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「ん…」
飲みすぎてフラフラなオレを心配して家まで送ってくれた元同級生兼セフレの男は、身じろいだオレの声に少しだけ動揺したらしい。
「…おい、海琉」
「なぁ、介抱して?オレ女の子たちにひどい目にあってから、全然甘やかして貰えてないもん」
「もん、ってお前…」
二人の女の子達に詰め寄られて、大騒ぎになって、警察沙汰になって。すっかりしょげていた帰り際にたまたま声をかけられたのが、男子校時代同じ寮で、たまたま体の関係のあった男とか、変な縁とかあるのかもしれない。
どちらの女の子とも付き合ってるつもりはなかった。気軽な関係だと思ってたし、だからオレをめぐってあんな修羅場になるとは思わなかった。思い出すだけでゾッとする。女の子、怖い。
それから暫くは禁欲生活みたいになってて。久々に再会した陸と飲むことになって、人肌寂しさについ甘えたくなってしまった。
「…なーあ陸ぅ…オレ、もう女の子達じゃ勃たないかも…なぁ、お願い、オレのこと慰めてよ」
「な……!」
オレはフラフラ学生を続けてたけど、陸は違った。ちゃんと進学してちゃんと就職して、一応エリート?みたいな感じらしい。体もでかくなったし。顔はまあ、当時から整ってたけど、なんつーか大人のオトコ感増した気がする。モテそうだなって思った。
「いいじゃん、オレたち身体の相性良かったじゃん」
「……っ、それは……」
陸はオレのおねだりに弱い。昔からそうだった。まあ、当時はオレとそんなに体格変わんなかったけど。
「ねぇ、お願い」
陸が生唾を飲み込む。お、これは……イケる?
「……っ」
陸の唇がオレの唇に重なる。あ、これやばいかも。オレ、キスだけでイっちゃうかも。セックスすんの、すんごく久々だから。
「…ほんとにする?」
「お前が煽ったんだろ」
「……うん」
オレは自らベッドに横になった。陸がオレに覆い被さって、またキスをする。ああ、気持ちいい。そのうちキスは首や鎖骨なんかに降りてきて、くすぐったさに身じろぐと「逃げるな」と怒られた。相変わらずクソ真面目で笑ってしまいそうになる。
「くすぐったいって」
「そんな余裕ぶっていられるのも今のうちだぞ」
陸はオレのワイシャツのボタンを上からプチプチと外していく。相変わらず真面目で要領悪いの。なんだかそれがもどかしくて、オレは自分でワイシャツとインナーを脱ぎ去った。ついでにズボンもパンツごと下ろしてしまう。
「何してんだお前!」
「陸、脱がすの下手過ぎ…なぁ、早く続きしよ?」
「っ、この……酔っぱらいめ!」
陸の顔が真っ赤だ。かわいい。高校時代に戻ったみたいだ。名門男子校時代。女子に飢えていたオレたちは、勢いだけで一線を越えてからは、こうして身体を重ねていた。
「陸ー、早くしろよぉ」
「お前……」
「オレもう待てないよぉ…」
そう言いながら手を伸ばす。高校時代より身体に厚みが増して、腹筋も割れている。昔はオレが上に乗ってたのに。あの頃を思い出して笑いたくなる。
「そんなに寂しかったのか?」
「寂しくはないけど……」
「けど?」
「めちゃくちゃセックスしたい気分」
「……っ」
陸の顔が真っ赤になる。相変わらずウブだなあ、なんて笑いがこみ上げてきたけど笑っちゃ悪いからなんとか我慢する。
「ねぇ……しよ?」
「……っ」
ああもう!と陸は頭をガシガシかいた。
「お前……タチ悪いぞ」
「そう?」
「……っ、もう知らないからな」
陸の唇がまたオレの唇に重なる。今度は深いキスだ。舌が絡まり合って気持ちいい。あ、やばい…キスだけでイっちゃいそう…
「……ん、はぁ……」
「海琉……」
「あ……」
昔は女の子みたいにフェラしてくれたっけなぁなんて思い出がよぎる。さすがにもうそれはナイみたいで、大きくてゴツゴツした手がオレのモノを包み込む。
「ん、あっ、あ……」
陸の手は大きくて温かい。女の子の小さい手もいいけど、オレは陸みたいなゴツゴツした手も好きだ。覆うように包まられて、イイトコを知り尽くした指が触れるのが気持ちいい。
「あ……っ、りくっ……そこぉ」
「ここか?」
裏筋を親指で刺激されて腰が浮く。ああもう、オレって本当に快楽に弱い。女の子とセックスする時もそうだったけど。
「あ、あっ……イきそぉ……」
「もう?随分早漏なんだな」
陸の手が止まる。意地悪。だめ、オレ本当にもうイクって。あ、どうしよ…もどかしい。仕方ないから自分で扱くことにする。ほんとは陸にイカされたかったのになあ……なんて思いながら手を上下させる。ああ、気持ちいい。
「ん……っ、はぁ」
「……お前、一人でする時もそんな声出してんのか?」
「え……?」
突然そう聞かれて、オレは頬が赤くなる。
「ばばばバカ!ひ、一人で、そんな、声、出すわけ……な、ないだろぉ」
「ふーん…」
陸は興味なさげに言うとオレのモノから手を離した。
「…まあ、後で確かめればいいか」
「?」
オレは陸の呟きがよく聞こえなくてきょとんとしていたが、陸はため息をつくとすでに大きくなったソコをオレに押し付ける。
「ぁ……」
「なんだよ」
「や……なんか、前よりでかくなってるなって……」
「……っ」
陸のソレがピクリと動く。あ、今ちょっと反応した。可愛いかも。オレは思わず手を伸ばしてソレに触れると、陸はまたびくりと反応した。
「こら、やめろ」
陸がオレの手を掴んでやめさせる。あ、ムキになってる。可愛いなぁもう。オレは起き上がって陸を押し倒すと、そのままズボンを脱がした。そして下着越しにソレをひと撫でする。
「海琉……」
「陸だって……こんなにおっきくしてるじゃん」
「これはっ……お前が触ったからで」
「オレのせいだって言いたいんだ?」
「……っ!お前、本当に生意気…!」
「あはは!」
思わず笑ってしまう。初めは体格差とか考えたらちょっと怖いかもって思ってたけど、陸の根底は変わってなくて安心した。
「陸、かわいい」
「……は?」
オレの発言に陸は険しい顔をした。
「…それは、お前の方だろ」
「え?なんで?」
「……っ、なんでもだ!」
陸はそう言うと頬を赤くしてみせた。なんだよ照れてんのかよ?可愛いな、おい。オレは陸に跨ると、そのままキスしてやった。
「ん……っ」
「りく……」
陸のソレが当たってる。腰を動かしてわざと擦るようにすると、またビクビクと反応するのが可愛かった。
よし、ぶっちゃけこんなに男らしくなった陸のこと、抱けるかわかんなかったけど、やっぱり可愛いとこあるじゃん。オレは内心そう思って笑う。陸の下着を下ろして直接触れると、また少し大きくなった気がした。オレはソレを口に含む。
「っ、海琉…!」
「ん……む」
ああ、なんか変な感じ。オレ女の子としかしてなかったし、フェラなんてしたことないけど。でも陸のだと思うと全然嫌じゃない。むしろもっと気持ちよくさせてあげたいって思う。
「は……っ、海琉……」
陸の声が色っぽくてドキドキする。一旦イッた方が後ろも緩むだろうし。オレってば優しいよな?
