上 下
1 / 31
第1章 城塞都市マカロン

第1話 異世界転移(強制)

しおりを挟む
 ――転移先の世界のルールにより、あなたに二つのスキルを授けます。あなたのスキルは『食料創造』『言語理解』です――

(――う、うーん。……誰?  っていうか、ここどこ?)

 俺こと、枢木ヒナタは、まるで、宇宙から地球を見下ろしたかの様な景色を目の当たりにしながら目を擦る。
 目の前には、光の玉が一つ浮いている様だがこれは……それに今の声は一体……

(……ああ、なんだ。夢かこれ)

 微睡の中、現実ではあり得ない光景を目の当たりにしたヒナタは夢見心地のまま、そう結論を出す。
 この世に生を受けて20年。この手の夢は幾度となく見てきた。
 これは夢。睡眠中あたかも現実の経験であるかの様に感じる一連の観念や心像だ。
 しかし、その思いも何者かの言葉により即座に否定される。

 ――夢ではありません。スキル『食料創造』『言語理解』の付与と共に、60秒のカウントダウンが始まり、あなたは元の世界とは別の世界へ試験的に移動することになります――

(……はっ?)

 夢心地の中、なんの脈略もなく言われた言葉。その言葉を頭の中で整理しながら考える。

(――スキル『食料創造』に『言語理解』ってなんだ? 試験的に移動ってどこに? そもそも、夢じゃないのか、これ? 確かに、夢にしては随分、頭が回るような……)

 考えごとをしていると、胸の奥が急に熱くなる。

 ――スキル『食料創造』『言語理解』の付与が完了しました。これより別世界『エデン』への試験移行を開始します――

(――ち、ちょっと待ってっ!? 俺、まだ考えている途中……)

 ――カウントダウンに入ります……1、0。固体名『枢木ヒナタ』をエデンへ移行――

(――ちょっと待ってぇぇぇぇ! 60秒のカウントダウンはどこに行ったのぉぉぉぉ!?)

 たった1秒間のカウント。それが終了すると、目の前が急に真っ暗になった。

 ◇◆◇

「――う、うーん……」

 俺こと、枢木ヒナタは目を擦りながら起き上がる。

(――なんだかとても嫌な夢を見た気がする。どんな夢だったかな……? なんだかよくわからないけど『食料創造』『言語理解』とかいうスキル?を付与されてエデンとかいう世界に飛ばされる、そんな夢だったような……)

「……まあ、いいか」

(――あれは夢。とてもリアルな夢の様に感じたがそれも気のせい。最近、異世界転移・転生系のアニメや小説ばかり見ていたからな。多分、異世界に行ってみたくなる精神的な病。突発性異世界転移症候群でも患ったのだろう。とりあえず、朝ごはんでも食べるか……)

 今、ヒナタが住んでいるのは一戸建て庭付きの借家。築50年、家賃3万円の格安物件。リビングに移動すると、照明のスイッチを指で押す。

 ――カチッ(照明のスイッチを押す音)

「……? あれ、おかしいな、電気が付かない。停電か?」

(――勘弁してくれよ……ブレーカーでも落ちてんのかな?)

 仕方がないのでブレーカーを上げに玄関に向かう。

「えーっと、ブレーカーは……。あれ? ブレーカーが落ちてない??」

 スマートフォンのライトをブレーカーに向けるが、ブレーカーが落ちた様子はない。

「――マジかよ。とりあえず、電力会社に電話してみるか……。えーっと、電力会社の電話番号は……。うん?」

 スマートフォンのライトを消し、電力会社の電話番号を検索しようとして初めて電波が死んでいることに気付く。

(――おいおい……。圏外ってどういうことだよ。電気だけじゃなく電波まで死んでるなんて冗談じゃないぞ? 仕方がない。電波拾いに外に出るか……って)

 電波を拾い電力会社に電話をするため、ドアを開けるとそこには――

「――へっ?」

 ――森が広がっていた。

 しかも、生えていたのはアニメや漫画でしか見たことのない巨木ばかり。
 鳥の鳴き声だろうか『ギャース、ギャース』と鳴く鳥の鳴き声が森の中に響く。
 現実逃避のため、ヒナタはとりあえずドアを閉めた。

