170 / 249
最終章
十八話 二人は静かに暮らしたい
しおりを挟む
ルスカの手元から放たれた闇の玉は、馬渕に当たると黒い三角錐となり馬渕を包み込み捕らえた。
外からは中の様子が伺えず、ルスカは両手を馬渕へかざしたまま。
アカツキは、役目を終えたと感じると、一気に疲れが襲いかかり背中を曲げて肩を落としながら疲れきった表情で、ルスカの元へと向かう。
「終わったのですか、ルスカ?」
「まだなのじゃ……じゃが、これで駄目となると、ちょっと打つ手がなくなるの」
宙に浮かぶ三角錐は、ルスカ達が立つ丘全体を揺らして、瓦礫や草花などを舞い上げて吸い込んでいく。
その吸引力は増していき、アカツキどころかルスカ本人まで吸い込まれそうになっていくではないか。
アカツキが蔦を地面深くへ突き立てて、自分とルスカを支え堪えていた。
「どうなっているのですか、あれは?」
「本来ならば終わっているはずなのじゃが、恐らくあの三角錐の中で再生と消滅を繰り返しているはずじゃ」
三角錐は大きくなったり、小さくなったりを繰り返す。そして、その収縮は徐々に小さくなっているように見えた。
すると突如、宙に浮かぶ三角錐の更に上空に巨大な黒い穴が開かれる。
黒い稲妻を纏い異様な空に開かれた穴から、巨大な腕が伸びる。
指は三本しかなく、まるで恐竜や怪獣を匂わせるような黒いシルエット。
その腕は、馬渕を包み込んだ三角錐を掴むと、空に開かれた穴の中へと連れていく。
三角錐と共に腕が居なくなると、穴は閉じられ平常の空へと変わった。
丘を吸い込んでいた力も無くなり揺れも収まると、ふらついたルスカの体をアカツキが後ろから支えて、地面に座り込んだ。
ルスカの肌は、普段の色を取り戻して目の色も元に戻った。
「お疲れ様です、ルスカ」と声をかけるが、まだ茫然自失となっていたルスカは、返事をせず空を見上げたまま。
「ルスカ?」と、二度目に声をかけると「……ん、終わったのじゃ」とルスカの視線は空からアカツキへと移り、ニカッと歯を見せて笑う。
地面に座ったアカツキの足の間に座ったルスカは、下から覗き込むようにアカツキと笑顔を見せ合うのだった。
馬渕が断末魔を上げることなく、静かに葬られたことに、アカツキは少し肩透かし感を覚えたが、断末魔や最後に一言遺すなどは、実際無いのかもしれないとも思う。
「呆気なかった気はしますが、意外とこんなものなんですかね」
「あぁ~、早く帰ってイチゴの飴が食べたいのじゃ!」とルスカは大きく伸びをする。
「そうですね。帰ったら作り……あぁ~っ!」
突如大声で叫ぶアカツキに、ルスカは何事と思い、思わず空を見る。しかし、そこには、すっかり日は昇り澄み渡る青空しかなく「どうしたのじゃ?」と、聞いてみる。
アカツキは肩をガックリと項垂れており「家が無くなったのを忘れてました……」と悲報を伝える。
「な、なんじゃと!? ワシは、ワシはどうすれば良いのじゃ!?」
戦いの後の飴玉を楽しみにしていたルスカは、空に向かって「マブチの、アホーーッ」と叫ぶのであった。
「アカツキくーん、ルスカちゃーん!」
二人の背後から馬車から体を乗り出して弥生が手を振っている。
疲れきった体を起こしたアカツキは、ルスカを抱っこしてやると、互いに顔を見合わせて破顔する。
そして、二人は弥生の乗る馬車へと向かい歩き出すのであった。
◇◇◇
ここは地球の日本のとある街──。
一人の紺色のブレザーを着た少女は、荷物を肩に背負いスマホ片手に帰宅を急いでいた。
SNSで流れてきた、七年前の集団失踪事件の続報。
友達との約束を断り帰宅を急ぐのは、少女の大好きだった兄の情報が入ったのかと思っていた為であった。
兄と同じ学校、そして失踪当時の兄の年齢を越えた少女は、家に着くなり荷物を、放り出してテレビのチャンネルをザッピングする。
どのニュースも、集団失踪事件を緊急特番として扱っており、少女は一つのニュース番組に辿り着く。
「それでは、七年前の集団失踪事件の続報が入ってきたので、臨時特番としてお知らせします」
少女はテレビの前にかぶり付き、一字一句逃さない構えだ。
「一ヶ月ほど前、川のほとりで遺体として見つかったのは、須藤綾女さん(当時十七歳)と判明致しました。遺体はバラバラに損壊しており、DNA鑑定の結果、七年前集団失踪事件に巻き込まれた一人、須藤綾女さんと警察発表がありました。これで、集団失踪事件の犠牲者は二十一人目となり……」
「お兄ちゃんじゃない……」
