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その後の2人
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俺はヴィンス=サクソニア。
レイノックス王国王太子の近衛騎士であり、影として動く事もある。人間と狼獣人のミックスだ。そんな俺には可愛い嫁が居る。
ジゼル=サクソニア
フォレクシス王国の元王女で、虎の中でも珍しい黒の毛色であり、双子であり──色々な要因が重なり数年前迄“魔女の呪い”に侵されていた為、他人とはあまり関わらないように過ごして来たジゼルは、他人との距離感がおかしい時がある。
そのジゼルは、魔女の呪いと俺のせいで長い眠りに就き、もう少しで命を落とすところだったのを、妖精のプリュイのお陰で魔女の呪いを解呪する事ができて、救われたのだ。
******
「無理です。」
ジゼルに、もっと俺に甘えて欲しいと言えば、拒否られた。
「だって……」
時間があれば、いつも一緒に居てくれるから。
夜勤や遠出の視察で外泊する時以外は、必ず帰って来て一緒に寝てくれるから。
約束していた、毎月必ず一緒にフルーツタルトを食べに行く─と言う私の我儘を守ってくれているから。
「なので、十分甘えさせてもらってるから、これ以上甘えたらバチが当たります!」
いや、それは、旦那としては当たり前の事じゃないんだろうか?そもそも、毎月フルーツタルトを一緒に食べる約束をしたのは、ジゼルと一緒に居たかった俺が言い出した事だ。俺の我儘だ。
それに、一緒に寝るのも、俺が、俺の腕の中にジゼルを閉じ込めて、ジゼルの存在を確認しながら眠りに就きたいからだ。俺のせいで、ジゼルを喪いかけたから。
夫婦の寝室で1人で寝ているジゼルを目にすると、胸がギュッとなり、俺はジゼルが起きないように布団に潜り込み、ソッと抱き寄せる。すると、気のせいかもしれないが、ジゼルが寝たまま笑顔を浮かべるのだ。そんな笑顔を見れるのは旦那の俺だけの特権だと嬉しい半分、その後色んなモノと戦わなければいけない事が辛いのが半分。そうして戦いながら迎えた朝
「んー…ヴィン…?おはよ……」
と、寝ぼけ眼のトロンとした目で、舌っ足らずな声で言われれば、アッサリと敗北してしまい、そのままジゼルに覆い被さり、噛み付くようなキスから始まり──気が付けば、俺の下でジゼルが頬を蒸気させて気を失っているいるのだ。
「気を失ってしまって……ごめんなさい!」
いつも気を失っているジゼルの世話をするのは俺だ。例え同性の侍女であるヴァレリアにも任せる事はしない。これも、旦那である俺だけの特権だ。
それに、これは、ジゼルが悪い訳ではない。俺が我慢どころか手加減できないのが悪いのだ。
「いや、ジゼルは何も悪くないから、謝る必要はない。俺の方こそ…すまない。」
「えっと……確かに、もう少し手加減してもらえたら……それと…朝からと言うのも……その…恥ずかしから…」
「ゔ────っ」
顔を真っ赤にするジゼルは、本当に可愛いが…本当に居た堪れないし、その表情すら俺にとっては毒となる。そんなジゼルを視界に入らないように、自分の手で顔を覆う。そんな俺の様子を見て、俺が怒ったと思ったのか、ジゼルが焦ったように口を開いた。
「えっと……あの…嫌とかじゃなくてね?恥ずかしいって話でね?あの…ヴィンスの事は…本当に好き…だから!」
ー俺の嫁が可愛いー
今日の俺は休みで、今はまだ朝で時間がある。
「ジゼル───」
「はい?」
煽ったのはジゼルだから─と言う言葉は、パシャッと言う水音と共に消え去った。
『ヴィンス、少し落ち着いたら?ジゼルが……疲れちゃうから……』
「───ありがとう。助かりました。」
俺の暴走を、顔に冷水を掛けて止めてくれたのは、水の妖精プリュイだった。
