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永遠のパートナー
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それから何日経っただろう。
久しぶりに劇団へ顔を出した花織に、俺は ひょいと抱き上げられた。
「やっぱり私、結婚してからも劇団の仕事を続けることにしたの。星一郎の役、すごく気に入ってるんだもの」
花織が纏っているのは、劇団のユニホームだ。中央に Star‐Flower(星の花)を表す、大きな【S. F.】の文字と、その左上に、ひと回り小さな【人形劇団】の文字が刺繍してある。
――花織、戻ってきてくれたんだな!
開演のブザーが鳴り、幕が上がる。
俺の手足が、花織の手さばきに合わせて滑らかに動く。俺の口が、花織の声に合わせて台詞を奏でる。
――俺は……人形だけどさ。 これからもずっと側で見守ってやるよ。 花織は俺の大切な舞台パートナーだから。
「結婚おめでとう。末永く幸せにな! 」
「ありがとう、星一郎」
絶妙なタイミングで応えてくれた花織の笑顔に、俺は確信する。
――やっと通じたんだな! 俺のテレパシー。
久しぶりに劇団へ顔を出した花織に、俺は ひょいと抱き上げられた。
「やっぱり私、結婚してからも劇団の仕事を続けることにしたの。星一郎の役、すごく気に入ってるんだもの」
花織が纏っているのは、劇団のユニホームだ。中央に Star‐Flower(星の花)を表す、大きな【S. F.】の文字と、その左上に、ひと回り小さな【人形劇団】の文字が刺繍してある。
――花織、戻ってきてくれたんだな!
開演のブザーが鳴り、幕が上がる。
俺の手足が、花織の手さばきに合わせて滑らかに動く。俺の口が、花織の声に合わせて台詞を奏でる。
――俺は……人形だけどさ。 これからもずっと側で見守ってやるよ。 花織は俺の大切な舞台パートナーだから。
「結婚おめでとう。末永く幸せにな! 」
「ありがとう、星一郎」
絶妙なタイミングで応えてくれた花織の笑顔に、俺は確信する。
――やっと通じたんだな! 俺のテレパシー。
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