434 / 486
第十一章 オーランド王国動乱編
第479話 二つの選択①
しおりを挟む
目の前にいるのは神敵ヴィーザル、巨人となりてヤンマイエン王国を滅ぼした神。
影精霊の『影転移』でソテル様の元に転移させようとするも、突然身体を膨張させ『影転移』から逃れてしまった。
「ねえ、バルドルをどこにやったの?」
「バルドル様はソテル様の元に送らせて頂きました」
「そう。それで? もしかして、君一人でボクを止める事ができると、本当に思っているの?」
もう一柱の神敵ヴァーリもヴィーザルの背後に控えている。
「勿論です。と、言いたい所ではありますが、私一人では、神二柱を相手に勝てそうにありません」
「へえ、それで?」
「はい。ですので……私は今、降りた神託に従います」
「なにっ!? ぐうっ!」
目の前の空間が歪むと、ヴィーザルの身体が何かに締め付けられたかの様に動かなくなる。
「お、お前……一体何をした」
「それを申し上げる事はできません。あなたの相手は後ほど、ソテル様が行います。それまでの間、そこで大人しくしていて下さい」
「ぐうっ……」
ロキ様の神託によれば、ソテル様は今、神敵バルドルと交戦中。そんなソテル様の下にヴィーザルを転移させるのは悪手。
ならば、ロキ様の王座の力で動けなくなっているヴィーザルを放置し、計画通りにヴァーリを倒すのが先決だ。
ロキ様の王座の力により囚われたヴィーザルを尻目に、司法神ヴァーリがこちらに向かって近付いてくる。
「おやおや、あのヴィーザルの動きを封じ込めるなんて、中々、やるではありませんか。これはもしや、父上の神器『王座フリズスキャールヴ』の力ではありませんか?」
「王座フリズスキャールヴ? なんの事でしょうか?」
この神、王座の事を知っている!?
いや、当たり前か……司法神ヴァーリは、この世界の元主神オーディンの子。
王座の力を知らない筈がない。
「白を切りますか……しかし、何故、王座の力をロキが……これは弱りましたね」
「そうですか、それなら降伏してくれてもいいんですよ?」
私がそう言うと、ヴァーリは鼻で笑う。
「ふふふっ、ご冗談を……王座の力は確かに強大です。しかし、その王座の元々の持ち主は我が父上に他なりません」
「それで、何が言いたいのですか?」
この神は一体何が言いたいのだろうか。
王座を奪われている時点で、どうにもならない様な気がするのだけど……。
「ふふふっ、わかりませんか? 王座の力を十全に使う事ができるのは父上のみという事です。十全に使ってこその王座。その王座がロキサイドに渡ったとしても、何ら影響はありません。見てみなさい」
そういうと、ヴァーリは王座の力により囚われたヴィーザルに視線を向ける。
「王座の力を十全に使う事ができるのであれば、このヴィーザルを捕える所か握り潰す事もできる筈。それをしないという事は……いえ、それが出来ないという事は、王座の力を十全に使いこなせていないと言っている様なものではありませんか!」
「え? そうなんですか?」
『勿論違うよ♪』
すると、頭にロキ様の声が響き渡る。
「なっ、その声はロキ! どこです。どこにいるのです!」
ロキ様の声はヴァーリにも届いたようだ。
さっきまでの余裕はどこへやら、突然、ロキ様の声が聞こえ慌てふためいている様に見える。
『そんな事を教える訳がないでしょ? それよりヴァーリ。君が今、自信満々に言った事、間違っているよ♪』
「間違っている? この私が言った事が間違っているですって!? 何が間違っているというのです!」
『自分が言った事をもう忘れてしまったのかい? 王座の話だよ。確かにボクじゃあ、王座の力を十全に引き出す事はできないかもしれない。ただし、もう一柱いるでしょう? 王座に座す権利を持った者が……』
「な、なにっ!?」
『ボクも最初は、君達を滅ぼすしかないのかなと考えていたんだけど、それに待ったをかける神が現れてね♪』
「だ、誰です! 王座に座す権利を持つ者など……」
『そんな事は決まっているじゃん♪ オーディンの妻、愛と結婚と豊穣の神フリッグだよ』
ロキ様がそう言うと、目の前の空間が歪み、ヴァーリの身体が何かに締め付けられたかの様に動かなくなる。
「ぐっ、がっ……フリッグ様ですって!?」
