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酔って見る夢って、こんなに幸せでいいのかな?

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 ジェラルドの様子がおかしかったのは、満月の当日と翌日だけでそれ以外は普段通りの塩対応に戻っていた。リアムとしては嬉しいような少し寂しいような複雑な心境だった。
「はぁ……」
 ホテルのベッドの上でゴロゴロと転がりながらリアムは悩んでいた。呪いを解く方法については未だ手がかりすら掴めていない状態だ。だが、このまま放っておくわけにもいかないだろう。薬師のいる目的地まで徒歩だと後三日はかかる。次の満月より前に辿り着いておきたい。
「僕にできることが何かあればいいのだけれど……」
 そんな事を考えていると突然ドアがノックされた。慌てて起き上がると返事をする間もなく入ってきたのはジェラルドだった。
「ジェラルド!」
 起き上がって顔を綻ばせるが、彼は無表情のまま言った。
「……話がある」
 リアムはどきっとした。話の内容についていくつか予想を立てるが、どれも最悪なものばかりだ。だが逃げるわけにもいかないので覚悟を決めて話を聞く。
(やっぱり、正気に戻って、僕のこと気持ち悪くなったって言われるのかな……)
 そう考えるだけで泣きたくなる。だがここで弱気になってどうすると心のなかで自分を叱咤した。絶対にジェラルドを元に戻してみせる、それが自分の使命なのだから……!
「次の目的地の件だが、少し変更したい」
「え?」
 予想外の言葉にリアムは目を丸くする。てっきり別れ話をされると思っていたからだ。
「どうして、何か気になることがあったのかい?」
 なるべく平静を装って聞き返すとジェラルドは少し躊躇うような素振りを見せたがやがて口を開いた。
「……お前の体調についてだ」
「僕の……?」
 意外な言葉に驚く。確かにここ最近疲れやすいとは思っていたが特に問題はないはずだ。それがどうかしたのだろうか?と考えているとジェラルドは言った。
「……お前最近よく眠れないだろう?」
「!?」
 なんでわかったんだろう?と首を傾げているとジェラルドは続けた。
「顔色が悪いぞ」
 そう言って頬に触れてくる手にドキッとする。触れられたところが熱を持ったように熱くなるのを感じた。
(ま、まずい……)
 このままではまた発情してしまうかもしれないと思い距離を取ろうとする。
「今だってそうだ。こんな状態じゃ無理に野宿が重なる可能性もある最短ルートではなく、宿屋のある宿場町を経由した方がいい」
「そ、れは…」
「問題ないとでも?こんなに簡単に捕まるくせに?」
 気づいた時には壁際に追いやられていて身動きが取れなくなっていた。覆い被さるようにして見つめてくるジェラルドの視線に思わずごくりと唾を飲み込む。その瞳は獲物を狙う獣のようにギラギラしていて今にも食べられてしまいそうだったからだ。
「リアム……」
 熱を帯びた声で名前を呼ばれると胸が高鳴るのを感じた。だが同時に恐怖心も襲ってくる。
(ダメだ!)
 頭を振って考え直す。今はそんな場合ではないと思い直し、えいっと押し返す。
「あああありがとう!その、気になることがあって眠りが浅いだけだから!大丈夫!心配してくれてありがとう!」
「そうか」
 そう言うとジェラルドは納得していないような表情だったがそれ以上体調について追及してくることはなかった。
「だがルートは変更する。無駄に体力を使いたくない。いいな?」
「それは構わないよ。大丈夫」
(良かった……)
 内心ホッと胸を撫で下ろす。だが同時に少し寂しくもあった。
「なら、飯でも行くか」
「え?う、うん……」
(あれ……?)
