101 / 105
後日談
ミュー=アシュトレア
しおりを挟む
❋本編完結後に、“置き場”に投稿したお話です。こちらに移動しました❋
*ミューと、ハルシオンが婚約中の話になります*
「それじゃあ、ルミ…お祖母様が、あの有名な魔法使いだったんですね!?」
「あぁ、そうだ。ルミナは隣国の第二王女だったんだが、魔法の勉強をする為にアルム王国に留学して来たんだ。本当に優秀な魔法使いだった。」
ここは、王都にあるアシュトレア伯爵邸。
貴族が嫌で、レイナイト侯爵と計画して、ただの魔導師のミューになったのに…何故か…数日前…“ミュー=アシュトレア伯爵令嬢”になってしまった。
ーいや…理由は解っているー
私と婚約しようとしていた人が、王弟殿下である“ハルシオン=サルヴァ=アルム”様だったからである。
王弟殿下の相手が平民の魔導師。それでも、私は上級位魔導師。それにリーデンブルク女神とウォルテライト女神の加護を持っている。なので、爵位持ちの出自でなくても大丈夫なのでは?と言う意見も多数あったみたいだけど──
『加護を持っているが故に、悪いことを企む者が出ないとは限らぬだろう?ならば、我がアシュトレア家が後ろ楯となれば守れる。』
と、引退して領地に篭っていた先代の第一騎士団長である、レイモンド=アシュトレア様が議会で言い放ったらしい。そして、誰も反対する事もなく…
『ミュー嬢、これを読んで、最後のここの空欄の所にサインしてくれる?』
と、満面の笑みを浮かべた第二騎士団長様が居た。そして、その横にレイモンド様が…何故か…涙を流しながら座って居た。
私の横に座っていたハルシオン様も…少し…いや、かなりひいていた…のは…気が付かなかったフリをした。
そんなこんなで、貴族になり、その場でハルシオン様との婚約もスムーズ過ぎる程スムーズに調った。
そして、今、アシュトレア邸のサロンで、レイモンド様…もとい、お祖父様とお茶をしながらお祖母様の話を聞いていたのである。そのお祖母様と言うのが、アルム王国でも有名な魔法使いのルミナ様だったのには…本当に驚いた。私の尊敬する人の1人だったのだ。
「失礼しますよ?お祖父様、またミューを独り占めですか?」
そう言いながらサロンに入って来たのは、ランルート=アシュトレア様。私の7つ年上の兄になった人だ。
「お…ラン兄様…お帰りなさい。」
「あぁ、ただいま、ミュー。はい、お土産。」
満面の笑顔をしながら、ラッピングされた箱を手渡される。
「…ラン兄様…お仕事から帰って来る度にお土産なんて…勿体無いですよ!?」
そう、このランルート様もとい、ラン兄様は私に極甘なのだ。隙あらば甘やかして来るし、こうやって、毎日のようにお土産と称してお菓子を買って来てくれるのだ。
「迷惑…だった?」
ーくっ…ー
さっきまでの笑顔は何処へ行った?とばかりに、シュンとした顔。捨てられた子犬の様な顔。
「迷惑ではないんですけど、いつももらってばかりで申し訳なくてですね?だから─」
「迷惑じゃないなら受け取って?僕が、大好きな妹であるミューにあげたくてしてるだけだから。」
ーぐふっー
美青年の笑顔は凶器です!そんな笑顔で大好きとか言われたら…断れません…。
「…分かりました。ラン兄様、ありがとうございます。」
と、私もニッコリ笑顔でお礼を言う。
「はぁー…本当にミューは可愛いなぁ…嫁にやるの…嫌になるよ…」
ーいやいや、嫁になる為にここに居るからね?嫁には行きますよ?ー
