上 下
2 / 50

しおりを挟む
「あぁん…!」
 一度引き抜くと仰向けに司を寝かせて上から覆い被さる。そして一気に奥まで貫いた。
「あぁっ♡」
 司は嬉しそうに声を上げると、足を栄之助の腰に絡めた。その仕草が可愛らしくて、栄之助はさらに興奮した。
(くそっ……可愛すぎんだろ……)
「はー……お前マジでエロすぎ……」
 栄之助は司の脚を持ち上げて肩に担ぐと、上から叩きつけるようにピストンを開始した。パンッ!パァン!!という音と共に激しく出し入れを繰り返す。脱ぎかけの制服もスカートから覗く細い脚も付け根でぴくぴく震えるちんぽも何もかもが卑猥で、栄之助は夢中で腰を打ち付けた。
「ああっ!すごっ……激しぃっ♡」
「あー……マジでエロいわお前……俺もうイきそう……」
「んっ……あぁんっ♡」
 栄之助がさらに激しく責め立てると、司は一際高い声を上げて身体を仰け反らせた。それと同時にアナルがキツく締まり、栄之助のモノを強く締め付けた。その刺激に耐えきれず、栄之助はゴム越しではあるが、司の中に精液を吐き出した。
「あっ……あぁ……出てる……」
 栄之助が射精したのを感じたのか、司は恍惚とした表情でそう呟いた。その姿にまた興奮しそうになって慌てて引き抜こうとした。だが。
「…お前…」
「な、なんでっ!?」
 引き抜かれたくなかったのか、縋り付くようにアナルを蠢かせたらしくゴムだけナカに残ってしまった。司は焦って引き抜こうとしたが、ゴムの口だけがアナルからはみ出て卑猥に震えるだけだった。
「やだっ…なんで、なんでぇ…!?」
 恥ずかしさに真っ赤になりながら顔を抑える司に、栄之助はニヤニヤしながら耳元で囁く。
「んだよ…そんなに俺のちんぽ気持ちよかったのかよ?普段クソ生意気なのに、こっちは素直なんだな?」
「う!うるさい…!こんな、こんなの…」
 自分の尻へと手を伸ばし、必死にゴムを引っ張っている司の姿は滑稽でとても可愛らしかった。
「うっ……んっ……んぅ……」
 顔を真っ赤にして泣きそうになりながらも、栄之助の精液をこぼしたくないのか、司は懸命にゴムを引っ張り続けている。そのいじらしい姿に、また下半身に熱が溜まっていくのを感じた。
「はぅ…抜けたぁ…♡」
 ようやくゴムが抜けきった瞬間、司はゴムの先端を結んで微笑む。アナルはヒクヒクと痙攣し、とろんとした表情を浮かべた司の姿を見て、栄之助は再び元気を取り戻してしまった。
「あは…おっきくなってんじゃん……」
「司ちゃんさあ……どんだけエロいのお前?」
「…んふふ♡」
 司は嬉しそうに微笑むと、そのまま栄之助の首の後ろに腕を回して抱き着いてきた。そして耳元で囁く。
「ねぇ……もう一回しよ?えーのすけ?」
「……っ!」
 栄之助は思わず息を呑んだ。いつも生意気で生意気な司がこんなに素直に甘えてくるなんて思いもしなかった。ムカつくことに昔から、コイツの顔だけは最高に可愛いのだ。保育園の頃から司の外見にだけは心底惚れ込んでいる栄之助としては、これ以上ないシチュエーションである。
「ねぇってばぁ……」
「……ああ」
 高鳴る鼓動を押し隠すように栄之助は生返事すると、再びゴムに手を伸ばす。それを見ていた司はひょいと奪うと「僕が付けるね」とウィンクしてみせた。
 イタズラ好きの司に主導権を取られるのは癪だったが、それ以上に司が何をするのか見たいという気持ちの方が強かった。
「んおっ…!?」
「んん?栄之助ぼっちゃま、どうされましたかー?」
 使用人の真似をしながら、緩く勃ち上がった栄之助のちんぽの先端を司はカリカリと爪で刺激する。そのくすぐったいようなもどかしい感覚に、栄之助は思わず腰を引いた。
「おい司、悪ふざけも大概にしろよ…?」
「えー?だってこれ気持ちイイでしょ?ほら」
 イタズラっぽく微笑みながら竿を扱きながら玉をふにふにと揉んでくる。その快感をなんとかやり過ごしながら栄之助は司を睨みつける。
「んっ……司ぁ……調子に乗んなよ?」
「やだぁ、こわーい♡」
 司はわざとらしく怯えてみせると、そのまま先端を口に含んできた。その刺激にビクッと身体が跳ねてしまう。
「うおっ……」
 思わず声が出るが、司は気にする様子もなく舌で裏筋を舐め上げたりカリ首を甘噛みしてきたりするので、もう抵抗することもできない。栄之助はイかないように必死に耐えていた。
「司…やめろって……」
「んふふ♡」
 司は楽しそうに笑うと、再び喉奥まで栄之助のモノを飲み込んでいく。そのまま頭を上下に動かし始めたので、栄之助は我慢できずに司の頭を掴んだ。そして腰を打ち付けるようにして出し入れを繰り返すと、司は苦しそうな顔で涙を浮かべるが決して口を離そうとはしなかった。それがまたいじらしくて可愛らしくて、栄之助はさらに興奮してしまった。
「あー……イくかも……司、出すぞ?」
「んっ……んんーっ!」
 栄之助が絶頂に達しそうになった瞬間、司は口を離して両手でちんぽを包み込んだ。そして先端を口に含み、思いっきり吸い上げる。その刺激に耐えきれず、栄之助は大量の精液を放出した。
「んぶっ!?」
「はあっ……はあ……」
 栄之助の精子が喉奥にかかったのか、司は一瞬苦しそうな表情を浮かべたがなんとか飲み込んでいるようだ。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

