あなたには翻訳術師が必要です ~異世界の言葉がわかるとかいう都合のいいことが起こらなくても、わたしがいれば大丈夫~

もさく ごろう

文字の大きさ
9 / 22

森に響くのはヤトコさんの悲鳴か歌声か

しおりを挟む
 森に住むネズミさんは体が小さくて木登りが得意だ。対して町に住むネズミさんは体が大きくて泳ぐのが得意――というのは生物学上の話。

 森に住むネズミさんは、町に住むネズミさんと比べると、サバサバしたネズミさんが多かった。

『まぁさか。自然から逃げたネズミの世話をすることになるなんてね』

 ラプルさん。森に住むネズミさんの代表だ。小さな女の子のような、生意気で可愛らしい声をしている。

 体の大きさが倍くらいあるアジンさんに対しても、なかなか強気だ。ここがラプルさんのテリトリーである森の中だろうか。

 アジンさんはラプルさんのちょっと失礼な態度も気にしていないようで――

『逃げたわけじゃねぇが、俺たちは生まれも育ちもシティなんでな。自然に慣れてないのは間違いねぇ。世話んなるよ』

 と、なかなか大人な返しをした。ラプルさんはそれが気に入ったのか、うんうんと頷く。

『町のネズミは人間の家に住むんでしょう? 自分で家なんて作ったことないだろうから、全部用意してあげたわ。感謝してよね』

 ラプルさんは自分の後ろに掘られた穴を鼻先で示した。わたしが腕を突っ込めそうな穴で、アジンさんたちでも楽々入れそうだ。

『すまねぇな。そんな小さな体で、こんな立派な家を掘ってくれたのか』

「掘ってくれたのはウサギさんですよ」

 わたしはしゃがんでアジンさんたちに目線を近づけた。アジンさんは立ち上がってくれたけれど、それでもまだ全然見上げる形になってしまう。

『おぅそうか。それじゃあ今度礼をしに行かなきゃな』

『で、でも、中を整えたのはわたしたちなんだから! 見せてあげるから、こっちに来なさい』

 ラプルさんが穴へと駆け込んでいった。アジンさんはそれを見送ったあと、わたしに頭を下げた。

『色々ありがとうな。おーい! みんな行くぞ!』

 アジンさんの呼びかけで、少し離れたところに集まっていたネズミさんたちが戻ってきた。

 名残惜しそうにしていた最後の一匹が離れた場所では、ヤトコさんがしゃがんで小さくなっている。

『獣、怖い……』

 ただ囲まれていただけなのに、カタカタと震えている。相変わらずカタナの入った麻袋は大事に抱きかかえていた。

「大丈夫ですか? みんな大人しくしていたでしょう?」

『めちゃくた吠えられた……』

「虎さんに囲まれてたわけじゃないんですから。ネズミさんなんてチュウチュウかわいいじゃないですか」

『違う! 違うもん! 小さくたって獣は獣! 隙を見せたら牙をむいてくるんだから! 刀を抱いてなかったら、今頃どうなっていたことか』

 ヤトコさんは大きく身震いをして、より縮こまった。

 わたしはヤトコさんの近くで屈んだ。

「そんなこと言わないでください。ネズミさんとは同じ廃棄をあさった仲じゃないですか」

『うわぁ! だからそれ思い出させないでってば!』

 ヤトコさんが顔を上げずに、腕を振った。それがわたしの顔の前をかすめる。

「あっ……!」

 当たったわけではないけれど、思わず引いた体が後ろへと倒れていく。しゃがんでいるせいで、後ろに下がって踏ん張ることもできない。

 思わず前に手を伸ばした。もちろん何かをつかむことなんてできず――

『大丈夫!?』

 手首をがっつりつかまれた。ヤトコさんが顔を上げている。

 ヤトコさんは立ち上がりながら、わたしの手を引いた。わたしの体はそれに容易く引き寄せらる。

 立ち上がったわたしは勢いそのままに、真っ黒な洋服に顔を押し付けることになった。ささやかな柔らかさが、わたしの顔を受け止める。

 ほんのりと生ごみの臭いがした。

『ごめんね。痛くなかった?』

 顔を離すと、ヤトコさんの顔が目の前にあった。涙で目が潤んでいるのが、なんだかえっちだ。

「い、いえ。手は当たっていないので大丈夫ですよ。なんなら手首の方が痛いくらいです」

『あ、ごめん』

 ヤトコさんが離した手首は、ほんのり赤くなっていた。軽くさすったらわからなくなったので、跡は残らなそうだ。

「元気になったみたいなので、わたしたちもおうちに戻りましょう。暗くなる前にやりたいこともありますし」

『なに? ご飯の準備とかするの? 切るだけだったらわたし自信あるよ』

「料理もしますけど、その前に歌を歌います」

『歌? カラオケなら町まで戻るの?』

 ヤトコさんが辺りを見回した。近くに人工物なんて一切ない。目に入るのは草木と、それをささやかに彩る赤い木の実だけだ。

 ここはわたしの家の近く。町に向かえば日が沈んでしまう。

「町には戻りません。なんなら、ここでも大丈夫です。歌を歌うだけなので」

『確かに、ここなら誰の迷惑にもならなそうだもんね。天然のカラオケボックスだ。でもそれなら、わざわざ予定に盛り込む必要なくない? 好きなときに、好きに歌えばいいじゃん』