遥か昔には、多くの妖精と共存していたそうだが、今ではその姿を目にする事は滅多にない。そんな稀な妖精と契約を交わしているのはジゼル。そのお陰で、ジゼルが助かったのだ。そのプリュイの見た目はタツノオトシゴ。
『黒龍様に憧れていたんだ』
妖精は、大人?になる時に容姿を選べるらしいのだが、このプリュイは黒龍様に憧れて、竜の容姿を願い──タツノオトシゴになったそうだ。
「「…………」」
それでも、プリュイがあまりにも嬉しそうに話していたから、俺もジゼルも突っ込む事は…できなかった。「うん。プリュイは可愛いから大丈夫!」と、これまた訳の分からない褒め言葉?を口にしたジゼルにも、突っ込む事は止めておいた。ジゼルも可愛いから大丈夫だ。
プリュイのお陰で時間ができ、久し振りにジゼルとデートをする事にした。
ジゼルには物欲が無い。アクセサリーも、普段はピアスと結婚指輪しか着けていないし、新しい物を欲しがるどころか、アクセサリーショップに行く事すらない。服も、普段着として着れるシンプルな物ばかりだ。たまに、ヴァレリアと相談しながら服やアクセサリーを新調している。でも、ジゼルが一番喜ぶのは───
「美味しい!!」
パアッと顔を綻ばせて喜んでいるのは、最近できたカフェの一番人気のあるケーキを食べたから。どうやら、ジゼルは“花より団子”なようだ。普段は年齢よりも落ち着いた雰囲気だが、デザートを食べている時のジゼルは、年相応な可愛らしい女の子になる。
ー持って帰りたくなるなぁー
いや、連れて帰るけど。
「…………」
どうやら、俺は、ジゼルを相手にすると阿呆になるようだ。まぁ…それだけ、ジゼルの事が好きだと言う事なんだろう。
「ヴィンス?どうかした?」
黙ったままの俺に、心配そうな顔で覗き込むように見上げているジゼル。
「いや……ジゼルが本当に美味しそうに食べるから、可愛いなと思って。」
「かわ────って……ありがとう…ございます?」
疑問形になったお礼ではあるが、自己肯定が低かったジゼルも、最近では、自分を否定しないように、前を向いて進んでいる。
『女性とは、好きな相手から、愛されれば愛される程、綺麗になるのよ。』
と言ったのは、ジゼルの母親でフォレクシス王国の王妃様。
『家族としての愛情も与えてあげる事が出来なかったから、その分も、ヴィンス、貴方がジゼルに愛情を与えて欲しい。』
そこには、“王妃”ではなく、後悔している“母親”が居た。俺は「勿論です。そして、ジゼルは必ず私が幸せにします。」と答えた。
「ジゼルは、自分が可愛いと言う事を、もっと自覚した方が良い。」
「はい?」
「本当に…可愛いから、たまに心配になる。」
「えっと……可愛いかどうかは置いといて……私はヴィンスが好きだから、ヴィンスじゃないと嫌だから……ヴィンスしか見てないから、心配はいらない……かな?」
ガタガタ─ッ
「ジゼル、今すぐ帰ろう!」
「え?帰──え?何で??ひゃあっ!!」
テーブルの上にお金を置いて、キョトンとしたジゼルを、問答無用で抱き上げて、そのままその店を出た。
所謂、お姫様抱っこは恥ずかしいのか、ジゼルは顔を隠すように俺の胸に顔を埋めている。それでも嫌がる感じはないから、そのまま馬車に乗り込み邸迄帰り「俺が呼ぶまで誰も来るな」と家令に指示した後、夫婦の寝室へと入って行った。
「え?何で?え?ヴィンス──っ!?」
お喋りな口は、口で黙らせる。抵抗とは呼べない程弱い抵抗も、深いキスを続けているうちに無くなって、力も抜けてクタリ─となったところで口を離して、鼻先がくっつく程の距離でジゼルを見つめる。
「な……で?」
「ジゼルが、俺しか見てないとか俺じゃないと駄目とか言って、俺を煽るから。」
「煽って……な……」
息も絶え絶えなジゼルが、更に恥ずかしそうに顔を赤くすれば、それはそれで……我慢ができない訳で──
翌朝、「もっと…ゆっくり…ヴィンスとデートがしたかった………」と、拗ねたジゼルが可愛かった──から、後日、改めてデートの予定をたてたのだった。
