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「まー漏らしたことがきっかけで打ち解けたかな。でもさ、酷いんだよ?一緒に集まる時とかコラボする前とかに絶対おしっこ大丈夫?ってからかってくんの!!もぉ…恥ずかしい…」
この配信後、SNS上は、「#おしっこレン君」「#お漏らしの絆」といったワードがトレンドに入り世間を騒がせ、一部の界隈でのファンアートが急増したという。
流石に風呂場のことは明かしていない。もしも明かしていたら今度は「#紺レン」がトレンド入りして、腐女子界隈が混沌と化して薄い本の冊数が爆発的に増えることだろう。
東視点
「え、レン君ついに配信に乗せたんだ。そうそう、来た時はさぁ、めっちゃビビってんの」
:草
:ガタイが…
:そらびびるw
「今やあんなに生意気になって…あーうん、あの子大学卒業したからね。こっち来たからさ、最近はよく飯行ってるよ」
流れゆくコメントを眺めながら、物思いにふける。あの時はびっくりした。したけど、前住んでた家での一件があったから、思ったより冷静だったのだ。コンはテンパりまくっていたけど。そういえば、あの2人。一緒にお風呂に入った後、めちゃくちゃ仲良くなっていたな。あの時はあまり気にしていなかったけど、今なら何となく察してしまう。あの時、コンがやたらと挙動不審だったのも、レン君が真っ赤になっていたのも。
(あいつら…いや、考えるのはやめよう…)
紺屋視点
「ああ、何かトレンドになってたね。懐かしい。びっくりしたよ、あの歳でお漏らしする光景を初めて見たわけだからさ、余計に」
:辛辣w
:緊張してたんだよ…
:レン君…
「まぁでも、あれが無かったらもしかしたらコラボはあの一回限りだったかもね。彼、最初は生まれてきた小鹿状態だったもん。あのままオドオドされてたらもう誘ってなかった」
いつもより少し多い同接とコメント数。そろそろ時間だからと適当に締めてパソコンを閉じる。水を飲もうとリビングに向かうと、隣の部屋はまだ配信をしているようだ。
『えぇ!?ハンバーグには醤油でしょ!?』
今日は雑談配信らしい。手持ちのスマートフォンで眺めながら、コップを傾ける。
『んー、っふ、えー、まじかー…』
(何でそんなに我慢するんだろ…)
俺だけに分かる、彼の特徴。それは、おしっこを我慢している時は息が荒くなること。途中で休憩を挟めばいいというのに、言いにくい、いうタイミングが分からないと言ってギリギリまで我慢するのだ。きっと、後30分ほどしたらバタバタとトイレに駆け込んで、勢い良く小便を放つのだろう。
(ダメだよそんなエッチな声、配信に乗せたら)
いつもより息の多い声。それを配信越しに聞いてると、なぜかイライラする。だって、これは、この声は。
(俺のものだし…)
『でさー…え!?』
彼の部屋に入ると、驚いたように振り向かれる。
『ちょーっとごめんねー…っと』
何ですか俺今配信中で、そう言いながらも手は股間あたりに触れてギシギシと椅子が揺れているし、モジモジとだらしなく下半身が動いている。
「さっさとおしっこ行きなよ」
「んなっ、何いきなり、今配信中だし、…」
「2分もかからないでしょ。行ってきな」
「あとちょっとで終わるし…」
モジモジする姿にムラムラすると同時に、イライラする。何であのことを言ったんだ。あのお漏らしは、俺しか知らなかった姿なのに。東も見ていたけど、全部見ていたのは俺だけだったのに。
「そっか。そんなに視聴者の前で我慢したいんだね。変態さん」
「は!?何言って…」
顔を真っ赤にして、いまさら遅い。
「ほら雑談続けなよ」
ミュートボタンを解除すると、慌てたように彼は画面に向き合う。下半身のソワソワは続けたまま。
俺は部屋にあった空のペットボトルを掴み、彼の椅子の下に潜り込み、結ばれたズボンの紐を解いた。