 ――バタン(ドアを閉める音)

「……うん。夢だなこれは、リアルな夢だ」

 そうでなくては説明が付かない。
 念のため、ほっぺたをつねってみる。

(……うん。普通に痛い。どうやら最近の夢はリアル志向のようだ)

 ベッドのある部屋に向かうと、布団に潜りホットアイマスクを着用する。
 これでオーケー。目覚める準備は整った。
 あとは目を瞑るだけだ。
 覚めない夢はない。きっといつか……。いや、今すぐにでも夢は覚める。
 すると、パリンとなにかが割れるような音と共にズドンという巨大なものでもぶつかったかのような衝撃が床に走る。

「……っ!」

 ヒナタは咄嗟にホットアイマスクを外すと、音のした方向に視線を向ける。
 するとそこには、カジキのような巨大魚が床にぶっ刺さっているのが見て取れた。

 槍のような上顎を床に突き刺し、ビチビチ動くカジキのような巨大魚。
 あり得ない光景を目の当たりにしたヒナタはゆっくりと首を振る。

「……いや、ない。これはない」

(――巨大魚が部屋の中に飛んでくるのはアニメや漫画だけの話。常識的に考えてあり得ない。やはり、夢だな……。これは夢だ。ここが夢の世界である事を強く確信した。さっさと寝て目を覚そう)

 布団に戻り額にズラしていたアイマスクを被り直すと、布団に入って目を瞑る。

 ――ビチビチッ!(地面に突き刺さった魚が尾びれを振る音)
 ――ビチビチッ!! (地面に突き刺さった魚が尾びれを激しく振る音)

 しかし、尾びれを激しく動かし暴れるカジキ風の巨大魚が気になって全然、眠れない。

「…………くそっ!」

 自己主張の強い夢だ。
 仕方がなく起き上がると、ヒナタは家を出て庭に向かう。

(……あの巨大魚が気になって寝れん。確か、庭の物置小屋にキャンプ用に購入したナタが置いてあったはずだ)

 キッチンにある包丁であの巨大魚を倒せる気がまるでしない。
 家を出て庭の物置小屋に置いてある鉈を手に取ると、ヒナタは家に視線を向ける。
 すると、突如として家に光が灯り、頭に声が響く。

 ――試験移行成功。これより、元の世界、地球へ逆転移します。危険ですので家の中から出ないようにして下さい――

「……へっ?」

 ――カウントダウンに入ります……1、0。地球へ逆転移――

 そう声が響いたと思えば、物置とヒナタだけを残し、家が跡形もなくかき消える。

「え……? えええええっ!!!? ち、ちょっと待ってぇぇぇぇ、逆転移ってなにっ!? そんな話、聞いてないんですけどぉぉぉぉ!!」

(つーか、最初に試験移行した時は、固体名で俺を指定していたよね? なんで今度は家だけを転送したの? なんで俺と物置小屋だけ残して転送したのっ?? っていうか、これ夢じゃなかったの?? コンクリートジャングルで生きてきた俺が本物のジャングル暮らしなんて無理ゲーもいい所なんですけどもぉぉぉぉ!?)

 こうして異世界『エデン』に取り残されたことを半ば強制的に確信させられたヒナタは手に持っていた鉈を地面に落とすと肩を落とし、へたり込んだ。

 ◇◆◇

(――確かに異世界に行って見たいと思ったことはある。しかし、インターネット、水、電気、ガス、水洗トイレなど、生活に必要なインフラを失ってまで行こうとは思っていない……)

「……つーか、この世界のどこら辺に理想郷エデン要素があるのぉぉぉぉ!?」

(――なにがエデンだ。ただの危険な動物が生息するジャングルじゃねーかっ! 理想郷要素が皆無過ぎて草が生えるわっ!)

「はあっ……。これからどうしよう……」

(なんだか泣きたくなってきた……)

 ガックリ項垂れると、呟くように言う。

(――物置小屋に置いてあったキャンプ用品はできる限りリュックに詰めてきた。しかし、たったこれだけでどうしろと?)