プリュイからは、『もう少し大人になった方が良いよ?』と言われた。
❋リクエスト、ありがとうございました❋
(,,ᴗ ̫ᴗ,,)ꕤ*.゚
レイノックス王国王太子の近衛騎士であり、影として動く事もある。人間と狼獣人のミックスだ。そんな俺には可愛い嫁が居る。
ジゼル=サクソニア
フォレクシス王国の元王女で、虎の中でも珍しい黒の毛色であり、双子であり──色々な要因が重なり数年前迄“魔女の呪い”に侵されていた為、他人とはあまり関わらないように過ごして来たジゼルは、他人との距離感がおかしい時がある。
そのジゼルは、魔女の呪いと俺のせいで長い眠りに就き、もう少しで命を落とすところだったのを、妖精のプリュイのお陰で魔女の呪いを解呪する事ができて、救われたのだ。
******
「無理です。」
ジゼルに、もっと俺に甘えて欲しいと言えば、拒否られた。
「だって……」
時間があれば、いつも一緒に居てくれるから。
夜勤や遠出の視察で外泊する時以外は、必ず帰って来て一緒に寝てくれるから。
約束していた、毎月必ず一緒にフルーツタルトを食べに行く─と言う私の我儘を守ってくれているから。
「なので、十分甘えさせてもらってるから、これ以上甘えたらバチが当たります!」
いや、それは、旦那としては当たり前の事じゃないんだろうか?そもそも、毎月フルーツタルトを一緒に食べる約束をしたのは、ジゼルと一緒に居たかった俺が言い出した事だ。俺の我儘だ。
それに、一緒に寝るのも、俺が、俺の腕の中にジゼルを閉じ込めて、ジゼルの存在を確認しながら眠りに就きたいからだ。俺のせいで、ジゼルを喪いかけたから。
夫婦の寝室で1人で寝ているジゼルを目にすると、胸がギュッとなり、俺はジゼルが起きないように布団に潜り込み、ソッと抱き寄せる。すると、気のせいかもしれないが、ジゼルが寝たまま笑顔を浮かべるのだ。そんな笑顔を見れるのは旦那の俺だけの特権だと嬉しい半分、その後色んなモノと戦わなければいけない事が辛いのが半分。そうして戦いながら迎えた朝
「んー…ヴィン…?おはよ……」
と、寝ぼけ眼のトロンとした目で、舌っ足らずな声で言われれば、アッサリと敗北してしまい、そのままジゼルに覆い被さり、噛み付くようなキスから始まり──気が付けば、俺の下でジゼルが頬を蒸気させて気を失っているいるのだ。
「気を失ってしまって……ごめんなさい!」
いつも気を失っているジゼルの世話をするのは俺だ。例え同性の侍女であるヴァレリアにも任せる事はしない。これも、旦那である俺だけの特権だ。
それに、これは、ジゼルが悪い訳ではない。俺が我慢どころか手加減できないのが悪いのだ。
「いや、ジゼルは何も悪くないから、謝る必要はない。俺の方こそ…すまない。」
「えっと……確かに、もう少し手加減してもらえたら……それと…朝からと言うのも……その…恥ずかしから…」
「ゔ────っ」
顔を真っ赤にするジゼルは、本当に可愛いが…本当に居た堪れないし、その表情すら俺にとっては毒となる。そんなジゼルを視界に入らないように、自分の手で顔を覆う。そんな俺の様子を見て、俺が怒ったと思ったのか、ジゼルが焦ったように口を開いた。
「えっと……あの…嫌とかじゃなくてね?恥ずかしいって話でね?あの…ヴィンスの事は…本当に好き…だから!」
ー俺の嫁が可愛いー
今日の俺は休みで、今はまだ朝で時間がある。
「ジゼル───」
「はい?」
煽ったのはジゼルだから─と言う言葉は、パシャッと言う水音と共に消え去った。
『ヴィンス、少し落ち着いたら?ジゼルが……疲れちゃうから……』
「───ありがとう。助かりました。」
俺の暴走を、顔に冷水を掛けて止めてくれたのは、水の妖精プリュイだった。
遥か昔には、多くの妖精と共存していたそうだが、今ではその姿を目にする事は滅多にない。そんな稀な妖精と契約を交わしているのはジゼル。そのお陰で、ジゼルが助かったのだ。そのプリュイの見た目はタツノオトシゴ。
