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2章 臨時冒険者登録試験
第27話 Eランクダンジョン
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三日目、初心者フィールドを卒業し次の場所へ冒険は移る。Eランクのコボルトが複数相手でも戦えることが証明できたのでお次はEランクダンジョンだ。
冒険者ランクというものもついでに確認しておく、お決まりだがF~Aと次いでSがあり俺は仮免で当然Fだがその1つ上のダンジョンまでは入れる。
それでは試験のDは?というと試験開始から5日ごとの定期報告のいずれかで入るDランクダンジョンを指定してそこだけ特別許可を貰う手筈になっている。
Eランクの魔物を倒せるならEランクダンジョンも余裕かというとそうではなくダンジョンにはダンジョンボスが存在し1つ上のランクの魔物なので難易度は跳ね上がる。
他にもトラップがあるダンジョンも存在しまたダンジョンは街から離れているので日帰りはできず遠征の準備がいるし、広さも初心者フィールドとは段違いなので数日間ダンジョン付近で生活する覚悟もいる。
今回は5日目の定期報告に間に合うようにEランクダンジョンの様子見とレベル上げを目的として行動する。そのためにソロで必要なものを最低限考えるのとこの借りた魔道具袋の限界容量も確認しておこう。
Dランクダンジョンはもっと遠く攻略も日数がかかる筈だがその頃には「アイテムボックス」のスキルを手に入れることもできるかもだがまずは手持ちでどこまでイケるか挑戦だ。
入る、はいる。
そこそこには入るなんて言ってたけど簡易のテントや寝袋など含めほとんど入ってしまった。この世界はスキルとして一度手に入ると鈍らない世界だからか爺婆がホント優秀だよな。
まあスキル以外は鈍るしステータスも40を過ぎたらレベルは変わらず落ちてくるらしいので冒険者の引退ボーダーが40というのはそこからきてるらしい。
いっそレベルが落ちるのなら自身の適性の場所で経験値によってレベルを維持することでステータスを守ることもできるんだろうが、レベルが変わらずでは適性の場所から下に行かねばならずそれが耐えられないのだろう。
とにかくユーリーの魔道具袋で遠征準備品は入り装備品も十分なので魔道具袋の感謝とアイテム補充にユーリーの店に顔を出す。
「いらっしゃませ!あっこの間はどうも。」
とペコリと頭を下げるルティア、契約で話は蒸し返せないのでもどかしいようだ。
「いいよ、ちょっと婆さんに用があるんだけど奥かな?」
「いえ、それがそのタナカさんが卸にこない間に来た人とユーリーさん喧嘩しちゃって。それでギルド長さんは知り合いだから文句いいに行くって。」
こっちでもか、ルティアはオブラートに包んで丁寧に言ってるがユーリーのことだから、
「あのハナタレブライアンが偉くなったね、あんなの寄越すとは!私を怒らせたらどうなるか忘れたのかしら。」
くらいは言ってるに違いない。
何でもユーリー曰くブライアンが駆け出しの頃、街の看板娘だったユーリーに惚れていて色々と迷惑かけられたとか何とか。
昔の話過ぎてあんまり信じていないけどそれとなくブライアンにユーリーの話を振ると今は嫌がっているのはわかっていた。
「でも来た人もちょっと、、でしたよ。
貴族出身何でしょうけど時間に遅れてやってきたと思ったらごちゃまぜに荷を置いて明細もなしに買い取るのがそっちならそっちが勘定やれって、誤魔化すのは許さんぞっていきなり言い出して。」
人が数十年かけて作った信用を一言で失くす天才かよ。身内だから当たり強いのかと思ってたがそこまでの奴だったのか?
