまったら──

『えっ!?』

ディと目が合った……いや、気のせい──

と思いたかったけど、一瞬驚いた様に目を見開いたあと、ディがニッコリ微笑んだ。

ーあ、詰んだー

コレは、完全にバレたパターンですね!そして、逃げられないやつですね!ディは、そのままジッとこっちを見て微笑んでいる。

「こっちに来い」

と、目が語っている。
空気が読める自分が…恨めしい………

トテトテトテトテと木から降りて、地面をトテトテトテトテと走り抜け、トテトテトテトテとディの足元まで行くと、そのままディに摘み上げられた。

『キュゥ(ディ)』

「あら?リス?」

「何だ?そのリス、エディオルに懐いているみたいだな?」

勿論、王太子様とミヤさんはハルだとは気付いていない。

「何故か、リスとは相性が良いみたいだ。」

フワリと微笑んで、私の頬を指でスリスリと撫でるディ。

「本当に、リスは…可愛いな?」

ー後で覚えておくようにー

と、副声音が聞えたのは…気のせいにしておきます。



















ーやっぱり、リュウには……何か仕返しを…しようー

















❋登録、本当にありがとうございます!本編は、21時31分に更新予定です。お付き合い、宜しくお願いします❋
(⁎˃ᴗ˂⁎)♡⤴︎⤴︎







しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

召喚から外れたら、もふもふになりました?

みん
恋愛
私の名前は望月杏子。家が隣だと言う事で幼馴染みの梶原陽真とは腐れ縁で、高校も同じ。しかも、モテる。そんな陽真と仲が良い?と言うだけで目をつけられた私。 今日も女子達に嫌味を言われながら一緒に帰る事に。 すると、帰り道の途中で、私達の足下が光り出し、慌てる陽真に名前を呼ばれたが、間に居た子に突き飛ばされて─。 気が付いたら、1人、どこかの森の中に居た。しかも──もふもふになっていた!? 他視点による話もあります。 ❋今作品も、ゆるふわ設定となっております。独自の設定もあります。 メンタルも豆腐並みなので、軽い気持ちで読んで下さい❋

お堅い公爵様に求婚されたら、溺愛生活が始まりました

群青みどり
恋愛
 国に死ぬまで搾取される聖女になるのが嫌で実力を隠していたアイリスは、周囲から無能だと虐げられてきた。  どれだけ酷い目に遭おうが強い精神力で乗り越えてきたアイリスの安らぎの時間は、若き公爵のセピアが神殿に訪れた時だった。  そんなある日、セピアが敵と対峙した時にたまたま近くにいたアイリスは巻き込まれて怪我を負い、気絶してしまう。目が覚めると、顔に傷痕が残ってしまったということで、セピアと婚約を結ばれていた! 「どうか怪我を負わせた責任をとって君と結婚させてほしい」  こんな怪我、聖女の力ですぐ治せるけれど……本物の聖女だとバレたくない!  このまま正体バレして国に搾取される人生を送るか、他の方法を探して婚約破棄をするか。  婚約破棄に向けて悩むアイリスだったが、罪悪感から求婚してきたはずのセピアの溺愛っぷりがすごくて⁉︎ 「ずっと、どうやってこの神殿から君を攫おうかと考えていた」  麗しの公爵様は、今日も聖女にしか見せない笑顔を浮かべる── ※タイトル変更しました

二度目の召喚なんて、聞いてません!

みん
恋愛
私─神咲志乃は4年前の夏、たまたま学校の図書室に居た3人と共に異世界へと召喚されてしまった。 その異世界で淡い恋をした。それでも、志乃は義務を果たすと居残ると言う他の3人とは別れ、1人日本へと還った。 それから4年が経ったある日。何故かまた、異世界へと召喚されてしまう。「何で!?」 ❋相変わらずのゆるふわ設定と、メンタルは豆腐並みなので、軽い気持ちで読んでいただけると助かります。 ❋気を付けてはいますが、誤字が多いかもしれません。 ❋他視点の話があります。

