上 下
16 / 31
第1章 城塞都市マカロン

第16話 発火点1度のオリーブオイル

しおりを挟む
「――ふんっ! フィンガースナップなどしてどうするつもりだっ! 命乞いのつもりか⁉」

 テールスが指を弾く動作を見て、サボテリーナが叫び笑う。
 巨大化したサボテンダーの手が迫る中、テールスはサボテリーナに視線を向けると不敵な笑みを浮かべた。

「『――命乞い? 神が人間相手に命乞いなどする訳がないでしょう。この指パッチンは手向けですよ。巨大化させられた哀れなサボテンダーを救う黄泉への手向けです』」
「手向けだとっ⁉ なにを馬鹿な……! ええい、サボテンダァァァァ! あのクソ生意気な小僧を……って、サボテンダー?」

 テールスの言葉と共に止まるサボテンダーの手。
 なぜ手を止めたのか疑問に思い、サボテリーナが視線を向けると、そこには体中に黒い斑点が浮かび上がるサボテンダーの姿があった。
 サボテンダーの体中に浮かび上がる黒い斑点は時の経過と共に大きくなっていく。

「こ、これは一体……」

 サボテリーナの言葉を受け取り実況のピエールがマイクを握りしめる。

『おーっと、サボテンダー選手! ヒナタ選手を握り潰そうとしていた手を止め呆然と立ち尽くしている! サボテンダー選手に一体なにがあったのでしょうか⁉︎ 体中に黒い斑点模様が浮かび上がっております!』

 サボテンダーの体中に浮かび上がった斑点模様は徐々に大きくなり、やがてそこに赤い火が灯る。

「サ、サボテンダー?」
『どうしたサボテンダァァァァ! 大変な事が起きました! サボテンダー選手、まさかの炎上……! 体中から火の手が上がり炎上しております! その姿はまるで動くキャンプファイヤー! 4体すべてが燃え上がっています! 一体、なにがあったというのでしょうかぁぁぁぁ⁉︎』

 呆然とした視線をサボテンダーに向けるサボテリーナに向かってテールスは軽く指を弾く。
 サボテリーナは軽快に鳴り響くその音にギョッとした表情を浮かべると、テールスに視線を向ける。

「『――サボテンダーの体内にオリーブオイルを創造しました。知っていますか? オリーブオイルの発火点は、他の油と比較すると相当低いそうですよ?』」
「オ、オリーブオイルだと? それがなんだ⁉︎」

 こうしている最中も炎上し続けるサボテンダー。打つ手もなく呆然とした表情を浮かべるサボテリーナに対し、テールスは話を続ける。

「『――普通の油の発火点が300度なのに対して、オリーブオイルの発火点は、234度……。しかし、それは普通のオリーブオイルの話……』」
「だ、だからそれがなんだというのだぁぁぁぁ!? オリーブオイルの発火点が、234度ならサボテンダーが燃えるはずがないだろうがぁぁぁぁ!!」

 意味がわからず叫ぶサボテリーナ。
 そんなサボテリーナに向かって、テールスは指を一本立てる。

「『――私が創造したオリーブオイルは発火点を極限まで下げた特別性……。燃えるんですよ。たった1度でね』」
「な、なにぃぃぃぃ!?」

 今の気温は約25度。人間からして見れば適温だ。
 しかし、テールスが創造したオリーブオイルの発火点は1度……。
 テールスは薄ら笑みを浮かべながら言う。

「『――そして、一度、燃え上がった炎は止まらない』」

 発火点は1度であったとしても、炎の温度は1500度。体の内側まで、テールスの創造した特性オリーブオイルに塗れたサボテンダーの炎は体が灰になるまで止まらない。

『サ、サボボボボボボッ……サ……ボ……』
「サ、サボテンダァァァァ⁉︎」

 炎上し、黒炭となったサボテンダーを見て実況がマイクを握り締める。

『おーっと、サボテンダー選手! 燃え尽き真っ黒な灰となってしまいましたぁぁぁぁ! まさかの展開! 流石は優勝候補筆頭だったティル・ヴィング選手を降しただけのことはあります! 冷血非道。ヒナタ選手の辞書に情け容赦という言葉はないのでしょうかぁぁぁぁ!』
「『――中々、酷いことを言う実況ですね?』」

