βの僕、激強αのせいでΩにされた話

ずー子

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「最近雄飛、機嫌がいいよな」
「なんかキモいくらいだよな」
周りの取巻きアルファの言う事なんて気にならない。なぜなら。
「おはよー歩?」
「………おはよ」
歩が俺を避けなくなった!それだけでも大分進歩だ。ヤルことやっておいてそんなかって言われるかもだが、コイツに対してだけは本気なのだから仕方がない。他の奴らには申し訳ないが、運命の番であるコイツと一生添いとげる覚悟をしているのだ。だから歩が許してくれる限り、何度だってアタックするつもりだし、チャンスがあればいつでも抱くつもりだった。
「なあ?今日暇ならさ、俺ん家来ねえ?」
「行かない」
「なんで?俺の事嫌い?」
「……」
無言は肯定だと思っていいのだろうか?
「んだよーいいだろ?せっかく番になったのに、全然構ってくれねーし。なあ?来いよ」
「ま、まだ正式には番になってないじゃん」
「でも実際そうだろ?俺だってすぐにでも番たいのに、お前のために高校卒業するまで待ってやってんだから…」
肩を抱き引き寄せる。いー匂い。出会ったときからずっとしてる。甘くて柔らかくて、俺の一番好きな匂い。抱いてから、益々綺麗になってる気がする。
「ん……やめ……」
「なぁ?ちょっとだけ……」
「やだ!離せよ!」
「おい、歩!」
「………」
「無視かよ!ったく……なぁ、マジでヤらせてくれよ?」
「嫌だ」
「なんでだよ。今日金曜じゃん。俺ん家、親もいないしさ?」
「ヤらない」
「なあ……一回だけで良いから……頼むって」
「しつこい!もう僕行くから!ばいばいっ!!」
「あっ、こらっ!!」
教室に逃げこむ歩を見送る。周りのアルファ共が「雄飛、フラれてやんの」と笑うが、気にしない。俺は絶対諦めないぞ。
「あの、武藤…」
「んあ?」
学級委員の相澤が声をかけてきた。Ωのくせに、ひたすら隠し続けて来た優等生。あれだけヤリ潰されたのに俺に話しかけてくるって中々だよな。まあ大体抱いたヤツは俺に惚れるからな。抑制剤もちゃんと打ってるし、相手くらいしてやる。
「その……」
「ンだよ?」
「歩君と喧嘩でもしてるのかと」
「あー……?別に」
「でも、歩君は避けてると思う」
「……そうか?」
「Ωの女の子たちと一緒にいることが多いみたいだし」
「………」
そう言えば、最近歩の周りを女どもが取り囲んでいたような……まさかアイツ、俺よりそっちが良いのか?確かに、元々βなのだから、男よりも女の方が良いのかもしれないが。
「ふーん」
にやり、と笑う。授業に集中しろと教師が言うが勿論無視だ。
「悪い子にはお仕置きしねーとな?」
俺のものなんだから、勝手に浮気とか、駄目に決まってるだろ?

昼休み。
いつものように歩のクラスに行こうとすると、女子に囲まれて弁当を食べている歩を見つけた。しかも楽しげに笑っているではないか。
「オイオイ……マジかよ」
ムカムカする。何であんな雌豚共に笑顔振りまいてんだコイツは。俺のもんなのに。イラつきながら、歩の元へ向かう。
「あ、雄飛君だ♡」
「……武藤」
歩が俺を見て目を丸くする。他の女たちは邪魔だ。どけ。
「なぁ、一緒に食おうぜ」
「えっと……」
「いいじゃねぇか。俺とも仲良くしてくれよ?それとも…」
そっと声を落とす。
「ここでフェロモン撒き散らして、お前も周りの女たちもまとめてヒート起こしても構わないんだが?」
「!!わ、分かったから!皆ごめんね!また後で!」
「え~残念~」
「ねえねえ雄飛ぉ?また遊んでくれる?♡」
うるせぇ。誰がテメェらと遊ぶか馬鹿野郎が。
「早くしろよ」
「う、うん……」
腕を引っ張ると、歩は顔を赤くしながらついてきた。
「あ、武藤……」
「あ?なんだよ」
「お、怒っちゃった……?さっきの事」
「ああ。マジギレ。ぜってぇ許せねぇ」
「っ……」
怯えたように震える歩は可愛いが、今はそれよりも怒りの方が強い。
「さ、行こうぜ?」
「え、午後の授業は…?」
「あ?出るわけねーだろ?家だよ、俺ん家。わかってんだろ?」
「ぅ……わかった」



