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パワハラ上司にいびられている最中におしっこしたくなった新入社員は
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不意にノックの音が鳴った。
「ちょっと待ってな」
頭を軽く撫でられて、ドアの方へ向かう先輩。
「失礼します。あの、高野の荷物、持ってきました」
「サンキューな、ちょっとあいつ、今人と会うのしんどいみたいだから」
「あ、はい。でもこれだけ渡してもらえませんか?」
「おー。…高野、宮島くんだ。ちょっと話できるか?」
「あ、はい…」
宮島には汚れものを片付けさせてしまった。礼を言わないといけない。
「高野、大丈夫か?」
「ああ、…ごめん…汚いものを…」
「気にすんな、謝るのは俺の方。あんなひどいいびられ方してたのに、見て見ぬ振りしてたからさ」
「そんなこと、」
「これ、オフィスのみんなから」
差し出されたビニール袋には、飴やら、チョコやらが詰まっていて、付箋が何枚か貼ってある。
『何も助けてあげられなくてごめんね』
『ちゃんとできる奴って分かってるからな』
「これ…」
「今日俺たち、何も見てないからさ。だからさ、来週からも来いよ。一緒に仕事しようぜ」
「…うんっ…」
「先輩、俺一人で帰れますから」
「だーめ。もう有給とった」
「過保護ですか…」
「有給は権利だからな。使ってやらないと。さっ、明日は土曜だし飲むぞー。おごっちゃる、付き合え付き合え」
「え、昼からっすか!?だめですよ!」
「いいじゃねえか。来週からまた頑張れば」
「先輩…!久しぶりに腹減ったかも…いっぱいたべないとなー。先輩の奢りですもんね。ごちそうさまでーす」
「ちょ、まて。あんまり高いの頼むなよ?四千、いや、五千までだからな!?」
「ちょっと待ってな」
頭を軽く撫でられて、ドアの方へ向かう先輩。
「失礼します。あの、高野の荷物、持ってきました」
「サンキューな、ちょっとあいつ、今人と会うのしんどいみたいだから」
「あ、はい。でもこれだけ渡してもらえませんか?」
「おー。…高野、宮島くんだ。ちょっと話できるか?」
「あ、はい…」
宮島には汚れものを片付けさせてしまった。礼を言わないといけない。
「高野、大丈夫か?」
「ああ、…ごめん…汚いものを…」
「気にすんな、謝るのは俺の方。あんなひどいいびられ方してたのに、見て見ぬ振りしてたからさ」
「そんなこと、」
「これ、オフィスのみんなから」
差し出されたビニール袋には、飴やら、チョコやらが詰まっていて、付箋が何枚か貼ってある。
『何も助けてあげられなくてごめんね』
『ちゃんとできる奴って分かってるからな』
「これ…」
「今日俺たち、何も見てないからさ。だからさ、来週からも来いよ。一緒に仕事しようぜ」
「…うんっ…」
「先輩、俺一人で帰れますから」
「だーめ。もう有給とった」
「過保護ですか…」
「有給は権利だからな。使ってやらないと。さっ、明日は土曜だし飲むぞー。おごっちゃる、付き合え付き合え」
「え、昼からっすか!?だめですよ!」
「いいじゃねえか。来週からまた頑張れば」
「先輩…!久しぶりに腹減ったかも…いっぱいたべないとなー。先輩の奢りですもんね。ごちそうさまでーす」
「ちょ、まて。あんまり高いの頼むなよ?四千、いや、五千までだからな!?」
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そう言って頂けてめっちゃ嬉しい…ありがとうございます…( ; ; )
嬉しい…😭そう言っていただけてとても嬉しいです…
私の情緒がおかしいのか、この作品を読んで泣いてしまいました。素敵な作品ありがとうございます。
こちらこそありがとうございます😭ゆっくり休んでくださいね☺️