『うん。そうだよ~♪ 今、君達を抑え込んでいるのもフリッグさ。フリッグとの出会いは偶然だったんだけどね。ボクの第一使徒ソテルがこの国の地下にある迷宮を攻略した時、三十階層で待ち構えていたんだ♪ バルドルの手助けをする為、態々、聖域迷宮の三十階層のボスモンスターとして自身を配置していたみたいなんだけど、ソテルが間違えてフリッグを召喚する為の魔方陣を傷付けてしまってね♪ そのまま、ソテルが迷宮を支配してしまったから、三十階層のボスモンスターとして配置されたままになってしまったんだ♪ しかも、フリッグは迷宮主となったソテルに指一本触れる事ができない。折角なので、ボクはそれを利用させて貰ったのさ♪』
「ぐっ、フリッグ様が敵に……という事は……バルドルはっ!?」
『バルドルは生きているよ♪ まあ、百年位はこの世界の役に立ってもらう予定だけど……さて、君には二つの道がある。どちらを選ぶかは君達次第だ♪ でも、よ~く考えて選んでね?』
そう言うと、ロキ様はヴァーリとヴィーザルに二つの選択肢を提示した。
影精霊の『影転移』でソテル様の元に転移させようとするも、突然身体を膨張させ『影転移』から逃れてしまった。
「ねえ、バルドルをどこにやったの?」
「バルドル様はソテル様の元に送らせて頂きました」
「そう。それで? もしかして、君一人でボクを止める事ができると、本当に思っているの?」
もう一柱の神敵ヴァーリもヴィーザルの背後に控えている。
「勿論です。と、言いたい所ではありますが、私一人では、神二柱を相手に勝てそうにありません」
「へえ、それで?」
「はい。ですので……私は今、降りた神託に従います」
「なにっ!? ぐうっ!」
目の前の空間が歪むと、ヴィーザルの身体が何かに締め付けられたかの様に動かなくなる。
「お、お前……一体何をした」
「それを申し上げる事はできません。あなたの相手は後ほど、ソテル様が行います。それまでの間、そこで大人しくしていて下さい」
「ぐうっ……」
ロキ様の神託によれば、ソテル様は今、神敵バルドルと交戦中。そんなソテル様の下にヴィーザルを転移させるのは悪手。
ならば、ロキ様の王座の力で動けなくなっているヴィーザルを放置し、計画通りにヴァーリを倒すのが先決だ。
ロキ様の王座の力により囚われたヴィーザルを尻目に、司法神ヴァーリがこちらに向かって近付いてくる。
「おやおや、あのヴィーザルの動きを封じ込めるなんて、中々、やるではありませんか。これはもしや、父上の神器『王座フリズスキャールヴ』の力ではありませんか?」
「王座フリズスキャールヴ? なんの事でしょうか?」
この神、王座の事を知っている!?
いや、当たり前か……司法神ヴァーリは、この世界の元主神オーディンの子。
王座の力を知らない筈がない。
「白を切りますか……しかし、何故、王座の力をロキが……これは弱りましたね」
「そうですか、それなら降伏してくれてもいいんですよ?」
私がそう言うと、ヴァーリは鼻で笑う。
「ふふふっ、ご冗談を……王座の力は確かに強大です。しかし、その王座の元々の持ち主は我が父上に他なりません」
「それで、何が言いたいのですか?」
この神は一体何が言いたいのだろうか。
王座を奪われている時点で、どうにもならない様な気がするのだけど……。
「ふふふっ、わかりませんか? 王座の力を十全に使う事ができるのは父上のみという事です。十全に使ってこその王座。その王座がロキサイドに渡ったとしても、何ら影響はありません。見てみなさい」
そういうと、ヴァーリは王座の力により囚われたヴィーザルに視線を向ける。
「王座の力を十全に使う事ができるのであれば、このヴィーザルを捕える所か握り潰す事もできる筈。それをしないという事は……いえ、それが出来ないという事は、王座の力を十全に使いこなせていないと言っている様なものではありませんか!」
「え? そうなんですか?」
『勿論違うよ♪』
すると、頭にロキ様の声が響き渡る。
「なっ、その声はロキ! どこです。どこにいるのです!」
ロキ様の声はヴァーリにも届いたようだ。
さっきまでの余裕はどこへやら、突然、ロキ様の声が聞こえ慌てふためいている様に見える。
『そんな事を教える訳がないでしょ? それよりヴァーリ。君が今、自信満々に言った事、間違っているよ♪』
「間違っている? この私が言った事が間違っているですって!? 何が間違っているというのです!」
『自分が言った事をもう忘れてしまったのかい? 王座の話だよ。確かにボクじゃあ、王座の力を十全に引き出す事はできないかもしれない。ただし、もう一柱いるでしょう? 王座に座す権利を持った者が……』