 テールスがそう呟くと、実況は急いで弁明に走る。

『もちろん、聡明なヒナタ選手であればおわかり頂けているとは思いますが、今のは場を盛り上げるための戯言です。真に受けないで頂けると大変ありがたく思います! うん? おーっと、私からヒナタ選手への謝罪中、サボテリーナ選手がへたり込んでしまいましたぁぁぁぁ! 大切なサボテンダーを燃やされたことが余程ショックだったのでしょうかぁぁぁぁ⁉︎』

 実況の言葉に釣られ観客の視線がサボテリーナに向く。
 当のサボテリーナはというと……。

「う、うぐぐぐぐっ……⁉︎ は、腹が……。腹が痛くて立ち上がれん」

 そう呟きながらしゃがみ込んでいた。
 自分に向いた矛先を逸らすため、実況はいつもより声を張り上げマイクを握り締める。

『どうした、サボテリーナァァァァ⁉︎ 先ほどまでの威勢はどこにいったのか、サボテリーナ選手、両手で腹を抱え腹痛と戦っております!』
「う、うぐぐぐぐっ……!」

 サボテリーナは悔しそうに顔を歪めると、テールスに視線を向ける。

「こ、この腹の痛みは……ま、まさか……」
「『――ええ、あなたの胃腸に普通のオリーブオイルを創造しました。あなたも選手なのだから当然でしょう? いかがですか。オリーブオイルの味は?』」

 口の奥から込み上げるオリーブオイルの臭いが吐き気を誘い。大腸から吸収されたオリーブオイルが尋常ではない腹痛を引き起こす。
 正直言って、もう喋っている余裕はない。

「うぐぐぐぐっ……!」

 ――パチン!

 ただひたすらにそう唸っていると、耳にフィンガースナップの音が聞こえてくる。

「『――これからあなたが負けを認めるまでの間、60秒毎、胃の中に直接、オリーブオイルを1リットルずつ創造します』」
「なぁ⁉ (――な、なんだとっ⁉︎ そんなことをされては、一番初めのサボテンダーのように体が破裂してしまう!)」

 額に脂汗を浮かべ立ち尽くしていると、テールスはサボテリーナの足元に視線を向ける。

「『しかし、私も鬼ではありません。私があなたに差し上げたコレをすべて食すと言うのであれば、降参することを認め、施しを差し上げましょう』」

 テールスの視線の先……。サボテリーナの足下には、潰れて砂まみれとなったバナナが一本落ちている。

「ま……(まさか、これを食べろと言うつもりか……⁉︎)」

 サボテリーナの胃腸は既にオリーブオイルで満タンだ。バナナ1本入れる隙間もなければ、吐き気で降参と叫ぶ余裕もない。
 しかし、無理矢理にでも食べなければ、毎分、胃腸に1リットルのオリーブオイルを創造されてしまう。

「(ぐ、ぐぐぐぐぐぐぐっ……!)」

 ここでこれを食べたら確実に吐き散らかす。
 それ所か、体中の穴という穴からオリーブオイルが流れ出てくる可能性すらある。
 砂に塗れたバナナなど食べられたものではないし、なにより、挑発のため踏み付けたものを、負けそうになって口にするなどサボテリーナのプライドが許さない。
 サボテリーナは、腹を抱え、ゆっくり地面に横になると、砂まみれとなったバナナに舌を伸ばす。