「ふぅ、あっ!やんっ!あうっ!ふぅ♡」
パン、パン、肉と肉とがぶつかる音が響く。バックから攻めるとシーツを掴む力が籠もるのが見える。気持ちいいよなぁ?
「んっ、歩……っ」
「ひゃあんっ!あひっ!あひんっ!」
「ははっ、すげー締め付け。気持ちいーの?」
「いぃ、いひっ、きもちいー…はうっ!負けないっ、僕だって、んくぅ、勝つもん、はぅんっ♡」
「ははははははははははは!!!」
腰の動きを止めないまま、乳首を摘むと中がギュッとしまる。可愛らしい抵抗に口元が緩みっぱなしだ。
「やめ、ちくびやめ……っ」
「やめるわけねーじゃん。お前のココはもっと触ってって言ってるぜ?」
細い腰を掴んで持ち上げる。そのまま上から叩きつけると悲鳴が上がる。高い声。オメガになって、益々色っぽくなった。たまんねぇ。
「ほら、どうだ?奥まで突かれて嬉しいだろ?」
「うれしくな……い!あぐ!あっ!んぁあ!」
「嘘つくんじゃねえよ。子宮降りてきてるぞ?分かるか?」
「ちがっ!違うもん!そんなことないもんっ!やだっ!あっ!だめだよぉっ!!んひぃ♡」
「ははっ、イキまくりじゃん。エロいなぁ?」
「んぎゅ、も、もう無理ぃ、ゆるして、もう、あひゃんっ♡」
おねだりクソかわ。まあ、許さねぇけどな。
「じゃあ言えよ」
「言う?何を?あ、ああ……!あー……!またイク、イグゥウウッ!!!」
「俺の番になるって」
「つ、つが……?だってもう…あっ、んふ、ふ、ん……ちゅ……んん……ぷはぁ……♡」
キスをすると、歩はとろんとした目で俺を見る。
「あー、かわいい」
「んん、んふ、んー……!」
舌と舌が絡み合う。唾液を交換して、お互いの体液を飲み込んでいく。最高。コイツベロチューしながらハメられるの大好きだもんな。
「あー……出すぞ?」
「えっ!?だ、だめ!なかはダメェ!あ、ああああ~~~~~~っ♡♡♡」
どぴゅーっと中にぶち撒ける。熱い精液を感じて、歩も絶頂したようだ。ビクビクと痙攣している。俺の上でくったりと脱力している歩の尻を撫でながら、俺はニヤリと笑った。
「ヒート来てなくてもめちゃめちゃ気持ち良いな?歩?」
「ん、ん……♡」
「あー、すっげー可愛い。なぁ、もう一回ヤろうぜ?いいだろ?な?俺のこと好きなんだからいいよな?な?な?」
「ん……うん……」
必死すぎるけど、仕方ない。コイツがこんなにカワイイからだ。いつも甘いいい匂いさせて、人のこと誘惑しやがって。
「責任取って一生面倒みてやるから安心しろよ」
「ん……」
「愛してる」
「うん……」
「だから、お前も、お前も!」
「うん……」
「おれのこと、あいしてくれよ」
言いながら切なくなる。こんなに好きなのだ。初めて会った時から、ずっとずっと好きだったのだ。なのに全然靡かねぇし、オメガにも変わってくれねぇし、フェロモン出して誘っても乗ってくれないし。何でだ?何がダメなんだ?考えれば考えるほど、気が狂いそうだった。
『運命の番には強制出来ない』なんて陰気オメガヤローが言ってたけど、今なら納得してやってもいい。
ただ、そのΩに心移りとかしだした時は本気で殺してやりたくなった。相澤には悪いが、やり潰して、誘い出して、無理矢理コイツもΩにしてやった。悪いことしたかもしれねぇけど絶対謝らねぇ。
俺の運命の相手は歩だけだ。他のΩなんていらない。俺の側に居ればいい。
すりすり匂いをつける。感情の起伏で変わる匂いは、今はいつもより甘い気がする。
「だって…捨てちゃうんでしょ?」
虚ろな目で、ぼんやり呟いた言葉に俺は耳を疑った。
「は?」
「僕の事、いつか、嫌いになって、他のΩみたいに飽きたら、僕を捨てるんでしょう?」
「……」
「武藤、強いし、モテるし、かっこいいし、
頭も良いし、スポーツも出来るし、何でもできるもん……僕なんかと違って、凄くて……だから、僕はきっと捨てられちゃう……そんなのやだよ……」
「……お前それ本気で言ってんのか?」
思わず低い声が出た。歩はびくりと震えると、目に涙を浮かべて、俺を見た。
「だって、だって……!怖いんだよ!番になったら、αはΩのこと簡単に捨てられるんでしょ?僕たちからは何にも出来ないのに。女の子たちみんなそう言ってた。そんなのやだ。それならいっそ、番なんていらな…んぐっ!」
最後まで言わせず唇を奪う。息ができないくらい深く口付けて、口内を貪る。
ざけんな。ふざけんな。ふざけんな!!こんなに好きだって言ってんのに、全然伝わってねぇのかよ!どんだけバカで鈍感なんだよこいつ!
「ふぅ、ん、んぅ、んん~~~~~っ!!」
酸欠になりかけて口を離すと、歩はそのまま後ろに倒れ込んだ。まだ繋がったままなので、必然的に俺も引きずられて覆い被さるような体勢になる。俺から見ればちっちぇ歩。ぐったりとした顔で荒く呼吸をする姿はとても色っぽい。ああ、もう我慢できない。
「…テメェが悪い」
「え?えっ!?や、やだ!なん!またおっきくなって……!あっ♡」
「お前が可愛すぎるのが悪い。お前がバカすぎるのが悪い。俺はお前しかいらない。他の誰も。な?信じろ」
「……わかった。努力する」
少し考えて、ようやく歩はちょっとだけ笑った。控え目な笑い方。あーかわいい。マジで天使みたいだわ。汗まみれでベタベタだけど全然気になんねぇ。顔を埋めて首筋を舐める。早く噛みたい。噛んで、俺のものにしたい。
はーはー荒い息を吐きながら、俺は何度もその肌に吸い付いた。ちゅ、ちゅ、と音を立てて吸い付く。
「卒業まで我慢出来ねぇよ…なあ?だめか?」
「うう…だめ…だめだって……」
身を捻りながら拒否するが、それはただのポーズだ。本当は期待しているのだろう。腰が揺れている。発情期が近いせいかもしれないが、それだけじゃない。
「じゃあ約束しろ。卒業したら、俺の番になるって。ヒート関係なく、毎日抱かせてくれるって」
「……わかった」
腕で顔を覆う。ナカを突きながらその様子を見つめていると、怖いんだ、と小さく歩が呟いた。
「僕だって、本当は今すぐ武藤のモノになりたいよ…」
ぐっ、と胸が痛くなり、地獄の底から出るようなうめき声を上げた。
「……お前、ほんとそういうとこ…」
「え?え?え?なに?やっ♡あっ♡いきなり♡はげし♡♡ああぁああ♡」
「煽るからこうなるんだろーが。責任取れよ」
「煽って、なんか、ひゃあぁぁんっ♡」