「な、なにっ!?」
『ボクも最初は、君達を滅ぼすしかないのかなと考えていたんだけど、それに待ったをかける神が現れてね♪』
「だ、誰です! 王座に座す権利を持つ者など……」
『そんな事は決まっているじゃん♪ オーディンの妻、愛と結婚と豊穣の神フリッグだよ』
ロキ様がそう言うと、目の前の空間が歪み、ヴァーリの身体が何かに締め付けられたかの様に動かなくなる。
「ぐっ、がっ……フリッグ様ですって!?」
『うん。そうだよ~♪ 今、君達を抑え込んでいるのもフリッグさ。フリッグとの出会いは偶然だったんだけどね。ボクの第一使徒ソテルがこの国の地下にある迷宮を攻略した時、三十階層で待ち構えていたんだ♪ バルドルの手助けをする為、態々、聖域迷宮の三十階層のボスモンスターとして自身を配置していたみたいなんだけど、ソテルが間違えてフリッグを召喚する為の魔方陣を傷付けてしまってね♪ そのまま、ソテルが迷宮を支配してしまったから、三十階層のボスモンスターとして配置されたままになってしまったんだ♪ しかも、フリッグは迷宮主となったソテルに指一本触れる事ができない。折角なので、ボクはそれを利用させて貰ったのさ♪』
「ぐっ、フリッグ様が敵に……という事は……バルドルはっ!?」
『バルドルは生きているよ♪ まあ、百年位はこの世界の役に立ってもらう予定だけど……さて、君には二つの道がある。どちらを選ぶかは君達次第だ♪ でも、よ~く考えて選んでね?』
そう言うと、ロキ様はヴァーリとヴィーザルに二つの選択肢を提示した。
1
お気に入りに追加
8,249
あなたにおすすめの小説
母親に家を追い出されたので、勝手に生きる!!(泣きついて来ても、助けてやらない)
いくみ
ファンタジー
実母に家を追い出された。
全く親父の奴!勝手に消えやがって!
親父が帰ってこなくなったから、実母が再婚したが……。その再婚相手は働きもせずに好き勝手する男だった。
俺は消えた親父から母と頼むと、言われて。
母を守ったつもりだったが……出て行けと言われた……。
なんだこれ!俺よりもその男とできた子供の味方なんだな?
なら、出ていくよ!
俺が居なくても食って行けるなら勝手にしろよ!
これは、のんびり気ままに冒険をする男の話です。
カクヨム様にて先行掲載中です。
不定期更新です。
実力を隠し「例え長男でも無能に家は継がせん。他家に養子に出す」と親父殿に言われたところまでは計算通りだったが、まさかハーレム生活になるとは
竹井ゴールド
ライト文芸
日本国内トップ5に入る異能力者の名家、東条院。
その宗家本流の嫡子に生まれた東条院青夜は子供の頃に実母に「16歳までに東条院の家を出ないと命を落とす事になる」と予言され、無能を演じ続け、父親や後妻、異母弟や異母妹、親族や許嫁に馬鹿にされながらも、念願適って中学卒業の春休みに東条院家から田中家に養子に出された。
青夜は4月が誕生日なのでギリギリ16歳までに家を出た訳だが。
その後がよろしくない。
青夜を引き取った田中家の義父、一狼は53歳ながら若い妻を持ち、4人の娘の父親でもあったからだ。
妻、21歳、一狼の8人目の妻、愛。
長女、25歳、皇宮警察の異能力部隊所属、弥生。
次女、22歳、田中流空手道場の師範代、葉月。
三女、19歳、離婚したフランス系アメリカ人の3人目の妻が産んだハーフ、アンジェリカ。
四女、17歳、死別した4人目の妻が産んだ中国系ハーフ、シャンリー。
この5人とも青夜は家族となり、
・・・何これ? 少し想定外なんだけど。
【2023/3/23、24hポイント26万4600pt突破】
【2023/7/11、累計ポイント550万pt突破】
【2023/6/5、お気に入り数2130突破】
【アルファポリスのみの投稿です】
【第6回ライト文芸大賞、22万7046pt、2位】
【2023/6/30、メールが来て出版申請、8/1、慰めメール】
【未完】
ハズレスキル【収納】のせいで実家を追放されたが、全てを収納できるチートスキルでした。今更土下座してももう遅い
平山和人
ファンタジー
侯爵家の三男であるカイトが成人の儀で授けられたスキルは【収納】であった。アイテムボックスの下位互換だと、家族からも見放され、カイトは家を追放されることになった。
ダンジョンをさまよい、魔物に襲われ死ぬと思われた時、カイトは【収納】の真の力に気づく。【収納】は魔物や魔法を吸収し、さらには異世界の飲食物を取り寄せることができるチートスキルであったのだ。