「ぐ、ぐぐぐぐぐぐぐぐっ……!」

 横になったお陰で少し胃に余裕ができた。
 今はプライドよりも人としての尊厳がなによりも優先される。

「(お、覚えておれよ。小僧! いつか絶対に復讐してやるからな……! あ、あと、もう少し……。うぐっ⁉︎)」

 砂まみれのバナナに舌が届きそうになった時、パチンと軽快なフィンガースナップ音が鳴り響く。

「『60秒経ちました。大腸にオリーブオイル1リットルを創造します』」

 その瞬間、盛り上がる腹部。
 大腸が悲鳴を上げ、激しい便意がサボテリーナを襲う。

「(う、うごごごごごごっ……⁉︎ なんという便意、この小僧……。本気でやりおった⁉︎)」

 もうバナナなんぞ食べている場合ではない。
 サボテリーナは思わず悶絶しのたうち回る。

「『おや? 苦しそうですね。そんなあなたにお教えしましょう。あなたが踏み付け砂まみれにしたバナナには、整腸作用があります。そのバナナを食べれば、今、あなたが抱えている問題すべてが解決しますよ』」
「なぁ……(なにっ⁉︎)」

 整腸作用があると聞かされては話が別。
 サボテリーナは全身から脂汗を流しながら、ゆっくり砂まみれのバナナに顔を近付けると、バナナを皮ごと噛み締めるように食していく。

 ガリガリガリッ

 バナナごと食べた砂がサボテリーナの不快度指数を上げていく。
 しかし、バナナを食べてすぐ体の不調が収まってきた。

「……(どうやら今の話に嘘はないようだな)」

 屈辱的ではあったが、観客に醜態を晒さずに済んだようだ。
 サボテリーナが『ふうっ』と、ため息を吐くとまたしても急に下腹部が膨れ上がる。

「『60秒経ちました。大腸にオリーブオイル1リットルを創造します』」
「うぐっ……⁉︎ (き、貴様ぁぁぁぁ!! それは反則だろうがぁぁぁぁ!!)」

 体が全快したことによる油断。
 隙を突かれ完全に脱力した所に襲い掛かる便意のセカンドインパクト。
 サボテリーナは苦悶の表情を浮かべながら腹とお尻を押さえる。

「……負けだ。私の負けでいい。だから……。だから、もうトイレに行かせてくれぇぇぇぇ‼︎」

 お腹とお尻を押さえ、よろめきながら闘技場外に設置してある簡易トイレへと向かうサボテリーナ。
 サボテリーナが負けを宣言したことにより2回戦の勝者が確定する。

『――し、勝者、ヒナタ・クルルギィィィィ!』

 ――わああああっ‼︎

 実況が勝敗を告げると、会場内が歓声に湧く。

『――番狂わせです! またもや番狂わせ起きました! 何度も申し上げますが、闘儀は、武具の実演を兼ねた選手同士の戦い。にも拘わらず、ヒナタ選手はフィンガースナップだけでサボテリーナ選手を圧倒! サボテンダー選手に勝利してしまいましたぁぁぁぁ!』
『サボテリーナ選手、簡易トイレに間に合うといいのですが……』
『――間に合うといいですね。第2回戦Bブロックは、黒焦げとなったサボテンダー選手の片付けが終わり次第、開始致します。しばらくお待ちくださ……。うん? 黒焦げとなったサボテンダー選手に異変が……。これは一体、どうしたことでしょうか⁉︎』

 巨大化し黒焦げとなったサボテンダーの燃えカスの中から現れた小さなサボテンダーを見て実況が声を上げる。

『――まさかの復活! サボテンダー選手が一回りも二回りも小さくなって復活を遂げましたぁぁぁぁ!』
「『――当然です。私も無意な殺生は好みません』」

 テールスは灰になったサボテンダーの残骸の中から黒焦げとなったバナナを取り出すと、ふらつくサボテンダーに手渡した。
しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

クラス転移から逃げ出したイジメられっ子、女神に頼まれ渋々異世界転移するが職業[逃亡者]が無能だと処刑される

こたろう文庫
ファンタジー
日頃からいじめにあっていた影宮 灰人は授業中に突如現れた転移陣によってクラスごと転移されそうになるが、咄嗟の機転により転移を一人だけ回避することに成功する。しかし女神の説得?により結局異世界転移するが、転移先の国王から職業[逃亡者]が無能という理由にて処刑されることになる 初執筆作品になりますので日本語などおかしい部分があるかと思いますが、温かい目で読んで頂き、少しでも面白いと思って頂ければ幸いです。 なろう・カクヨム・アルファポリスにて公開しています こちらの作品も宜しければお願いします [イラついた俺は強奪スキルで神からスキルを奪うことにしました。神の力で学園最強に・・・]