オレは陸のことを抱くつもりだった。だから、もう少しでイク直前に陸がオレを引き離して、驚いているオレを押し倒した時、何が起きたか一瞬わからなかった。
「はー…はー…お前、わざとか…?」
「え…なんで…?」
挿れられる側だった陸に、なんで押し倒されてんの、オレ。
「お前のせいだからな」
「……オレの?」
どういう意味だろう。オレ、何かした…?
「あんな煽るような真似しやがって…人がどれだけ我慢してきたと思ってんだ!」
「え、あ……ごめん?」
なんで謝ってるんだろう。でも陸があまりにも切羽詰まってるから、つい謝っちゃった。
「……お前、本当にタチ悪すぎるぞ」
「そう?」
オレは首を傾げる。そうなの?きょとんとしていると、陸はオレの両手首を掴むとベッドに縫い付けた。
「りく……?」
「もう我慢しないからな」
「へ?」
陸はそう言うとオレの足を持ち上げようとして、そこで初めてコイツの目的に気がついた。青ざめて慌てて押し上げようとするのに、陸の厚い胸板はビクともしない。
「や……っ、やだ!やめて!」
「なんでだ?」
「だってオレ、そっちじゃないもん!」
挿れられる側なんて嫌だ。オレは必死に抵抗したけど、陸はオレの足を持ち上げたまま離そうとしない。
「海琉」
「……っ」
耳元で囁かれて身体が跳ねる。あ…やばい、これ、ダメなやつだ。だってオレ、耳弱いもん…
「お前が悪いんだからな?」
「や、やだ……」
陸の唇がまたオレの唇を奪う。ああ、気持ちいい。キスだけでイキそうになるくらい気持ちいいんだってば!
「ん……それずるい……」
「ずるくない。お前が悪い」
ああもう、またキスされた。あ、やばい。これ……気持ちいいかも……。
「ん……っ、は」
「海琉……」
陸の舌がオレの舌に絡みついてくる。ああ、だめなのに、オレ、気持ちよくて抵抗できないよぉ…
オレはいつの間にか自分から舌を絡めていた。
「はぁ……っ、りくっ」
「……可愛い」
「んっ」
陸が優しく笑うからドキッとしてしまった。陸のやつ、こんなに色っぽい笑い方できるんだ…
「可愛いよお前」
「あ……」
耳元で囁かれる。まただ。この声で囁かれると身体が熱くなるし、抵抗できなくなってしまう。オレはもうされるがままだった。
陸の前戯は丁寧だった。無骨で不器用な男が、股間膨らませながら必死に我慢して、オレの準備をしてくれてることが、よりドキドキさせられた。こんなんされたら、みんな陸のこと、好きになっちゃうんだろうなって。
「海琉、挿れるぞ?」
「っ!」
ああ、とうとうこの時が来ちゃったか。オレ、女の子みたいに抱かれちゃうんだ。足を持ちあげられて、恥ずかしいところ全部丸見えになっちゃってる。ああ、やばい……恥ずかしいけど、ちょっと興奮しちゃうかも…
「痛かったら言えよ?」
「……っ」
陸のソレがオレの後孔に押し付けられる。あ、熱い…あんなので貫かれたらオレどうなっちゃうんだろ……
期待と恐怖が入り交じる中、オレはただ陸のことを見つめていた。
「海琉……」
「ん……っ」
陸のモノがゆっくりと入ってくる。圧迫感はあるけど痛みはない。気遣ってくれてるんだろう。昔は陸が受けいれる側だったから、よくわかってるって感じ。オレはちゃんと初めての時に気持ちよくさせてやれたのかな。
「……痛くないか?」
「ん、平気……」
陸が優しくしてくれるのは嬉しい。でも、オレは女の子みたいに抱かれたいわけじゃないんだ。だから、早く……
顔を見上げると、そこには切羽詰まった陸の顔が。ああ、そんな必死な顔して……オレを抱きたいのかよ。
「っ……」
やばい、どうしよ……ドキドキしてきた。高校時代、はじめやるってことになって、陸が受けいれる側を嫌がってて、オレはそれを面白がってて。最後には陸が折れてくれた。けど本当は、陸は初めからオレのこと抱きたかったのかな…
「海琉……」
陸の手がオレの頬を撫でる。あ、気持ちいいかも。
「りく……っ」
オレは陸に抱きつくと、そのままキスしてやった。ああ、やっぱり気持ちいい。もっとしたいな……なんて思いながら舌を絡ませる。
「ん……はぁ……」
あ、やべ、これだけでイッちゃいそうかも。ハメられてキスすんの、超キモチイイ。オレってこんなに敏感だったっけ?でもまあ、相手が陸だからかな。女の子とは違う。包容力に甘えたセックス。
「可愛すぎんだろ、お前」
陸の口調が荒々しい。コイツ興奮すると口調変わるんだ。なんか、ゾクゾクしちゃうかも……
自分の中にマゾヒストな一面があるのは薄々気づいていた。でも、まさか男に抱かれて興奮するなんて思わなかった。ゆっくりと、でも深いストロークで腰を打ち付けられて、気持ち良さがこみ上げてくる。
「こんなエロい顔して…他の男に抱かれたことねーのかよ?なぁ?」
「な、ないっ、ないからぁ!」
「本当か?こんなにエロいのに?」
陸はそう言うとオレの中に挿れたままキスをした。ああ、気持ちいい。やばい、もう何も考えられない…オレはただただ快感に溺れていた。
「はぁ……っ、りくっ……」
「海琉……お前やっぱ可愛いな」
今度は首筋にキスされる。あ、そこダメかも。なんかゾクゾクしちゃう。陸の舌が首筋を這って、そして耳元までやってくると、そのまま囁かれた。
「…ずっとこうしてやりたかった」
「っ!」
思わずビクッとしてしまう。陸のやつ、いきなりそんなこと低い声出して囁かなくてもいいじゃん!