 いつもならリアムから誘う食事に、ジェラルドから誘ってくるなんて珍しい。そう思ったが、素直についていくことにした。だがこの時はまだ知らなかったのだ。ジェラルドの本当の気持ちと自分の置かれている状況を。
***
「ん~美味しい!」
 目の前に置かれた料理を口に運びながらリアムは言った。文化都市にあるレストランらしく、店内は落ち着いた雰囲気で、客層も大人ばかりなので居心地がいい。メニューを見るとどれも美味しそうなものばかりだが特にオススメと書かれたものを注文してみたところ、評判通りの美味しさだった。
「ふふ」
 自然と笑みがこぼれる。やはり食事は大事だなと実感する。それに。
(ジェラルド、いっぱい食べてる。カワイイ♡)
ジェラルドはたくさん食べる。特に肉料理が好きらしい。リアムは寡黙な男がよく食べる姿を見ると幸せな気分になる。
「なんだ?」
 視線に気づいたのかジェラルドがこちらを見る。リアムは笑顔で答えた。
「ううん、何でもないよ」
 そう言うと彼は怪訝そうな顔をしたもののそれ以上追及してこなかった。
(いっぱい食べてるの、見てるだけで幸せ…♡)
 そう思いながらも胸の奥がきゅっとなるのを感じる。リアムはあまり食べない。少食で、その分お酒が好きだ。ジェラルドによって綺麗に片付けられていくお皿を見つめながら、グラスを傾けにこにこする。
(幸せだ…)
 そう呟いた時、ふいに眠気に襲われた。慌てて頭を振ると意識を保つことができたが、今度は強い睡魔に襲われ始める。
(まずい……っ)
 明らかにおかしいと思った瞬間、ジェラルドの声が聞こえた気がした。
「リアム?」
 だが返事をする間もなく意識は闇へと落ちていったのだった。
***
 次に目を覚ました時には見知らぬ天井だった。どうやらベッドに寝かされているらしい。起き上がろうとしたところで手足鉛のように重く自由が利かないことに気づく。
(僕…そんなに飲み過ぎちゃったのかな……)
 ぼんやりとした頭で考えるが、頭がズキズキしてうまく考えられない。とりあえず起き上がろうと身体を動かすと声をかけられた。
「まだ寝ていろ」
聞き慣れた声だ。だがいつもよりも少し低い声だった。
「ん……」
「寝不足であのペースでアルコールを摂取したら、ああなるだろう」
(お水が欲しいかも…)
 うっすらそう思うと口元に冷たさを感じた。それが心地よくてもっと欲しいと思い口を開いた瞬間、口の中に何かが侵入してきた。それはまるで生き物のように動き回るとリアムの舌を絡め取ったり歯列をなぞったりする。
「……ん……ふぁ……♡」
(あれ……?)
 ぼんやりとした意識の中で違和感を感じた。だがそれもすぐにどうでもよくなった。だってこんなに気持ちいいのだもの。それに相手がジェラルドなら何も問題はないだろう?
「んん……っ♡」
 やがて離れていく感触に名残惜しい気持ちになる。
「無防備だな。お前には危機感というものがないのか?」
 ジェラルドは呆れたように言うが、言葉は微笑ましいものを見るような響きがあった。
「ジェラルドだからだよぉ…」
 ふにゃふにゃした頭でそう答えれば彼は少し驚いたような表情をした。だがすぐにいつもの仏頂面に戻ると言った。
「……なら、もっと警戒することだな」
「ふぇ…?なんでぇ?」
 首を傾げれば彼は呆れたような溜息をつくと言った。
「襲うぞ」
(あ……)
 ぼんやりとした意識の中で思った。
「ジェラルドになら……いいよ?」
(だって、僕、ジェラルドのこと大好きだもん)
 そう答えれば今度は深い溜息をつかれる。
「……お前はもう少し自分を大事にしろ」
「うん……?」
 ジェラルドが何を言っているのかよくわからない。だがとりあえず頷くと彼は頭をガシガシと掻いた後、ぽつりと呟いた。
「……ちっ……この鈍感野郎め……」
「あ…」
 優しく服を脱がされ、素肌に手が触れる。それだけで身体が熱くなるのを感じた。ジェラルドはリアムの首筋や鎖骨などに口づけを落としていく。
「んっ……」
 くすぐったさに身を捩ると逃さないとばかりに強く吸い付かれる。
「跡ついちゃうよぉ……」
 抗議しても無視された。鎖骨の辺りを強く噛まれる痛みに小さく悲鳴を上げる。
「あっ……あ……」