いや仕事が回らなくて周りが見えなくなっているのかもしれないな。
ただまあ今の俺には関係のない話だ。
「取り敢えず婆さんに袋助かってるよって伝えといて。後は解毒ポーション3つと念の為マナポーション1つ。普通のも5本追加しとくか。」
これからいくダンジョンには毒のある魔物はいないのだが道中に毒ヘビが出るらしい、マナポーションは高いのだがいずれ使うだろうし遠征に行くなら1本は持っとくかというところ。
買い物が終わるとそのまま街を出る、さあ前を向こう。
冒険者ランクというものもついでに確認しておく、お決まりだがF~Aと次いでSがあり俺は仮免で当然Fだがその1つ上のダンジョンまでは入れる。
それでは試験のDは?というと試験開始から5日ごとの定期報告のいずれかで入るDランクダンジョンを指定してそこだけ特別許可を貰う手筈になっている。
Eランクの魔物を倒せるならEランクダンジョンも余裕かというとそうではなくダンジョンにはダンジョンボスが存在し1つ上のランクの魔物なので難易度は跳ね上がる。
他にもトラップがあるダンジョンも存在しまたダンジョンは街から離れているので日帰りはできず遠征の準備がいるし、広さも初心者フィールドとは段違いなので数日間ダンジョン付近で生活する覚悟もいる。
今回は5日目の定期報告に間に合うようにEランクダンジョンの様子見とレベル上げを目的として行動する。そのためにソロで必要なものを最低限考えるのとこの借りた魔道具袋の限界容量も確認しておこう。
Dランクダンジョンはもっと遠く攻略も日数がかかる筈だがその頃には「アイテムボックス」のスキルを手に入れることもできるかもだがまずは手持ちでどこまでイケるか挑戦だ。
入る、はいる。
そこそこには入るなんて言ってたけど簡易のテントや寝袋など含めほとんど入ってしまった。この世界はスキルとして一度手に入ると鈍らない世界だからか爺婆がホント優秀だよな。
まあスキル以外は鈍るしステータスも40を過ぎたらレベルは変わらず落ちてくるらしいので冒険者の引退ボーダーが40というのはそこからきてるらしい。
いっそレベルが落ちるのなら自身の適性の場所で経験値によってレベルを維持することでステータスを守ることもできるんだろうが、レベルが変わらずでは適性の場所から下に行かねばならずそれが耐えられないのだろう。
とにかくユーリーの魔道具袋で遠征準備品は入り装備品も十分なので魔道具袋の感謝とアイテム補充にユーリーの店に顔を出す。
「いらっしゃませ!あっこの間はどうも。」
とペコリと頭を下げるルティア、契約で話は蒸し返せないのでもどかしいようだ。
「いいよ、ちょっと婆さんに用があるんだけど奥かな?」
「いえ、それがそのタナカさんが卸にこない間に来た人とユーリーさん喧嘩しちゃって。それでギルド長さんは知り合いだから文句いいに行くって。」
こっちでもか、ルティアはオブラートに包んで丁寧に言ってるがユーリーのことだから、
「あのハナタレブライアンが偉くなったね、あんなの寄越すとは!私を怒らせたらどうなるか忘れたのかしら。」
くらいは言ってるに違いない。
何でもユーリー曰くブライアンが駆け出しの頃、街の看板娘だったユーリーに惚れていて色々と迷惑かけられたとか何とか。
昔の話過ぎてあんまり信じていないけどそれとなくブライアンにユーリーの話を振ると今は嫌がっているのはわかっていた。
「でも来た人もちょっと、、でしたよ。
貴族出身何でしょうけど時間に遅れてやってきたと思ったらごちゃまぜに荷を置いて明細もなしに買い取るのがそっちならそっちが勘定やれって、誤魔化すのは許さんぞっていきなり言い出して。」
人が数十年かけて作った信用を一言で失くす天才かよ。身内だから当たり強いのかと思ってたがそこまでの奴だったのか?
いや仕事が回らなくて周りが見えなくなっているのかもしれないな。
ただまあ今の俺には関係のない話だ。
「取り敢えず婆さんに袋助かってるよって伝えといて。後は解毒ポーション3つと念の為マナポーション1つ。普通のも5本追加しとくか。」
これからいくダンジョンには毒のある魔物はいないのだが道中に毒ヘビが出るらしい、マナポーションは高いのだがいずれ使うだろうし遠征に行くなら1本は持っとくかというところ。
買い物が終わるとそのまま街を出る、さあ前を向こう。
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