 リュックに詰めるだけ詰め、持ってきたのはテント・マット・シュラフ・LEDランタン・鉈、他最低限のキャンプ用品のみ。

「――水が欲しい。食料が欲しい。シャワーを浴びたい……」

 リュックを置き、巨木に寄りかかると天に向かって声を上げる。

「――誰かいませんかぁぁぁぁ! 誰かいませんかぁぁぁぁ!? お願いしまぁぁぁぁす! 誰でもいいので俺を助けてくださぁぁぁぁい!!」

 ――ガサッ(茂みからなにかが近付いてくる音)

 すると、近くの茂みから物音が聞こえてきた。

 ――ガサガサッ(茂みからなにかが近付いてくる音)

(――っ!? 気が動転してやっちまったっ!?)

 なにが生息しているかもわからないジャングルで大声を出すなんて以ての外。
 非常に危険な行為である。
 しかも、緊張して体が動かない。状況は最悪だ。

『――なんだ。誰かいるのか?』

(――えっ? 今の声は……人の声? しかも、日本語ってことは……。もしかして、ここは日本だったり……)

 微かな希望を抱き視線を向けると、そこには緑色の肌をした化け物が棍棒で茂みをかき分けながら出て来るのが目に付いた。
 鼻が高くギョロっとした目。犬のような牙。麻布を腰に巻いた半裸スタイルの化け物。ファンタジー作品の代表格、ゴブリンさんのご登場である。

(――えっ? はっ?? なんだ、コイツ? ゴ、ゴブリン?? えっ、マジでゴブリン??)

 ゴブリンの登場に脳内がパニックに陥る。
 視線を外さず、片手を上げるとゴブリンに向かって話しかける。

「――よ、よう」

 たどたどしくそう言うと、ゴブリンが首を傾げる。

『――人間かと思ったが……。ゴブ語を話せるってことは、俺と同族なのか?』

「(――ゴ、ゴブ語?? なにを言っているんだ、こいつは……。しかしまあ、そういうことにしておこう)あ、ああ、そうさ。変異種だから人間に間違われがちだが、同族だ」

 言葉を濁しながらそう言うと、ゴブリンは少し考え込む。

『……そうか。そうだな。確かに人間に見えるが、ゴブ語は俺たちゴブリンの共通言語。喋れるってことは同族なのだろう。悪かったな。人間に見えるなんて言っちまってよ』

 どうやらゴブリンは見た目ではなくゴブ語が話せるかどうかで同族かどうかの判定をしているらしい。

「い、いや、いいんだ、そんなことより、俺はこの森を出たい。もし良かったら出口まで案内してくれないか?」
『うん? 森を出たい?? 何故だ?』

 ストレートに森を脱出する方法を質問すると、ゴブリンは疑念に満ちた表情を浮かべる。

「い、いや、ちょっと人里に用があって……」

 顔を引き攣らせながらそう説明すると、ゴブリンは納得した表情を浮かべた。

『――ああ、そう言えば、ホブゴブリンのボブさんが人里襲撃計画を練ってる最中だったな。お前か、ボブさんが言っていた人里に送り込む予定の新人というのは……』
「えっ? あ、ああ、実はそうなんだ」

(――なにやらもの凄く勘違いしているようだが、これはチャンスだ。このまま押し通そう)

 ゴブリンは頭を軽く掻くと、歩き始める。

『よし。それじゃあ、着いてこい。俺が案内してやる』
「あ、ありがとうございます!」

 渡りに船とはこのことだ。
 ヒナタはリュックサックを担ぐと、茂みをかき分けるように棍棒を振るうゴブリンの後に続いた。

-----------------------------------------------------------------

第4回次世代ファンタジーカップに参戦しています。応援頂けるとうれしいです★
しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