 ジェラルドは執拗に愛撫を繰り返す。外気に触れて肌寒いはずの身体が、段々と火照って熱くなる。まるで媚薬を盛られたみたいだと思った時、下腹部に熱を感じた。見るとそこにはジェラルドのものが当たっていた。
(うあ……おっきぃ♡)
 この間、浴室で擦り合いをして以来の感触に、リアムは自然と喉を鳴らす。
「…酔っててもお前はいやらしいんだな」
 ジェラルドが耳元で囁く。その低い声にすら感じてしまい、身体が震える。
「ち、違うもん……」
 恥ずかしさのあまり否定の言葉を口にするが説得力がないことは明らかだった。その証拠にリアムのそこは既に硬く張り詰めていたからだ。ジェラルドはそれを見透かしたように笑うと言った。
「ならこれはなんだ?」
 そう言ってズボン越しに撫でられる。それだけで腰が砕けそうになるほどの快感に襲われた。
(ああもう!なんで僕こんなにえっちな身体になっちゃったんだろ……っ)
 浅ましさに恥ずかしくて泣きそうになるが、身体は正直だ。ジェラルドに触れられているというだけで感じてしまう自分が恨めしい。
「や……ぁ♡」
 思わず甘い声が出てしまうが気持ちとは裏腹に身体はどんどん高まっていく。
「嫌じゃないだろう?こんなに気持ちよさそうにしておいて」
 ジェラルドはリアムのものを手で包み込み上下に扱く。先走りのせいで滑りがよくなりぐちゅぐちゅという卑猥な音が響き渡った。
「あ……ん♡だめ……ぇ♡」
 強い快感に耐えきれず、あっという間に達してしまった。だがそれでもまだ物足りなくて切なくなる。もっと欲しいと思ってしまう自分が浅ましく思えて泣きそうになった時、ジェラルドが言った。
「……お前ばかり気持ちよくなってずるいな?」
 そう言って彼は自分の服を脱いでいく。均整のとれた肉体が薄暗い部屋に灯された明かりに照らされて艶めかしい色香を放つ。思わず見惚れていると、ジェラルドはリアムの腰を掴み引き寄せると言った。
「責任取れよ」
 次の瞬間、熱いものが体内に入ってくるのを感じた。あまりの質量に息が詰まる。だが不思議と痛みはなかった。むしろ待ち望んでいたかのようにきゅうっと締め付けてしまい恥ずかしさで死にたくなるほどだった。
「あ……っ♡おっきぃ……♡」
 無意識に出た言葉にジェラルドが苦笑するのがわかった。恥ずかしくて顔が熱くなるのがわかるが止められない。
「ね…これ夢かなぁ…?夢だよね…」
 きっとそうに違いない。熱くて気持ちよくてふわふわしているリアムの唇にジェラルドは優しく口づけを落とした。
「お前が好きな方でいい」
「ん…♡」
(じゃあきっと、夢だ…)
 リアムはジェラルドの首に腕を回した。
「夢なら……いっぱい、えっちなことできるね……♡」
 そう言って微笑むと、ジェラルドは驚いたように目を見開いた後、ふっと笑って言った。
「……そうだな」
***
「んぁあ♡」
 四つん這いになったリアムの後ろからジェラルドが覆い被さるようにして挿入している。その激しい抽挿にリアムは喘ぐことしかできないでいた。
「あ♡あん♡や、はげしぃ……っ♡」
「嫌か?」
 意地悪く聞きながらも動きを緩めるつもりはないらしい。むしろ更に深くまで押し入られる感覚に目の前がチカチカした。
「や…♡やじゃない…けど…♡」
「なら続けるぞ」
 ジェラルドは容赦なく突き上げてくる。その度にリアムの口からは甘い吐息が漏れた。
「ん♡ふ……ぅう♡」
(あ……♡また、お尻でイッちゃう……っ)
 そう思った瞬間、目の前が真っ白になった。それと同時に腹の奥に熱い飛沫を感じる。どうやら同時に達してしまったらしい。だがすぐに硬さを取り戻したものが再び抽挿を始めたのでリアムは焦ったように言った。
「ま、まってぇ!僕、今イったばっかだからぁ!」
「俺はまだ満足していない」
 ジェラルドはそう言ってリアムの腰を掴むと激しく打ち付けてきた。その衝撃に耐え切れず、思わずベッドに突っ伏してしまうが許してくれないらしい。そのまま何度も打ち付けられ続けるうちに頭が真っ白になって何も考えられなくなってしまう。
(あ……またイッちゃった……♡)
 ぼんやりとした意識の中でそんなことを思った時、ようやくジェラルドの動きが止まったのでホッと息をつく。だが次の瞬間、今度は仰向けにされ両脚を抱えられた状態で再び挿入された。