少女は、遺体で見つかったのが兄ではなく、ホッと胸を撫で下ろす。
事件以来、時折こうして遺体として見つかるものの、兄の名前が出ないかとハラハラしていた。
もちろん、少女は同じ被害者である遺体で見つかった人々へ心を痛めない訳ではない。
今回も同じであるが、いずれ兄との再会を願う少女にとって遺体で見つからなくて良かったと、いつしか思うようになっていた。
最近も須藤綾女以外に見つかった。その被害者の名前は雨宮麗華という。
彼女の場合も遺体の損壊は酷く、ほとんど肉の塊だったとニュースで報道されていた。
「お兄ちゃん……」
少女はテレビ台に飾られた写真立てを手に取ると、涙を流す。
写真立てには、幼い頃の自分と大好きな兄が二人並んで写真に収められていた。
そんな少女の側で、テレビからは、キャスターが淡々と現在も行方不明になっている人達の名前を読んでいく。
「現在も行方不明となっているのが、工藤流星さん、曽我カホルさん…………田代暁さん……馬渕恭介さん、三田村弥生さん。以上、十二人になります」と。
外からは中の様子が伺えず、ルスカは両手を馬渕へかざしたまま。
アカツキは、役目を終えたと感じると、一気に疲れが襲いかかり背中を曲げて肩を落としながら疲れきった表情で、ルスカの元へと向かう。
「終わったのですか、ルスカ?」
「まだなのじゃ……じゃが、これで駄目となると、ちょっと打つ手がなくなるの」
宙に浮かぶ三角錐は、ルスカ達が立つ丘全体を揺らして、瓦礫や草花などを舞い上げて吸い込んでいく。
その吸引力は増していき、アカツキどころかルスカ本人まで吸い込まれそうになっていくではないか。
アカツキが蔦を地面深くへ突き立てて、自分とルスカを支え堪えていた。
「どうなっているのですか、あれは?」
「本来ならば終わっているはずなのじゃが、恐らくあの三角錐の中で再生と消滅を繰り返しているはずじゃ」
三角錐は大きくなったり、小さくなったりを繰り返す。そして、その収縮は徐々に小さくなっているように見えた。
すると突如、宙に浮かぶ三角錐の更に上空に巨大な黒い穴が開かれる。
黒い稲妻を纏い異様な空に開かれた穴から、巨大な腕が伸びる。
指は三本しかなく、まるで恐竜や怪獣を匂わせるような黒いシルエット。
その腕は、馬渕を包み込んだ三角錐を掴むと、空に開かれた穴の中へと連れていく。
三角錐と共に腕が居なくなると、穴は閉じられ平常の空へと変わった。
丘を吸い込んでいた力も無くなり揺れも収まると、ふらついたルスカの体をアカツキが後ろから支えて、地面に座り込んだ。
ルスカの肌は、普段の色を取り戻して目の色も元に戻った。
「お疲れ様です、ルスカ」と声をかけるが、まだ茫然自失となっていたルスカは、返事をせず空を見上げたまま。
「ルスカ?」と、二度目に声をかけると「……ん、終わったのじゃ」とルスカの視線は空からアカツキへと移り、ニカッと歯を見せて笑う。
地面に座ったアカツキの足の間に座ったルスカは、下から覗き込むようにアカツキと笑顔を見せ合うのだった。
馬渕が断末魔を上げることなく、静かに葬られたことに、アカツキは少し肩透かし感を覚えたが、断末魔や最後に一言遺すなどは、実際無いのかもしれないとも思う。
「呆気なかった気はしますが、意外とこんなものなんですかね」
「あぁ~、早く帰ってイチゴの飴が食べたいのじゃ!」とルスカは大きく伸びをする。
「そうですね。帰ったら作り……あぁ~っ!」
突如大声で叫ぶアカツキに、ルスカは何事と思い、思わず空を見る。しかし、そこには、すっかり日は昇り澄み渡る青空しかなく「どうしたのじゃ?」と、聞いてみる。
アカツキは肩をガックリと項垂れており「家が無くなったのを忘れてました……」と悲報を伝える。
「な、なんじゃと!? ワシは、ワシはどうすれば良いのじゃ!?」
戦いの後の飴玉を楽しみにしていたルスカは、空に向かって「マブチの、アホーーッ」と叫ぶのであった。
「アカツキくーん、ルスカちゃーん!」
二人の背後から馬車から体を乗り出して弥生が手を振っている。
疲れきった体を起こしたアカツキは、ルスカを抱っこしてやると、互いに顔を見合わせて破顔する。
そして、二人は弥生の乗る馬車へと向かい歩き出すのであった。
◇◇◇
ここは地球の日本のとある街──。
一人の紺色のブレザーを着た少女は、荷物を肩に背負いスマホ片手に帰宅を急いでいた。
SNSで流れてきた、七年前の集団失踪事件の続報。
友達との約束を断り帰宅を急ぐのは、少女の大好きだった兄の情報が入ったのかと思っていた為であった。