「私も混ぜなさい!」
ババーンッと音が出る勢いでサロンに入って来たのは
「お義母様…」
であるフェリシア=アシュトレア伯爵夫人だった。
「お義父様がいらっしゃると、ミューちゃんは必ず長ーい時間お義父様に取られてしまうから、寂しいわ…」
そう言って拗ねるお義母様は、45歳には見えない位に可愛らしい人だ。このお義母様も、放っておくと次から次へと私の服やドレスやアクセサリーを買おうとするので、毎回止めるのに一苦労している。
「それじゃあ、お義母様も一緒にお茶しましょう?」
と、私が言うと
「勿論よ!ミューちゃん!」
と、抱き付かれた。まぁ…いつも通りだ。
「あれ?今日は皆でお茶してるの?」
と、ひょっこりとサロンに顔を出して来たのは
「あ、騎士団長様。お帰りなさい。」
「く─っ。今日もまだ肩書呼びか─。」
片手で顔を覆って嘆いているのは勿論──
ジルベルト=アシュトレア第二騎士団長様。戸籍上では、この人も12歳年上の義兄だ。
私がこのアシュトレア家の養子になった瞬間に、この家の人達から“お祖父様”“お義母様”“お義父様”“お義兄様”と呼んで欲しい!と言われたので、慣れないながらも頑張って、お願いされた通りに呼ばせてもらっているけど…第二騎士団長様だけは別である。
ー初めて会った日の事は…忘れないー
それでも…何だか最近では、ちょっと可哀想かな?私も大人気ないかな?と思ったりもしている。
「…更に少し悔しいが…ミュー、お土産を…連れて来たよ。」
「連れて来た?」
首を傾げて騎士団長様の後ろを見てみると
「ハルシオン様!?」
「「「「──っ!!」」」」
「ミュー、5日ぶりだな?元気だったか?」
たった5日。されど5日。久し振りにハルシオン様に会えて、自然と笑顔になって…そのまま勢いに任せて、ハルシオン様に抱き付いてしまった。
「くそうっ…めっちゃ可愛い!僕の妹、めっちゃ可愛い!殿下め──っっ」
「あらあら…ミューちゃんったら…本当に可愛いわねー。ふふっ。」
「私とルミナみたいだなぁ。仲が良くて何よりだ。」
ーは…恥ずかしい!!ー
顔を上げる事ができなくて、そのままグリグリとハルシオン様の胸に擦り付ける。
「…ミュー…後で覚えておけよ?」
と、ハルシオン様が私の耳元で低く囁いた。
ーえ?何を?あれ?これ、ヤバイやつ!?ー
一瞬で、更に顔が熱くなる。
「はぁー本当に、ミューはハルシオンが好きなんだねー。はいはい、今日は遅くなっても良いけど、必ず今日中に帰って来るようにね。ハルシオン、必ず、今日中に、アシュトレア邸 に送り届けるように!」
「え?何が?」
「ようやく大きな仕事が一段落してね。今から明日のお昼迄、時間ができたから…今日はミュとデートでもしようかと思って迎に来た。」
「…デート…」
「はいはい、時間が勿体無いから、早く行っておいで?」
と、騎士団長様が苦笑しながら手を振る。
私はハルシオン様から離れて、騎士団長様の前まで行き──
「ありがとうございます!──ジルお義兄様。じゃあ、行って来ます!」
そしてハルシオン様の元に戻り、2人でサロンを後にした。
『ジルお義兄様』
「ジル…おにいさま…??お義兄様!! って!?」
「兄上、良かったですね。」
「ジル、良かったわねー。半分は殿下のお陰だと思うけど。」
ーうん…やっぱり…良いな…泣きそうだ…ー
ハルシオンのお陰と言うのが、少し気に食わないが…可愛い妹に免じて許す!だが!朝帰りなんてものは…まだ許さないからな!