「ああぁ…♡」
 体勢が変わったことも勿論だが、仰向けのため自分を抱く男の顔をまともに見る羽目になり、リアムは恥ずかしさのあまり顔を背けた。
「や…やだ…♡これ、恥ずかし……ぃ……」
 ジェラルドはリアムの膝裏に手を添えるとさらにぐいっと持ち上げた。その拍子に結合部が丸見えになり、恥ずかしさのあまり涙目になる。だがジェラルドは全く気にしていない様子で言った。
「何を今更」
「で、でも……」
 恥ずかしくて死にそうだと訴えるも聞き入れてもらえないようだ。それどころかより深く入り込もうとしてくる動きに翻弄されてしまう。
「あ……♡ふかぃい♡」
 最奥まで貫かれる感覚に背筋がぞくぞくするのを感じた。
「全部入ったな……」
 ジェラルドは満足そうな笑みを浮かべるとゆっくりと動き始めた。最初は緩やかだったが徐々に激しくなるにつれリアムは何も考えられなくなった。ただひたすら快楽を求めるだけの獣になってしまう。
「あ……♡あん♡きもちぃ……っ♡」
「俺もだ」
 そう言ってキスされるだけで幸せな気持ちになる。もっと欲しいと思ってしまう自分が浅ましいと思いつつも止められない。
「ね、ぎゅってして……?」
 甘えるように言えばジェラルドはすぐに抱きしめてくれた。肌と肌が触れ合えばそれだけでドキドキしてしまうのだから不思議だ。
「ふふ、あったかい……♡」
 幸せすぎて自然と笑みがこぼれた。ずっとこのままでいたい。ほっとして一気に睡魔が襲ってくる。
(や…だ…♡寝たく、ない……っ)
 せっかくジェラルドと抱き合えているのに寝てしまうなんて勿体ないと思った。だがそんな願いも虚しく瞼はどんどん重くなってくる。
(やだ……まだ、起きてたいのにぃ……♡)
 必死に抗おうとしていると不意を突かれて強く突き上げられた。
「ひぁあっ♡」
(あ……だめ……♡)
 意識が遠のくと同時に、リアムの中に熱いものが注がれるのを感じた。それと同時に強い眠気に襲われる。
「ん……」
 そのまま眠りに落ちそうになった時、ジェラルドが耳元で囁いた気がした。だがもう何も考えられないほど疲れ切っていたため、リアムは意識を手放してしまったのだった…
***
 翌朝、目を覚ましたリアムが最初に行ったことは大いなる後悔だった。
「僕って…僕ってば…欲求不満だったの……!?」
(しかも、あんな夢見るとか!)
 自分の願望丸出しの夢を思い出し頭を抱える。ジェラルドに申し訳ないと思うと同時に恥ずかしさで死にそうだった。だが、いつまでもこうしてはいられない。思い直し起き上がると身支度を整えて部屋を出ることにした。するとちょうど同じタイミングで隣の部屋から出てきたジェラルドと目が合った。
「あ……」
 気まずい空気が流れる中、先に口を開いたのはジェラルドの方だった。彼はリアムの顔を見るなり言った。
「顔色が良くなったな」
 その言葉にリアムは驚いた。確かに昨夜は夢のおかげでぐっすり眠れたし、体調もすこぶる良い気がする。
「あ、ありがとう、昨日その運んでくれたんだよね…?」
 素直に礼を言うとジェラルドは少し照れたようにそっぽを向いて言った。
「……別に、大したことじゃない」
 その言葉にリアムは微笑む。
「そんなこと言って、実は優しいよね」
「は?」
 ジェラルドが怪訝な顔をする。
「お前は警戒心が無さすぎる」
「え…?」
 リアムはきょとん、と首を傾げる。ジェラルドは溜息をつくと言った。
「お前が思っているほど、俺はいいやつじゃない」
「……?」
 意味がわからず首を傾げると、ジェラルドは続けた。
「むやみやたらと他人を信用しないことだ」
 その言葉にリアムはハッとした。確かに自分は今まで無防備すぎたかもしれない。ジェラルドだって何度も忠告してくれていた。それなのに自分はそれを軽く受け流していた気がする。そう思うとだんだん申し訳なくなってきた。
「……うん、気をつけるね……」
 素直に反省の色を見せるとジェラルドは少しだけ表情を和らげた気がした。
「…お前が思っているより、俺は悪いやつだぞ?リアム」
 ジェラルドが呟いた言葉は、リアムの耳には届かなかった。
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