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第八章 フェロー王国動乱編
(閑話)評議員トゥルクのカジノ(sideトゥルク)
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「ブラックジャックで白金貨9万枚を失った? 何馬鹿な事を言っているの?」
楽しくカジノでゲームを楽しんでいると、ディーラーが耳打ちしてくる。
ここは私の運営するカジノ。
ディーラー達には、こちら側が大損しそうな場合、イカサマを使ってでも賭け金の回収をする様、口が酸っぱくなる程言っているのに……。仕方がない。
いつもの手段で賭け金を巻き上げさせて貰うと致しましょう。
私のLUK(幸運)値は70。
一対一での勝負。これだけ高いLUK(幸運)値があれば、決して負けはしない。
今までの勝負でもそうだった。
ババ抜きをすれば、手札を配られた瞬間勝利が決まる常勝無敗。
その他の賭け事においてもそれは変わらない。
もはや作業の様なものだ。
それに私には鑑定というスキルがある。
LUK(幸運)値70と鑑定スキル。
これがある限り万が一にでも、私に負けはない。
今回の件は大方、ディーラーのミスとビギナーズラックが重なりそんな馬鹿げた金額を掠め取られてしまったのでしょう。たまにそう言う事は起こり得るものだ。それに鑑定スキルを持っている者など1万人に1人……。そんな確率でしか存在しない輩を警戒する方がどうかしている。
しかし、そんな輩が私のカジノ場に居たようだ。だが私がいたのが運の尽き。
ことゲームにおいて常勝無敗の私に勝てるはずが無い。
仮に私がいなかったとしてもLUK(幸運)値50以上の従業員を置いている。
まあ、今は私がゲームを楽しむ為、独占してしまっている訳だけども……。
フフフと笑みを浮かべていると声がかかる。
「此方が簡易鑑定したお客様の情報です」
「ありがとう」
私はディーラーから情報を受け取ると、笑みを浮かべる。
--------------------------------------
佐藤悠斗 Lv:92
年齢:15歳
性別:男
種族:人族
STR(物理):500 DEX(器用):200
ATK(攻撃):500 AGI(素早):500
VIT(生命):500 RES(抵抗):500
DEF(防御):500 LUK(幸運):00
MAG(魔力):999 INT(知力):999
スキル:鑑定、属性魔法、生活魔法
--------------------------------------
「あら? この子……」
白金貨9万枚を掠め取った客。
まさか土地接収により王都を去ったSランク商人、佐藤悠斗?
この地に商会を建てた事は知っていたけど、まさか私の店に現れるとは……。
これは好都合。
彼のおかげで製薬部門の売上は落ちたまま、折角今から100%勝てる勝負をするのだ。こんな千載一遇のチャンスを逃す手はない。
この機会に彼の持つ販路の一部を手に入れる……。まずは万能薬とその販路の一部を賭けで勝ち取り、最終的にその全てを頂く。
しかし、万能薬の販路の一部を賭けの場に持ち込ませるのは難しい。どうしたものか……。
っ! そうだわ。どうせ100%勝つ勝負、賭け金を5倍……いえどうせなら10倍にしましょう。それから、いつでも私の店のVIPルームを利用する事のできる永久特別会員権を付ける。流石にこれなら彼も勝負を受けてくれる筈……。
ふふふっ、ただ掠め取られたものを返して貰うだけの作業がとんでもない利益を生み出す作業に早変わり……。
やはり私は付いている……。
しかし、LUK(幸運)値が00とは……。いえ、鑑定スキルを持っている?
なる程……。運の悪さを鑑定スキルで補ったという訳ね。
運が良いのやら悪いのやら……。
それにしても、このレベルは何?