かくして自由になったカイトは世界中を自由気ままに旅することになった。一方、カイトの家族は彼の活躍を耳にしてカイトに戻ってくるように土下座してくるがもう遅い。
大器晩成エンチャンター~Sランク冒険者パーティから追放されてしまったが、追放後の成長度合いが凄くて世界最強になる
遠野紫
ファンタジー
「な、なんでだよ……今まで一緒に頑張って来たろ……?」
「頑張って来たのは俺たちだよ……お前はお荷物だ。サザン、お前にはパーティから抜けてもらう」
S級冒険者パーティのエンチャンターであるサザンは或る時、パーティリーダーから追放を言い渡されてしまう。
村の仲良し四人で結成したパーティだったが、サザンだけはなぜか実力が伸びなかったのだ。他のメンバーに追いつくために日々努力を重ねたサザンだったが結局報われることは無く追放されてしまった。
しかしサザンはレアスキル『大器晩成』を持っていたため、ある時突然その強さが解放されたのだった。
とてつもない成長率を手にしたサザンの最強エンチャンターへの道が今始まる。
クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。
スキル間違いの『双剣士』~一族の恥だと追放されたが、追放先でスキルが覚醒。気が付いたら最強双剣士に~
きょろ
ファンタジー
この世界では5歳になる全ての者に『スキル』が与えられる――。
洗礼の儀によってスキル『片手剣』を手にしたグリム・レオハートは、王国で最も有名な名家の長男。
レオハート家は代々、女神様より剣の才能を与えられる事が多い剣聖一族であり、グリムの父は王国最強と謳われる程の剣聖であった。
しかし、そんなレオハート家の長男にも関わらずグリムは全く剣の才能が伸びなかった。
スキルを手にしてから早5年――。
「貴様は一族の恥だ。最早息子でも何でもない」
突如そう父に告げられたグリムは、家族からも王国からも追放され、人が寄り付かない辺境の森へと飛ばされてしまった。
森のモンスターに襲われ絶対絶命の危機に陥ったグリム。ふと辺りを見ると、そこには過去に辺境の森に飛ばされたであろう者達の骨が沢山散らばっていた。
それを見つけたグリムは全てを諦め、最後に潔く己の墓を建てたのだった。
「どうせならこの森で1番派手にしようか――」
そこから更に8年――。
18歳になったグリムは何故か辺境の森で最強の『双剣士』となっていた。
「やべ、また力込め過ぎた……。双剣じゃやっぱ強すぎるな。こりゃ1本は飾りで十分だ」
最強となったグリムの所へ、ある日1体の珍しいモンスターが現れた。
そして、このモンスターとの出会いがグレイの運命を大きく動かす事となる――。
フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!
ブラック宮廷から解放されたので、のんびりスローライフを始めます! ~最強ゴーレム使いの気ままな森暮らし~
ヒツキノドカ
ファンタジー
「クレイ・ウェスタ―! 貴様を宮廷から追放する!」
ブラック宮廷に勤めるゴーレム使いのクレイ・ウェスターはある日突然クビを宣告される。
理由は『不当に高い素材を買いあさったこと』とされたが……それはクレイに嫉妬する、宮廷魔術師団長の策略だった。
追放されたクレイは、自由なスローライフを求めて辺境の森へと向かう。
そこで主人公は得意のゴーレム魔術を生かしてあっという間に快適な生活を手に入れる。
一方宮廷では、クレイがいなくなったことで様々なトラブルが発生。
宮廷魔術師団長は知らなかった。
クレイがどれほど宮廷にとって重要な人物だったのか。
そして、自分では穴埋めできないほどにクレイと実力が離れていたことも。
「こんなはずでは……」と嘆きながら宮廷魔術師団長はクレイの元に向かい、戻ってくるように懇願するが、すでに理想の生活を手に入れたクレイにあっさり断られてしまう。
これはブラック宮廷から解放された天才ゴーレム使いの青年が、念願の自由なスローライフを満喫する話。
ーーーーーー
ーーー
※4/29HOTランキングに載ることができました。ご愛読感謝!
※推敲はしていますが、誤字脱字があるかもしれません。
見つけた際はご報告いただけますと幸いです……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。