巻き込まれではなかった、その先で…

みん
恋愛
10歳の頃に記憶を失った状態で倒れていた私も、今では25歳になった。そんなある日、職場の上司の奥さんから、知り合いの息子だと言うイケメンを紹介されたところから、私の運命が動き出した。 懐かしい光に包まれて向かわされた、その先は………?? ❋相変わらずのゆるふわ&独自設定有りです。 ❋主人公以外の他視点のお話もあります。 ❋気を付けてはいますが、誤字脱字があると思います。すみません。 ❋基本は1日1話の更新ですが、余裕がある時は2話投稿する事もあります。

【完結】中継ぎ聖女だとぞんざいに扱われているのですが、守護騎士様の呪いを解いたら聖女ですらなくなりました。

氷雨そら
恋愛
聖女召喚されたのに、100年後まで魔人襲来はないらしい。 聖女として異世界に召喚された私は、中継ぎ聖女としてぞんざいに扱われていた。そんな私をいつも守ってくれる、守護騎士様。 でも、なぜか予言が大幅にずれて、私たちの目の前に、魔人が現れる。私を庇った守護騎士様が、魔神から受けた呪いを解いたら、私は聖女ですらなくなってしまって……。 「婚約してほしい」 「いえ、責任を取らせるわけには」 守護騎士様の誘いを断り、誰にも迷惑をかけないよう、王都から逃げ出した私は、辺境に引きこもる。けれど、私を探し当てた、聖女様と呼んで、私と一定の距離を置いていたはずの守護騎士様の様子は、どこか以前と違っているのだった。 元守護騎士と元聖女の溺愛のち少しヤンデレ物語。 小説家になろう様にも、投稿しています。

異世界から本物の聖女が来たからと、追い出された聖女は自由に生きたい! (完結)

深月カナメ
恋愛
十歳から十八歳まで聖女として、国の為に祈り続けた、白銀の髪、グリーンの瞳、伯爵令嬢ヒーラギだった。 そんなある日、異世界から聖女ーーアリカが降臨した。一応アリカも聖女だってらしく傷を治す力を持っていた。 この世界には珍しい黒髪、黒い瞳の彼女をみて、自分を嫌っていた王子、国王陛下、王妃、騎士など周りは本物の聖女が来たと喜ぶ。 聖女で、王子の婚約者だったヒーラギは婚約破棄されてしまう。 ヒーラギは新しい聖女が現れたのなら、自分の役目は終わった、これからは美味しいものをたくさん食べて、自由に生きると決めた。

最初で最後の我儘を

みん
恋愛
獣人国では、存在が無いように扱われている王女が居た。そして、自分の為、他人の為に頑張る1人の女の子が居た。この2人の関係は………? この世界には、人間の国と獣人の国と龍の国がある。そして、それぞれの国には、扱い方の違う“聖女”が存在する。その聖女の絡む恋愛物語。 ❋相変わらずの、(独自設定有りの)ゆるふわ設定です。メンタルも豆腐並なので、緩い気持ちで読んでいただければ幸いです。 ❋他視点有り。 ❋気を付けてはいますが、誤字脱字がよくあります。すみません!

【完結】聖女召喚の聖女じゃない方~無魔力な私が溺愛されるってどういう事?!

未知香
恋愛
※エールや応援ありがとうございます! 会社帰りに聖女召喚に巻き込まれてしまった、アラサーの会社員ツムギ。 一緒に召喚された女子高生のミズキは聖女として歓迎されるが、 ツムギは魔力がゼロだった為、偽物だと認定された。 このまま何も説明されずに捨てられてしまうのでは…? 人が去った召喚場でひとり絶望していたツムギだったが、 魔法師団長は無魔力に興味があるといい、彼に雇われることとなった。 聖女として王太子にも愛されるようになったミズキからは蔑視されるが、 魔法師団長は無魔力のツムギをモルモットだと離そうとしない。 魔法師団長は少し猟奇的な言動もあるものの、 冷たく整った顔とわかりにくい態度の中にある優しさに、徐々にツムギは惹かれていく… 聖女召喚から始まるハッピーエンドの話です! 完結まで書き終わってます。 ※他のサイトにも連載してます

処理中です...