「だ、だって、お前高校時代はずっと抱かれる側だったじゃん!」
「…あ?」
こ、こわ…声、低っ…そんな怒んなくても……。あ、怒ってるからか。
「それは、お前に嫌われたくなかったからだよ。俺はずっとお前を抱きたいって思ってた!」
「う……」
そんなストレートに言われると照れちゃうじゃんかばか。
「そ、そんなにオレのこと、好きだったの…?」
おずおず上目遣いでそう尋ねると、陸は「うっ!」と呻いてナカのモノを固く大きくさせやがった。
「おま……っ、それ天然か?」
「へ?」
陸は深くため息をつくと、益々ナカのモノを硬く大きくさせやがる。
「あっ、な、なんでおっきくなってんの?」
「お前が煽るからだよ!くそっ!」
陸はそう怒鳴るとオレの腰を掴んで激しく動き始めた。さっきまでの優しい感じとは違う、荒々しいけど何か探るような動きだ。
「あっ、やぁ!りくっ!それっ……やばぁ!」
「は?お前が煽ったんだろーが」
違うもん、オレはただ昔の可愛い陸のこと思い出してただけだもん。今のかっこよすぎるお前なんて知らないもん。あ、でもお前のデカいモノで奥の奥まで突かれるの気持ちいいかも……ってなに考えてんだオレ!ああもう!こんなはずじゃなかったのにぃ……!
「あっ、イイ♡そこ、やばぁ…!」
「海琉……」
「へ?」
「お前、本当に…くそっ!」
え?なんで?オレなんかしたっけ?
「本当に他の男に抱かれてねぇのか?本当に処女か?」
は?処女って……え、そんなん疑うとこじゃなくね?てか男に対して処女って表現どうなの?
「こんなエロくて感度いいとか、反則だろーが…マジでケツ弄ったことねぇのかよ?」
「んあっ!」
陸のデカいアレが俺のナカのイイトコロに当たる。その瞬間、意識が飛びそうなくらい気持ちいいのがわかってしまった。ああもう!なんで男同士ってこんな簡単に気持ちよくなれちゃうわけ!?
「あっ、あっ!」
「は……っ、海琉」
陸はオレの足を抱え直すと更に激しくオレを突いてくる。あ、やば……気持ちよすぎて頭バカになりそう……!それに陸のアレも奥に当たって、頭がおかしくなりそうだ……っ!
「りくっ!そこぉ……!」
「は……っ、ここか?」
「あっ、そこぉ!きもちぃ!」
ああもう無理!気持ちよすぎる……!オレは快感から逃げたくて暴れるけど、陸が押さえつけてくるから逃げられない。
「あ……っ、やぁ!りくっ!」
「海琉……」
あ、やばい。ゾクゾクしてきた。もうイクかも……!
「りくっ!イッちゃう!」
「ああ」
陸はオレのモノを扱き始める。ああっ、両方なんて無理ぃ!
「あっ!やぁだぁ!どっちもいじったらぁ……っ!」
あ、だめ、イく、イッちゃうぅぅぅ!! オレは呆気なく果ててしまった。陸の熱いものが注がれるのがわかったけど、その時のオレにはもうそれを気にする余裕はなかったのだった。
***
ああもう最悪だ…なんでオレ、こんな目に遭わなきゃなんないわけ?
「海琉」
「っ……やめろよぉ……」
ああもう、泣きそう。なんでオレ、こんな目に遭ってるの? 陸はオレのこと抱きたいって言ってたけど、オレはそれを冗談だと思ってたし、まさか本気だなんて思ってもいなかった。だって高校時代そんな話1回もしなかった。抜き合いっこして、流れで「挿れる?」って感じで、言い出しっぺのオレが当然挿れる方で、陸は一度だけ嫌だってそう言ったけど結局折れてくれた。主導権はいつもオレが握ってた。
「…なあ陸」
「なんだ?」
「いつからオレのこと抱きたいって思ってたワケ?」
オレはやたらでかい枕を抱きかかえながら恨みがましくそう尋ねた。
「……高校ん時から」
あ、やっぱり。でもさ……
「じゃあなんで言わなかったんだよ?言えばオレだって…」
「言えるわけねぇだろ?お前のこと、バックから突っ込んで、腰振りまくって、連続でイかせまくって、全身にキスマと噛み跡つけて、中出しして、自分のモノだってみんなに見せつけてやりたい、なんて」
「ひっ…!」
具体的な陸の欲望にオレは思わず悲鳴をあげた。
「な、なに想像してたんだよ!スケベ!」
陸の妄想に恐怖を感じて思わず枕で頭を隠す。
「…お前と付き合う子、可哀想過ぎる」
こんな性欲とは無関係です!みたいな澄ました顔してえげつない欲望を持ってるとか、ギャップ萌え通り越して恐怖しか感じない。
「安心しろ。そんなこと考えてたのはお前しかいないから」
「は……?」
あれ、今なんかすごいこと言われた気がするけど気のせい?
「へ、へぇ……」
やばい……オレちょっと嬉しいかも。いやでも待てよ?コイツその時からずっとオレのケツ狙ってたってことだよな……?それってどうなの!?
「あ、あのさぁ陸」
「なんだ?」
「お、お前ってオレとどうなりたいの……?」
オレがそう尋ねると陸は「んー……」と言って考え込んだ。え、なにその反応!
「抱きたい」
あ、やっぱりそういうことかよ!後腐れのないカラダの関係ね。
「でもそれだけじゃない。ヤりたいし、抱き潰したくなる。ずっと気持ちよくさせてやりてぇし、俺なしじゃ生きていけないくらい依存させてぇ」
「っ!」
あ、やばい。ちょっと、ていうか大分やばいこと言われた気がする。
「お前、オレのこと好きすぎだろ」
「……悪いか?」
「……っ!」
オレは思わず枕で顔を隠した。ああもう恥ずかしい……!でもさ、それってつまりオレのことずっと好きでいてくれたってことだろ?なんか嬉しいかも……。あ、いや、嬉しくない!だってオレ男だもん!男に抱かれるなんて絶対嫌だ!昨夜は、その…たまたま勢いっていうか流れでそうなったけど、正直、そんな…そんなこと、男のプライドが…!
「海琉」
「……ん?」
枕の向こうから声がして見上げる。するとそこには超絶真面目な陸の顔があった。うわ、相変わらずカッコよすぎだろコイツ。つか、なんでこんなキラキラした目で見てくんの?オレのこと好きすぎかよ……ってまた思っちゃうじゃんかバカ!あ、でも待てよ?オレがもし女の子だったら……?
『海琉』
「っ……」
ダメだ。なんか想像したら昨日散々弄られたところがむず痒くなってくる。
「海琉……」
「り、陸っ」
やばい。顔が熱い。こんなキラキラした目で見つめられたら……ってバカかオレは!相手はあの陸だぞ?でも……昨日のはマジでかっこよかったなぁ……あ、いや、違うし!かっこいいとか思ってないし!?ああもう!なんかムズムズしてきた……!