クラス転移から逃げ出したイジメられっ子、女神に頼まれ渋々異世界転移するが職業[逃亡者]が無能だと処刑される

こたろう文庫
ファンタジー
日頃からいじめにあっていた影宮 灰人は授業中に突如現れた転移陣によってクラスごと転移されそうになるが、咄嗟の機転により転移を一人だけ回避することに成功する。しかし女神の説得?により結局異世界転移するが、転移先の国王から職業[逃亡者]が無能という理由にて処刑されることになる 初執筆作品になりますので日本語などおかしい部分があるかと思いますが、温かい目で読んで頂き、少しでも面白いと思って頂ければ幸いです。 なろう・カクヨム・アルファポリスにて公開しています こちらの作品も宜しければお願いします [イラついた俺は強奪スキルで神からスキルを奪うことにしました。神の力で学園最強に・・・]

異世界あるある 転生物語  たった一つのスキルで無双する!え?【土魔法】じゃなくって【土】スキル?

よっしぃ
ファンタジー
農民が土魔法を使って何が悪い?異世界あるある?前世の謎知識で無双する! 土砂 剛史(どしゃ つよし)24歳、独身。自宅のパソコンでネットをしていた所、突然轟音がしたと思うと窓が破壊され何かがぶつかってきた。 自宅付近で高所作業車が電線付近を作業中、トラックが高所作業車に突っ込み運悪く剛史の部屋に高所作業車のアームの先端がぶつかり、そのまま窓から剛史に一直線。 『あ、やべ!』 そして・・・・ 【あれ?ここは何処だ?】 気が付けば真っ白な世界。 気を失ったのか?だがなんか聞こえた気がしたんだが何だったんだ? ・・・・ ・・・ ・・ ・ 【ふう・・・・何とか間に合ったか。たった一つのスキルか・・・・しかもあ奴の元の名からすれば土関連になりそうじゃが。済まぬが異世界あるあるのチートはない。】 こうして剛史は新た生を異世界で受けた。 そして何も思い出す事なく10歳に。 そしてこの世界は10歳でスキルを確認する。 スキルによって一生が決まるからだ。 最低1、最高でも10。平均すると概ね5。 そんな中剛史はたった1しかスキルがなかった。 しかも土木魔法と揶揄される【土魔法】のみ、と思い込んでいたが【土魔法】ですらない【土】スキルと言う謎スキルだった。 そんな中頑張って開拓を手伝っていたらどうやら領主の意に添わなかったようで ゴウツク領主によって領地を追放されてしまう。 追放先でも土魔法は土木魔法とバカにされる。 だがここで剛史は前世の記憶を徐々に取り戻す。 『土魔法を土木魔法ってバカにすんなよ?異世界あるあるな前世の謎知識で無双する!』 不屈の精神で土魔法を極めていく剛史。 そしてそんな剛史に同じような境遇の人々が集い、やがて大きなうねりとなってこの世界を席巻していく。 その中には同じく一つスキルしか得られず、公爵家や侯爵家を追放された令嬢も。 前世の記憶を活用しつつ、やがて土木魔法と揶揄されていた土魔法を世界一のスキルに押し上げていく。 但し剛史のスキルは【土魔法】ですらない【土】スキル。 転生時にチートはなかったと思われたが、努力の末にチートと言われるほどスキルを活用していく事になる。 これは所持スキルの少なさから世間から見放された人々が集い、ギルド『ワンチャンス』を結成、努力の末に世界一と言われる事となる物語・・・・だよな? 何故か追放された公爵令嬢や他の貴族の令嬢が集まってくるんだが? 俺は農家の4男だぞ?

【改稿版】休憩スキルで異世界無双!チートを得た俺は異世界で無双し、王女と魔女を嫁にする。

ゆう
ファンタジー
剣と魔法の異世界に転生したクリス・レガード。 剣聖を輩出したことのあるレガード家において剣術スキルは必要不可欠だが12歳の儀式で手に入れたスキルは【休憩】だった。 しかしこのスキル、想像していた以上にチートだ。 休憩を使いスキルを強化、更に新しいスキルを獲得できてしまう… そして強敵と相対する中、クリスは伝説のスキルである覇王を取得する。 ルミナス初代国王が有したスキルである覇王。 その覇王発現は王国の長い歴史の中で悲願だった。 それ以降、クリスを取り巻く環境は目まぐるしく変化していく…… ※アルファポリスに投稿した作品の改稿版です。 ホットランキング最高位2位でした。 カクヨムにも別シナリオで掲載。

勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!

よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です! 僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。 つねやま  じゅんぺいと読む。 何処にでもいる普通のサラリーマン。 仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・ 突然気分が悪くなり、倒れそうになる。 周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。 何が起こったか分からないまま、気を失う。 気が付けば電車ではなく、どこかの建物。 周りにも人が倒れている。 僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。 気が付けば誰かがしゃべってる。 どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。 そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。 想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。 どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。 一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・ ですが、ここで問題が。 スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・ より良いスキルは早い者勝ち。 我も我もと群がる人々。 そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。 僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。 気が付けば2人だけになっていて・・・・ スキルも2つしか残っていない。 一つは鑑定。 もう一つは家事全般。 両方とも微妙だ・・・・ 彼女の名は才村 友郁 さいむら ゆか。 23歳。 今年社会人になりたて。 取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。

レベルを上げて通販で殴る~囮にされて落とし穴に落とされたが大幅レベルアップしてざまぁする。危険な封印ダンジョンも俺にかかればちょろいもんさ~

喰寝丸太
ファンタジー
異世界に転移した山田(やまだ) 無二(むに)はポーターの仕事をして早6年。 おっさんになってからも、冒険者になれずくすぶっていた。 ある日、モンスター無限増殖装置を誤って作動させたパーティは無二を囮にして逃げ出す。 落とし穴にも落とされ絶体絶命の無二。 機転を利かせ助かるも、そこはダンジョンボスの扉の前。 覚悟を決めてボスに挑む無二。 通販能力でからくも勝利する。 そして、ダンジョンコアの魔力を吸出し大幅レベルアップ。 アンデッドには聖水代わりに殺菌剤、光魔法代わりに紫外線ライト。 霧のモンスターには掃除機が大活躍。 異世界モンスターを現代製品の通販で殴る快進撃が始まった。 カクヨム、小説家になろう、アルファポリスに掲載しております。

クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~

いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。 他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。 「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。 しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。 1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化! 自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働! 「転移者が世界を良くする?」 「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」 追放された少年の第2の人生が、始まる――! ※本作品は他サイト様でも掲載中です。

誰一人帰らない『奈落』に落とされたおっさん、うっかり暗号を解読したら、未知の遺物の使い手になりました!

ミポリオン
ファンタジー
旧題:巻き込まれ召喚されたおっさん、無能で誰一人帰らない場所に追放されるも、超古代文明の暗号を解いて力を手にいれ、楽しく生きていく  高校生達が勇者として召喚される中、1人のただのサラリーマンのおっさんである福菅健吾が巻き込まれて異世界に召喚された。  高校生達は強力なステータスとスキルを獲得したが、おっさんは一般人未満のステータスしかない上に、異世界人の誰もが持っている言語理解しかなかったため、転移装置で誰一人帰ってこない『奈落』に追放されてしまう。  しかし、そこに刻まれた見たこともない文字を、健吾には全て理解する事ができ、強大な超古代文明のアイテムを手に入れる。  召喚者達は気づかなかった。健吾以外の高校生達の通常スキル欄に言語スキルがあり、健吾だけは固有スキルの欄に言語スキルがあった事を。そしてそのスキルが恐るべき力を秘めていることを。 ※カクヨムでも連載しています

異世界転移しましたが、面倒事に巻き込まれそうな予感しかしないので早めに逃げ出す事にします。

sou
ファンタジー
蕪木高等学校3年1組の生徒40名は突如眩い光に包まれた。 目が覚めた彼らは異世界転移し見知らぬ国、リスランダ王国へと転移していたのだ。 「勇者たちよ…この国を救ってくれ…えっ!一人いなくなった?どこに?」 これは、面倒事を予感した主人公がいち早く逃げ出し、平穏な暮らしを目指す物語。 なろう、カクヨムにも同作を投稿しています。

処理中です...