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第九章 商人連合国アキンド編
第342話 ロキと紙祖神のカジノ②
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ポーカーとは、トランプを使ったゲームを指し、五枚のトランプの組み合わせ(手札)で作る役の強さを競うゲームである。
しかし、このポーカー、単純に手札の強さを競うだけではなく、表情・しぐさ・賭金の増減等で相手の心を揺さぶり自分の勝利を引き寄せる心理戦としての要素が大きく、完全に実力がものをいうゲーム。ルールは簡単だとしても、カジノで行うゲームである以上、初心者に優しいゲームという訳ではない。
ロキと紙祖神は男達に誘われるがまま、カジノのポーカー専用テーブルに着くと、早速、ポーカーに興じる事にした。
「さあ早速、ポーカーを始めようか♪ 紙祖神もそれでいいよね?」
「ロキ様さえ良ければ、私は構いませんが……よろしいのですか? 鎮守神様の言いつけを忘れてはいませんよね?」
紙祖神が心配そうにそう呟く。
「いいの、いいの♪ だってこの人がそうなんだから、さあ早速、ゲームを始めよう♪」
「おや? ルールを確認しなくてもいいのかい? 今日が初カジノなのだろう?」
「大丈夫、大丈夫♪ それよりお兄さん達、ミニマムベットはいくらにする~?」
ボクがそう問いかけると、男達はニヤリと笑みを浮かべる。
「そうだね、君達は多額の白金貨を持っている様だし、ミニマムベットは白金貨十枚(約百万円)でどうかな?」
「白金貨十枚か♪ それで、上限は?」
「上限はなしにしておこう。賭けの約束は絶対、それがトゥルクのカジノでのルールだからね。ちゃんと支払える程度のお金を賭け金にしようよ」
「うんうん。そうだね♪ 賭金に目が眩んで、有りもしない金貨をかけない様、気をつけなきゃいけないね。紙祖神もそれでいい?」
「あっ、はい。ロキ様に全てお任せします」
ボクがそう問いかけると、紙祖神はもうどうにでもなれとでも言わんばかりにそう呟いた。
紙祖神も準備万端の様だ。
「それでは早速始めよう」
男の一人がそう言うと、手を挙げディーラーにカードを配る様、指示を出す。
すると、ディーラーから一人二枚ずつ裏向きのトランプカードが配られた。
そして、テーブルの中央に五枚、全プレイヤー共通して使用する事のできるカードが裏向きに置かれていく。
「まあ君達も知っているとは思うけど、このポーカーは今、裏向きで配られた二枚のカードと、テーブルの中央に置かれた五枚のカード、計七枚のカードで最も強いポーカーの役を作り上げ、役の強さを競うゲームだ」
「へえ、そうなんだ。お兄さんは博識だねぇ♪」
「ふふふっ、そんな事はないさ。それで、ポーカーの勝敗についてだけど、ポーカーの勝敗は、最後に一番強い役を持っている者が勝利とする。勿論、配られたカードを見て、勝てないと思った時には降りてくれて構わないよ。その場合、賭金が失われてしまうから注意が必要だけどね」
男はそう言うと、他の男達に目配りをする。
「さあ、まず最初のベットラウンドに移ろう」
「ベットラウンド?」
「ああ、最初に配られた二枚のカードを確認してベットする事さ。この最初のベットラウンドを『プリフロップ』、次にテーブルの中央に置かれた五枚のカードの内、三枚を確認してベットする『フロップ』、そこから更に一枚のカードを確認してからベットする『ターン』、最後に裏向きに置かれているカードを確認してベットする『リバー』というんだ。まあ一回のゲームに四回のベットラウンドがあると思ってくれればいい」
なるほど……つまりこういう事か。
『プリフロップ』
最初に配られた二枚のカードを確認してベットする。
『フロップ』
最初に配られた二枚のカードと、テーブルの中央に置かれた五枚のカードの内、三枚を確認してベットする。
『ターン』
最初に配られた二枚のカードと、テーブルの中央に置かれた五枚のカードの内、四枚を確認してベットする。
『リバー』
最初に配られた二枚のカードと、テーブルの中央に置かれた五枚のカードの内、五枚を確認してベットする。
「それでは私から、う~ん。困ったな、悪い手札ではないんだけど、良い手札と言う訳でもない。でも、君達とする初めてのポーカーだからね。まずは白金貨十枚分のチップをベットしようかな」
そういうと男はロキと紙祖神に笑顔を向けながら、白金貨十枚分のチップをベットした。
「それじゃあ、俺も白金貨十枚分コールしちゃおうかな」
「俺もだ、今回の勝負には自信があるんだよな。はい、白金貨十枚っと」
すると、他の男達もまるで示し合わせたかの様に、白金貨十枚分のコールをしていく。
するとあっという間に、白金貨三十枚が積み上がる。
「ねえねえ、これはいくら分のチップをコールしたらいいの?」
ボクが男達に質問すると、男達は笑顔を浮かべながら教えてくれる。
「そうだね。誰もレイズしなかったからね、白金貨十枚分のコールをしてくれれば問題ないよ。勿論、自信があるならレイズしてもいい。でも無理はしない方がいいかな、手札はまだ二枚、自分の手札と相談してごらん?」
「ふ~ん。なるほど、なるほど♪」
ボクは手札を確認すると、白金貨百枚分のチップをレイズする。