「昨日今日と、風の精霊さんにお手伝いしてもらったので、そのお礼なんです。好きなんですよ歌が。風の精霊さんは」

 わたしは咳ばらいをして喉の状態を整えた。わたしだって歌うのは嫌いじゃない。

 風の精霊さんとお友達になれたのも、森で一人で歌っていたのがきっかけだ。

「そうですね。今日はヤトコさんがいますから、ヤトコさんの世界の歌を歌いますか。結構伝わってきている曲があるんですよ」

『お? やったぁ。何? 何を歌うの?』

 ヤトコさんは両手を合わせ、目を輝かせた。さっきまでネズミさんに囲まれていたことを忘れてしまったみたいだ。

 そこまで期待されると、わたしもちょっとやる気が出てくる。

「仕方ないですね。今日は風の精霊さんだけでなく、ヤトコさんのためにも歌ってあげます」

 わたしはもう一度咳ばらいをしてから、ヤトコさんに向き直った。そして大きく息を吸って――

「おーおーきな、のっぽの、ふるどけいーおじぃさんのーとけいー」

 わたしは歌った。それに合わせてヤトコさんが手拍子を叩く。ゆっくりな曲調に合わせて風が吹いて、木々がさざめいた。風の精霊さんも喜んでいるみたいだ。

 わたしの歌を聞いているのはヤトコさんと風の精霊さんだけ。わたしが歌っている間だけは森から生き物の気配が消え、わたしの歌のみが響く。

 わたしはそのまま、気持ちよく歌い切った。

 気づけばヤトコさんの手拍子は止まっている。代わりに首を傾げていた。

『うん……ごめん。知らない曲だったかも』

「『大きな古時計』という曲です。そちらの世界では有名な曲だと聞いていたんですが、ヤトコさんは知りませんでしたか」

『あーいや、知ってるかも。『おじいさんの古時計』って曲名だと思ってたけど』

 ヤトコさんが鼻歌を奏で始めた。曲はわたしが今さっき歌ったのと全く同じ。『大きな古時計』だった。

「なんだ。知ってるじゃないですか」

『あ、やっぱこの曲なんだ。もしかしてフクーラてさ……いや、うーん』

 ヤトコさんは言い淀んでから、腕を組んで何やら悩み始めた。

「どうかしたんですか? 言いたいことがあるなら言ってもらって大丈夫ですよ」

 褒めてもらう準備はできている。

 それなのにヤトコさんは素直に褒めてくれることはなく、こんな提案をしてきた。

『もしかしたら、曲がちょっと変わって伝わってるのかもね。わたしが知ってる通りに歌ってみるから、それで覚えてみてよ』

「え? 大丈夫ですよ。さっきの鼻歌はわたしの知っている『大きな古時計』そのものでしたから」

『いいからいいから』

 ヤトコさんはなだめるようにわたしの肩を軽く叩いた。わたしが「はぁ」と返事をすると、ヤトコさんは一歩離れてから目を閉じ、大きく息を吸って『おーおーきなー』と歌い始めた。

 正直びっくりした。こんなに開けた森の中なのに、まるで教会の中にいるかのように声が響いている。それなのにうるさいとか、耳障りだとかいうのは一切無くて、心地よく体の芯に響く。

