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「危ない!!」
焦りすぎて気がつかなかった段差に蹴つまずいて、一瞬体が宙に浮く。でも、構えていた痛みはやってこない。
ぐいっ、
(あっ、)
ぷじゅあぁ…
楓が後ろから抱きかかえているんだ、放尿が始まってから気づく。
パンパンに張り詰めた膀胱が、楓の手によって押し込まれて、出口が一気に熱くなる。
「げほっげほっ、」
ズボンの布も吸収が追いつかなくなって、パシャパシャと音を立てて、それは流れていく。慌てて前を押さえるけど、咳をするたびに水圧が上がって、頭の中が混乱状態だ。
「ッゲェ、ッヒ、かえ、ッゴホッっ、ッグ、ゴホゴホっ」
(せきっ、とめねえと、はやく、)
息を止めて、チンコに力入れて。手もぎゅうぎゅうに押さえつけてるのに、堰を切ったように手から零れていく。
(ど、しよ、っさいあく、)
涙が滲んで、息が苦しい。
「ッゲェっ、ッハ、ッヒゥ、ッゲホッ」
「落ち着いて」
耳元で直に聞こえる声。
「一旦座ろっか。そうそう上手」
「よごっッゲホ、ッヒグ、」
「大丈夫大丈夫。とりあえず辛いの一個ずつ治してこっか。おしっこは全部出しちゃおう?」
ッシャアアアアアアアアアっ‼︎
下腹部を優しく優しく摩られたらもう、我慢できなかった。入れていた力という力が抜けていき、快感で下半身をふるわせる。でも、息苦しさで気持ちよさにストッパーがかかる。
「ちょっとまってて。はい、ゆっくりでいいから飲める?」
「ゲホッ、んぅ、」
口にストローをあてがわれて、それを吸い込む。
「泣いてたらずっと苦しーよ?」
「で、も、ゲホッ、」
小便を垂れ流しながら水飲むなんて滑稽すぎるし、恥ずかしい。
「俺がもっと早く連れてってあげたらよかったね。ゆーっくりスーハーしてみよっか」
「ッスー、っげほっ、げほっ、」
「コンコンしんどいねぇー、もう一回お水のんでー…すー、はー、上手上手」
「っげほ、…っはー…っはー…わりぃ…」
やっと、呼吸ができる。ぐっしょり濡れたズボン、楓の服、手。頭がぼーっとして、でも徐々に理解してしまう、俺のしでかしたこと。
「っひ、ぅ~~~、ごめ、」
「泣かない泣かない。着替えればいいだけ。おいで。また風邪ひどくなっちゃう」
脇に手を入れられて、体が起こされる。
「お腹すいたでしょ。お昼何がいい?」
「いらな゛、喉やける゛、」
「ゼリーだけでも食べな?薬飲めないでしょ」
濡れた物をずり下ろされて、ふわふわのタオルで拭われて。まるで子供に語りかける幼稚園の先生みたいに、甘い声。
「はいできた。熱まだ高そうだね」
おでこにひんやりとした感覚。冷たくて、思わず目を細めてしまう。
「しんど…」
「よかった…やっと気づいてくれた…」
座ってるのもだるくて楓の肩に頭を乗せると、帰ってくる安心したようなため息。
「こんな状態で仕事しようとしてたんだよ?わかる?」
「…ん…」
「俺の大学の友達にさ、菖みたいな状態で働き続けて体壊してまだ復帰できてない人、知ってるからさ。キツいこと言ってごめんね?」
「おれこそ…ごめん…自分のこと、見えてなかった」
「分かったなら良いよ。大丈夫。いつも頑張ってるの、視聴者はわかってるよ」
「ん…」
「さ、ご飯食べよっ!って言っても食べれないよね…」
「ぜりー…たべる…」
「わかった。ぶどうとみかん、どっちがいい?」
焦りすぎて気がつかなかった段差に蹴つまずいて、一瞬体が宙に浮く。でも、構えていた痛みはやってこない。
ぐいっ、
(あっ、)
ぷじゅあぁ…
楓が後ろから抱きかかえているんだ、放尿が始まってから気づく。
パンパンに張り詰めた膀胱が、楓の手によって押し込まれて、出口が一気に熱くなる。
「げほっげほっ、」
ズボンの布も吸収が追いつかなくなって、パシャパシャと音を立てて、それは流れていく。慌てて前を押さえるけど、咳をするたびに水圧が上がって、頭の中が混乱状態だ。
「ッゲェ、ッヒ、かえ、ッゴホッっ、ッグ、ゴホゴホっ」
(せきっ、とめねえと、はやく、)
息を止めて、チンコに力入れて。手もぎゅうぎゅうに押さえつけてるのに、堰を切ったように手から零れていく。
(ど、しよ、っさいあく、)
涙が滲んで、息が苦しい。
「ッゲェっ、ッハ、ッヒゥ、ッゲホッ」
「落ち着いて」
耳元で直に聞こえる声。
「一旦座ろっか。そうそう上手」
「よごっッゲホ、ッヒグ、」
「大丈夫大丈夫。とりあえず辛いの一個ずつ治してこっか。おしっこは全部出しちゃおう?」
ッシャアアアアアアアアアっ‼︎
下腹部を優しく優しく摩られたらもう、我慢できなかった。入れていた力という力が抜けていき、快感で下半身をふるわせる。でも、息苦しさで気持ちよさにストッパーがかかる。
「ちょっとまってて。はい、ゆっくりでいいから飲める?」
「ゲホッ、んぅ、」
口にストローをあてがわれて、それを吸い込む。
「泣いてたらずっと苦しーよ?」
「で、も、ゲホッ、」
小便を垂れ流しながら水飲むなんて滑稽すぎるし、恥ずかしい。
「俺がもっと早く連れてってあげたらよかったね。ゆーっくりスーハーしてみよっか」
「ッスー、っげほっ、げほっ、」
「コンコンしんどいねぇー、もう一回お水のんでー…すー、はー、上手上手」
「っげほ、…っはー…っはー…わりぃ…」
やっと、呼吸ができる。ぐっしょり濡れたズボン、楓の服、手。頭がぼーっとして、でも徐々に理解してしまう、俺のしでかしたこと。
「っひ、ぅ~~~、ごめ、」
「泣かない泣かない。着替えればいいだけ。おいで。また風邪ひどくなっちゃう」
脇に手を入れられて、体が起こされる。
「お腹すいたでしょ。お昼何がいい?」
「いらな゛、喉やける゛、」
「ゼリーだけでも食べな?薬飲めないでしょ」
濡れた物をずり下ろされて、ふわふわのタオルで拭われて。まるで子供に語りかける幼稚園の先生みたいに、甘い声。
「はいできた。熱まだ高そうだね」
おでこにひんやりとした感覚。冷たくて、思わず目を細めてしまう。
「しんど…」
「よかった…やっと気づいてくれた…」
座ってるのもだるくて楓の肩に頭を乗せると、帰ってくる安心したようなため息。
「こんな状態で仕事しようとしてたんだよ?わかる?」
「…ん…」
「俺の大学の友達にさ、菖みたいな状態で働き続けて体壊してまだ復帰できてない人、知ってるからさ。キツいこと言ってごめんね?」
「おれこそ…ごめん…自分のこと、見えてなかった」
「分かったなら良いよ。大丈夫。いつも頑張ってるの、視聴者はわかってるよ」
「ん…」
「さ、ご飯食べよっ!って言っても食べれないよね…」
「ぜりー…たべる…」
「わかった。ぶどうとみかん、どっちがいい?」
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