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プロローグ

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 初めてのデートは、星空の綺麗な七夕のことだった。
 「何でも1つだけ、願いが叶うとしたら、どうしたい? 」
 亜樹が翔に短冊を差し出す。
 「うーん、亜樹に僕の名前を呼び続けてもらいたいかな」
 「え、そんなので良いの? だったら、いくらでも呼んであげるわよ」
 笹の葉を背に、亜樹は微笑んだ。
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