 率直に言って、めちゃくちゃうまい。毎日のようにこの森で歌っていたわたしが、一歩譲るかもしれない。

「あれ……?」

 風が踊っている。渦巻く風が近くの草木を立ち上がらせ、ヤトコさんの服をはためかせて歌を際立たせている。

 伝える意思の弱い風の精霊さん相手でもわかる。わたしが歌っていたときの十倍くらい上機嫌だ。

『すごい上手だね』

 聞きなれた少年のような声だ。いつのまにかわたしの横に、孔雀青のモフモフはぐれ狼がいた。

「ハロウル? どうしたんですか? いつもわたしが歌うときはどこかに行くじゃないですか」

『うん。フクラの歌は聞けたもんじゃないからね』

「またまたぁ。そんなことを言うのはハロウルだけですよ」

 わたしはハロウルに寄りかかって、軽くもふった。

『誰も聞いてくれないだけでしょ』

 ハロウルは寄りかかられているのを気にする様子はなく、耳をヤトコさんの方へと向けた。

『それにしてもこの人間の歌はすごいね』

「まぁ、確かに。わたしよりちょっとだけ、上手かもしれないですね」

『ちょっとじゃないでしょ。ほら見てよ』

 ハロウルが鼻先で示した先では、ネズミさんたちが巣穴から出てきて、皆がヤトコさんの方に耳を向けていた。

 ネズミさんだけではない。周りを見ると草陰にはウサギさんが。木の上にはリスさんや鳥さん。ちょっと離れた大岩の上には熊さんがいた。

 みんながヤトコさんの歌に耳を傾けている。

 そしてなにより驚いたのが、木陰で鹿さんと虎さんが並んで歌を聞いていたのだ。

「あ、あれは……!」

 荒れ地に沸く泉では、草食動物と肉食動物が並んで仲良く水を飲むことがあるという。それと同じことが、いま目の前で起きているのだ。

『そう。泉の女神さまが起こす奇跡みたいな歌声。フクラの毒沼みたいな歌声と比べたら罰が当たるよ』

 ヤトコさんの歌が止むと、集まっていた動物たちが一斉に歓喜の声を上げた。

『うぇ! なに!? 獣!? いっぱい……!』

 目を開いたヤトコさんは、悲鳴を上げて泣き出した。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる

よっしぃ
ファンタジー
2巻決定しました! 【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&続刊決定!】 皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、オリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました! 本当に、本当にありがとうございます! 皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。 市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です! 【作品紹介】 欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。 だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。 彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。 【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc. その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。 欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。 気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる! 【書誌情報】 タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』 著者: よっしぃ イラスト: 市丸きすけ 先生 出版社: アルファポリス ご購入はこちらから: Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/ 楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/ 【作者より、感謝を込めて】 この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。 そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。 本当に、ありがとうございます。 【これまでの主な実績】 アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得 小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得 アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞 第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過 復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞 ファミ通文庫大賞 一次選考通過

【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m ✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。 【あらすじ】 神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!   そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!  事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます! カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。

断罪後のモブ令息、誰にも気づかれずに出奔する

まる
ファンタジー
断罪後のモブ令息が誰にも気づかれないよう出奔して幸せを探す話

転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました

桜あずみ
恋愛
異世界に転移して2年。 言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。 しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。 ──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。 その一行が、彼の目に留まった。 「この文字を書いたのは、あなたですか?」 美しく、完璧で、どこか現実離れした男。 日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。 最初はただの好奇心だと思っていた。 けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。 彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。 毎日19時に更新予定です。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

ラストアタック!〜御者のオッサン、棚ぼたで最強になる〜

KeyBow
ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞奨励賞受賞 ディノッゾ、36歳。職業、馬車の御者。 諸国を旅するのを生き甲斐としながらも、その実態は、酒と女が好きで、いつかは楽して暮らしたいと願う、どこにでもいる平凡なオッサンだ。 そんな男が、ある日、傲慢なSランクパーティーが挑むドラゴンの討伐に、くじ引きによって理不尽な捨て駒として巻き込まれる。 捨て駒として先行させられたディノッゾの馬車。竜との遭遇地点として聞かされていた場所より、遥か手前でそれは起こった。天を覆う巨大な影―――ドラゴンの襲撃。馬車は木っ端微塵に砕け散り、ディノッゾは、同乗していたメイドの少女リリアと共に、死の淵へと叩き落された―――はずだった。 腕には、守るべきメイドの少女。 眼下には、Sランクパーティーさえも圧倒する、伝説のドラゴン。 ―――それは、ただの不運な落下のはずだった。 崩れ落ちる崖から転落する際、杖代わりにしていただけの槍が、本当に、ただ偶然にも、ドラゴンのたった一つの弱点である『逆鱗』を貫いた。 その、あまりにも幸運な事故こそが、竜の命を絶つ『最後の一撃(ラストアタック)』となったことを、彼はまだ知らない。 死の淵から生還した彼が手に入れたのは、神の如き規格外の力と、彼を「師」と慕う、新たな仲間たちだった。 だが、その力の代償は、あまりにも大きい。 彼が何よりも愛していた“酒と女と気楽な旅”―― つまり平和で自堕落な生活そのものだった。 これは、英雄になるつもりのなかった「ただのオッサン」が、 守るべき者たちのため、そして亡き友との誓いのために、 いつしか、世界を救う伝説へと祭り上げられていく物語。 ―――その勘違いと優しさが、やがて世界を揺るがす。

田舎娘、追放後に開いた小さな薬草店が国家レベルで大騒ぎになるほど大繁盛

タマ マコト
ファンタジー
【大好評につき21〜40話執筆決定!!】 田舎娘ミントは、王都の名門ローズ家で地味な使用人薬師として働いていたが、令嬢ローズマリーの嫉妬により濡れ衣を着せられ、理不尽に追放されてしまう。雨の中ひとり王都を去ったミントは、亡き祖母が残した田舎の小屋に戻り、そこで薬草店を開くことを決意。森で倒れていた謎の青年サフランを救ったことで、彼女の薬の“異常な効き目”が静かに広まりはじめ、村の小さな店《グリーンノート》へ、変化の風が吹き込み始める――。

処理中です...