『黒龍様に憧れていたんだ』
妖精は、大人?になる時に容姿を選べるらしいのだが、このプリュイは黒龍様に憧れて、竜の容姿を願い──タツノオトシゴになったそうだ。
「「…………」」
それでも、プリュイがあまりにも嬉しそうに話していたから、俺もジゼルも突っ込む事は…できなかった。「うん。プリュイは可愛いから大丈夫!」と、これまた訳の分からない褒め言葉?を口にしたジゼルにも、突っ込む事は止めておいた。ジゼルも可愛いから大丈夫だ。
プリュイのお陰で時間ができ、久し振りにジゼルとデートをする事にした。
ジゼルには物欲が無い。アクセサリーも、普段はピアスと結婚指輪しか着けていないし、新しい物を欲しがるどころか、アクセサリーショップに行く事すらない。服も、普段着として着れるシンプルな物ばかりだ。たまに、ヴァレリアと相談しながら服やアクセサリーを新調している。でも、ジゼルが一番喜ぶのは───
「美味しい!!」
パアッと顔を綻ばせて喜んでいるのは、最近できたカフェの一番人気のあるケーキを食べたから。どうやら、ジゼルは“花より団子”なようだ。普段は年齢よりも落ち着いた雰囲気だが、デザートを食べている時のジゼルは、年相応な可愛らしい女の子になる。
ー持って帰りたくなるなぁー
いや、連れて帰るけど。
「…………」
どうやら、俺は、ジゼルを相手にすると阿呆になるようだ。まぁ…それだけ、ジゼルの事が好きだと言う事なんだろう。
「ヴィンス?どうかした?」
黙ったままの俺に、心配そうな顔で覗き込むように見上げているジゼル。
「いや……ジゼルが本当に美味しそうに食べるから、可愛いなと思って。」
「かわ────って……ありがとう…ございます?」
疑問形になったお礼ではあるが、自己肯定が低かったジゼルも、最近では、自分を否定しないように、前を向いて進んでいる。
『女性とは、好きな相手から、愛されれば愛される程、綺麗になるのよ。』
と言ったのは、ジゼルの母親でフォレクシス王国の王妃様。
『家族としての愛情も与えてあげる事が出来なかったから、その分も、ヴィンス、貴方がジゼルに愛情を与えて欲しい。』
そこには、“王妃”ではなく、後悔している“母親”が居た。俺は「勿論です。そして、ジゼルは必ず私が幸せにします。」と答えた。
「ジゼルは、自分が可愛いと言う事を、もっと自覚した方が良い。」
「はい?」
「本当に…可愛いから、たまに心配になる。」
「えっと……可愛いかどうかは置いといて……私はヴィンスが好きだから、ヴィンスじゃないと嫌だから……ヴィンスしか見てないから、心配はいらない……かな?」
ガタガタ─ッ
「ジゼル、今すぐ帰ろう!」
「え?帰──え?何で??ひゃあっ!!」
テーブルの上にお金を置いて、キョトンとしたジゼルを、問答無用で抱き上げて、そのままその店を出た。
所謂、お姫様抱っこは恥ずかしいのか、ジゼルは顔を隠すように俺の胸に顔を埋めている。それでも嫌がる感じはないから、そのまま馬車に乗り込み邸迄帰り「俺が呼ぶまで誰も来るな」と家令に指示した後、夫婦の寝室へと入って行った。
「え?何で?え?ヴィンス──っ!?」
お喋りな口は、口で黙らせる。抵抗とは呼べない程弱い抵抗も、深いキスを続けているうちに無くなって、力も抜けてクタリ─となったところで口を離して、鼻先がくっつく程の距離でジゼルを見つめる。
「な……で?」
「ジゼルが、俺しか見てないとか俺じゃないと駄目とか言って、俺を煽るから。」
「煽って……な……」
息も絶え絶えなジゼルが、更に恥ずかしそうに顔を赤くすれば、それはそれで……我慢ができない訳で──
翌朝、「もっと…ゆっくり…ヴィンスとデートがしたかった………」と、拗ねたジゼルが可愛かった──から、後日、改めてデートの予定をたてたのだった。
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୧( ˃ ᵕ ˂ )و