「それじゃあ、レイズしようかな♪ 折角、白金貨を大量に持ってきたんだから、最初のゲーム位はフォールドせずに楽しまないとね♪」
すると、テーブルに置かれたチップの量を見た男達は頬をひくつかせた。
しかし、このポーカー、単純に手札の強さを競うだけではなく、表情・しぐさ・賭金の増減等で相手の心を揺さぶり自分の勝利を引き寄せる心理戦としての要素が大きく、完全に実力がものをいうゲーム。ルールは簡単だとしても、カジノで行うゲームである以上、初心者に優しいゲームという訳ではない。
ロキと紙祖神は男達に誘われるがまま、カジノのポーカー専用テーブルに着くと、早速、ポーカーに興じる事にした。
「さあ早速、ポーカーを始めようか♪ 紙祖神もそれでいいよね?」
「ロキ様さえ良ければ、私は構いませんが……よろしいのですか? 鎮守神様の言いつけを忘れてはいませんよね?」
紙祖神が心配そうにそう呟く。
「いいの、いいの♪ だってこの人がそうなんだから、さあ早速、ゲームを始めよう♪」
「おや? ルールを確認しなくてもいいのかい? 今日が初カジノなのだろう?」
「大丈夫、大丈夫♪ それよりお兄さん達、ミニマムベットはいくらにする~?」
ボクがそう問いかけると、男達はニヤリと笑みを浮かべる。
「そうだね、君達は多額の白金貨を持っている様だし、ミニマムベットは白金貨十枚(約百万円)でどうかな?」
「白金貨十枚か♪ それで、上限は?」
「上限はなしにしておこう。賭けの約束は絶対、それがトゥルクのカジノでのルールだからね。ちゃんと支払える程度のお金を賭け金にしようよ」
「うんうん。そうだね♪ 賭金に目が眩んで、有りもしない金貨をかけない様、気をつけなきゃいけないね。紙祖神もそれでいい?」
「あっ、はい。ロキ様に全てお任せします」
ボクがそう問いかけると、紙祖神はもうどうにでもなれとでも言わんばかりにそう呟いた。
紙祖神も準備万端の様だ。
「それでは早速始めよう」
男の一人がそう言うと、手を挙げディーラーにカードを配る様、指示を出す。
すると、ディーラーから一人二枚ずつ裏向きのトランプカードが配られた。
そして、テーブルの中央に五枚、全プレイヤー共通して使用する事のできるカードが裏向きに置かれていく。
「まあ君達も知っているとは思うけど、このポーカーは今、裏向きで配られた二枚のカードと、テーブルの中央に置かれた五枚のカード、計七枚のカードで最も強いポーカーの役を作り上げ、役の強さを競うゲームだ」
「へえ、そうなんだ。お兄さんは博識だねぇ♪」
「ふふふっ、そんな事はないさ。それで、ポーカーの勝敗についてだけど、ポーカーの勝敗は、最後に一番強い役を持っている者が勝利とする。勿論、配られたカードを見て、勝てないと思った時には降りてくれて構わないよ。その場合、賭金が失われてしまうから注意が必要だけどね」
男はそう言うと、他の男達に目配りをする。
「さあ、まず最初のベットラウンドに移ろう」
「ベットラウンド?」
「ああ、最初に配られた二枚のカードを確認してベットする事さ。この最初のベットラウンドを『プリフロップ』、次にテーブルの中央に置かれた五枚のカードの内、三枚を確認してベットする『フロップ』、そこから更に一枚のカードを確認してからベットする『ターン』、最後に裏向きに置かれているカードを確認してベットする『リバー』というんだ。まあ一回のゲームに四回のベットラウンドがあると思ってくれればいい」
なるほど……つまりこういう事か。
『プリフロップ』
最初に配られた二枚のカードを確認してベットする。
『フロップ』
最初に配られた二枚のカードと、テーブルの中央に置かれた五枚のカードの内、三枚を確認してベットする。
『ターン』
最初に配られた二枚のカードと、テーブルの中央に置かれた五枚のカードの内、四枚を確認してベットする。
『リバー』
最初に配られた二枚のカードと、テーブルの中央に置かれた五枚のカードの内、五枚を確認してベットする。
「それでは私から、う~ん。困ったな、悪い手札ではないんだけど、良い手札と言う訳でもない。でも、君達とする初めてのポーカーだからね。まずは白金貨十枚分のチップをベットしようかな」
そういうと男はロキと紙祖神に笑顔を向けながら、白金貨十枚分のチップをベットした。
「それじゃあ、俺も白金貨十枚分コールしちゃおうかな」
「俺もだ、今回の勝負には自信があるんだよな。はい、白金貨十枚っと」
すると、他の男達もまるで示し合わせたかの様に、白金貨十枚分のコールをしていく。
するとあっという間に、白金貨三十枚が積み上がる。
「ねえねえ、これはいくら分のチップをコールしたらいいの?」
ボクが男達に質問すると、男達は笑顔を浮かべながら教えてくれる。
「そうだね。誰もレイズしなかったからね、白金貨十枚分のコールをしてくれれば問題ないよ。勿論、自信があるならレイズしてもいい。でも無理はしない方がいいかな、手札はまだ二枚、自分の手札と相談してごらん?」
「ふ~ん。なるほど、なるほど♪」
ボクは手札を確認すると、白金貨百枚分のチップをレイズする。
「それじゃあ、レイズしようかな♪ 折角、白金貨を大量に持ってきたんだから、最初のゲーム位はフォールドせずに楽しまないとね♪」
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