ゲームで第二の人生を!~最強?チート?ユニークスキル無双で【最強の相棒】と一緒にのんびりまったりハチャメチャライフ!?~

俊郎
SF
『カスタムパートナーオンライン』。それは、唯一無二の相棒を自分好みにカスタマイズしていく、発表時点で大いに期待が寄せられた最新VRMMOだった。 が、リリース直前に運営会社は倒産。ゲームは秘密裏に、とある研究機関へ譲渡された。 現実世界に嫌気がさした松永雅夫はこのゲームを利用した実験へ誘われ、第二の人生を歩むべく参加を決めた。 しかし、雅夫の相棒は予期しないものになった。 相棒になった謎の物体にタマと名付け、第二の人生を開始した雅夫を待っていたのは、怒涛のようなユニークスキル無双。 チートとしか言えないような相乗効果を生み出すユニークスキルのお陰でステータスは異常な数値を突破して、スキルの倍率もおかしなことに。 強くなれば将来は安泰だと、困惑しながらも楽しくまったり暮らしていくお話。 この作品は小説家になろう様、ツギクル様、ノベルアップ様でも公開しています。 大体1話2000~3000字くらいでぼちぼち更新していきます。 初めてのVRMMOものなので応援よろしくお願いします。 基本コメディです。 あまり難しく考えずお読みください。 Twitterです。 更新情報等呟くと思います。良ければフォロー等宜しくお願いします。 https://twitter.com/shiroutotoshiro?s=09

勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!

よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です! 僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。 つねやま  じゅんぺいと読む。 何処にでもいる普通のサラリーマン。 仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・ 突然気分が悪くなり、倒れそうになる。 周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。 何が起こったか分からないまま、気を失う。 気が付けば電車ではなく、どこかの建物。 周りにも人が倒れている。 僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。 気が付けば誰かがしゃべってる。 どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。 そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。 想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。 どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。 一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・ ですが、ここで問題が。 スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・ より良いスキルは早い者勝ち。 我も我もと群がる人々。 そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。 僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。 気が付けば2人だけになっていて・・・・ スキルも2つしか残っていない。 一つは鑑定。 もう一つは家事全般。 両方とも微妙だ・・・・ 彼女の名は才村 友郁 さいむら ゆか。 23歳。 今年社会人になりたて。 取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。

異世界あるある 転生物語  たった一つのスキルで無双する!え?【土魔法】じゃなくって【土】スキル?

よっしぃ
ファンタジー
農民が土魔法を使って何が悪い?異世界あるある?前世の謎知識で無双する! 土砂 剛史(どしゃ つよし)24歳、独身。自宅のパソコンでネットをしていた所、突然轟音がしたと思うと窓が破壊され何かがぶつかってきた。 自宅付近で高所作業車が電線付近を作業中、トラックが高所作業車に突っ込み運悪く剛史の部屋に高所作業車のアームの先端がぶつかり、そのまま窓から剛史に一直線。 『あ、やべ!』 そして・・・・ 【あれ?ここは何処だ?】 気が付けば真っ白な世界。 気を失ったのか?だがなんか聞こえた気がしたんだが何だったんだ? ・・・・ ・・・ ・・ ・ 【ふう・・・・何とか間に合ったか。たった一つのスキルか・・・・しかもあ奴の元の名からすれば土関連になりそうじゃが。済まぬが異世界あるあるのチートはない。】 こうして剛史は新た生を異世界で受けた。 そして何も思い出す事なく10歳に。 そしてこの世界は10歳でスキルを確認する。 スキルによって一生が決まるからだ。 最低1、最高でも10。平均すると概ね5。 そんな中剛史はたった1しかスキルがなかった。 しかも土木魔法と揶揄される【土魔法】のみ、と思い込んでいたが【土魔法】ですらない【土】スキルと言う謎スキルだった。 そんな中頑張って開拓を手伝っていたらどうやら領主の意に添わなかったようで ゴウツク領主によって領地を追放されてしまう。 追放先でも土魔法は土木魔法とバカにされる。 だがここで剛史は前世の記憶を徐々に取り戻す。 『土魔法を土木魔法ってバカにすんなよ?異世界あるあるな前世の謎知識で無双する!』 不屈の精神で土魔法を極めていく剛史。 そしてそんな剛史に同じような境遇の人々が集い、やがて大きなうねりとなってこの世界を席巻していく。 その中には同じく一つスキルしか得られず、公爵家や侯爵家を追放された令嬢も。 前世の記憶を活用しつつ、やがて土木魔法と揶揄されていた土魔法を世界一のスキルに押し上げていく。 但し剛史のスキルは【土魔法】ですらない【土】スキル。 転生時にチートはなかったと思われたが、努力の末にチートと言われるほどスキルを活用していく事になる。 これは所持スキルの少なさから世間から見放された人々が集い、ギルド『ワンチャンス』を結成、努力の末に世界一と言われる事となる物語・・・・だよな? 何故か追放された公爵令嬢や他の貴族の令嬢が集まってくるんだが? 俺は農家の4男だぞ?