そんなジルベルトの心の叫びは、勿論ハルシオンには届いていない訳で──
その日の内には帰って来たけど、馬車から降りて来たミューの顔は真っ赤で、ハルシオンの顔がホクホク顔だった事は…皆が見て見ぬフリをした。
*ミューと、ハルシオンが婚約中の話になります*
「それじゃあ、ルミ…お祖母様が、あの有名な魔法使いだったんですね!?」
「あぁ、そうだ。ルミナは隣国の第二王女だったんだが、魔法の勉強をする為にアルム王国に留学して来たんだ。本当に優秀な魔法使いだった。」
ここは、王都にあるアシュトレア伯爵邸。
貴族が嫌で、レイナイト侯爵と計画して、ただの魔導師のミューになったのに…何故か…数日前…“ミュー=アシュトレア伯爵令嬢”になってしまった。
ーいや…理由は解っているー
私と婚約しようとしていた人が、王弟殿下である“ハルシオン=サルヴァ=アルム”様だったからである。
王弟殿下の相手が平民の魔導師。それでも、私は上級位魔導師。それにリーデンブルク女神とウォルテライト女神の加護を持っている。なので、爵位持ちの出自でなくても大丈夫なのでは?と言う意見も多数あったみたいだけど──
『加護を持っているが故に、悪いことを企む者が出ないとは限らぬだろう?ならば、我がアシュトレア家が後ろ楯となれば守れる。』
と、引退して領地に篭っていた先代の第一騎士団長である、レイモンド=アシュトレア様が議会で言い放ったらしい。そして、誰も反対する事もなく…
『ミュー嬢、これを読んで、最後のここの空欄の所にサインしてくれる?』
と、満面の笑みを浮かべた第二騎士団長様が居た。そして、その横にレイモンド様が…何故か…涙を流しながら座って居た。
私の横に座っていたハルシオン様も…少し…いや、かなりひいていた…のは…気が付かなかったフリをした。
そんなこんなで、貴族になり、その場でハルシオン様との婚約もスムーズ過ぎる程スムーズに調った。
そして、今、アシュトレア邸のサロンで、レイモンド様…もとい、お祖父様とお茶をしながらお祖母様の話を聞いていたのである。そのお祖母様と言うのが、アルム王国でも有名な魔法使いのルミナ様だったのには…本当に驚いた。私の尊敬する人の1人だったのだ。
「失礼しますよ?お祖父様、またミューを独り占めですか?」
そう言いながらサロンに入って来たのは、ランルート=アシュトレア様。私の7つ年上の兄になった人だ。
「お…ラン兄様…お帰りなさい。」
「あぁ、ただいま、ミュー。はい、お土産。」
満面の笑顔をしながら、ラッピングされた箱を手渡される。
「…ラン兄様…お仕事から帰って来る度にお土産なんて…勿体無いですよ!?」
そう、このランルート様もとい、ラン兄様は私に極甘なのだ。隙あらば甘やかして来るし、こうやって、毎日のようにお土産と称してお菓子を買って来てくれるのだ。
「迷惑…だった?」
ーくっ…ー
さっきまでの笑顔は何処へ行った?とばかりに、シュンとした顔。捨てられた子犬の様な顔。
「迷惑ではないんですけど、いつももらってばかりで申し訳なくてですね?だから─」
「迷惑じゃないなら受け取って?僕が、大好きな妹であるミューにあげたくてしてるだけだから。」
ーぐふっー
美青年の笑顔は凶器です!そんな笑顔で大好きとか言われたら…断れません…。
「…分かりました。ラン兄様、ありがとうございます。」
と、私もニッコリ笑顔でお礼を言う。
「はぁー…本当にミューは可愛いなぁ…嫁にやるの…嫌になるよ…」
ーいやいや、嫁になる為にここに居るからね?嫁には行きますよ?ー
「私も混ぜなさい!」
ババーンッと音が出る勢いでサロンに入って来たのは
「お義母様…」
であるフェリシア=アシュトレア伯爵夫人だった。
「お義父様がいらっしゃると、ミューちゃんは必ず長ーい時間お義父様に取られてしまうから、寂しいわ…」
そう言って拗ねるお義母様は、45歳には見えない位に可愛らしい人だ。このお義母様も、放っておくと次から次へと私の服やドレスやアクセサリーを買おうとするので、毎回止めるのに一苦労している。
「それじゃあ、お義母様も一緒にお茶しましょう?」
と、私が言うと
「勿論よ!ミューちゃん!」
と、抱き付かれた。まぁ…いつも通りだ。