「……海琉?」
「な、なに!?」
「お前顔赤いぞ?」
ああもうなんで気づくんだよコイツ!鈍いくせに!
「…ちょっと火照ってきただけ」
もぞ、と枕に再び顔を埋めると、陸が笑った気配がする。むかつく。昔はオレに翻弄されまくってた童貞クンだったくせに。
「じゃあ、ちゃんと冷やさないとな?」
「わっ!」
ころんと引き剥がされると抱き寄せられ、冷たいペットボトルを当てられる。いや確かに涼しい。涼しいけど、やたら筋骨隆々とした陸の肉体に抱き寄せられると、なんか……
「あ……」
陸のアレが当たる。いやまあ、朝だし?そりゃそうかもしんないけどさ!
「……海琉」
「へ?」
あ、やばい。この声、ちょっと掠れててエロいかも。
「お前、今何考えてた?」
「な、なにって……」
陸はオレの腰を抱くと耳元で囁いた。ああもう!だからそれやめろよ!
「なぁ海琉……俺のこと好きか?」
はぁ…なんて吐息混じりに言われてオレは困ってしまう。尻には既に硬くなり始めた陸のモノが当たってるし、ぬいぐるみを抱きしめるみたいに大きな身体で抱きしめられて、正直悪い気はしなくて。でも……
「わ、わかんない…その…昨日の今日だし……」
「ん……そうだな」
陸はそう言うとオレの首筋に顔を埋めた。そしてそのまま、ちゅ、と軽く吸い付かれる。
「っ!」
思わずビクッとして身動ぎすると、陸が耳元で笑う気配がした。
「可愛いな」
「か、わいくなんかねーし!てかお前、昨日からそれ言い過ぎだっつーの!」
オレはムキになってそう叫ぶ。でも陸はそんなオレを愛おしそうに見つめるだけだ。
「ずっとそう思ってた。あの頃は照れくさくて言えなかったけど。卒業して、お前と離れて、ふとした時に思い出したり、夢に出てきて、その度に『ああちゃんと告っとけば良かった』ってすげぇ後悔して…」
「陸……」
ヤバい。なんかオレまでドキドキしてきた。昔からオレのことめっちゃ好きとか。え?じゃあそのベクトルって今も変わってないの……?てかそんな前から……?!
「……っ」
なんか今更恥ずかしくなってきた。ああもうなんだよこれ!つか、陸とオレがそーゆー関係になったのって、高1の冬からで、つまりコイツそれからずっとオレのことを……?
「…陸って、ムッツリだよな」
オレは照れ隠しにそう言った。
「……は?」
「だってそうじゃん!高1からオレのことずっと好きで、抱きたいって思ってて、しかもその想いを捨てきれずにオレに抱かれてたとか…どんだけオレのこと好きなんだよ!」
あ、ヤバい。自分で言ってちょっと恥ずかしくなってきた。
「海琉」
ああもうそんな目で見るなよ!顔が熱いしなんかムズムズするし……!ああもう!コイツほんとバカだ!こんなやつをオレは断じて好きになったりなんてしないんだからな!
「海琉、こっち向けよ」
「やだよ!」
オレは陸に背を向けた。だって今顔見られたら絶対バレる。オレの顔が赤い理由。それはきっと……
「……っ!」
突然後ろから抱きしめられたかと思うと、そのままベッドに押し倒される。そしてオレの顔の両脇に手をついた陸が覆い被さってきた。あ、これヤバいやつだ……!そう思った時にはもう遅くて。
「んっ……!」
強引に唇を塞がれる。ああもう!また流される!だめだって!
「んーっ!んんー!」
ドンドンと胸板を拳で叩いて抵抗するけど、陸は一向に離れようとしてくれない。それどころかオレの手首をベッドに縫い付けてきた。き、器用!ビクともしないし、何なのコイツ!
「ん……海琉」
「んんっ!」
陸はオレの手首を片手でまとめて掴むと、今度は舌をねじ込んできた。そのまま舌を絡め取られて弄ばれる。
「ふっ……あ……」
もうダメだ。力が抜ける。このまま溺れたい……なんて思うのはきっと昨日の夜の熱のせいだ。そうに決まってる。だってオレ、男なのに……!
「りく……っ」
やっと唇が解放された頃にはもうすっかり息が上がっていて、オレは涙目になりながらもキッと陸を睨みつけた。
「あ、朝から盛るなよバカ!」
「はあ?先に煽ってきたのは海琉だろ?」
陸が呆れたように言う。いやいや、オレはお前を挑発したつもりはないっての!
「うっ、うるさいなぁ!もう離せよ!オレ飯作るから!」
ああもう最悪だ……!また流されるところだった。てか朝からこんなことしてたら全然大学行けなくなっちゃうじゃんか!
「え…」
何故か固まる陸の横をすり抜けて、オレは台所に向かう。独身男子の家の食材なんてたかが知れている。まあなんでも器用に出来ますからねオレ。
「海琉が…朝飯作ってくれる…?」
「は?なに、オレだって飯くらい作れるっつの!」
思わず振り向くと、陸はフリーズしたまま涙を流していた。うわっ!怖っ!なんだよコイツ!?涙流しながら喜んでるんだけど?!
「ちょ、なんで泣くんだよ?なあ、オレそんなやばい飯作んねぇし!」
何なら付き合った彼女たちみんな褒めてくれてたし。
「いや、その……嬉しくて……」
そう言って涙を拭われてしまった。そっか、コイツの家、母子家庭だったし、父親とも仲悪かったんだっけ?
「ふ~ん……まあいいけど」
オレはとりあえず卵焼きを作ることにした。まずは甘いのからだろ!そう思って砂糖をひとつまみ分卵の中にいれると、フライパンにバターをひいて熱した。
「おい海琉」
「え?何?」
陸は何故か慌てていたけど、オレは気にせず卵液を流し入れた。ジュワッという音がして、卵が焼ける良い匂いが漂ってくる。ああ、いい匂い……
「お前、何してるんだ……?」
陸は困惑しているようだった。あれ?もしかしてコイツって目玉焼きに醤油派?
「いや、オレ甘いのも好きだから。卵焼き甘い派なの。お前大丈夫?ま、味は確かだぜ?」
軽くウィンクすると、オレは火を止めて卵焼きを皿に移した。後はベーコンとかウインナーとか塩気のあるものを…って!
「ひゃっ!お、おいバカ!いきなり抱きつくなよ!」
陸は背後から抱きついてくるとオレのうなじに顔を埋めた。
「…なんか、信じられなくて」
「りく…?」
「すげー…幸せだ」
「っ……!」
陸がオレの腰に腕を回して、首筋にチュッチュとキスしてくる。うひゃあくすぐったい!