熱中症

こじらせた処女
BL
会社で熱中症になってしまった木野瀬 遼(きのせ りょう)(26)は、同居人で恋人でもある八瀬希一(やせ きいち)(29)に迎えに来てもらおうと電話するが…?

怒られるのが怖くて体調不良を言えない大人

こじらせた処女
BL
 幼少期、風邪を引いて学校を休むと母親に怒られていた経験から、体調不良を誰かに伝えることが苦手になってしまった佐倉憂(さくらうい)。 しんどいことを訴えると仕事に行けないとヒステリックを起こされ怒られていたため、次第に我慢して学校に行くようになった。 「風邪をひくことは悪いこと」 社会人になって1人暮らしを始めてもその認識は治らないまま。多少の熱や頭痛があっても怒られることを危惧して出勤している。 とある日、いつものように会社に行って業務をこなしていた時。午前では無視できていただるけが無視できないものになっていた。 それでも、自己管理がなっていない、日頃ちゃんと体調管理が出来てない、そう怒られるのが怖くて、言えずにいると…?

食事届いたけど配達員のほうを食べました

ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
なぜ自転車に乗る人はピチピチのエロい服を着ているのか? そう思っていたところに、食事を届けにきたデリバリー配達員の男子大学生がピチピチのサイクルウェアを着ていた。イケメンな上に筋肉質でエロかったので、追加料金を払って、メシではなく彼を食べることにした。

親友だと思ってた完璧幼馴染に執着されて監禁される平凡男子俺

toki
BL
エリート執着美形×平凡リーマン(幼馴染) ※監禁、無理矢理の要素があります。また、軽度ですが性的描写があります。 pixivでも同タイトルで投稿しています。 https://www.pixiv.net/users/3179376 もしよろしければ感想などいただけましたら大変励みになります✿ 感想(匿名)➡ https://odaibako.net/u/toki_doki_ Twitter➡ https://twitter.com/toki_doki109 素敵な表紙お借りしました! https://www.pixiv.net/artworks/98346398

こっそりバウムクーヘンエンド小説を投稿したら相手に見つかって押し倒されてた件

神崎 ルナ
BL
バウムクーヘンエンド――片想いの相手の結婚式に招待されて引き出物のバウムクーヘンを手に失恋に浸るという、所謂アンハッピーエンド。 僕の幼なじみは天然が入ったぽんやりしたタイプでずっと目が離せなかった。 だけどその笑顔を見ていると自然と僕も口角が上がり。 子供の頃に勢いに任せて『光くん、好きっ!!』と言ってしまったのは黒歴史だが、そのすぐ後に白詰草の指輪を持って来て『うん、およめさんになってね』と来たのは反則だろう。   ぽやぽやした光のことだから、きっとよく意味が分かってなかったに違いない。 指輪も、僕の左手の中指に収めていたし。 あれから10年近く。 ずっと仲が良い幼なじみの範疇に留まる僕たちの関係は決して崩してはならない。 だけど想いを隠すのは苦しくて――。 こっそりとある小説サイトに想いを吐露してそれで何とか未練を断ち切ろうと思った。 なのにどうして――。 『ねぇ、この小説って海斗が書いたんだよね?』 えっ!?どうしてバレたっ!?というより何故この僕が押し倒されてるんだっ!?(※注 サブ垢にて公開済みの『バウムクーヘンエンド』をご覧になるとより一層楽しめるかもしれません)

少年野球で知り合ってやけに懐いてきた後輩のあえぎ声が頭から離れない

ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
少年野球で知り合い、やたら懐いてきた後輩がいた。 ある日、彼にちょっとしたイタズラをした。何気なく出したちょっかいだった。 だがそのときに発せられたあえぎ声が頭から離れなくなり、俺の行為はどんどんエスカレートしていく。

おねしょ癖のせいで恋人のお泊まりを避け続けて不信感持たれて喧嘩しちゃう話

こじらせた処女
BL
 網谷凛(あみやりん)には付き合って半年の恋人がいるにもかかわらず、一度もお泊まりをしたことがない。それは彼自身の悩み、おねしょをしてしまうことだった。  ある日の会社帰り、急な大雨で網谷の乗る電車が止まり、帰れなくなってしまう。どうしようかと悩んでいたところに、彼氏である市川由希(いちかわゆき)に鉢合わせる。泊まって行くことを強く勧められてしまい…?

兄弟愛

まい
BL
4人兄弟の末っ子 冬馬が3人の兄に溺愛されています。※BL、無理矢理、監禁、近親相姦あります。 苦手な方はお気をつけください。

処理中です...