【改稿版】休憩スキルで異世界無双!チートを得た俺は異世界で無双し、王女と魔女を嫁にする。

ゆう
ファンタジー
剣と魔法の異世界に転生したクリス・レガード。 剣聖を輩出したことのあるレガード家において剣術スキルは必要不可欠だが12歳の儀式で手に入れたスキルは【休憩】だった。 しかしこのスキル、想像していた以上にチートだ。 休憩を使いスキルを強化、更に新しいスキルを獲得できてしまう… そして強敵と相対する中、クリスは伝説のスキルである覇王を取得する。 ルミナス初代国王が有したスキルである覇王。 その覇王発現は王国の長い歴史の中で悲願だった。 それ以降、クリスを取り巻く環境は目まぐるしく変化していく…… ※アルファポリスに投稿した作品の改稿版です。 ホットランキング最高位2位でした。 カクヨムにも別シナリオで掲載。

レベルを上げて通販で殴る~囮にされて落とし穴に落とされたが大幅レベルアップしてざまぁする。危険な封印ダンジョンも俺にかかればちょろいもんさ~

喰寝丸太
ファンタジー
異世界に転移した山田(やまだ) 無二(むに)はポーターの仕事をして早6年。 おっさんになってからも、冒険者になれずくすぶっていた。 ある日、モンスター無限増殖装置を誤って作動させたパーティは無二を囮にして逃げ出す。 落とし穴にも落とされ絶体絶命の無二。 機転を利かせ助かるも、そこはダンジョンボスの扉の前。 覚悟を決めてボスに挑む無二。 通販能力でからくも勝利する。 そして、ダンジョンコアの魔力を吸出し大幅レベルアップ。 アンデッドには聖水代わりに殺菌剤、光魔法代わりに紫外線ライト。 霧のモンスターには掃除機が大活躍。 異世界モンスターを現代製品の通販で殴る快進撃が始まった。 カクヨム、小説家になろう、アルファポリスに掲載しております。

クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~

いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。 他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。 「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。 しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。 1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化! 自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働! 「転移者が世界を良くする?」 「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」 追放された少年の第2の人生が、始まる――! ※本作品は他サイト様でも掲載中です。

日本は異世界で平和に過ごしたいようです。

Koutan
ファンタジー
2020年、日本各地で震度5強の揺れを観測した。 これにより、日本は海外との一切の通信が取れなくなった。 その後、自衛隊機や、民間機の報告により、地球とは全く異なる世界に日本が転移したことが判明する。 そこで日本は資源の枯渇などを回避するために諸外国との交流を図ろうとするが... この作品では自衛隊が主に活躍します。流血要素を含むため、苦手な方は、ブラウザバックをして他の方々の良い作品を見に行くんだ! ちなみにご意見ご感想等でご指摘いただければ修正させていただく思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。 "小説家になろう"にも掲載中。 "小説家になろう"に掲載している本文をそのまま掲載しております。

処理中です...