「ちょ、やめろってば!」
オレは慌てて逃げようとするけど、しっかりホールドされてて逃げられない。
「りく……んっ!」
ああもう最悪だ。また流されてる……!オレがムズムズしてるところを狙ったのか、今度は耳を甘噛みされた。
「……んぁっ!」
あ~もうダメだこれ。完全にスイッチ入っちゃってるよ。
「こら!せめて飯作るまで我慢しろって!」
オレはそう言って陸の手を振り払った。陸は怒られた犬みたいにしょんぼりしている。ったく、そんな顔してもダメなんだからな!
***
飲みすぎてフラフラなオレを心配して家まで送ってくれた元同級生兼セフレの男は、身じろいだオレの声に少しだけ動揺したらしい。
「…おい、海琉」
「なぁ、介抱して?オレ女の子たちにひどい目にあってから、全然甘やかして貰えてないもん」
「もん、ってお前…」
二人の女の子達に詰め寄られて、大騒ぎになって、警察沙汰になって。すっかりしょげていた帰り際にたまたま声をかけられたのが、男子校時代同じ寮で、たまたま体の関係のあった男とか、変な縁とかあるのかもしれない。
どちらの女の子とも付き合ってるつもりはなかった。気軽な関係だと思ってたし、だからオレをめぐってあんな修羅場になるとは思わなかった。思い出すだけでゾッとする。女の子、怖い。
それから暫くは禁欲生活みたいになってて。久々に再会した陸と飲むことになって、人肌寂しさについ甘えたくなってしまった。
「…なーあ陸ぅ…オレ、もう女の子達じゃ勃たないかも…なぁ、お願い、オレのこと慰めてよ」
「な……!」
オレはフラフラ学生を続けてたけど、陸は違った。ちゃんと進学してちゃんと就職して、一応エリート?みたいな感じらしい。体もでかくなったし。顔はまあ、当時から整ってたけど、なんつーか大人のオトコ感増した気がする。モテそうだなって思った。
「いいじゃん、オレたち身体の相性良かったじゃん」
「……っ、それは……」
陸はオレのおねだりに弱い。昔からそうだった。まあ、当時はオレとそんなに体格変わんなかったけど。
「ねぇ、お願い」
陸が生唾を飲み込む。お、これは……イケる?
「……っ」
陸の唇がオレの唇に重なる。あ、これやばいかも。オレ、キスだけでイっちゃうかも。セックスすんの、すんごく久々だから。
「…ほんとにする?」
「お前が煽ったんだろ」
「……うん」
オレは自らベッドに横になった。陸がオレに覆い被さって、またキスをする。ああ、気持ちいい。そのうちキスは首や鎖骨なんかに降りてきて、くすぐったさに身じろぐと「逃げるな」と怒られた。相変わらずクソ真面目で笑ってしまいそうになる。
「くすぐったいって」
「そんな余裕ぶっていられるのも今のうちだぞ」
陸はオレのワイシャツのボタンを上からプチプチと外していく。相変わらず真面目で要領悪いの。なんだかそれがもどかしくて、オレは自分でワイシャツとインナーを脱ぎ去った。ついでにズボンもパンツごと下ろしてしまう。
「何してんだお前!」
「陸、脱がすの下手過ぎ…なぁ、早く続きしよ?」
「っ、この……酔っぱらいめ!」
陸の顔が真っ赤だ。かわいい。高校時代に戻ったみたいだ。名門男子校時代。女子に飢えていたオレたちは、勢いだけで一線を越えてからは、こうして身体を重ねていた。
「陸ー、早くしろよぉ」
「お前……」
「オレもう待てないよぉ…」
そう言いながら手を伸ばす。高校時代より身体に厚みが増して、腹筋も割れている。昔はオレが上に乗ってたのに。あの頃を思い出して笑いたくなる。
「そんなに寂しかったのか?」
「寂しくはないけど……」
「けど?」
「めちゃくちゃセックスしたい気分」
「……っ」
陸の顔が真っ赤になる。相変わらずウブだなあ、なんて笑いがこみ上げてきたけど笑っちゃ悪いからなんとか我慢する。
「ねぇ……しよ?」
「……っ」
ああもう!と陸は頭をガシガシかいた。
「お前……タチ悪いぞ」
「そう?」
「……っ、もう知らないからな」
陸の唇がまたオレの唇に重なる。今度は深いキスだ。舌が絡まり合って気持ちいい。あ、やばい…キスだけでイっちゃいそう…
「……ん、はぁ……」
「海琉……」
「あ……」
昔は女の子みたいにフェラしてくれたっけなぁなんて思い出がよぎる。さすがにもうそれはナイみたいで、大きくてゴツゴツした手がオレのモノを包み込む。
「ん、あっ、あ……」
陸の手は大きくて温かい。女の子の小さい手もいいけど、オレは陸みたいなゴツゴツした手も好きだ。覆うように包まられて、イイトコを知り尽くした指が触れるのが気持ちいい。
「あ……っ、りくっ……そこぉ」
「ここか?」
裏筋を親指で刺激されて腰が浮く。ああもう、オレって本当に快楽に弱い。女の子とセックスする時もそうだったけど。
「あ、あっ……イきそぉ……」
「もう?随分早漏なんだな」
陸の手が止まる。意地悪。だめ、オレ本当にもうイクって。あ、どうしよ…もどかしい。仕方ないから自分で扱くことにする。ほんとは陸にイカされたかったのになあ……なんて思いながら手を上下させる。ああ、気持ちいい。
「ん……っ、はぁ」
「……お前、一人でする時もそんな声出してんのか?」
「え……?」
突然そう聞かれて、オレは頬が赤くなる。
「ばばばバカ!ひ、一人で、そんな、声、出すわけ……な、ないだろぉ」
「ふーん…」
陸は興味なさげに言うとオレのモノから手を離した。
「…まあ、後で確かめればいいか」
「?」
オレは陸の呟きがよく聞こえなくてきょとんとしていたが、陸はため息をつくとすでに大きくなったソコをオレに押し付ける。
「ぁ……」
「なんだよ」
「や……なんか、前よりでかくなってるなって……」
「……っ」
陸のソレがピクリと動く。あ、今ちょっと反応した。可愛いかも。オレは思わず手を伸ばしてソレに触れると、陸はまたびくりと反応した。
「こら、やめろ」
陸がオレの手を掴んでやめさせる。あ、ムキになってる。可愛いなぁもう。オレは起き上がって陸を押し倒すと、そのままズボンを脱がした。そして下着越しにソレをひと撫でする。
「海琉……」
「陸だって……こんなにおっきくしてるじゃん」
「これはっ……お前が触ったからで」
「オレのせいだって言いたいんだ?」
「……っ!お前、本当に生意気…!」
「あはは!」
思わず笑ってしまう。初めは体格差とか考えたらちょっと怖いかもって思ってたけど、陸の根底は変わってなくて安心した。
「陸、かわいい」
「……は?」
オレの発言に陸は険しい顔をした。
「…それは、お前の方だろ」
「え?なんで?」
「……っ、なんでもだ!」
陸はそう言うと頬を赤くしてみせた。なんだよ照れてんのかよ?可愛いな、おい。オレは陸に跨ると、そのままキスしてやった。
「ん……っ」
「りく……」
陸のソレが当たってる。腰を動かしてわざと擦るようにすると、またビクビクと反応するのが可愛かった。
よし、ぶっちゃけこんなに男らしくなった陸のこと、抱けるかわかんなかったけど、やっぱり可愛いとこあるじゃん。オレは内心そう思って笑う。陸の下着を下ろして直接触れると、また少し大きくなった気がした。オレはソレを口に含む。
「っ、海琉…!」
「ん……む」
ああ、なんか変な感じ。オレ女の子としかしてなかったし、フェラなんてしたことないけど。でも陸のだと思うと全然嫌じゃない。むしろもっと気持ちよくさせてあげたいって思う。
「は……っ、海琉……」
陸の声が色っぽくてドキドキする。一旦イッた方が後ろも緩むだろうし。オレってば優しいよな?