(そんなに配信から離れられないなら、俺がさせてあげるよ)
この配信後、SNS上は、「#おしっこレン君」「#お漏らしの絆」といったワードがトレンドに入り世間を騒がせ、一部の界隈でのファンアートが急増したという。
流石に風呂場のことは明かしていない。もしも明かしていたら今度は「#紺レン」がトレンド入りして、腐女子界隈が混沌と化して薄い本の冊数が爆発的に増えることだろう。
東視点
「え、レン君ついに配信に乗せたんだ。そうそう、来た時はさぁ、めっちゃビビってんの」
:草
:ガタイが…
:そらびびるw
「今やあんなに生意気になって…あーうん、あの子大学卒業したからね。こっち来たからさ、最近はよく飯行ってるよ」
流れゆくコメントを眺めながら、物思いにふける。あの時はびっくりした。したけど、前住んでた家での一件があったから、思ったより冷静だったのだ。コンはテンパりまくっていたけど。そういえば、あの2人。一緒にお風呂に入った後、めちゃくちゃ仲良くなっていたな。あの時はあまり気にしていなかったけど、今なら何となく察してしまう。あの時、コンがやたらと挙動不審だったのも、レン君が真っ赤になっていたのも。
(あいつら…いや、考えるのはやめよう…)
紺屋視点
「ああ、何かトレンドになってたね。懐かしい。びっくりしたよ、あの歳でお漏らしする光景を初めて見たわけだからさ、余計に」
:辛辣w
:緊張してたんだよ…
:レン君…
「まぁでも、あれが無かったらもしかしたらコラボはあの一回限りだったかもね。彼、最初は生まれてきた小鹿状態だったもん。あのままオドオドされてたらもう誘ってなかった」
いつもより少し多い同接とコメント数。そろそろ時間だからと適当に締めてパソコンを閉じる。水を飲もうとリビングに向かうと、隣の部屋はまだ配信をしているようだ。
『えぇ!?ハンバーグには醤油でしょ!?』
今日は雑談配信らしい。手持ちのスマートフォンで眺めながら、コップを傾ける。
『んー、っふ、えー、まじかー…』
(何でそんなに我慢するんだろ…)
俺だけに分かる、彼の特徴。それは、おしっこを我慢している時は息が荒くなること。途中で休憩を挟めばいいというのに、言いにくい、いうタイミングが分からないと言ってギリギリまで我慢するのだ。きっと、後30分ほどしたらバタバタとトイレに駆け込んで、勢い良く小便を放つのだろう。
(ダメだよそんなエッチな声、配信に乗せたら)
いつもより息の多い声。それを配信越しに聞いてると、なぜかイライラする。だって、これは、この声は。
(俺のものだし…)
『でさー…え!?』
彼の部屋に入ると、驚いたように振り向かれる。
『ちょーっとごめんねー…っと』
何ですか俺今配信中で、そう言いながらも手は股間あたりに触れてギシギシと椅子が揺れているし、モジモジとだらしなく下半身が動いている。
「さっさとおしっこ行きなよ」
「んなっ、何いきなり、今配信中だし、…」
「2分もかからないでしょ。行ってきな」
「あとちょっとで終わるし…」
モジモジする姿にムラムラすると同時に、イライラする。何であのことを言ったんだ。あのお漏らしは、俺しか知らなかった姿なのに。東も見ていたけど、全部見ていたのは俺だけだったのに。
「そっか。そんなに視聴者の前で我慢したいんだね。変態さん」
「は!?何言って…」
顔を真っ赤にして、いまさら遅い。
「ほら雑談続けなよ」
ミュートボタンを解除すると、慌てたように彼は画面に向き合う。下半身のソワソワは続けたまま。
俺は部屋にあった空のペットボトルを掴み、彼の椅子の下に潜り込み、結ばれたズボンの紐を解いた。
(そんなに配信から離れられないなら、俺がさせてあげるよ)
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