「あれ?今日は皆でお茶してるの?」
と、ひょっこりとサロンに顔を出して来たのは
「あ、騎士団長様。お帰りなさい。」
「く─っ。今日もまだ肩書呼びか─。」
片手で顔を覆って嘆いているのは勿論──
ジルベルト=アシュトレア第二騎士団長様。戸籍上では、この人も12歳年上の義兄だ。
私がこのアシュトレア家の養子になった瞬間に、この家の人達から“お祖父様”“お義母様”“お義父様”“お義兄様”と呼んで欲しい!と言われたので、慣れないながらも頑張って、お願いされた通りに呼ばせてもらっているけど…第二騎士団長様だけは別である。
ー初めて会った日の事は…忘れないー
それでも…何だか最近では、ちょっと可哀想かな?私も大人気ないかな?と思ったりもしている。
「…更に少し悔しいが…ミュー、お土産を…連れて来たよ。」
「連れて来た?」
首を傾げて騎士団長様の後ろを見てみると
「ハルシオン様!?」
「「「「──っ!!」」」」
「ミュー、5日ぶりだな?元気だったか?」
たった5日。されど5日。久し振りにハルシオン様に会えて、自然と笑顔になって…そのまま勢いに任せて、ハルシオン様に抱き付いてしまった。
「くそうっ…めっちゃ可愛い!僕の妹、めっちゃ可愛い!殿下め──っっ」
「あらあら…ミューちゃんったら…本当に可愛いわねー。ふふっ。」
「私とルミナみたいだなぁ。仲が良くて何よりだ。」
ーは…恥ずかしい!!ー
顔を上げる事ができなくて、そのままグリグリとハルシオン様の胸に擦り付ける。
「…ミュー…後で覚えておけよ?」
と、ハルシオン様が私の耳元で低く囁いた。
ーえ?何を?あれ?これ、ヤバイやつ!?ー
一瞬で、更に顔が熱くなる。
「はぁー本当に、ミューはハルシオンが好きなんだねー。はいはい、今日は遅くなっても良いけど、必ず今日中に帰って来るようにね。ハルシオン、必ず、今日中に、アシュトレア邸 に送り届けるように!」
「え?何が?」
「ようやく大きな仕事が一段落してね。今から明日のお昼迄、時間ができたから…今日はミュとデートでもしようかと思って迎に来た。」
「…デート…」
「はいはい、時間が勿体無いから、早く行っておいで?」
と、騎士団長様が苦笑しながら手を振る。
私はハルシオン様から離れて、騎士団長様の前まで行き──
「ありがとうございます!──ジルお義兄様。じゃあ、行って来ます!」
そしてハルシオン様の元に戻り、2人でサロンを後にした。
『ジルお義兄様』
「ジル…おにいさま…??お義兄様!! って!?」
「兄上、良かったですね。」
「ジル、良かったわねー。半分は殿下のお陰だと思うけど。」
ーうん…やっぱり…良いな…泣きそうだ…ー
ハルシオンのお陰と言うのが、少し気に食わないが…可愛い妹に免じて許す!だが!朝帰りなんてものは…まだ許さないからな!
そんなジルベルトの心の叫びは、勿論ハルシオンには届いていない訳で──
その日の内には帰って来たけど、馬車から降りて来たミューの顔は真っ赤で、ハルシオンの顔がホクホク顔だった事は…皆が見て見ぬフリをした。
34
お気に入りに追加
316
あなたにおすすめの小説
公爵様、契約通り、跡継ぎを身籠りました!-もう契約は満了ですわよ・・・ね?ちょっと待って、どうして契約が終わらないんでしょうかぁぁ?!-
猫まんじゅう
恋愛
そう、没落寸前の実家を助けて頂く代わりに、跡継ぎを産む事を条件にした契約結婚だったのです。
無事跡継ぎを妊娠したフィリス。夫であるバルモント公爵との契約達成は出産までの約9か月となった。
筈だったのです······が?
◆◇◆
「この結婚は契約結婚だ。貴女の実家の財の工面はする。代わりに、貴女には私の跡継ぎを産んでもらおう」
拝啓、公爵様。財政に悩んでいた私の家を助ける代わりに、跡継ぎを産むという一時的な契約結婚でございましたよね・・・?ええ、跡継ぎは産みました。なぜ、まだ契約が完了しないんでしょうか?
「ちょ、ちょ、ちょっと待ってくださいませええ!この契約!あと・・・、一体あと、何人子供を産めば契約が満了になるのですッ!!?」
溺愛と、悪阻(ツワリ)ルートは二人がお互いに想いを通じ合わせても終わらない?
