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2_不安
しおりを挟む「凛華、行ってくるね」
地下室の扉を開けて、天斗はそう言ってくれた
僕は天斗に駆け寄って、キスをした
天斗は満足気に地下室の扉の鍵を閉めて仕事に行った
「さぁ~て、僕も少しやろっかなぁ~そして、きょーはこのゲーム~」
マイクとかを用意してっと、始めー!!
始めたばっかなのに、凄いコメント流れてる……
それから、ゲームをしながら、惚気たりしながら、夕方頃までやっていた
あーあ、口が寂しい……久々に吸おうかな……
吐き気は催すけど、口寂しさには抜群だからね~
「あ、ていうか、ガムがあったよね~それで口寂しさ紛らわそっと、ふんふん~♪」
そして、そんな事を考えながら、机からガムを取り出して、噛んでいると部屋の扉の鍵が開いた
「凛華、ただいま。何か食べたいものある?」
「あ!!天斗!おかえりなさい!食べたい物……ないや!天斗が好きに作って、それを食べたいな!」
「それが野菜でも?」
「ん~野菜かぁ……甘いお野菜にしてよ?」
甘くて美味しい野菜なら食べられるんだよね~苦くて、すっぱくて、吐きそうになる野菜は嫌だな~
それが多くて嫌いになったんだけどね~
「うんじゃあ、今日はサラダとハンバーグ、スープは何がいいかな……」
「ごめんね……僕料理壊滅的に出来ないんだぁ……カップ麺も爆発させたし……」
「あれは傑作だったよ。カップ麺を食べよーって言った後に爆発したってキミメできたからね。」
「あっははーいつもお兄が料理してくれてたから、適当にやったらね~」
そう笑いながら、話しているこんな時間が僕にとっては幸せだった
「さてと、ご飯出来たら持ってきて、その後お風呂入ってきてね」
天斗はそう言うと僕の鼻に1つキスを落として、出ていった
鼻歌を歌いながら、天斗を待っていると扉がガチャっと開いた
「天斗~おかえりー!」
「ご飯出来たから持ってきたよ。一緒に食べる?」
「うん、食べる!!」
そういうと、天斗は2つ分のお盆を持って、部屋のテーブルに座った
「いただきます!!」
「いただきます。」
2人でそう言うと、僕らはパクパクとご飯を食べはじめた
「ん~天斗また、料理上手くなった?このハンバーグ前よりも、美味しい!サラダのレタス?とかも甘くて美味しいね!」
「父さんから、教えてもらったんだ。サラダの具材は知り合いの農家の方に貰ったんだ。
美味しいなら良かった」
そう天斗は笑顔で言った
それを見て僕もにししと笑った
ご飯を食べ終わり、お先にゆっくり湯船に浸からせてもらう
体を入念に洗って、ちゃぽんと湯船にゆっくりと入っていく
「温かい……あとは、髪を洗って……これからのことも色々考えたい……でも…子供……僕愛せるのかな……」
将来について考えると必ずと言っていいほど、子供と言う存在は出てくる
僕は子供という存在に対して一抹の不安があった
それは愛せるのかどうかだ。
子供に天斗が取られるんじゃないか、それが不安で仕方がなかった
もし愛せなかったら、僕はあの人と同じ最低な人になっちゃう………
でも、天斗はきっと、子供欲しいよね……
ちゃんと話し合ったりして、でも、僕のせいで天斗まで不幸にしたらどうしよう、幸せにするって約束したのに………
兎に角、天斗が子供欲しいなら、僕が頑張って愛せるようにならないと………って言うか、愛すってどうやるんだろう?
天斗と同じような事をすれば愛してるってなるのかな?僕は天斗に愛されてるって思ってるし……とりあえず、子供にはちゃんと愛を知って育ってもらおう!
天斗と同じ事をすれば、多分愛してるってなるよね!!
頑張ろう!
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