結局朝方近くまでヤリまくった。歩は完全に気絶していたけど、俺はまだまだ元気だった。流石にこれ以上ヤるのは可哀想かなと思ったけど、俺が満足するまで付き合って貰った。コイツが悪い。

初めて見たときから、稲妻が落ちたみたいな感じだった。ふわふわの髪に大きな目。魂が震えるだの運命の番なんてバカにしてたけど、実際に出会えたら、そんなもんじゃなかった。俺の人生は変わった。
それからはずっと必死で追いかけた。俺の運命の相手だから。他の奴らに取られないように牽制して、必死にアピールして。俺がどれだけお前のこと好きなのか知って欲しくて、毎日のように好き好き言ったし、フェロモンも出しまくった。俺のは全然効かないのに、コイツの匂いはいつだって俺をおかしくさせた。
ΩのくせにΩに惚れるなんて、ふざけたことするからだ。大人しく抱かれてたら、大人しく俺のものになってくれたら、初めては、もっとちゃんとしたところで、大事に大事に抱いたのに。
レイプさながらだったけど、後悔はしていない。だってこれでこいつは、一生俺から離れられない。心も体も、全部俺のものだ。コイツの意志は関係ない。俺がそう決めた。

「一生大事にするからな?愛してるぜ、歩」

そう言って、俺はそっと眠る歩の首筋にキスをした。
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感想 3

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みんなの感想(3件)

てろてろ
2024.11.12 てろてろ

うわ~~とっても大好物でした💓‪

2024.11.18 ずー子

わっ!ありがとうございます!読んでくれて嬉しいです♡

解除
周回魚
2022.11.07 周回魚

最高すぎる、、、pixiv行きます!!!

2022.11.08 ずー子

あ、ありがとうございます〜嬉しい♡Pixivは気楽に楽しめるエロばっかりですが楽しんでもらえるとうれしいです。

解除
oka
2022.10.29 oka

執筆、お疲れ様でした
受けちゃんが可愛くて、エロくて好きすぎます!

2022.11.05 ずー子

気づかず遅くなりました。感想ありがとうございます。受けちゃん褒めてくれて嬉しいです♡攻め君ちゃんと幸せにするのよ!って思いながら書きました。
ありがとうございます〜!

解除

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