◆◇◆
安心保障のR15設定。
描写の直接的な表現はありませんが、”匂わせ”も気になる吐き悪阻体質の方はご注意ください。
ゆるゆる設定のコメディ要素あり。
つわりに付随する嘔吐表現などが多く含まれます。
※妊娠に関する内容を含みます。
【2023/07/15/9:00〜07/17/15:00, HOTランキング1位ありがとうございます!】
こちらは小説家になろうでも完結掲載しております(詳細はあとがきにて、)
陛下から一年以内に世継ぎが生まれなければ王子と離縁するように言い渡されました
夢見 歩
恋愛
「そなたが1年以内に懐妊しない場合、
そなたとサミュエルは離縁をし
サミュエルは新しい妃を迎えて
世継ぎを作ることとする。」
陛下が夫に出すという条件を
事前に聞かされた事により
わたくしの心は粉々に砕けました。
わたくしを愛していないあなたに対して
わたくしが出来ることは〇〇だけです…
王太子殿下の執着が怖いので、とりあえず寝ます。【完結】
霙アルカ。
恋愛
王太子殿下がところ構わず愛を囁いてくるので困ってます。
辞めてと言っても辞めてくれないので、とりあえず寝ます。
王太子アスランは愛しいルディリアナに執着し、彼女を部屋に閉じ込めるが、アスランには他の女がいて、ルディリアナの心は壊れていく。
8月4日
完結しました。
愛すべきマリア
志波 連
恋愛
幼い頃に婚約し、定期的な交流は続けていたものの、互いにこの結婚の意味をよく理解していたため、つかず離れずの穏やかな関係を築いていた。
学園を卒業し、第一王子妃教育も終えたマリアが留学から戻った兄と一緒に参加した夜会で、令嬢たちに囲まれた。
家柄も美貌も優秀さも全て揃っているマリアに嫉妬したレイラに指示された女たちは、彼女に嫌味の礫を投げつける。
早めに帰ろうという兄が呼んでいると知らせを受けたマリアが発見されたのは、王族の居住区に近い階段の下だった。
頭から血を流し、意識を失っている状態のマリアはすぐさま医務室に運ばれるが、意識が戻ることは無かった。
その日から十日、やっと目を覚ましたマリアは精神年齢が大幅に退行し、言葉遣いも仕草も全て三歳児と同レベルになっていたのだ。
体は16歳で心は3歳となってしまったマリアのためにと、兄が婚約の辞退を申し出た。
しかし、初めから結婚に重きを置いていなかった皇太子が「面倒だからこのまま結婚する」と言いだし、予定通りマリアは婚姻式に臨むことになった。
他サイトでも掲載しています。
表紙は写真ACより転載しました。
皇太子夫妻の歪んだ結婚
夕鈴
恋愛
皇太子妃リーンは夫の秘密に気付いてしまった。
その秘密はリーンにとって許せないものだった。結婚1日目にして離縁を決意したリーンの夫婦生活の始まりだった。
本編完結してます。
番外編を更新中です。
挙式後すぐに離婚届を手渡された私は、この結婚は予め捨てられることが確定していた事実を知らされました
結城芙由奈
恋愛
【結婚した日に、「君にこれを預けておく」と離婚届を手渡されました】
今日、私は子供の頃からずっと大好きだった人と結婚した。しかし、式の後に絶望的な事を彼に言われた。
「ごめん、本当は君とは結婚したくなかったんだ。これを預けておくから、その気になったら提出してくれ」
そう言って手渡されたのは何と離婚届けだった。
そしてどこまでも冷たい態度の夫の行動に傷つけられていく私。
けれどその裏には私の知らない、ある深い事情が隠されていた。
その真意を知った時、私は―。
※暫く鬱展開が続きます
※他サイトでも投稿中
五歳の時から、側にいた
田尾風香
恋愛
五歳。グレースは初めて国王の長男のグリフィンと出会った。
それからというもの、お互いにいがみ合いながらもグレースはグリフィンの側にいた。十六歳に婚約し、十九歳で結婚した。
グリフィンは、初めてグレースと会ってからずっとその姿を追い続けた。十九歳で結婚し、三十二歳で亡くして初めて、グリフィンはグレースへの想いに気付く。
前編グレース視点、後編グリフィン視点です。全二話。後編は来週木曜31日に投稿します。
夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました
氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。
ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。
小説家になろう様にも掲載中です
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる