巻き込まれ召喚のモブの私だけが還れなかった件について

みん

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第四章ー王都ー

閑話ーベラトリス=ウォーランドー

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(゜゜;)(。。;)

お気に入り登録が200…!!(゜ロ゜ノ)ノ

150から早過ぎてビックリしています((((;゜Д゜)))
まだまだ先…そこまで行くかな?とも思ってたので(笑)
本当に、嬉しい限りです(*´∇`*)
登録して頂いて、ありがとうございます。
まだまだ先だと思ってたので、急いで感謝の気持ちを込めて、閑話を仕上げました
ε=ε=(ノ≧∇≦)ノ

良ければ、読んで下さい。

勿論、読まなくても本編に影響はありません(た…多分…)。














『…ベラトリス様…。あの本当に…ありがとう…ございました。私、ベラトリス様が動いてくれていなければ…壊れていたと…思うんです。そのお陰で、元の世界に還っても前に進んで行けると…。私…ベラトリス様の事、絶対…絶対に忘れません。』


そう言われて嬉しくもあり、悲しくもあり…私はハル様に抱き付きました。そんな私を、ハル様も優しく抱き止めて下さいました。“妹”の様なそれでいて、“姉”の様に優しい人でした。

浄化の旅に出て2年ー。帰城したハル様は勿論の事、3人の聖女様達も、2年前、王城ここを出立した時と何一つ…全く変わらない姿をしていました。
その時に初めて…ようやく実感しました。

ーあぁ、本当に彼女達は還ってしまうのだとー

寂しい…ものですね。『ざまあみろ』なんて思ってしまって…ごめんなさい。お兄様…。

ー絶対に口に出して言わないけれどー


そして、その3日後。ハル様達は還ってしまいました。



『ハル様が…還ってしまいましたの…』

恥ずかしながら、幼馴染でもあり、兄の様に慕っているイリス様の前で泣いてしまいました。

イリス様は、幼い頃から私に優しくしてくれます。私が困っていると、いつもさり気無く助けてくれます。いつも、私の事を「ベラ」と呼び、優しく微笑んでくれます。私は…そんなイリス様が…大好きです。

聖女様達が還った後、王太子である兄は勿論の事、側近であるクレイル様やエディオル様、そしてイリス様の婚約者選びが始まりました。

ーイリス様は、誰を選ぶのかしら?ー

胸がチクリと痛むのを我慢する。王女わたしがイリス様と婚約したいと言えば、できるのは分かっているけれど…それだけはしたくなかった。王女だからではなく、ベラトリスだからと選んで欲しいから。






「ベラ、私の婚約者になって欲しい。もう、国王陛下には許可をもらってある。後は…ベラの気持ち次第なんだ。」

勿論、私は直ぐに「喜んで!」と、返事をしました。

「ベラ、ようやく…ようやくベラを私のものにできた。」

と、イリス様は嬉しそうに笑ってくれました。私も嬉しくて…そのまま暫くの間…抱き合ってしまってました。今思い出すと、とても恥ずかしいですわ!!


それからは…お兄様以外は平和な日々でした。お兄様は、ミヤ様に未練タラタラで、1年経っても婚約者が決まりませんでした。されど王太子。パルヴァン辺境地の視察後に必ず婚約者を決める事を、父である国王陛下に言われてしまいました。

ー何故か、イリス様だけは嬉しそうにしていましたー








そして、視察も無事に終わり、婚約者の選定が始まり、二人のどちらか…となった時─


新たな聖女様が現れました。


以前の聖女様達とは…全く違う…何もかもが正反対と言える程の女の子でした。

同じなのは、黒い髪と瞳だけ。

ハル様とはまた違う意味で…護ってあげたくなるような女の子。でも…私は少し…違和感を持ってしまいました。

そんな考えは、王女としては失格かもしれませんが。いえ、そんな風に感じている事は、誰にも悟られるような事はしないけれど──

お兄様は、ハル様で失敗をしているからだろうけれど、新たな聖女様には真摯に接しているようですわ。

聖女様御披露目の夜会で、ダンスを踊ると言い出した時は、少し驚いたけれど、ミヤ様の時のようなルールを無視する事はないだろうと思い、私も何も言いませんでした。

時々感じる違和感。それは…最近ではイリス様にも感じるようになりました。

ー誰かに…相談できれば良いのにー



『ベラトリス様』



ふんわりと優しく微笑むハル様。異世界から来たからだろうけど、私の事を身分関係無く接して下さったハル様。ここにハル様が居たら、私の話を聞いてくれて、一緒に考えて下さっただろうな…と、最近ではよくハル様の事を考えてしまっているのです。

そっと、左手につけているブレスレットに手を添える。

ハル様…還ってから、元気でお過ごしですか?私は元気ですが、やっぱり…少し…いえ、かなり寂しいです。ハル様に会って、色々聞いて欲しいお話しがありますの。

ふぅー

と一つ、溜め息を吐く。

「明日は…イリス様と会えるかしら?」

愛しいイリス様を思い浮かべながら、私は眠りに就いた。














*あれ?予想外に…伏線を張ってしまった気が…するなぁ…(; ̄Д ̄)? 
兎に角(笑)、お付き合い、ありがとうございました。明日は祝日なので、2話投稿予定です。宜しくお願いします*


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