オレは陸のことを抱くつもりだった。だから、もう少しでイク直前に陸がオレを引き離して、驚いているオレを押し倒した時、何が起きたか一瞬わからなかった。
「はー…はー…お前、わざとか…?」
「え…なんで…?」
挿れられる側だった陸に、なんで押し倒されてんの、オレ。
「お前のせいだからな」
「……オレの?」
どういう意味だろう。オレ、何かした…?
「あんな煽るような真似しやがって…人がどれだけ我慢してきたと思ってんだ!」
「え、あ……ごめん?」
なんで謝ってるんだろう。でも陸があまりにも切羽詰まってるから、つい謝っちゃった。
「……お前、本当にタチ悪すぎるぞ」
「そう?」
オレは首を傾げる。そうなの?きょとんとしていると、陸はオレの両手首を掴むとベッドに縫い付けた。
「りく……?」
「もう我慢しないからな」
「へ?」
陸はそう言うとオレの足を持ち上げようとして、そこで初めてコイツの目的に気がついた。青ざめて慌てて押し上げようとするのに、陸の厚い胸板はビクともしない。
「や……っ、やだ!やめて!」
「なんでだ?」
「だってオレ、そっちじゃないもん!」
挿れられる側なんて嫌だ。オレは必死に抵抗したけど、陸はオレの足を持ち上げたまま離そうとしない。
「海琉」
「……っ」
耳元で囁かれて身体が跳ねる。あ…やばい、これ、ダメなやつだ。だってオレ、耳弱いもん…
「お前が悪いんだからな?」
「や、やだ……」
陸の唇がまたオレの唇を奪う。ああ、気持ちいい。キスだけでイキそうになるくらい気持ちいいんだってば!
「ん……それずるい……」
「ずるくない。お前が悪い」
ああもう、またキスされた。あ、やばい。これ……気持ちいいかも……。
「ん……っ、は」
「海琉……」
陸の舌がオレの舌に絡みついてくる。ああ、だめなのに、オレ、気持ちよくて抵抗できないよぉ…
オレはいつの間にか自分から舌を絡めていた。
「はぁ……っ、りくっ」
「……可愛い」
「んっ」
陸が優しく笑うからドキッとしてしまった。陸のやつ、こんなに色っぽい笑い方できるんだ…
「可愛いよお前」
「あ……」
耳元で囁かれる。まただ。この声で囁かれると身体が熱くなるし、抵抗できなくなってしまう。オレはもうされるがままだった。
陸の前戯は丁寧だった。無骨で不器用な男が、股間膨らませながら必死に我慢して、オレの準備をしてくれてることが、よりドキドキさせられた。こんなんされたら、みんな陸のこと、好きになっちゃうんだろうなって。
「海琉、挿れるぞ?」
「っ!」
ああ、とうとうこの時が来ちゃったか。オレ、女の子みたいに抱かれちゃうんだ。足を持ちあげられて、恥ずかしいところ全部丸見えになっちゃってる。ああ、やばい……恥ずかしいけど、ちょっと興奮しちゃうかも…
「痛かったら言えよ?」
「……っ」
陸のソレがオレの後孔に押し付けられる。あ、熱い…あんなので貫かれたらオレどうなっちゃうんだろ……
期待と恐怖が入り交じる中、オレはただ陸のことを見つめていた。
「海琉……」
「ん……っ」
陸のモノがゆっくりと入ってくる。圧迫感はあるけど痛みはない。気遣ってくれてるんだろう。昔は陸が受けいれる側だったから、よくわかってるって感じ。オレはちゃんと初めての時に気持ちよくさせてやれたのかな。
「……痛くないか?」
「ん、平気……」
陸が優しくしてくれるのは嬉しい。でも、オレは女の子みたいに抱かれたいわけじゃないんだ。だから、早く……
顔を見上げると、そこには切羽詰まった陸の顔が。ああ、そんな必死な顔して……オレを抱きたいのかよ。
「っ……」
やばい、どうしよ……ドキドキしてきた。高校時代、はじめやるってことになって、陸が受けいれる側を嫌がってて、オレはそれを面白がってて。最後には陸が折れてくれた。けど本当は、陸は初めからオレのこと抱きたかったのかな…
「海琉……」
陸の手がオレの頬を撫でる。あ、気持ちいいかも。
「りく……っ」
オレは陸に抱きつくと、そのままキスしてやった。ああ、やっぱり気持ちいい。もっとしたいな……なんて思いながら舌を絡ませる。
「ん……はぁ……」
あ、やべ、これだけでイッちゃいそうかも。ハメられてキスすんの、超キモチイイ。オレってこんなに敏感だったっけ?でもまあ、相手が陸だからかな。女の子とは違う。包容力に甘えたセックス。
「可愛すぎんだろ、お前」
陸の口調が荒々しい。コイツ興奮すると口調変わるんだ。なんか、ゾクゾクしちゃうかも……
自分の中にマゾヒストな一面があるのは薄々気づいていた。でも、まさか男に抱かれて興奮するなんて思わなかった。ゆっくりと、でも深いストロークで腰を打ち付けられて、気持ち良さがこみ上げてくる。
「こんなエロい顔して…他の男に抱かれたことねーのかよ?なぁ?」
「な、ないっ、ないからぁ!」
「本当か?こんなにエロいのに?」
陸はそう言うとオレの中に挿れたままキスをした。ああ、気持ちいい。やばい、もう何も考えられない…オレはただただ快感に溺れていた。
「はぁ……っ、りくっ……」
「海琉……お前やっぱ可愛いな」
今度は首筋にキスされる。あ、そこダメかも。なんかゾクゾクしちゃう。陸の舌が首筋を這って、そして耳元までやってくると、そのまま囁かれた。
「…ずっとこうしてやりたかった」
「っ!」
思わずビクッとしてしまう。陸のやつ、いきなりそんなこと低い声出して囁かなくてもいいじゃん!