Lv:92……ステータスは低い様だけれども、私の知るどの冒険者よりレベルが高い。
まあそんな事はどうでも良い。
私の、LUK(幸運)値を以ってすれば関係ない事だ。
「この子を私の所まで連れて来なさい」
「畏まりました」
そう呟くとディーラーは佐藤悠斗を呼びに行く。
楽しくカジノでゲームを楽しんでいると、ディーラーが耳打ちしてくる。
ここは私の運営するカジノ。
ディーラー達には、こちら側が大損しそうな場合、イカサマを使ってでも賭け金の回収をする様、口が酸っぱくなる程言っているのに……。仕方がない。
いつもの手段で賭け金を巻き上げさせて貰うと致しましょう。
私のLUK(幸運)値は70。
一対一での勝負。これだけ高いLUK(幸運)値があれば、決して負けはしない。
今までの勝負でもそうだった。
ババ抜きをすれば、手札を配られた瞬間勝利が決まる常勝無敗。
その他の賭け事においてもそれは変わらない。
もはや作業の様なものだ。
それに私には鑑定というスキルがある。
LUK(幸運)値70と鑑定スキル。
これがある限り万が一にでも、私に負けはない。
今回の件は大方、ディーラーのミスとビギナーズラックが重なりそんな馬鹿げた金額を掠め取られてしまったのでしょう。たまにそう言う事は起こり得るものだ。それに鑑定スキルを持っている者など1万人に1人……。そんな確率でしか存在しない輩を警戒する方がどうかしている。
しかし、そんな輩が私のカジノ場に居たようだ。だが私がいたのが運の尽き。
ことゲームにおいて常勝無敗の私に勝てるはずが無い。
仮に私がいなかったとしてもLUK(幸運)値50以上の従業員を置いている。
まあ、今は私がゲームを楽しむ為、独占してしまっている訳だけども……。
フフフと笑みを浮かべていると声がかかる。
「此方が簡易鑑定したお客様の情報です」
「ありがとう」
私はディーラーから情報を受け取ると、笑みを浮かべる。
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佐藤悠斗 Lv:92
年齢:15歳
性別:男
種族:人族
STR(物理):500 DEX(器用):200
ATK(攻撃):500 AGI(素早):500
VIT(生命):500 RES(抵抗):500
DEF(防御):500 LUK(幸運):00
MAG(魔力):999 INT(知力):999
スキル:鑑定、属性魔法、生活魔法
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「あら? この子……」
白金貨9万枚を掠め取った客。
まさか土地接収により王都を去ったSランク商人、佐藤悠斗?
この地に商会を建てた事は知っていたけど、まさか私の店に現れるとは……。
これは好都合。
彼のおかげで製薬部門の売上は落ちたまま、折角今から100%勝てる勝負をするのだ。こんな千載一遇のチャンスを逃す手はない。
この機会に彼の持つ販路の一部を手に入れる……。まずは万能薬とその販路の一部を賭けで勝ち取り、最終的にその全てを頂く。
しかし、万能薬の販路の一部を賭けの場に持ち込ませるのは難しい。どうしたものか……。
っ! そうだわ。どうせ100%勝つ勝負、賭け金を5倍……いえどうせなら10倍にしましょう。それから、いつでも私の店のVIPルームを利用する事のできる永久特別会員権を付ける。流石にこれなら彼も勝負を受けてくれる筈……。
ふふふっ、ただ掠め取られたものを返して貰うだけの作業がとんでもない利益を生み出す作業に早変わり……。
やはり私は付いている……。
しかし、LUK(幸運)値が00とは……。いえ、鑑定スキルを持っている?
なる程……。運の悪さを鑑定スキルで補ったという訳ね。
運が良いのやら悪いのやら……。
それにしても、このレベルは何?
Lv:92……ステータスは低い様だけれども、私の知るどの冒険者よりレベルが高い。
まあそんな事はどうでも良い。
私の、LUK(幸運)値を以ってすれば関係ない事だ。
「この子を私の所まで連れて来なさい」
「畏まりました」
そう呟くとディーラーは佐藤悠斗を呼びに行く。
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