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「ぁ、ぅ、ちが、おしっこ、出ないっ、からぁっ!!!ばすいく、もどる、」
「ダメに決まってんだろ。ほら、さっさと出してしまえ」
閉じた足の間に膝を挟まれ、するりと内股を撫でられる。
「んんんっ!!!」
服越しに下腹を撫でていた手が、服の下に入って、容赦なく力を押し込まれる。
「高校生にもなって、山のトイレが嫌だの野ションが嫌だの」
「っくぅっ、」
「それでチンコ押さえたまま歩いて、小便我慢してますって見せつけながら歩くんだ。恥っずかしー」
肌寒いはずなのに、体が火照っている。
「バスでお・も・ら・し、しちゃうかもなぁー」
ぽたり、と先端からこぼれた。
「ほら。ここでチビってるのに、学校まで我慢出来んの?」
「ぅぅぅぅっ、」
「ガキみたいなことピーピー言ってないで、さっさとしろ」
「ぁ゛ぅ゛う!!!!」
湿った先端をグリっとえぐられて、水風船のようなパンパンの膀胱を強く強く押されて。
プシャっ…
あっけなく俺の括約筋は負けた。
じゃああああああああ…
少し湿った木の根元に叩きつけられるおしっこは、じわじわと吸収されていくが、こちらの出す量が多すぎて追いつかずに水溜りになっている。
「めちゃ出るじゃん。こんなに溜め込んでたのかよ」
同級生にチンコを支えられ、無理矢理おしっこをさせられた。虫の恐怖よりもこの事実の羞恥心の方が幾分も強い。
「きもちーか?」
さっきよりは温まった手が、へそのあたりから今萎んでいる真っ最中の場所へ、何度も何度も行き来する。
「ぅ、ぁ、」
手のひらのゴツゴツとしたマメが、肌を擦って、それが余計にくすぐったくて。
じわぁああああああ…
だらしない鈴口が垂れ流すおしっこ。やっと、止まりそう。あ、止まっ…
「全部出し切っとけよ。バスでまた催すぞ」
ぴゅぅっ、
ぷじょぉおおお…
いじられた先端から、意図せず残りが飛び出しまた、長い放尿が続く。
「、ぁ、う、」
恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい。泣きそうだった。残りのおしっこの心配までされている事実に、まるで自分が幼稚園児であるという事実に。
「よし、済んだな。んじゃあもどっか」
「ぁ、う、」
「耳まで真っ赤じゃん。どう?虫さん怖くなかったろ」
「っ゛ぅ゛、」
立ち尽くした俺の先端をティッシュで拭い、パンツとズボンを履かせてこようとするから、流石に手を振り払って自分で仕舞った。
「ほーらー、行くぞ」
頭では分かってる。でも、情報が頭の中でごちゃごちゃになって、動けなくって。
「しゃーねーなー、」
腕を掴まれ無理矢理引っ張られる。日が照ってきた。景色が白く、ぼやぁと霞んでいて夢見たい。まだ、顔の熱は残っている。




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