「だ、だって、お前高校時代はずっと抱かれる側だったじゃん!」
「…あ?」
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「それは、お前に嫌われたくなかったからだよ。俺はずっとお前を抱きたいって思ってた!」
「う……」
そんなストレートに言われると照れちゃうじゃんかばか。
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おずおず上目遣いでそう尋ねると、陸は「うっ!」と呻いてナカのモノを固く大きくさせやがった。
「おま……っ、それ天然か?」
「へ?」
陸は深くため息をつくと、益々ナカのモノを硬く大きくさせやがる。
「あっ、な、なんでおっきくなってんの?」
「お前が煽るからだよ!くそっ!」
陸はそう怒鳴るとオレの腰を掴んで激しく動き始めた。さっきまでの優しい感じとは違う、荒々しいけど何か探るような動きだ。
「あっ、やぁ!りくっ!それっ……やばぁ!」
「は?お前が煽ったんだろーが」
違うもん、オレはただ昔の可愛い陸のこと思い出してただけだもん。今のかっこよすぎるお前なんて知らないもん。あ、でもお前のデカいモノで奥の奥まで突かれるの気持ちいいかも……ってなに考えてんだオレ!ああもう!こんなはずじゃなかったのにぃ……!
「あっ、イイ♡そこ、やばぁ…!」
「海琉……」
「へ?」
「お前、本当に…くそっ!」
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「んあっ!」
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「は……っ、海琉」
陸はオレの足を抱え直すと更に激しくオレを突いてくる。あ、やば……気持ちよすぎて頭バカになりそう……!それに陸のアレも奥に当たって、頭がおかしくなりそうだ……っ!
「りくっ!そこぉ……!」
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「あ……っ、やぁ!りくっ!」
「海琉……」
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「りくっ!イッちゃう!」
「ああ」
陸はオレのモノを扱き始める。ああっ、両方なんて無理ぃ!
「あっ!やぁだぁ!どっちもいじったらぁ……っ!」
あ、だめ、イく、イッちゃうぅぅぅ!! オレは呆気なく果ててしまった。陸の熱いものが注がれるのがわかったけど、その時のオレにはもうそれを気にする余裕はなかったのだった。
***
ああもう最悪だ…なんでオレ、こんな目に遭わなきゃなんないわけ?
「海琉」
「っ……やめろよぉ……」
ああもう、泣きそう。なんでオレ、こんな目に遭ってるの? 陸はオレのこと抱きたいって言ってたけど、オレはそれを冗談だと思ってたし、まさか本気だなんて思ってもいなかった。だって高校時代そんな話1回もしなかった。抜き合いっこして、流れで「挿れる?」って感じで、言い出しっぺのオレが当然挿れる方で、陸は一度だけ嫌だってそう言ったけど結局折れてくれた。主導権はいつもオレが握ってた。
「…なあ陸」
「なんだ?」
「いつからオレのこと抱きたいって思ってたワケ?」
オレはやたらでかい枕を抱きかかえながら恨みがましくそう尋ねた。
「……高校ん時から」
あ、やっぱり。でもさ……
「じゃあなんで言わなかったんだよ?言えばオレだって…」
「言えるわけねぇだろ?お前のこと、バックから突っ込んで、腰振りまくって、連続でイかせまくって、全身にキスマと噛み跡つけて、中出しして、自分のモノだってみんなに見せつけてやりたい、なんて」
「ひっ…!」
具体的な陸の欲望にオレは思わず悲鳴をあげた。
「な、なに想像してたんだよ!スケベ!」
陸の妄想に恐怖を感じて思わず枕で頭を隠す。
「…お前と付き合う子、可哀想過ぎる」
こんな性欲とは無関係です!みたいな澄ました顔してえげつない欲望を持ってるとか、ギャップ萌え通り越して恐怖しか感じない。
「安心しろ。そんなこと考えてたのはお前しかいないから」
「は……?」
あれ、今なんかすごいこと言われた気がするけど気のせい?
「へ、へぇ……」
やばい……オレちょっと嬉しいかも。いやでも待てよ?コイツその時からずっとオレのケツ狙ってたってことだよな……?それってどうなの!?
「あ、あのさぁ陸」
「なんだ?」
「お、お前ってオレとどうなりたいの……?」
オレがそう尋ねると陸は「んー……」と言って考え込んだ。え、なにその反応!
「抱きたい」
あ、やっぱりそういうことかよ!後腐れのないカラダの関係ね。
「でもそれだけじゃない。ヤりたいし、抱き潰したくなる。ずっと気持ちよくさせてやりてぇし、俺なしじゃ生きていけないくらい依存させてぇ」
「っ!」
あ、やばい。ちょっと、ていうか大分やばいこと言われた気がする。
「お前、オレのこと好きすぎだろ」
「……悪いか?」
「……っ!」
オレは思わず枕で顔を隠した。ああもう恥ずかしい……!でもさ、それってつまりオレのことずっと好きでいてくれたってことだろ?なんか嬉しいかも……。あ、いや、嬉しくない!だってオレ男だもん!男に抱かれるなんて絶対嫌だ!昨夜は、その…たまたま勢いっていうか流れでそうなったけど、正直、そんな…そんなこと、男のプライドが…!
「海琉」
「……ん?」
枕の向こうから声がして見上げる。するとそこには超絶真面目な陸の顔があった。うわ、相変わらずカッコよすぎだろコイツ。つか、なんでこんなキラキラした目で見てくんの?オレのこと好きすぎかよ……ってまた思っちゃうじゃんかバカ!あ、でも待てよ?オレがもし女の子だったら……?
『海琉』
「っ……」
ダメだ。なんか想像したら昨日散々弄られたところがむず痒くなってくる。
「海琉……」
「り、陸っ」
やばい。顔が熱い。こんなキラキラした目で見つめられたら……ってバカかオレは!相手はあの陸だぞ?でも……昨日のはマジでかっこよかったなぁ……あ、いや、違うし!かっこいいとか思ってないし!?ああもう!なんかムズムズしてきた……!
「……海琉?」
「な、なに!?」
「お前顔赤いぞ?」
ああもうなんで気づくんだよコイツ!鈍いくせに!
「…ちょっと火照ってきただけ」
もぞ、と枕に再び顔を埋めると、陸が笑った気配がする。むかつく。昔はオレに翻弄されまくってた童貞クンだったくせに。
「じゃあ、ちゃんと冷やさないとな?」
「わっ!」
ころんと引き剥がされると抱き寄せられ、冷たいペットボトルを当てられる。いや確かに涼しい。涼しいけど、やたら筋骨隆々とした陸の肉体に抱き寄せられると、なんか……
「あ……」
陸のアレが当たる。いやまあ、朝だし?そりゃそうかもしんないけどさ!
「……海琉」
「へ?」
あ、やばい。この声、ちょっと掠れててエロいかも。
「お前、今何考えてた?」
「な、なにって……」
陸はオレの腰を抱くと耳元で囁いた。ああもう!だからそれやめろよ!
「なぁ海琉……俺のこと好きか?」
はぁ…なんて吐息混じりに言われてオレは困ってしまう。尻には既に硬くなり始めた陸のモノが当たってるし、ぬいぐるみを抱きしめるみたいに大きな身体で抱きしめられて、正直悪い気はしなくて。でも……
「わ、わかんない…その…昨日の今日だし……」
「ん……そうだな」
陸はそう言うとオレの首筋に顔を埋めた。そしてそのまま、ちゅ、と軽く吸い付かれる。
「っ!」
思わずビクッとして身動ぎすると、陸が耳元で笑う気配がした。
「可愛いな」
「か、わいくなんかねーし!てかお前、昨日からそれ言い過ぎだっつーの!」
オレはムキになってそう叫ぶ。でも陸はそんなオレを愛おしそうに見つめるだけだ。
「ずっとそう思ってた。あの頃は照れくさくて言えなかったけど。卒業して、お前と離れて、ふとした時に思い出したり、夢に出てきて、その度に『ああちゃんと告っとけば良かった』ってすげぇ後悔して…」
「陸……」
ヤバい。なんかオレまでドキドキしてきた。昔からオレのことめっちゃ好きとか。え?じゃあそのベクトルって今も変わってないの……?てかそんな前から……?!
「……っ」
なんか今更恥ずかしくなってきた。ああもうなんだよこれ!つか、陸とオレがそーゆー関係になったのって、高1の冬からで、つまりコイツそれからずっとオレのことを……?
「…陸って、ムッツリだよな」
オレは照れ隠しにそう言った。
「……は?」
「だってそうじゃん!高1からオレのことずっと好きで、抱きたいって思ってて、しかもその想いを捨てきれずにオレに抱かれてたとか…どんだけオレのこと好きなんだよ!」
あ、ヤバい。自分で言ってちょっと恥ずかしくなってきた。
「海琉」
ああもうそんな目で見るなよ!顔が熱いしなんかムズムズするし……!ああもう!コイツほんとバカだ!こんなやつをオレは断じて好きになったりなんてしないんだからな!
「海琉、こっち向けよ」
「やだよ!」
オレは陸に背を向けた。だって今顔見られたら絶対バレる。オレの顔が赤い理由。それはきっと……
「……っ!」
突然後ろから抱きしめられたかと思うと、そのままベッドに押し倒される。そしてオレの顔の両脇に手をついた陸が覆い被さってきた。あ、これヤバいやつだ……!そう思った時にはもう遅くて。
「んっ……!」
強引に唇を塞がれる。ああもう!また流される!だめだって!
「んーっ!んんー!」
ドンドンと胸板を拳で叩いて抵抗するけど、陸は一向に離れようとしてくれない。それどころかオレの手首をベッドに縫い付けてきた。き、器用!ビクともしないし、何なのコイツ!
「ん……海琉」
「んんっ!」
陸はオレの手首を片手でまとめて掴むと、今度は舌をねじ込んできた。そのまま舌を絡め取られて弄ばれる。
「ふっ……あ……」
もうダメだ。力が抜ける。このまま溺れたい……なんて思うのはきっと昨日の夜の熱のせいだ。そうに決まってる。だってオレ、男なのに……!
「りく……っ」
やっと唇が解放された頃にはもうすっかり息が上がっていて、オレは涙目になりながらもキッと陸を睨みつけた。
「あ、朝から盛るなよバカ!」
「はあ?先に煽ってきたのは海琉だろ?」
陸が呆れたように言う。いやいや、オレはお前を挑発したつもりはないっての!
「うっ、うるさいなぁ!もう離せよ!オレ飯作るから!」
ああもう最悪だ……!また流されるところだった。てか朝からこんなことしてたら全然大学行けなくなっちゃうじゃんか!
「え…」
何故か固まる陸の横をすり抜けて、オレは台所に向かう。独身男子の家の食材なんてたかが知れている。まあなんでも器用に出来ますからねオレ。
「海琉が…朝飯作ってくれる…?」
「は?なに、オレだって飯くらい作れるっつの!」
思わず振り向くと、陸はフリーズしたまま涙を流していた。うわっ!怖っ!なんだよコイツ!?涙流しながら喜んでるんだけど?!
「ちょ、なんで泣くんだよ?なあ、オレそんなやばい飯作んねぇし!」
何なら付き合った彼女たちみんな褒めてくれてたし。
「いや、その……嬉しくて……」
そう言って涙を拭われてしまった。そっか、コイツの家、母子家庭だったし、父親とも仲悪かったんだっけ?
「ふ~ん……まあいいけど」
オレはとりあえず卵焼きを作ることにした。まずは甘いのからだろ!そう思って砂糖をひとつまみ分卵の中にいれると、フライパンにバターをひいて熱した。
「おい海琉」
「え?何?」
陸は何故か慌てていたけど、オレは気にせず卵液を流し入れた。ジュワッという音がして、卵が焼ける良い匂いが漂ってくる。ああ、いい匂い……
「お前、何してるんだ……?」
陸は困惑しているようだった。あれ?もしかしてコイツって目玉焼きに醤油派?
「いや、オレ甘いのも好きだから。卵焼き甘い派なの。お前大丈夫?ま、味は確かだぜ?」
軽くウィンクすると、オレは火を止めて卵焼きを皿に移した。後はベーコンとかウインナーとか塩気のあるものを…って!
「ひゃっ!お、おいバカ!いきなり抱きつくなよ!」
陸は背後から抱きついてくるとオレのうなじに顔を埋めた。
「…なんか、信じられなくて」
「りく…?」
「すげー…幸せだ」
「っ……!」
陸がオレの腰に腕を回して、首筋にチュッチュとキスしてくる。うひゃあくすぐったい!
「ちょ、やめろってば!」
オレは慌てて逃げようとするけど、しっかりホールドされてて逃げられない。
「りく……んっ!」
ああもう最悪だ。また流されてる……!オレがムズムズしてるところを狙ったのか、今度は耳を甘噛みされた。
「……んぁっ!」
あ~もうダメだこれ。完全にスイッチ入っちゃってるよ。
「こら!せめて飯作るまで我慢しろって!」
オレはそう言って陸の手を振り払った。陸は怒られた犬みたいにしょんぼりしている。ったく、そんな顔してもダメなんだからな!
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