兄と同じ学校、そして失踪当時の兄の年齢を越えた少女は、家に着くなり荷物を、放り出してテレビのチャンネルをザッピングする。
どのニュースも、集団失踪事件を緊急特番として扱っており、少女は一つのニュース番組に辿り着く。
「それでは、七年前の集団失踪事件の続報が入ってきたので、臨時特番としてお知らせします」
少女はテレビの前にかぶり付き、一字一句逃さない構えだ。
「一ヶ月ほど前、川のほとりで遺体として見つかったのは、須藤綾女さん(当時十七歳)と判明致しました。遺体はバラバラに損壊しており、DNA鑑定の結果、七年前集団失踪事件に巻き込まれた一人、須藤綾女さんと警察発表がありました。これで、集団失踪事件の犠牲者は二十一人目となり……」
「お兄ちゃんじゃない……」
少女は、遺体で見つかったのが兄ではなく、ホッと胸を撫で下ろす。
事件以来、時折こうして遺体として見つかるものの、兄の名前が出ないかとハラハラしていた。
もちろん、少女は同じ被害者である遺体で見つかった人々へ心を痛めない訳ではない。
今回も同じであるが、いずれ兄との再会を願う少女にとって遺体で見つからなくて良かったと、いつしか思うようになっていた。
最近も須藤綾女以外に見つかった。その被害者の名前は雨宮麗華という。
彼女の場合も遺体の損壊は酷く、ほとんど肉の塊だったとニュースで報道されていた。
「お兄ちゃん……」
少女はテレビ台に飾られた写真立てを手に取ると、涙を流す。
写真立てには、幼い頃の自分と大好きな兄が二人並んで写真に収められていた。
そんな少女の側で、テレビからは、キャスターが淡々と現在も行方不明になっている人達の名前を読んでいく。
「現在も行方不明となっているのが、工藤流星さん、曽我カホルさん…………田代暁さん……馬渕恭介さん、三田村弥生さん。以上、十二人になります」と。
0
お気に入りに追加
540
あなたにおすすめの小説
S級パーティを追放された無能扱いの魔法戦士は気ままにギルド職員としてスローライフを送る
神谷ミコト
ファンタジー
【祝!4/6HOTランキング2位獲得】
元貴族の魔法剣士カイン=ポーンは、「誰よりも強くなる。」その決意から最上階と言われる100Fを目指していた。
ついにパーティ「イグニスの槍」は全人未達の90階に迫ろうとしていたが、
理不尽なパーティ追放を機に、思いがけずギルドの職員としての生活を送ることに。
今までのS級パーティとして牽引していた経験を活かし、ギルド業務。ダンジョン攻略。新人育成。そして、学園の臨時講師までそつなくこなす。
様々な経験を糧にカインはどう成長するのか。彼にとっての最強とはなんなのか。
カインが無自覚にモテながら冒険者ギルド職員としてスローライフを送るである。
ハーレム要素多め。
※隔日更新予定です。10話前後での完結予定で構成していましたが、多くの方に見られているため10話以降も製作中です。
よければ、良いね。評価、コメントお願いします。励みになりますorz
他メディアでも掲載中。他サイトにて開始一週間でジャンル別ランキング15位。HOTランキング4位達成。応援ありがとうございます。
たくさんの誤字脱字報告ありがとうございます。すべて適応させていただきます。
物語を楽しむ邪魔をしてしまい申し訳ないですorz
今後とも応援よろしくお願い致します。
外れスキル《コピー》を授かったけど「無能」と言われて家を追放された~ だけど発動条件を満たせば"魔族のスキル"を発動することができるようだ~
そらら
ファンタジー
「鑑定ミスではありません。この子のスキルは《コピー》です。正直、稀に見る外れスキルですね、何せ発動条件が今だ未解明なのですから」
「何てことなの……」
「全く期待はずれだ」
私の名前はラゼル、十五歳になったんだけども、人生最悪のピンチに立たされている。
このファンタジックな世界では、15歳になった際、スキル鑑定を医者に受けさせられるんだが、困ったことに私は外れスキル《コピー》を当ててしまったらしい。
そして数年が経ち……案の定、私は家族から疎ましく感じられてーーついに追放されてしまう。
だけど私のスキルは発動条件を満たすことで、魔族のスキルをコピーできるようだ。
そして、私の能力が《外れスキル》ではなく、恐ろしい能力だということに気づく。
そんでこの能力を使いこなしていると、知らないうちに英雄と呼ばれていたんだけど?
私を追放した家族が戻ってきてほしいって泣きついてきたんだけど、もう戻らん。
私は最高の仲間と最強を目指すから。
大器晩成エンチャンター~Sランク冒険者パーティから追放されてしまったが、追放後の成長度合いが凄くて世界最強になる
遠野紫
ファンタジー
「な、なんでだよ……今まで一緒に頑張って来たろ……?」
「頑張って来たのは俺たちだよ……お前はお荷物だ。サザン、お前にはパーティから抜けてもらう」
S級冒険者パーティのエンチャンターであるサザンは或る時、パーティリーダーから追放を言い渡されてしまう。
村の仲良し四人で結成したパーティだったが、サザンだけはなぜか実力が伸びなかったのだ。他のメンバーに追いつくために日々努力を重ねたサザンだったが結局報われることは無く追放されてしまった。
しかしサザンはレアスキル『大器晩成』を持っていたため、ある時突然その強さが解放されたのだった。
とてつもない成長率を手にしたサザンの最強エンチャンターへの道が今始まる。
神様に与えられたのは≪ゴミ≫スキル。家の恥だと勘当されたけど、ゴミなら何でも再生出来て自由に使えて……ゴミ扱いされてた古代兵器に懐かれました
向原 行人
ファンタジー
僕、カーティスは由緒正しき賢者の家系に生まれたんだけど、十六歳のスキル授与の儀で授かったスキルは、まさかのゴミスキルだった。
実の父から家の恥だと言われて勘当され、行く当ても無く、着いた先はゴミだらけの古代遺跡。
そこで打ち捨てられていたゴミが話し掛けてきて、自分は古代兵器で、助けて欲しいと言ってきた。
なるほど。僕が得たのはゴミと意思疎通が出来るスキルなんだ……って、嬉しくないっ!
そんな事を思いながらも、話し込んでしまったし、連れて行ってあげる事に。
だけど、僕はただゴミに協力しているだけなのに、どこかの国の騎士に襲われたり、変な魔法使いに絡まれたり、僕を家から追い出した父や弟が現れたり。
どうして皆、ゴミが欲しいの!? ……って、あれ? いつの間にかゴミスキルが成長して、ゴミの修理が出来る様になっていた。
一先ず、いつも一緒に居るゴミを修理してあげたら、見知らぬ銀髪美少女が居て……って、どういう事!? え、こっちが本当の姿なの!? ……とりあえず服を着てっ!
僕を命の恩人だって言うのはさておき、ご奉仕するっていうのはどういう事……え!? ちょっと待って! それくらい自分で出来るからっ!
それから、銀髪美少女の元仲間だという古代兵器と呼ばれる美少女たちに狙われ、返り討ちにして、可哀想だから修理してあげたら……僕についてくるって!?
待って! 僕に奉仕する順番でケンカするとか、訳が分かんないよっ!
※第○話:主人公視点
挿話○:タイトルに書かれたキャラの視点
となります。
大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです
飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。
だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。
勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し!
そんなお話です。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
元勇者パーティーの雑用係だけど、実は最強だった〜無能と罵られ追放されたので、真の実力を隠してスローライフします〜
一ノ瀬 彩音
ファンタジー
元勇者パーティーで雑用係をしていたが、追放されてしまった。
しかし彼は本当は最強でしかも、真の実力を隠していた!
今は辺境の小さな村でひっそりと暮らしている。
そうしていると……?
※第3回HJ小説大賞一次通過作品です!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる